goo blog サービス終了のお知らせ 

風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

尾瀬・ワタスゲ その3(朝景色①)

2015-07-06 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原、山ノ鼻の山小屋泊まりです。
 朝3時50分、朝靄漂う尾瀬の朝景色の撮影です。
 紫の朝靄が池塘と木立ちを包み、燧ヶ岳の背後の東雲の空が紅色に染まっていきます。
 尾瀬の荘厳な朝の始まりです。
 以下、説明文なしで行きます。
 スライドショー的にご覧ください。

①~⑱




































 明日は朝景色②です。


尾瀬・ワタスゲ その2(尾瀬ヶ原~夕景)

2015-07-05 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原です。
 ワタスゲの群落を求めて、ヨッピ吊り橋を渡って東電小屋付近までやってきました。
 いつの間にか新潟県へ入ってしまいましたが、すぐにまた群馬県側に戻ります。

①東電小屋付近のワタスゲの群落。
 ここから先はワタスゲの大きな群落はないので、ここで引き返し宿舎のある山ノ鼻へ向かう。


②尾瀬ヶ原の西のはずれにある拠水林に沿った木道からの池塘と燧ヶ岳。


③ワタスゲと燧ヶ岳。


④ヤマドリゼンマイの前に紅一点レンゲツツジ。


⑤⑥湿原の緑の中にワタスゲの白い果穂が揺れる。





⑦牛首付近からの至仏山。


⑧振り返って燧ヶ岳。



⑨日が傾いてきた。


⑩夕方6時半を過ぎた。燧ヶ岳の上半分を夕陽が照らしている。



⑪至仏山全体が大きな光の笠をかぶったように輝きだした。


⑫燧ヶ岳も負けじとばかりに、黒雲を天に戴きその下で輝く。
 尾瀬ヶ原をはさんで、東西両名山の夕照の競演だ。


⑬⑭上空の残照が水面に映ると、あざやかさが一層増す。




⑮わずかな人たちが私といっしょに刻々と変わる尾瀬の夕景をながめていたが、いつの間にか山小屋へ帰って誰もいなくなった。
 尾瀬ヶ原は明日の朝はどのような風景を見せてくれるのだろうか。
 

 その3に続く。

尾瀬・ワタスゲ その1(アヤメ平~尾瀬ヶ原)

2015-07-04 | 尾瀬
 群馬県片品村尾瀬ヶ原です。
 2013年は不作だったワタスゲですが、今年・2014年は期待できそうです。
 尾瀬戸倉に泊まり、朝7時過ぎ、鳩待峠からまずはアヤメ平に向かって出発です。
 2014年6月下旬の写真です。
 2013年のコバイケイソウの時と同じようなルートで尾瀬ヶ原に入って行きます。

①②アヤメ平への道。
 振り返ると至仏山。
 標高が高いルートなので、まだ、水芭蕉が咲いている。
 ワタスゲはまだ時期が少し早いようだ。薄紅色のイワカガミはちらほら。




③アヤメ平に着いた。
 アヤメ平は標高1900m近い高地湿原。
 木道のかなたに燧ヶ岳が姿を現した。


④残雪に覆われたゆったりした大きな山は、百名山のひとつ平ヶ岳(2141m)。


⑤湿原越しの燧ヶ岳(2356m)。
 六合目から上部が、湿原の上に浮かんでいるようだ。


⑥⑦こちらは至仏山(2228m)。




⑧燧ヶ岳の姿がいい。


⑨富士見田代からの燧ヶ岳。
 池塘に青い空と白い夏雲が映る。


⑩水中にオゼクロサンショウウオの大きな卵が見える。


⑪長沢新道のゴロタ石と木の根が多い急坂500mを下って尾瀬ヶ原へやってきた。
 至仏山とワタスゲの白い果穂が広がる。


⑫緑の湿原をワタスゲが漂う。
 やはり前年と違って今年はワタスゲの当たり年だ。


⑬ヨッピへ向かう木道のまわりもレンゲツツジとワタスゲ。


⑭⑮尾瀬の風が池塘をわたり、ワタスゲを揺らす。




⑯ワタスゲの白い海の上に燧ヶ岳が浮かぶ。


 その2に続く。
 

尾瀬・コバイケイソウ その2

2015-06-21 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原中田代にいます。
 これから至仏山のふもと、山ノ鼻に向かいます。

①②至仏山の後方が突然輝きだした。
 何か超自然現象かと期待したが、これまで止まりだった。




③④コバイケイソウの密度が増え、やがて群落になってきた。
 コバイケイソウはアルカロイドを含み有毒である。
 毎年何人かの人が誤って食べ、中毒を起こしている。




⑤白樺と小さな池塘と至仏山。
 私の好きな撮影ポイント。


⑥翌朝、早起きして湿原に出てきたが、すべてはガスの中。
 6時50分、やっとガスが切れ至仏山が見えてきた。


⑦中田代まで歩く。
 ニョキッとしたコバイケイソウが朝のあいさつをしてくれる。


⑧ニッコウキスゲの一輪に出会った。
 今年の咲きぐあいはどうだろうか。
 7月下旬にまたやってくる予定だ。


⑨池塘と燧ケ岳。


⑩そして、昨日も見たカキツバタの湿原。
 尾瀬のこのすばらしい木道は、尾瀬地区のほぼ全域に整備されており、総延長は約65km。
 湿原を踏み荒らしから守るとともに、ハイカーの安全をも守っている。
 主に長野県産のカラマツが使われていて、設置作業はヘリコプターと人力による。
 1枚1枚設置した年の刻印が打ってあり計画的に取り換えているが、10年ももたないようだ。



⑪~⑬研究見本園はコバイケイソウの花盛り。





 
 やはりコバイケイソウではワタスゲとは違って尾瀬の代表的な花とはいえず、またなじみも薄いマイナーな花ということもあり、パッとしない写真になってしまいました。
 翌年の2014年はワタスゲの当たり年で、天気のぐあいもよく、これは一応いい写真になったと自分では思っています。
 いずれ掲載する予定です。

 明日は、福井県勝山市、平泉寺白山神社の苔です。 

尾瀬・コバイケイソウ その1

2015-06-20 | 尾瀬
 群馬県片品村尾瀬ケ原です。
 ワタスゲねらいだったのですが、予想通り2013年は不作の年でした。
 しかし、コバイケイソウが数年に一度の見事な咲きぐあいでしたので、なんとか写真にもなったようです。
 鳩待峠~アヤメ平~富士見田代~中田代~山ノ鼻泊まり、翌朝~中田代~鳩待峠というコースです。
 2013年6月下旬の写真です。

①早朝7時前、鳩待峠からアヤメ平へ向かう途中の横田代、傾斜湿原。
 ワタスゲはポツンポツン咲いているさびしい状況。


②山上の湿原、アヤメ平。標高約1900m。
 尾瀬ヶ原より500mほど高い。
 晴れていたら前景の針葉樹林の向こうに大きく至仏山が横たわり、右手の方向には燧ケ岳の姿が見えるのだが。


③ワタスゲのふわふわの白い花穂は、雨に会うとご覧のように濡れしぼんだ状態になる。


④富士見田代に着いた。
 燧ケ岳のビューポイントだがまったく姿を現さない。
 標高が高いのでまだ水芭蕉が咲いている。


⑤富士見田代から長沢新道の急坂500mを下って中田代へやってきた。
 白いコバイケイソウは見えるが、ワタスゲはほとんど見当たらない。


⑥⑦ヤマドリゼンマイの新緑がみずみずしい。
 数は多くないが、赤いレンゲツツジがひときわ鮮やかだ。




⑧⑨尾瀬ヶ原のレンゲツツジは美ケ原や霧ヶ峰のような大群落は作らない。
 至仏山はガスの中。




⑩池塘と燧ケ岳。
 池塘は灰色の空を写して、鉛色に鈍く光る。
 浮島の茶色は食虫植物のモウセンゴケ。
 

⑪6月初旬の水芭蕉の時期に比べると、湿原は緑に覆われてきた。
 曇ってはいるがさわやかな気分だ。


⑫⑬カキツバタの花が咲いている。
 尾瀬の湿原の中では、緑に埋没してしまいそうだ。




 その2に続く。