続、ベス単・・・アメリカのコダック社が1912年に発売、当時は、小型カメラのフイルムカメラとして注目され、また安値だったので大衆カメラとして人気を集めた。
日本でも同様に脚行を浴び、大量生産・輸入されました。
それとポケットに収まる程の大きさだった為(折りたたみ式)ポケットカメラの愛称で知られました。
その後、ポケットカメラのレンズが単玉(2枚のレンズを張り合わせたもの)であり開放で撮影した写真は「芯がありながら優しいソフト感」に写るので日本人好みに親しまれたのでしょうね。
実は、このベス単は、普通に開放で撮影してもしっかり写るんです。
さらに絞って写してみるば・・・現役のレンズをしのぐほどシャープに写るんですよ。
当時の写真と言えば、勿論ことカラー写真などはなく色補正や湾曲収差などの補正技術が無く、フードを開放時よりも、さらに一段ぐらい絞った小さな穴をあけていました。
それは、フードを取り付けることによって甘く写り過ぎない様に改善、工夫したものと想像します。
それで、日本人カメラマンはフードを外す事によって生じる独特の「深みや、綺麗な滲み味」のあるソフト感を好み撮影する方が増えたのでしょう。
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