落穂拾い

Gleanings in my life

google と goo

2005年07月27日 19時50分39秒 | BLOG
おそらくgoogoogleよりも歴史が長かったような気がする。随分前から goo は頑張っているような記憶があるから。

でも、やはり google は世界一にまで登りつめた企業だからか、現在のサービスの品質を比べると、どうしても goo は見劣りがしてしまう。

たとえばブログ。

gooのブログは多機能で、テンプレートも豊富、カラフルだ。だけど基本機能といえる記事の投稿が結構ツライ。夜のブログにとってのゴールデンタイムに記事を投稿しようとすると、10分以上も記事が反映されなかったりする。投稿した直後に「投稿した記事が反映されるまで時間がかかることがあります」と親切に表示されるのはいいことなのだが、10分以上もかかるのはかなり心配になる。ひょっとして俺が打った記事を誰かが印刷してから、再度別のマシンで手入力でもしてるんじゃないか?と疑いたくなるほどの時間がかかるのだから。

一方の google のブログは高速だ。世界に多数のユーザがいるにもかかわらず、充分に快適に投稿ができる。たしかに goo ブログの方が機能が高い面も多々あるが、書きたいときにスパッと記事を投稿できるというのは、ブログにとってもっとも基本的な機能の一つであるような気がする。

たとえば地図。

gooの地図も高機能で、スクロールがグングンできるところなど googleマップよりも高機能で快適だ。googleマップは自分でドラッグした量しかスクロールしていかないので、地図上でスクロールさせながら道順を確認する場合などはgooの方がずっとやりやすい。でも、goo地図にはどうしても納得できない欠点がある。それは建物名などの文字がきちんと表示されないことがとても多いということだ。

たとえば、横浜駅前のそごう(1kmのデータ)を見てみる。「そごう」の建物名が「横浜新都市ビ」になっているのが分かるだろう。これを拡大して500メートルで見てみると「横浜新」までしか表示されない。おまけに、最後の「新」の文字は右半分が欠けたような感じだ。さらに200メートルの縮尺にしてみると「横浜新都」まで表示される。最後の「都」の文字はさきほどと同じように右半分が欠けたような文字だ。これを150メートルの縮尺にすると「横浜新都市ビルそごう」とようやくフルで表示される。この建物名を知るためには150メートルの縮尺にしないといけないというわけだ。

だが、150メートルにしたらなんでもちゃんと表示されるかといったらそうではない。この「そごう」の南にある「交通局横浜駅東口詰所」というのは、150メートルの縮尺では「交通局」までしか表示されない。最後の「局」の文字は左側3割くらいしか表示されないという不様な状態だ。この建物名を確認するためにはたとえば200メートルの縮尺にしなければならないのである。

文字の欠け方は様々である。場所によっては文字の上半分が欠けているとか、下半分がないとか、左側がないとか、そういう不様で読めないものがたくさんある。これでは地図として極めて使い勝手が悪いと言わざるを得ないだろう。

たとえば「パシフィコ横浜」を探しているときに地図上に「パ」しか書いていなかったとして、すぐに見つかるだろうか?たとえば「さくらや」を探しているときに、地図上に「らや」としか書いてなくて簡単に探せるだろうか?探しにくいはずだし、そういう中途半端な文字が表示されているとなんだかイライラしてくるものだ。そして、これらは実際にgooの地図で起こっていることである。

同じZENRINのデータを使っている google map では、そのようなことは起こらず、文字はちゃんと読める。もちろん、地図としてはこれが当たり前のことだろう。google mapはブラウザのウィンドウサイズに応じて拡大、縮小してくれるのもよい点だ。ブラウザを最大化すれば広範囲な地図を表示できるので、とても使いやすい。地図を見るという上で、何が必要とされるのか、そのことをきちんと理解して、そして実装しているのが google map だろう。

だからgoo地図の方が優れている面が多々あるのに、使いたいと思うのは google mapになってしまうのだ。

そのあたりが世界の最高峰にまで登り詰める企業と、日本のなかでも埋もれてしまいがちな企業の差なのかもしれない。

しかし、もちろん goo にも期待している。googleにはない多機能さ、派手さ、細かなサービス。それらはユーザとして使ってみたいものも多い。そのためにこそ、基本機能をしっかりと構築することを期待したい。


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