言力屋(ごんりきや)

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今と言う歴史的瞬間

2015-08-16 00:57:28 | 投稿
高知新聞 「声ひろば」欄 2015 0816 投稿

気象庁は平成27年8月15日に桜島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベ ルを3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げた。
今月11日に再稼働し、14日に発電と送電を開始した鹿児島県にある川内原子力発電所1号機は、桜島から50キロ余りの距離にある。
菅官房長官は11日の会見で、「新規制基準に適合すると認められた場合は、再稼働を進めていくことをすでに閣議決定をしている」としたうえで、「実際に再稼働を行うのは事業者だから、事業者が判断することだ」と述べた。経済界からの要望に基づき、安倍内閣が原発再稼働を進めてきたにも関わらずである。思考停止であり責任の丸投げである。原発はミサイル攻撃を想定されていないと言う。中国、韓国、北朝鮮からの攻撃の不安を煽り、民主主義を広める為の米国の軍事行動に自衛隊の参加を認める安全保障関連法案を衆議院で可決したにも関わらずである。
本来の関係性を見失い、全く間違った対案を行使し、不幸な結末が訪れても何の責任も取らない。安倍内閣の行動指針はハッキリと日本人の破滅を目指しており、それは構造的暴力を利用しながら、積極的平和主義が本来持つ構造的暴力の排除という行動指針を無視している。政治家達は自由資本主義の名の下それぞれの国の経済的結びつきを破壊し、それぞれの国民の対立を強める事で国内政治への不満をごまかす。歴史的な視点とは過去の歴史を学ぶ事に留まらず、自らが現在置かれている状況が未来において歴史的にどのように記述しうるかの視点も養い得る。我々日本人は今現在、歴史的な危機に直面している事を理解しなければならない。そしてそれは、日常的な知的判断により解決しうる事である。目先の経済効果等より、歴史的に間違った判断を下してしまう事を恐れるべきなのだ。