ある時、予想外のトラブルに巻き込まれた。
シークレットでイベントに出演するはずだった某メジャーアーティストが、噂が広まりすぎて出られなくなったのだ。GLAYのメンバーの誰もが同じステージに立てると喜んでいただけに、ショックだった。
しかし、話はそれだけでは終わらなかった。
誰かを犯人にしなければ収まりのつかない状況のなか、いつの間にか、噂が広まった元凶が新参者のGLAYだということになっていたのだ。
「結局、俺たちは今のシーンの中ではどこに行っても厄介者なんだ」TAKUROは、言いようのない喪失感と不信感に襲われた。
●ライブハウス出禁
GLAYは誰の下にもつかなかったから、風当たりも強かったしね。トラブルに巻き込まれて、ライブハウス出入り禁止になったこともあったよ。
誰かを犯人にしなきゃ周りが許さなかった時に俺たちの名前が挙がっちゃったらしくてさ、「謝らないと、関東全域のライブハウス出入り禁止にする」とか、いきなり寝耳に水みたいなこと言われて。
【記事引用】 「GLAY STORY-永遠の1/4/磯崎雅彦・著/ソニー・マガジンズ」 「ultra vent 1996年 vol.3」