風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野古道 七里御浜・浜街道 

2016-01-26 | 三重県・海・熊野灘
 三重県熊野市、七里御浜です。
 熊野古道、松本峠を下ってきて、熊野三山のひとつ新宮の熊野速玉大社をめざすのが、この七里御浜を通る熊野古道浜街道です。
 七里御浜は七里28kmもありませんが、約22kmの長大な砂礫海岸です。

①昨日、松本峠付近の東屋から見た七里御浜です。


②望遠で近寄ってみます。
 中央部が井戸川の水を国道42号などを暗渠でくぐり、海へ流すボックスカルバート。
 右側手前が獅子岩。


③海上からの七里御浜。


④七里御浜最北部の木本漁港から。


⑤⑥みはま小石を拾っているようです。
 アクセサリーや装飾用に使われています。




⑦~⑨熊野の冬の風物詩、さんまの天日干しです。
 冬場、ほどよく脂が落ちたさんまの丸干しを作っています。
 焼いてハラワタごと食べるとうまいです。
 撮影、掲載の許可をもらって写しています。



⑧今年のさんまは小ぶりが多いとのことです。


⑨さんまのすだれ干しが、浜風に揺れています。


⑩海と空が明るく広いです。
 南国の風景です。


⑪ここの海岸はドン深です。
 遊泳禁止になっています。


⑫折から船が帰ってきました。
 防波堤の後は鬼ケ城の西端です。


⑬熊野灘に向かって咆哮する、高さ25mの巨大な岩、獅子岩です。


⑭逆光に煌めく海を包みこむように弧を描いて、七里御浜は和歌山との県境付近まで続きます。








⑰防波堤の外は、クロマツを中心とした雑木林です。


⑱10数kmほど南下してきました。
 もちろん、歩きではなく車です。
 御浜町にある道の駅、パーク七里御浜付近です。
 この背後、南側の紀宝町の海岸は、台風の復旧工事中のため通行できないところも多く、写真撮影は断念しました。


 残念ながら七里御浜の海岸は痩せて、狭くなってきています。
 この砂礫海岸を形成してきた熊野川水系からの砂利の供給が、いくつかのダム建設により断たれたのが原因と指摘されています。