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風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

白川郷・梅雨のころ その2

2015-06-29 | 東海
 岐阜県白川郷です。
 城山展望台から下り、村営の駐車場へ車を止めました。
 朝8時半過ぎ、乗用車が数台、まだ観光バスは一台も来ていません。
 これから荻町合掌造り集落を回ります。
 曇っていますが、まだ雨の気配はないようです。
 ところが、写真を撮りながら集落を一周したころから待望の雨となり、集落をあと一周半ほどしてしまいました。
 大部分、雨のときの写真を使用していますが、少し曇りの写真をも混ぜていますのでご了承ください。
 
①~③待ち望んでいた雨が降ってきた。
 これで梅雨らしくなった。
 集落はすでにひとまわりしてきたが、さあ振り出しに戻って、もう一度明善寺から撮り直し。


 



④~⑦タチアオイやヤマボウシなどの季節の花々が咲いている。
 ⑤のように、合掌造りの家はなつかしい縁側のある家が多い。









⑧~⑩集落内を水路が縦横に走っている。
 田畑をうるおし、かっては生活用水としても使われていたような、清冽な水である。
 現役のゴットン水車も回っている。
 






⑪~⑬雨が少し激しくなってきた。
 山あいから雲が湧きあがり、次々に山肌を駆け上がって行く。
 タチアオイの強烈な赤色に引きつけられた。






⑭茅葺きの家が多い白川郷にはめずらしい白壁土蔵。


⑮山側の田んぼは、棚田を作るほどではないが、少し高い位置にある。


⑯この山裾の小ぶりな合掌造りの家は、廃屋なのかそれとも物置としてでも使われているのだろうか。


⑰青田をうるおす慈しみの雨が降り続く。



 その3に続く。

白川郷・梅雨のころ その1

2015-06-28 | 東海
 岐阜県白川村、白川郷荻町合掌造り集落です。
 この冬ご紹介した雪景色に続いて、梅雨どきの白川郷です。
 朝7時半前に着き、生活資料館~城山展望台~村営駐車場に車を置き、荻町内を約2周半、4時間半のゆったり撮影です。
 天気も、曇りしばらくして雨という梅雨どきにふさわしい絶好の天気で、枚数も数多く撮りました。
 3回に分けて掲載します。
 今回は生活資料館周辺と城山展望台周辺の風景です。

①②荻町集落から少し離れたところにある生活資料館。
 苗が水面を覆いきっていないので、わずかだが田んぼへの写り込みもある。




③④ ①②を反対側から見る。
 このアングルからの写真は目にしないようだ。
 なんだか人里離れたすごい山奥の、隠れ集落のようにも見える。




⑤~⑨生活資料館の周辺の民宿や食事処などの合掌造りの家々。
 雲や霧がまわりの山々を包み、四季の花々が咲き乱れている。
 ここまで来る観光客は多くない。










⑩~⑫城山展望台へ向かう国道360号沿い。
 ⑩の花の名は、図鑑とにらめっこをした結果、今のところ、ジギタリスということにします(^^;)。
 背後の山にかかる雲の動きが早くなった。
 また天気が変わるのかもしれない。






⑬⑭定番の城山展望台からの荻町合掌造り集落。
 山々を雲が覆う。
 右手奥に白山がかすかに見える。
 朝8時過ぎ、観光客の姿はまだ見えないようだ。




 その2は、合掌造り集落の中に入ります。

津島の藤 その2

2015-05-04 | 東海
 愛知県津島市の藤です。
 ちょうど、藤まつりの最中です。 
 天王川公園一帯には食べ物屋などの屋台が並び、平日ではあるものの天気もよく、9時半くらいから大勢の人が藤を見にやってきました。

 私は風景写真に人物を入れないのを原則としています。
 しかし、このようなまつり会場での藤の撮影となると、幾枚かはどうしても人物が入ってしまいます。
 また、人物を入れたほうが、雰囲気があってよくなる場合もあります。
 私は人物を入れて撮らざるをえない場合は撮影・掲載許可をもらうこととしていますが、こんなところで道行く人をつかまえていちいち許可云々を聞いていたら、かえってうろんな者と思われてしまいます(^^)。
 人物が特定できない写真に限って掲載することとしました。

 もちろん、昨日と同じ写真を使ってはいませんが、同じような写真にはなってしまいました。
 よろしくご了承ください(^^;)。

①~⑥藤まつりのいろいろな印刷物やネット情報を見ていると、紫のカーテン、紫のシャワー、紫やピンクのシャンデリア、紫ののれんなどの素敵な表現が目につきました。
 どれもそのとおり、ズバリです(^^)。













⑦~⑫藤棚の長さは275m、幅12~30m。
 メインの藤棚の外にも藤棚があり、公園の池の中の小島にも藤棚が見える。
 パンフレットにまつりの基本テーマが大きく書いてある。
 「天下一の藤棚 あなたに伝えたい! 藤の花」とある。
 小学生が大勢、写生にやってきた。
 道行く人におはようございます、とあいさつして、みんな行儀よく礼儀ただしい。












 ガイドボランティアの方に伺いました。
 東洋一ということになっているが、欧米でこのような大規模な藤棚があるとは思えず、実質的に世界一ではないのかと。
 その確認が取れないので、との正確で謙虚なお答が返ってきました。


 次回は熊野市の丸山千枚田です。

津島の藤 その1

2015-05-03 | 東海
 愛知県津島市の藤を見に行ってきました。
 津島出身の知人の推薦です。
 ちょうど藤まつりの期間中でした。
 以下、まつりの会場でもらったパンフレットと津島ガイドボランティアから出された印刷物、津島藤まつりのH,Pなどにより記述しています。
 かって、津島は「藤浪の里」といわれたほどの藤の名所だったようです。
 市内の天王川公園に1978年から1982年にかけて藤棚が作られ、1993年に増設され現在のようになりました。
 現在、棚の面積は5034平米、畳3200畳敷きの広さに相当する壮大なスケールです。
 現地で説明を受けたガイドボランティアの人の話によると、日本一どころか東洋一の規模だそうです。
 知人の強い勧めで行ったのですが、藤と聞き最初は風景写真の被写体にならないようで、気が進まなかったのです。
 ところがこれがすばらしいものでした。
 せいぜいブログで紹介しても、その1だけのつもりしたが、その2まで十分やっていけそうです(^^)。
 4月30日、午前中の撮影です。

①~⑥天王川公園の藤は12種類、114本、なかでも壮観なのは九尺藤とよばれている藤。
 九尺というと約2.7m、もちろん花房はこんなのにも長くはなく1.5m程度。
 この九尺藤が53本と半分近くを占め、もっとも多い。 












⑦~⑫藤は紫系の色が多いが、白、薄紅色もあり、また八重の藤もある。
 津島の藤の魅力を高めているのは、中を流れる小さな疏水である。
 その疏水の水面に藤の紫色が写り込み、頭上と川面の双方から紫に包まれ、紫の空間を漂っているような不思議な感覚を味わう。 
 紫の水面に藤の花びらが落ち、ゆっくりと下方へ動いて行く。
 藤の甘い香りに誘われ、多くの蜂が集まっている。












 その2に続く。 

白川郷・雪景色 その3

2015-03-01 | 東海
 明善寺前、あいかわらず雪は降りしきっています。
 夕暮れどき、障子窓に明かりが入った明善寺をねらうこの場所は、白川郷の人気撮影ポイントです。
 いつもは、何人かいるカメラマンや、昼間はたくさんいた観光客の姿がどういう訳か今日はありません。
 私と友人のふたりだけです。
 

①明善寺の明かりはまだ入らず。<17:20>



②③まわりの合掌造りの家々に次々に明かりが入り出した。
 後方は城山展望台。<17:32>




④明善寺にも明かりが入った。
 雪が激しく降っているが、10秒のスローシャッターなので写らない。<17:40>


⑤ストロボをたくとご覧のとおりだが、絞りを絞ったままで、うっかり開放にするのを忘れたなど、技術的な拙さもあって出来が悪い(^^;)。



⑥田んぼの写り込みを入れた縦画面。<17:53>


⑦空の薄明かりが消え、夜の闇に包まれてしまうと趣がなくなった。
 三脚をたたむことにした。<18:05>


 激しく雪の降り続く冬の平日とはいえ、夜になるとあまり人の気配がありません。
 週末のライトアップはツアー客を中心に大混雑と聞いています。
 ふだんの日の宿泊客は少ないのでしょうか。
 私も以前は泊まっていたものですが、今日は高速利用の日帰りです。
 公共駐車場は午後5時に閉まってしまうので、昼食をとった店の駐車場に車を預かってもらいました。
 雪にうずもれてしまった車を掘りだすのに、友人とふたりで悪戦苦闘でした(^^)。
 

 明日は裏磐梯・冬景色 その1です。