日々の吐露を綴って。。

私が生きてここにいる現実と向き合う、日々のつぶやきのブログです。
時折お気に入りの曲も紹介しています。

常に人は表現し続けている

2013年03月25日 21時20分34秒 | 日記
生きているだけでもう既に表現している。


この瞬間も。


息をしている、たった今も。


何もしていなくても、何もしていない自分を表現している。


何もしていない事を恥と思えば、いいえ忙しいわよと言い訳したり、そんな自分を表現している。


ちょっとした仕草、発する言葉、身の回りの物の扱い、色の好み、表情ひとつ取っても、・・・生き様を刻んでいる。


買ったコネギを刻んで冷凍するのが面倒で、そのまま野菜室に入れっぱなしにして、しおらせてしまう自分も。


本棚に飛び出した本を見ると大きさを揃えて背表紙がなだらかになるよう並べ直す自分も。


チョコレートが食べたいのに買うのを躊躇しながら、買ったら買ったで躊躇なく食べてしまう自分も。


もったいないからとちょっとだけ食材を残して次に使おうと冷蔵庫にしまいながら、忘れて腐らせてしまう自分も。


子供がそれほど好きじゃないとか、裁縫が苦手とか、「母親」としてのタブーに触れそうになると恥じたり隠れたくなる自分も。


無意識から意識的に、常に自分の思考や行動を感じながら過ごしていると、色々な自分がみえてくる。







自然界の生き物はみな「~しなければならない」「~べき」という概念を軸にして存在していない。


太陽も、空も、水も、風も、草も、木も、虫も、動物も・・・。


人間だって本来我が儘で自由に行動したい生き物だと思う。


例外なく自分自身も、我が儘な部分がある。


我が儘はいけないことだろうか?


そもそも完全悪なんてあるんだろうか?


・・・・・

本当は繋がっていたい

2013年03月06日 20時46分59秒 | 読書
きみはいい子
出版社: ポプラ社 (2012/5/17)
第一回静岡書店大賞 小説部門 受賞
キノベス! 2013 第2位
第二十八回 坪田譲治文学賞 受賞



カテゴリーでくくってしまえば、学級崩壊・育児放棄・虐待・AD等の内容の、今時の教育問題を題材にした本ということになるけれど、読んでいくと、ごくごく普通にあるような情景と丁寧な描写に引き込まれて、誰もが持っているだろう胸の底深い闇を刺激されるかもしれない。


お母さんにしてもらえなかったこと。。


そのうち、ふっとマッチの火が灯るように、何か温かみを感じて心が震え、頬に涙がつうっと流れる。


親を許せない苦しみ、どうしたら許せるのだろう、親は親でまた苦しみを持っていて、世代間連鎖の呪縛からどうすればとけるのだろう。。。


五つの短篇は、主人公各々はみな抱えているものが違っていて、一見「普通」から切り離された孤独なストーリーに思えるけれど、人間はみな同じ世界に同時に生きていて、他とともに自分がいる、どこかで繋がっていることに気づかせてくれる。


人はみな本当は繋がっていたいんだと思う、だからきっとこれを読んで心が震えて泣けてしまうんだろう、と思った。