Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

アニマル・ウィスパラー&ボストンの弁護士さん6

2012-10-07 | ドラマ・映画・舞台の感想

Tropic Thunder & Ally McBeal Season4 Episode9, Robert Downey Jr.
「トロピック・サンダー」のカーク・ラザラスなロバート・ダウニーJrとアリーS4E9のラリー。
RDJが金髪にしてるのって、私が知る限りこのカーク役の時のみですが、なんか妙にえろいんですよねー・・・。なんなんだろう。
一時期、夜明けのバンパイア・シリーズのレスタト役(映画ではT.クルーズが演ってた)を打診されたって噂もありましたが、このカークなRDJを観るとなんとなく納得できます。(笑)


カークは金髪碧眼なオーストラリア人俳優ですが、肌を染めてカラコン入れてまで黒人役を演じたがるという超絶役者バカなキャラクターで、作品全編を通しても金髪シーンは5分ぐらいしかありません。
「アカデミー賞5回受賞の名優だけど相当なワルで暴力沙汰も起こしてる」なんて紹介をされるシーンや、泣きの演技で涎たらすシーンなんかもあって、まあ・・・これは明らかにモデルはラッセル・クロウでしょうね・・・。(苦笑)
私はラッセル・ファンでもあるので、一番最初にこの作品を観た時はかなり微妙な気分になりましたけど、実力は誰もが認めるところという節も見えるので、まあ、笑って済ませられるレベルかな、とも。
それになにより、それを演じているのがRDJだし。(笑)
しかしRDJの器用さときたら、ほんとに呆れるほどです。
アメリカ人のRDJが、オーストラリア人を演じ、かつ黒人になりきる演技派俳優を演じる、という何重もの入れ子状態をこなさなければならない、実のところかなりの難役で、その上コメディとして笑わせつつ、モデルと思される人たちをバカにしてるように見えてはならないというヒネリ加減。(苦笑)
しかも、ブルーレイ特典のコメンタリーでは、カークが黒人になりきっている時はコメンタリーでもその黒人キャラを踏襲し、途中、黒人の扮装を脱ぎ捨て素のオーストラリア人に戻るシーンからは、カーク・ラザラスのキャラでコメントを言う、という芸の細かさ。
RDJが素でコメントを言うのは、エンドロールに入ってからです。(苦笑)
私はブラック・ムービーやブラック・ミュージックが好きなのでかなりわかる方だと思いますが、あの独特のリズム感のある喋り方は完璧にこなしてますね。選ぶ単語もすごくそれっぽいし。
そして、カークのキャラでコメント喋ってる時は、正直、ラッセル・クロウにそっくりです!(笑)
低く響く声、少し傲岸不遜な感じ、声質も意外と近いのか本当に似ています。
でも、ラッセルの名誉のために言っときますが、アクターズ・スタジオはタバコ吹かしながらやってたのは事実ですけど、あんな風にうざく演技論を語るタイプではありません。
劇中でも、カークが若手俳優相手にうざ熱く演技語って横っ面を張られるシーンは爆笑もんでしたけど、でも、ラッセルは人に演技論を語るタイプではないんですよね。
しゃべり方はそっくりですけど。(苦笑)


さて、なんで唐突にアリーS4E9のラリーに、このカークを並べたかと言いますと。・・・
動物全般(人間含む)を得意とするRDJの特質が、この両作品ともによく表れているからです。
エピソード9のラリーは、とある老夫婦の離婚調停を取り扱うのですが、その老若男女を問わない魅力と人たらしっぷりには、ほんと惚れ惚れとするのです。
ルックスももちろん好きだけど、人間的に好きだなこの人、と思わせてくれるというか。・・・
ラリーがお祈りのようなポーズをしているのは、老夫婦の奥さんの方、ブランディーが心を解いてくれたから。
この後、ブランディーのベッドの足元にぐったりと横になるラリーの人懐こいかわいらしさときたら堪りません。思わずブランディーも旦那のニコラスも実の息子を見るかのようににっこりと微笑みます。
このE9は、アリーとの恋愛に進展はありませんが、3件の弁護案件が並走する複雑かつ面白いストーリーで大好きな回です。ニコラスの心情にもいろいろ考えさせられるし。
そもそもこの案件をラリーに持ち込んだのはジョン・ケイジで、それはラリーの人柄と能力を見込んでるからこそ。
女性全般はもちろん、男性からも好かれるラリーという人物がとても鮮やかに表現されている回ですね。

そしてカークは、コメンタリーでジャック・ブラックが「ロバートはアニマル・ウィスパラーみたい。(動物セラピストと日本語訳がついてました)」と言っていますが、RDJはありとあらゆる動物と相性が良いらしくて。・・・(笑)
トロピック・サンダーには牝の水牛が出てくるのですが、これがRDJの横に張り付いてしきりと触ってもらいたがるんですよね。
RDJは優しく鼻づらを撫でてあげるんですけど、牛さんはすっごくかわいい目をしてすっかり懐いてます。ジャック・ブラックにはぜんぜん言うことを聞かなかったみたいですけど。(笑)
「キスキスバンバン」の時も、ハリーが大きいムク犬と絡むシーンが妙にスムーズだな、と思っていましたけどなるほどなー・・・と。
アニマル・ウィスパラーというのは、たぶんホース・ウィスパラー(トラウマを負った馬を治す専門のカウボーイ。ロバート・レッドフォード監督主演で邦題「モンタナの風に抱かれて」という作品で映画化されてる。たしかスカヨハのデビュー作)をもじったものだと思いますが、RDJの手にかかればどんな動物(人間含む)でもめろめろってことでしょうかね。(笑)
RDJ本人も動物全般が好きみたいですが、超猫派らしいです。
シャドウゲームの中で「I'm a cat」って突然言うのはたぶんそういうワケでしょうね。

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