東京パンダ通信。

閃いたその瞬間シャッターを切った。
そして永遠の記憶となる、消え去り往くはずのシーン。

「スーパーサイズミー」は「リング」より怖いホラー映画だ

2005-07-17 | 雑談
しかし昨日見た「スーパーサイズミー」なんだけど、マックばっかり食べてると体がおかしくなると言ってもやっぱりマックは選択肢のひとつなのであって、他のものをバランスよく食べつつマックも食べるかどうかは当人の判断に任されてるわけだから肥満児が会社を訴えるのはお門違いな気がしますが、しかしレポートされて見た学校の給食の問題はぜんぜん別だよね。生徒には選択肢がないわけだから。もっと大きな問題です。
給食は1日3食のうちのたったの1食だよと言う事もできますが、昼食は1週間に5回もあるわけだし、朝夜の2食をちゃんと食べているかどうかわからないわけだから、やはり映画に映されたアメリカの学校の現実は非常にやばいものだなと思います。
マクドナルドのハンバーガーばかり食べてて太って肝臓がいかれて健康を害するばかりか、精神的にも倦怠感に苛まれ落ち着きがなくなり情緒不安定になっていく主人公でしたが、長年スナックや甘いジュースやピザにポテトやハンバーガーのジャンクフードばかりを食べさせられてる生徒たちもその影響は確実にきてしまうでしょうね。酷い食生活の悪影響から精神的にいかれて勉強なんかやってられない生徒がいっぱい出来上がりそうです。あの食事からは。
これがたまたま映画でレポートされたアメリカのごく一部の学校だけの話ならいいんだけど、どこも似たようなものならば、こんな偏った栄養状態で育つ子供がろくなことをしないのは非常に納得がゆきます。コロンバイン高校みたいな大虐殺だってかるーくやっちゃうんだろうね。
そういえば昨日たまたま同時に見たハリウッドメジャーアクション映画の「パニッシャー」や「マイボディーガード」ですが、何が問題かといえば慈悲なく悪人を殺しまくることよりもむしろ、主人公がぜんぜん死なないことのように思います。至近距離から銃で胸の真ん中を撃たれても死なないのは映画の中だけの話なのに、あんな感じで撃たれても大抵は死なないんだから軽い気持ちで撃ってみようと思う子供が増えるのは仕方がないことでしょう。
情緒不安定な人間を作ってしまうような酷い食事と簡単に銃を撃ちまくる映画を見てて、アメリカはますますバイオレンスの国になっていくわけですね。
イラクの世直しする前にやることはいっぱいあるだろうに。最精鋭の特殊部隊を育てるよりも普通に落ち着いて学校で勉強して冷静に考えることができる子供を育てる方が重要だよなぁ。そうやって判断力のない国民を育む事で企業のいいなりになる消費者を育ててるのだとしたらほんとに怖い社会です。
「スーパーサイズミー」でわかったアメリカの学校の事実はこれこそホラーとも思えるくらいだった。この先あんな食生活で育つ子たちが何をやるのかを考えると「リング」よりもほんとよっぽど怖いわ。

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