Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

ウォッチャーズ・ハイ(追記)

2011-08-14 | ドラマ・映画・舞台の感想

『蜉蝣峠』終盤の殺陣シーンの、諸手で右下から左上にかち上げ斬り下ろすシーンがすごく好きなんだけど、難しくて描けず・・・・。
その後の、片手で刃を返して振り抜くシーンにしました。
殺陣シーンの堤さんの後姿はとてもせくしー。ダイナミックで華麗で。
前から見た時の露わな脚も素敵だけど・・・・後ろ姿の膂力のありそうな肩の動きも好き。



世間様はお盆休みだけど、帰る田舎がない東京もんはだらだらと日々を過ごしております。・・・・
おまけに、新しい姪っこちゃんがいつお出ましになるかわからない状況。(笑)
で、溜まってる録画を一気見などしてみる。

NHKのドキュメンタリー『ふたり』(宮崎駿・吾朗監督)
映画『クライマーズ・ハイ』(堤真一主演)
ドラマ『クライマーズ・ハイ前後篇』(佐藤浩市主演)

と、立て続けに見て、父と子の関係について考え込む。・・・・・

ウチの兄貴も娘が生まれて来たら、息子ちゃんとはどういう関係になっていくんだか。(笑)
そういえば、「ボクらの時代」で堤さんがお父様のことを語っていたのは、「孤高のメス」の時ではなく「クライマーズ・ハイ」の時だったかも。

宮崎親子の関係も、おもしろいっちゃー失礼になるのかも知れないけど、もうほんと面白くて面白くて。
私は、駿さんの心情の方が共感できるし、彼の言ってることが真実だと思うけど。
彼も人の子なんですよねー・・・・・。
その逡巡や矛盾や愛情や、そして一方にある、冷静な知性や豊富な経験、客観性や目利きの鋭さ、センス・・・・。
「やれることとやりたいことは違う」
適切に要所要所で手を差し伸べ、血のにじむような努力をさせれば、それはどうにかなるものなのか。
奥さまが言ったという「才能を問われる厳しい世界」。
努力や克己、向上心を奨励することと、才能やセンスというものの存在を否定することは、イコールじゃないし。
それに、才能やセンスがあっても、それをブラシアップすることを怠ってダメになる人だって山ほどいる。
努力にも才能が必要なのかなー・・・・・と。
ストイシズムと向上心はイコールだったりするし。
もうしわけないけど、現時点では、吾朗さんよりも駿さんの葛藤の方が大きくて、それは実はとてもゆゆしきことで、それが"才能"の有無にも繋がっているんじゃないかと。・・・・

あ、そうだ。肝心なことを。
震災の時の心情とかスタンスとかも、私は駿監督とほとんど同じで・・・・。
彼が激昂した理由も、「だからこそ、生産点を止めてはならない!」という言葉も、すごく共感できる。
この点は、吾朗さんも駿さんに同意見のようだったのはとても意外でした。
受け継いでるものも、やはりあるんだろうな、と。
(・・・・もしかすると別の観点からの共感だったのかも知れないけど。・・・・)

そして、堤さんがクラハイをやったこともプリトヨをやったことも、やはり必然でもあったんだろうな、と。・・・・



で、『蜉蝣峠』を見ると、どうしても見たくなる黒澤明監督の『用心棒』そして『椿三十郎』。
天晴は、仲代さんが演じた卯之助のポジションに一番近い感じかな、と。鉄砲はさるきじが使ってるけど。(笑)
三十郎の役目は、闇太郎と天晴で分け合ってる感じがする。
しかし三船さんや仲代さんに比べると、堤さんですらも優男だよなー・・・・と。
『椿三十郎』の加山雄三さんあたりからが、草食男子のハシリなのかも。(笑)
劇中で「三十郎。・・・・もっとももうすぐ四十郎だが。」というセリフがあるけど、三船さんは実際この時、40前後だったのかな・・・・?
渋っ!!
そしてぎらぎらしてる。いい意味で。

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