続・退屈シノギニ…

どっかの日記のサイトの続きから発展したような主として簡素な感想文等

「I''s」(桂正和)

2005-09-19 22:19:00 | 漫画
ブックオフで立ち読みして、久しぶりに読みたくなってしまった。
やっぱ、この人の描く女性は魅力的過ぎます…。
そして、一気に全巻読み直すことに…。

ちょうどリアルタイムで
作品中の登場人物と高校-浪人と過ごしていたような気がする。

もちろん、現実にはこういう風な恋愛ができるわけもないのに
こういう恋愛に憧れていて、だからこそ読んでいた部分は否めない。
今後の展開が部活でもよく話題に上がっていた。

今読み返すと、そういう時の事も含めて思い出すから、
少しは大人になったからこそ分かる部分もあるから、
当時よりもジーンと来てしまったのかもしれない。

「13階段」(高野和明)

2005-09-18 22:03:01 | 読書
かなり前から読みたかった作品。
こういう本は多いが、どうしてもワンテンポ遅れて読んでしまう。
漫画喫茶ならず、図書館喫茶みたいなものがあればいいのだが…。

話は江戸川乱歩賞受賞の本格派ミステリー。

前半の冗長的な展開に加え、
途中、うーんと唸るようなご都合主義も飛び出すが、
それすらも最後の最後につながっていくための伏線に過ぎない。

加えて、加害者と被害者という
現代の刑事政策的なテーマを根底に置いているために
話にドッシリと重みを持たせている。
そこが、ただのミステリーとは違うと思う。

「NANA」(矢沢あい)

2005-09-11 22:13:28 | 漫画
取り敢えず話題作かつ映画化されてるんで、
読むんだったら、このタイミングと思って漫喫で一気読み。

前半はまだフツーの恋愛少女漫画というノリで楽しく読めた。
だが、最新刊に近づくにつれておもーくなってくる。

売れっ子作家が気軽に書いてたものが、
いつの間にか自分の代表作となってしまったがために
力を入れて描かざるを得なくなってしまったような印象を受けた。

そろそろ終わらせる方向にいかないと、
キャラが壊れてしまうような気がする。
引っ張りすぎもほどほどに。

あ、話は売れるだけのものはあると思います。
どちらのNANAも個人的に好きなタイプではないけども。

「動機」(横山秀夫)

2005-09-04 12:58:49 | 読書
この作者の本は前々より読みたいと思っていた。
今回初めて手にして読んだが、
ベストセラーになっている理由が分かった。

それは面白かったからだ。
この作品は4作からなる短編集だが、どの話も甲乙付けがたい内容であった。

記者出身の作者らしく、警察や新聞社、裁判所が舞台になり、
どれも大変読み応えがあった。

中でも、個人的には「逆転の夏」が良かった。
登場人物、背景、ストーリーどれも素晴らしいものがあった。

久々に重厚な本格的正統派ミステリーを読め、満足だった。
読み始めてから一気に1日で読んでしまった。

他の作品(特に話題作)を是非読みたいと思う。

「僕の彼女を紹介します」

2005-09-03 18:26:09 | 映画
初めて漫喫でDVDを見る。
ヒロインがカワイイ、流行り韓流恋愛映画である。

一方的な恋愛映画かと思いきや、意外と話が脇道に逸れたりもする。
それが良いと思うか、悪いと思うかは人それぞれ。

場面場面でウルウルと泣きそうになるも、
いかにもCMが入れやすいです的に場面が飛ぶので、
それが個人的にはマイナス要因。

ただ話自体は良かった。
「肩越しの恋人」のヒロイン2人とは違う、真っ直ぐな恋愛。

こういう真っ直ぐな恋愛をしてる人が見るのか、してないから見るのか
は分からないが、
こういう恋愛が悪くないのは確かだ。

「肩越しの恋人」(唯川恵)

2005-09-02 18:01:41 | 読書
旅に持っていく本として、選択。
移動中に読み進めて、最寄り駅に帰ってくる前に読破。

20代後半の対照的な女性2人の恋愛小説。
だが2人は仲が良い。
どこかにいそうな女性の話だが、心理描写が巧い。
また周囲の登場人物が個性的で好感が持てる。

権威ある何とか賞を取るだけのことはある。

文中にある、
「恋にどちらか片方が悪いなんてことはない。
どちらも正しいか、どちらも間違っているか、そのふたつしかない。」
っていう言葉が心に残った。

大人の女性にはこの登場人物2人のような人も多いんだろうなーと思っていたが
大人になったと言える今でも、回りには意外と少ない気がする。

いや、もちろん私が気付いていないだけかもしれないのだが。