[治る呼吸法] ゆっくり呼吸とゆっくり運動で免疫力を回復し、あなたは救われる 免疫呼吸法

「腹式呼吸」による「気」の流れを回復させ、健康・予防・治癒の三大効果をなし「自ら病気を治す」偉大なる力で人々を救済する。

江戸職人気質のおいしい豆腐屋。

2007年11月04日 | 呼吸法
 呼吸法の帰り道いつも寄る豆腐屋が江戸っ子気質の主人居る店である。
 いつもは奥さんが応対してくれるのですが、手が離せない時は、時たま主人の応対に遭遇してしまう。
 江戸職人と田舎者のやり取り。
 私「おはようございます」
 主人「・・・・・」
 主人「なに」   (なにが欲しいですかと言う意)
 私「・・・・・」豆腐に指をさす。
 主人「いくつ」
 私「一つください」と言いながら代金140円を置く。
 私「どうもありがとうございました」
 主人は「・・・・・」
 実にシンプルな会話なのです。
 これを江戸職人気質と説明するのも少し無理な面もないではないですが。
 それはともかく・・・
 この豆腐屋の奥さんは金沢生まれ、多少年齢は重ねては居ますが、色白な超美人(豆腐美人と私は言っています)笑顔と愛想がいい。
 「あの人は本当はいい人なんですよ」と主人を庇いながら私にも気付かってくれていますし、またこの奥さんはサービス満点なんです、時々油揚げを2~3枚上乗せしてくれたり、調理したオカラのサービスを忘れません。
 この主人の作った豆腐は江戸職人気質の真骨頂、心地よい柔らかさ、いい食感、コクのある風味と甘味「おいしい」「こんなおいしい豆腐があったのか」と・・・加えて「東京で一番・日本で一番の豆腐」ではないかと、私は秘かに思っています。
 げに主人は「俺の豆腐は日本一だ、おれは愛嬌を売るのではない日本一の豆腐を売ってやるんだ」と言ってるげに見えてしょうがないのです。
 そうです私も充分ガッテン承知の助なんです。
 主人の作った豆腐をほぼ毎朝、この豆腐に出会った幸せと、これからもたらされているだろう健康の効果と呼吸法の効果との相乗効果に感謝しつつ頂いています。
 最近お盆休みに田舎に帰った際に驚いた、この主人の豆腐が食えない現実に直面、困り果ててしまったのです。
 もう私はこの主人の豆腐を食えない生活は在りえないのではないかとの危惧の念を擁きつ、主人の豆腐を食えない田舎での暮らしはもう出来ないのではないかと心配しなければならない位です。
 もう田舎では豆腐屋はすべて廃業してしまって、手造の豆腐はもう手にはいらない。
 田舎ではスーパーでパックに入った”堅い味も風味も失せた”ものしか得られないのです。
 食っても思わず噛むのをやめてしまうほど、この食感に唖然とし、口から放り出して、全身が悲壮感に打ち塞がれてしまったのです。
 東京には今でも各町内毎に1軒位の豆腐屋があり、これが23区の都内一様に残っている、これもある意味で驚きではある。
 この有難味に、この幸せな境遇に、この素晴らしい環境に驚いています。
 しかし近年、ご承知の通りスーパー・コンビニの跋扈で、豆腐屋の豆腐をあまり買ってくれなくなってしまっている。
 このため年々廃業が続き、豆腐屋は老齢化と対峙しながら風前の灯となっているのです。
 この豆腐屋の奥さんも曰く、「もう私達が出来ないようになったら御仕舞いです」と悲しい話になってしまうのです。
 日本の食文化の一つが消えようとしている。