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風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

尾瀬・水芭蕉 その2

2015-06-14 | 尾瀬
 群馬県片品村尾瀬ヶ原です。
 中田代とよばれている湿原の牛首分岐から直進し、燧ケ岳のふもとを目指します。

①尾瀬ヶ原を走る2本の木道。
 木道は右側通行。
 狭い木道上で三脚を立てて写しているわけにはいかないので、三脚は持参しない。


②尾瀬ヶ原の西側の山裾をヨッピ川が流れ、流れに沿って拠水林が続く。
 湿原内は泥炭地で貧栄養化しているため、山から養分が流れてくる川沿いにしか木々は育たない。


③下ノ大堀川。
 水芭蕉の一番の定番ポイントだが、もう水芭蕉の姿はほとんどない。
 この付近はニッコウキスゲの群落地でもある。


④湿原内に生えている数少ない白樺の木。


⑤燧ケ岳の優美な姿が近くなってきた。
 燧ケ岳のほうが至仏山より130mほど高いが、至仏山のほうが日本海側に近いので積雪、残雪ともに多い。


⑥尾瀬は湿原に下りての撮影は厳禁。
 しかし、ところどころに待避線路のような木道が設けられている。
 その上からは人も少ないのでゆったり撮影できる。


⑦木道内に咲く、リュウキンカの黄色い花。
 この時期の色どりが乏しい湿原に、文字通り華を添えている。


⑧湿原内にもリュウキンカの群落がある。


⑨群馬・福島の県境を区切る沼尻川(ぬしりがわ)を渡り、福島県桧枝岐(ひのえまた)村に入ってきた。
 ここは下田代とよばれている。
 尾瀬ヶ原は標高1400m、ほとんどアップダウンはなかったが、ここへ入ると少しばかり標高が上がってきた。


⑩この付近の湿原は乾燥化してきているようだ。
 下田代には池塘は少ない。
 燧ケ岳のふもとの山小屋が見えてきた。


⑪尾瀬ヶ原の東の端、見晴(みはらし)。
 6軒の山小屋がある。
 出発した山ノ鼻から見晴まで約6km。
 ゆっくり写真を撮っているので、普通の倍近い4時間以上かかった。


⑫ヘリコプターがホバリングしている。
 物資を運んで来たのだろう。
 山小屋の生鮮食料などの日常の物資はこのほか、ぼっかさんに背負われて毎日やってくる。
 物価が2倍くらいするのは当然だ。


 尾瀬は水芭蕉に続き、ワタスゲ、レンゲツツジ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどが順次咲いて行きます。
 追ってそれらもご紹介します。

 私はこのあと、福島県裏磐梯へ向かいます。
 次回は裏磐梯その1です。
 
 

尾瀬・水芭蕉 その1

2015-06-13 | 尾瀬
 尾瀬の水芭蕉です。
 ただ、水芭蕉のピークの時期は過ぎていたので、有名ビューポイントでは撮影できませんでした。
 尾瀬というと普通、尾瀬ヶ原と尾瀬沼を指しますが、今回の写真は群馬県と福島県にまたがる尾瀬ヶ原です。
 2012年6月中旬の写真です。
 2回に分けて掲載します。

①群馬県片品村戸倉に泊まり、早朝のバスで鳩待峠へむかい、そこから約1時間下った尾瀬ヶ原の入口、山ノ鼻。
 尾瀬研究見本園。
 後方は尾瀬を代表する山のひとつ、残雪の至仏山(しぶつやま)2228m。


②③ここには水芭蕉の小さな群落がまだいくつか残っている。




④遠方の山は、尾瀬を代表するもうひとつの山、燧ケ岳(ひうちがだけ)2356m。
 至仏山とともに日本百名山のひとつ。
 これからあの山のふもとへ向かう。


⑤⑥歩きやすい木道。 このへんは上田代とよばれている。
 田代とはこの地の言葉で湿原を意味する。
 振り返って至仏山、正面は燧ケ岳。




⑦⑧まだ水芭蕉が残っているところも、いくつかある。




⑨燧ケ岳と池塘と木道。
 遥かな尾瀬という、尾瀬らしい風景になってきた。


⑩逆さ燧が見える池塘。


⑪冬枯れのようだった湿原も緑が増えてきた。


⑫左のこんもりした小山が牛首とよばれている尾根。
 そこから少しこちらへ向かうと、牛首分岐といわれている三叉路があり、休憩用のベンチもある。。
 ツアー客はそこで引き返すことが多い。
 一応、燧を見て至仏を見、湿原も池塘もながめて、尾瀬らしい景色を見たことにはなる。
 左へ進路をとるとヨッピとよばれている方面へ行くが、私は直進してまっすぐ、燧ケ岳のふもとを目指している。


 次回はその2です。