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風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

尾瀬ヶ原 その3 竜宮十字路~見晴~中田代

2016-07-27 | 尾瀬
 尾瀬国立公園、尾瀬ヶ原です。
 群馬、福島県境となっている沼尻(ぬしり)川を渡り、福島県に入ります。

①尾瀬ヶ原の下田代。
 沼尻川から少し高いところに上がった感じの湿原で、池塘はほとんど見当らなくなります。


②雨は止んできました。





④木道を人懐っこいハクセキレイが先導してくれます。


⑤見晴(みはらし)とよばれている尾瀬ヶ原の東端。
 尾瀬で一番多い、6軒もの山小屋があります。
 今回は行きませんが、この見晴から標高差260mの白砂峠を越えて約1時間50分で、尾瀬沼の北端、沼尻へ着きます。
 沼尻から約1時間の歩きで、山小屋のある尾瀬沼湖畔へ行けます。


⑥見晴から赤田代分岐への道。


⑦東電尾瀬橋上から見た只見川。


⑧ここにもオタカラコウが咲いています。


⑨緑あざやかなヤマドリゼンマイと白樺。





⑪ヨッピ吊橋と分岐路。
 右へ行くと竜宮十字路へ出ます。


⑫右手に下ノ大堀川の拠水林。


⑬ノアザミと蜂。


⑭ミツガシワ。5月に白い花が咲きます。





⑯木道迂回路からの池塘。
 向こうにうっすらと燧ヶ岳。
 木道の際にほんの少しの黄色いキンコウカ。
 今年はこの花もほとんど見かけません。








⑲ここは浮島も多い。
 浮島の上の茶色いのは、食虫植物のモウセンゴケです。


⑳牛首分岐へ向かう道。
 いつもならニッコウキスゲの群落があるのだが。
 なお、尾瀬沼の大江湿原は、尾瀬ヶ原よりはニッコウキスゲの咲き具合はよかったようです。


 ところで、尾瀬のような標高の高い、高地にある湿原イコール高層湿原と思っている人や印刷物さえもありますが、これは誤りでしょう。(この場合の「高層」は幾層も積み重なって高くなったの意味で、高所あるいは高地のことではありません。)
 端的に言えば、水面よりも低いところにある湿原が低層湿原で、尾瀬の場合はミズバショウ、ほぼ水面と同じかやや高いのが中間湿原でニッコウキスゲ、中間湿原がもっと発達したのが高層湿原で、尾瀬ではヒメシャクナゲなどが咲いています。
 当然、標高の低い、平地にある釧路湿原にも高層湿原はあります。

 明日は最後、その4です。
 池塘に咲き出したヒツジグサを写しながら、山ノ鼻へ向かいます。

尾瀬ヶ原 その2 中田代~竜宮十字路

2016-07-26 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原です。
 今回は中田代から竜宮十字路までです。

①中田代の湿原内の小規模な白樺の拠水林。
 紅葉の時期もよい撮影ポイントです。














⑥8時過ぎです。
 ヒツジグサが花を開こうかどうか迷っているようです。


⑦例年はこの池塘まわりには、黄色いキンコウカが咲いているのだが、まったく見当りません。








⑩コバギボウシ。
 朝開き、夕方にはしぼんでしまう一日花です。


⑪尾瀬ヶ原の下は地下水路が縦横に走っているようです。
 ここは地下水が湧き出してくる場所のひとつで、竜宮とよばれています。





⑬清楚な姿だが猛毒を持つドクゼリ。





⑮ミツガシワ。


⑯フキの葉に似た大きな葉を持つオタカラコウ。
 





⑱竜宮十字路のベンチまで来ました。


⑲右側は歩いてきた山ノ鼻からの道、左はこれから向かう見晴(みはらし)。
 向こうは標高差500mの急坂を登りアヤメ平に至る長沢新道、こちら側はヨッピ吊橋への道。


⑳中田代にある唯一の山小屋、竜宮小屋。


 明日は見晴から赤田代分岐を経て、ヨッピ吊橋方面へ向かいます。

尾瀬ヶ原 その1 山ノ鼻~中田代

2016-07-25 | 尾瀬
 群馬県と福島県にまたがって広がる尾瀬ヶ原です。
 この時期なのでニッコウキスゲを一応の目的にして来たのですが、事前の情報の通り、今年のニッコウキスゲは私の知る限り、最悪の咲き具合でした。
 それでもやはり尾瀬国立公園、尾瀬ヶ原。
 雨模様の天気で燧ヶ岳などの山はほとんどスッキリとは見えずでしたが、これまでニッコウキスゲの陰に隠れて見過ごしていた花々や幾多の池塘、雄大な湿原風景などを写し、楽しんで来ました。
 その1からその4まで4回に分けてご紹介します。
 今回分は尾瀬ヶ原の西の入り口、山ノ鼻から中田代までです。
 7月14日の写真です。

 尾瀬ヶ原の概念図。(JTBパブリッシングの「尾瀬ポケットマップ」から転用しています。)

 今回歩いたおおよそのルートは、山ノ鼻~牛首分岐~竜宮十字路~見晴~赤田代分岐~ヨッピ吊橋~牛首分岐~山ノ鼻です。
 6時半ころから歩き始め、ゆっくりと写真を撮りながら約6時間でした。
 
①山ノ鼻から少し歩き出すと、そこは上田代とよばれている湿原です。
 しばらく行くと景色が開け、幾多の池塘が現れてきます。


②尾瀬ヶ原の池塘は大小合せて1800もあります。


③朝6時半過ぎ、まだ早い時間なので、ヒツジグサの花は咲いていません。





⑤雨降りです。
 木道で滑らないように注意して歩きます。





⑦山小屋に泊まっていたと思われる人たちが、雨具をつけて通り過ぎて行きます。
 私は尾瀬戸倉発4時40分の一番のバスで鳩待峠まで来て、そこから約1時間、山ノ鼻まで下って来ました。
 カメラが濡れないよう、雨具プラス傘をさして写しています。


⑧今回唯一見かけたオゼコウホネの花。








⑪ヒツジグサの葉は場所により、少し色づいているのもあります。


⑫雨に濡れてヤマドリゼンマイがあざやかです。


⑬上ノ大堀川。
 この先は中田代です。





⑮木道の間にカキツバタが一輪。
 今年のカキツバタはよくなかったようです。


⑯ノアザミ。


⑰やっとニッコウキスゲが一輪。


⑱ミズバショウの群落で知られている下ノ大堀川。
 今年は天候不順で、ミズバショウもダメだったようです。


⑲いつもなら、この付近もニッコウキスゲの群落があるのだが。


⑳しかしながら、みずみずしい緑の湿原に霧が流れる、私の好きな風景です。


 明日は竜宮十字路へ向かいます。

尾瀬・紅葉 その2

2015-09-28 | 尾瀬
 福島県桧枝岐(ひのえまた)村、尾瀬沼と大江湿原です。
 2012年10月初旬の写真です。

①~⑤尾瀬沼方面から見た大江湿原と三本カラマツ。










⑥⑦⑧秋色濃い大江湿原。






⑨尾瀬ヶ原に向かって歩いている。
 尾瀬沼北岸の浅湖(あざみ)湿原。
 ここも草もみじの広がりを見る。


⑩尾瀬ヶ原上田代。燧ヶ岳はやはり雲の中。





⑫~⑭湿原とヒツジグサ。






⑮少し燧ヶ岳が見えてきた。


⑯~⑲








⑳尾瀬ヶ原の西の入り口、山ノ鼻に近づいた。
 至仏山の山頂付近はガスの中。


 尾瀬ヶ原湿原と尾瀬沼は湖沼なので、実は紅葉する木はあまり多くありません。
 尾瀬の紅葉は湿原などの草もみじと池塘に浮かぶヒツジグサの紅葉でしょう。

尾瀬・紅葉 その1

2015-09-27 | 尾瀬
 群馬県と福島県にまたがる尾瀬ヶ原と尾瀬沼の紅葉です。
 尾瀬ヶ原から尾瀬沼へ向かい、尾瀬沼で1泊し、また尾瀬ヶ原まで戻ってきました。
 2012年10月初旬の写真です。

①②群馬県片品村の鳩待峠から下ってきた尾瀬ヶ原。
 雨で至仏山も燧ヶ岳も見えない。




③濡れた木道は滑るので慎重に歩く。
 まわりは一面の草もみじだ。


④ズミの実に水滴が光る。


⑤⑥池塘には紅葉したヒツジグサが浮かぶ。




⑦下ノ大堀川。雨が激しくなってきた。
 ヤマドリゼンマイの紅葉があざやかだ。


⑧⑨下ノ大堀川付近の定番ポイント。




⑩レンゲツツジの紅葉。


⑪尾瀬ヶ原の東端の見晴らしの近くまでやってきた。
 背後の燧ヶ岳はガスの中。


⑫見晴らしから白砂峠を下りてきた白砂湿原。

 
⑬尾瀬沼に着いた。
 雨は小降りになってきた。


⑭~⑰尾瀬沼北岸の木道を歩く。
 時折り、雲が切れてきた。








⑱~⑳大江湿原に来た。
 雨は止んできたが、ガスが濃くなってきた。






 明日のその2に続く。