言力屋(ごんりきや)

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マイナンバーと図書と税収

2016-12-04 02:22:00 | 投稿
高知新聞 「声ひろば」欄 2016 1204 投稿

税務署に提出する支払調書などの作成においてマイナンバーの記載が法令で義務付けられていることを受けて、同人誌のダウンロード販売においてもサークル登録に当りマイナンバーの記載が必要になった。総務省は、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度で使う個人番号カードについて、来夏にも全国の地方自治体が運営する図書館の利用カードとしても使える仕組みをつくる方針を固めた。これはマイナンバーと読書、あるいは著述を結びつけ管理するモノであり、延いては本県出身の有川浩著「図書館戦争」などに書かれた様な「図書館の自由に関する宣言」を侵すモノである。読書とか著述ってのは個人的な物であり自由でなくてはならない。「見栄とか関係なく、好きなモノを純粋に好きって言えるのは素晴らしいな…」バーナード嬢曰く。より。
税収の効率化とは言うが、一方で政治家達はマイナンバーの規制をかいくぐり、高市早苗総務相は政治資金パーティーの白紙領収書の常態化を政治資金規正法上、問題ないとの見解を示した。また、稲田朋美防衛相は夫の「軍事産業株」保有で「配偶者の資産公開、プライバシー公開は抵抗がある」と述べた。自らが「武器禁輸三原則」を破壊し、軍事産業のトップセールスを行う安倍内閣の中枢としては誠にふさわしい下劣な輩である。税収の管理の名の下、国民の思想の自由を犯す危険を顧みず、自分たちは違法な収入を得ても申告する必要がないと騙る安倍内閣は外道の集団に他ならない。