風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野灘の風景 楯ヶ崎 その1

2016-01-10 | 三重県・海・熊野灘
 三重県熊野市から尾鷲市にかけての熊野灘沿岸は、柱状節理の大岩壁と幾多の小島や岩礁が連なり、複雑で特異な海岸を形成しています。
 なかでも楯ヶ崎は高さ約80m、岩柱が楯のように海中に突き出し、ひときわ見事な景観を作っています。
 楯ヶ崎は30数年前に初めて来て以来、3回来ていますがすべて陸路からです。
 今回初めて、遊覧船で海上から楯ヶ崎とその北方の海金剛などを訪れました。
 1月7日の写真です。
 なお説明文は、1996年に中日新聞社から発行された「空撮・紀東の釣り」という海釣りの本を主に参考にしています。

①遊覧船は熊野市大泊の松崎港を10時に出航です。
 沖に見える島は磯釣り、特に底物といわれるクエ、イシダイなどの好ポイント、魔見ヶ島。


②③最初に現れる柱状節理の岩場、猪ノ鼻。
 左に赤い服の釣り人が一人います。
 以下、次々に現れる岩場にたいがい釣り人がいます。




④⑤海上から巨大な岩柱群が付き出たようです。




⑥空は快晴、カモメが大空に舞っています。
 遠方の右手は鬼ケ城です。


⑦熊野市波田須町には、秦の始皇帝の命により不老長寿の薬を求めてこの地へやってきたという、徐福の伝説が残っています。


⑧遊覧船です。
 正月明けの午前の船ということもあり、私ひとりです。
 ひとりだと相当割高になりましたが、ゆったりと撮れ、また船長さんにも無理をいい、楯ヶ崎などに上陸させてもらいました。


⑨正面がこれから向かう、ガマノ口という海蝕洞窟です。


⑩⑪まわりのスケールが大きいので入り口が小さく見えます。




⑫入り口はオーバーハングしています。


⑬入り口は広く、船は楽々入ってゆけました。。


⑭⑮ガマノ口では味気ない名前なので、イタリアカプリ島の有名な青の洞窟にちなんで、熊野の青の洞窟とよばれています。




 明日はその2です。