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Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

花の生涯

2009-03-14 | 若手俳優さんのはなし
なんだかやたらと「花」という言葉を耳にする今日この頃。
家人が見ていた黒木メイサさんのTop Runnerを横目でちらちらと眺めてたら、倉本聰さんがメッセージVTRで出てらして、黒木さんに捧げた言葉、

「神秘性っていうのは、役者さんは持ってるべきだと思うんですよ。
分からない謎の部分があるから、みんなが憧れるんでね。
そういうものを、最近めずらしく、身につけてる女優さん。
今の彼女は"時の花"、世阿弥の言葉で言えば、"時の花"ていうのがある。
両親が作ってくれた美しさ、それがだんだん自分が作って行く"真(まこと)の花"に変わって行くんだけれども、今までのメイサは"時の花"の部分が大きいと思うんだよね。
これからそれを、こうやって評価されている時に、"真の花"にどうやって変えていくかという・・・・・。
それが最大の課題でしょうね。」
それから、『拝啓、父上さま』をやっていた時に倉本さんから貰った手紙には、「役者はインナーヴォイスを大切にしなければいけない」と書かれてあったそうです。
「セリフを発するまでの間に、どういうインナーヴォイスを持っているかで芝居が変わってくる」と。

倉本さんって、私個人としては、ちょうど先日の山田太一さんと同じで、正直最近の脚本はどうなのかな~…・と感じることもたびたびあります。
でも何十年もの長い間、その業界に居て、たくさんの俳優役者を見てきた人であることも事実だし、トップを極めた頃もあったことも事実なわけで。
その哲学には、やっぱ普遍なものもあるんだろうなー…・と。・・・・・
"真の花"そして"インナーヴォイス"、すごくすとんと腑に落ちる言葉でした。
役柄によって人格は違うから、当然インナーヴォイスも、役によって違う喋り方・声・ボキャブラリー・感情の動きになるわけで。・・・・・
確かに、その違いを感じさせる演技をする俳優さんって、いる。
ものすごい量のリサーチと、人生経験、感性感覚、知性知識、いろいろな豊かさが、それを支えているんだろーなー・・・と。

時の花、真の花、か・・・・・・。
なんて、ぼんやりつらつらと考えながら観に行ったのが、『花の生涯~梅蘭芳』。
チェン・カイコー監督の『覇王別姫』に衝撃を受けて、『PROMISE』まで観に行ってしまった私にしてみれば、当然チェックする作品だったんですけど、その内容のあまりのタイムリーさにはびっくり。
京劇史上伝説となっている女形、大輪の真の花、梅蘭芳のお話ですから…・。
マネージャー的立場で義兄弟でもある邱如白が梅蘭芳に言うセリフ、「お前の時代だ」というのを聞いた時にはちょっと鳥肌が立っちゃった。
年老いた師匠に引導を渡す"時の花"の残酷さ、望まないのに周囲の人間を狂わす"真の花"の苛烈さ。
でもみんな、圧倒的な大輪の花が見たいだけ。美しいものを見て至福に浸りたい、それだけなんだよね。
本人は、自分が花だなんて自意識はなくて。
ひたすら真摯に才能に誠実に、芸を貫いてる。その周辺でその稀有な花を高く掲げて狂喜乱舞する人々。
スターとそれを取り巻く人々って、どんな時代・どんな国でも、一緒なんだなー・・・・・とつくづく思っちゃった。
ハリウッドで一時期流行ってた、実在の偉人の伝記映画の流れを汲んでる作品だと思います。事実をベースにしているだけにストーリーの盛り上がりに欠けて、『覇王別姫』に比べるとデキは今一つだと思ってしまいましたが。(苦笑)
チェン・カイコー監督は、自分だったらもっと傑作の伝記映画を造れる、と思ったんでしょうけど。…・
しかし『Ray』でも『ビヨンド・ザ・シー』でも『シンデレラマン』でも、ダイアナ・ロスとシュープリームスをモデルにしたと言われてる『ドリームガールズ』でもそうだったけど、マネージャー的なポジションの人とスターの間に生まれる、嫉妬と盲執と羨望と強欲と愛憎入り混じる酷い泥沼は、絆とも枷とも腐れ縁とも言える関係には、ほんと、やりきれない気分に襲われる。・・・・・
「自分が育ててやったんだ!」「自分が全人生を捧げてやったからこそ、お前はスターになれたんだ!」「どれだけ金を賭けてやったと思ってんだ!」と思う気持ちはわからないでもないけど。…・実際、そういう部分があるのは否定しきれないと思うし。
でもそもそも、スターあってのことなんだよね。
星が生まれなければ、すべては生まれないわけで。
それへの尊重を忘れてしまうと、本末転倒。取り巻く人々の要らない自尊心をスターに押しつけるのはやっぱ筋違いでしょ。
誰でも"時の花"になれるわけじゃない。世の中は不平等なもの。
"真の花"になるためには、スター自身がそうなる以外は、どうしようもないし。周囲が何かできるわけじゃない。
しかしハリウッド製の偉人伝と少し違ったのは、そういう周囲の人たち、師匠やマネージャーや恋人が、ハリウッドよりはもっと達観していたというところかな。
意外と綺麗にわが身を引いたから、ちょっとびっくりした。
特に梅蘭芳の師匠の十三燕は、その見事な幕引きっぷりには感銘すら受けちゃった。あの人はかっこいいです。
すべて分かってて、あえて愛弟子に、自分への引導を渡させたような気すらしました。
十三燕が背負っている伝統の継承という重い責任、そして新しい風の必要性、彼はすべて分かっているけど、もういかんせん、若くない。いろいろな意味で思い切れない。時間がない。
世間的には「弟子に負けた師匠」というキャリアで終わってしまったけど、彼に後悔はまったくなかった感じがする。
マネージャーの邱如白も、もっと「お前をここまでにしたのは自分の助言があってこそだろ!?」と縋りついて詰るのかと思ったけど、ちゃんとわきまえてたところは、さすがの育ちの良さと知性だった。
ま・・・・邱の場合は、自分から引き下がらざろうを得ないことまでやっちゃってたから、どうしようもなくというのもあるけど。・・・・
梅が唯一本気で愛した人、孟小冬も、邱の言葉は痛いほどわかってるんだよね。…・
"スター梅蘭芳"のためには、自分が身を引くのがベストだから。たとえそれが、梅蘭芳自身の人生としては、地獄の孤独であったとしても。

アジアの人間の独特の達観なのかな・・・・・。
それが、花の生涯。
本人にとって幸せだったかとか、周りの人間は幸せだったかとか、それはその人たちの受け取り方次第。
自然っていうのは時として傑出して残酷なほど美しい花を一輪咲かせたりして、普通の人間たちは、その影響力にひたすら右往左往して狂乱したりする。
生き物だから、いつかは枯れてしまうし。
次にどういう花がいつ咲くか、なんて誰にもわからないし。

もうしばらく暴れときや

2009-03-01 | 若手俳優さんのはなし
まずはズラから。

重い・・・・・・。勘弁してください・・・・てぐらい重い。(泣)
いくらなんでも重すぎでしょ?岡田さん。それは禁じ手でしょ?てな展開で・・・・・・。
まあ原作がそうなのかも知れませんが。・・・・・
週末にこの気分を味あわされるのは正直つらい。今そんな体力ないし。
しかしミムラさんって女優さんはこのドラマで初めてまともに見ましたけど、なかなかおもしろいですね。
心の機微をすごく巧みに演じてらっしゃる、と思いまする。
目には目をを実行し、一見その場の勝利を獲ったようには見えるけれど、結局、その勝ち(価値?)は刹那でしかなくて、染まってしまっている自分に嫌悪感や虚しさを感じ、逆に辛くなってしまう・・・・。
勝っても勝った気になれない勝負って、あるよね・・・・。
関わってしまった時点で負けなのかも知れないし、相手に良かれと思ってやっても、結局徒労で、自分の無力さを味わうばかりだったりもするし。
・・・・・人のせいにするのは簡単なんだけど。
宮川さんも泣いてたなー・・・・・。
・・・・・・はあ。
来週のミドリさんはどうなるでしょう?


さて、気持ちの立て直しになるかと思ったNHKの白洲次郎ドラマですが、正直、第一話は期待ほどではなく・・・・。
伊勢谷さん……悪くはないと思いますが、ちょっと線が細過ぎるのかな?
身体の芯に秘めたマグマのようなものを、あまり感じられなかった。
地表には見えにくくても温かく感じるもの、その底には、地殻変動せんばかりのエネルギーを内蔵しているのを、そこはかとなく漂わせて欲しかったんだけど・・・・。
ソフィスティケイトされた野生美みたいなものを。
それは若いころは、"頑固"や"傲慢""粗野"と鮮烈に表現されてしまうものでもいいんだけど。
伊勢谷さんは、ちょっと柔らか過ぎるというか、優しすぎるというか、芯が細すぎるというか。…・
資質的なものだから、演技ではカバーしきれないものなのかも知れないけど。
『天下をとったバカ』の織田信長が、やたらと思い出されてしまった。・・・・・
あれにはあったんだよね、そういう説得力が。

白洲家出入りの大工の「もうしばらく暴れときや」という言葉、おやじさんの「お前の傲慢さは嫌いやない」という言葉、いいですね。
彼はまだ剪定する段階じゃない。矯める必要はない。
大きく太く育てるには、いろいろタイミングが大事ですよね。
ケンブリッジの教授の一連のセリフは、日本の教育のスタンスとほぼ真逆にあるような気がして、白洲の孤独をより一層鮮やかにする気がした。
白洲本人も「間違ってはいない」と自信のある、模範解答のレポートを提出すると、それは「評価するにも値しない」とつき返すケンブリッジの教授。
「他の人の考えをただただ受容するだけでは十分ではない。まずは否定をし、考え直してみる。私は、馬鹿げた"偉大なる大学生"など求めていない。私が知りたいのは、皆それぞれ個々の考えだ。自分のちっぽけな脳みそを自分自身で使い、考え抜くこと、それが"学ぶこと"だ。」
他の学生のレポートには、「間違ってはいるが、とてもgenerativeだ。そこに至ったまでの背景を聞かせて欲しい。」と評価します。
このgenerativeという言葉のニュアンスは、すごく日本語にしにくいですね。…・
字幕では「独創的」と訳されてましたが。…・
なんかもっと、有機的で発展的で、創造的な気がするんだけど・・・・適当な言葉が私には見つからない。
すっごくイギリスっぽいなー・・・・・としみじみ。
イギリスのサッカーを彷彿とさせる。(笑)サッカーのスタイルって、お国柄がすごく出るんだよね。
別にイギリスっぽいことがファイナルアンサー(笑)なわけではないので、日本人として、それに心酔する必要も全肯定する必要もないけれど、すごくイギリス的でおもしろい。
「暴れていい」と「正解など求めていない」などという先生、日本にはなかなかいないでしょうね。

ケンブリッジの風景は、ジェイムズ・アイボリー監督の作品を思い出した。
美しく普遍で。
正子役の中谷さんはすごくがんばってらした。
英語にお能に、たぶんこれから茶道と焼き物でしょ?
さぞかし下準備がたいへんだったことでしょうね。
でも、役者冥利につきるというか、いい糧にはなるでしょうねー・・・・・。
文平役の奥田さん、吉田茂役の原田(芳雄)さんもおもしろかったし。母役の原田さんは相変わらず美しかった。
しかしあの手の母役は、やっぱ原田さんなのね。(笑)タイプキャストだけど、じゃあ他に誰がやれるのかっていえば難しいし、やっぱこれ以上ないほど嵌ってらっしゃる。

先を見越し、焦土と化す東京を目の当たりにするのは耐え切れず、疎開する次郎。
目に見えている危機を回避させることができない自分の無力、もどかしさ。
その辺りをもう少しじっくり表現してもよかったかも…・?

ともあれ、次回も楽しみです。


あ、そうだ。
「おくりびと」の広末さん、私はいいと思いましたけど、なんであんなに批判する人がいるんでしょうね?
私はむしろ、彼女の何がリュック・ベッソンら監督たちを魅了するのか、なんとなくわかった気がして、ナイスキャスティング!と思ったクチだったんですけど。・・・・・
でも、執拗なアンチがいるってことは、やっぱそれだけスターってことなんだなー・・・・・となんか思い知らされた気もします。
アンチとファンは根底は同じ、とつくづく。
好きじゃないものは目に留まらず興味も惹かれない私には、ちょっとびっくりな現象でした。

Congratulation!

2009-02-23 | 若手俳優さんのはなし
「おくりびと」に携わったすべての方々、おめでとうございます。
めでたい!めでたい!めでたい!
大好きなリーアム・ニーソンがプレゼンターだったのも嬉しかった。


私個人の感想は1/25の以下の記事にちょこっと。
http://blog.goo.ne.jp/gk_mail/e/d8183d947ca93c5697a0b1da4efc3c77
ちゃんとした評価がされてよかった。
アメリカもまだまだ捨てたもんじゃないかな。

ずら:ずら

2009-02-22 | 若手俳優さんのはなし
いろいろ録画しといたものを、じょじょに消化しつつ、雑感などをつらつらと。

◆土21ずら
いやー・・・・・・・・・・すごいっすね。・・・・・・何も言えねー。
なんつーか・・・・・物事の複雑怪奇な多面性を、すごく計算されつくした脚本でくっきりと見せつけられたというか。
岡田さんの本って、なんかそういう安心感(というとヘンか?)がいつもあるような気がする。
きちっとすべてに整合性があるのが、全体としてはちょっと無機質な印象になってしまうとこもあるのかも知れないけど…・でもやっぱ完成度が高いんじゃないかと。
あの妹の、姉に対する妬み僻み、憎悪といえるレベルまで根深いと思うのに、でもいざその姉が傷つき不幸のどん底となり、輝いていないのを目にすると悲しくて、その不幸を願い続け叶ったことに喜びつつも、姉を愛しているがゆえに傷ついている自分にも気づくという。…・
自分が本当に望んでいることは何なのか、自分でもわかってないというか。
それは風太郎もそうだし、父親もそうだし。
「金さえあれば幸せになれる」と盲目的に単純に信じ込んでいられる方が、よっぽど楽なんだけど。
現実はそうじゃないと知ってしまうと、どうしていいのか混乱するばかり。
宮川さん演じる刑事も、危うくその答えの出ない泥沼に足を踏み入れそうになったり。
ラストの姉と風太郎のシーンはあまりにもすごくて、圧倒されて身動きも取れなかった。
最初のミムラさんの一言、「かわいそう…・」という言葉の響きにすべてが詰まってて。・・・・
箱入りお嬢様で、酸いも甘いも知らない世間知らずのようだけど、でも意外と、彼女の本質は強くて逞しく恐いぐらい鋭利で。
狡賢いより、賢い方が、やっぱり上手かな。・・・・
風太郎が母のお墓に泣きつくシーンより、最後のそのミムラさんのシーンの方が泣けた。
風太郎を憐れんで蔑んで復讐してやると決心してしまった方が楽なのに。高潔さが邪魔をしてそれに踏み切れない揺れがね。
いろいろな感情が胸に迫って。…・
さてさて、これからどういう展開をしていくのでしょう。…・

◆Top Runner feat. JUJU
JUJUがゲストの回の「トップランナー」という番組を見ました。
普段、この番組は見ないんですが、JUJUというアーティストのことが知りたくて。
ホストの女性司会者が私は嫌いなんです。台本通りなのかも知れないけど、この人の発言にはいつも首を傾げてしまうし、なんか、心に冷え冷えとしたものを感じてしまって。・・・・
まあ司会者はともかく、JUJUという人はやっぱりとてもおもしろかった。
歌が抜群に上手くて、声が特徴があって良いなー・・・・・と思ってたんですけど、その来歴を聞いてなんか納得。
ニューヨークで働きながら歌を唄える場を捜していて、ジャズクラブとかでも歌っていたそうです。
耳が肥えててものすごくシビアな聴衆を、納得させなければやっていけない所でポジションを自分で掴んだ人だもの、そりゃ実力は持っているよな、と。
道理でうまいはずだよ、とまたヘンな感想を。(笑)
でも日本デビューのシングルの2枚は、さんざんな結果だったそうです。
彼女いわく、日本のPOPシーンをまったく理解していなかったのと、"チームJUJU"の一員でいい、3人ユニットのたまたまボーカル担当の人というのでいい、というスタンスがあったからではないかと。
矢面に立たされることから逃げていたのかも知れないし、「私がJUJUです」と言い切れるほどには、まだ心が決まってなかったからだそうです。
レーベルの担当にはヘタレ呼ばわりされて、ほとほと手を焼かせたとか。(笑)
それからは、リリースの予定もないのにひたすら曲を作るだけの2年間を送らされて、地獄の苦しみだったそうです。
何のために音楽やってるのかもわからない状態になった時に、最後のシングルをリリースして契約を打ち切ってあげるから「何をしたい?」と訊かれ、「私は歌が唄いたいだけなんです!」となって、じゃあ歌を聴かせる曲でということで自作のバラードを発表。この曲を信じよう、と決意した。
そこで初めてちゃんと歌と向き合うことができた、JUJUという存在を自分の中で消化することができた気がしたそうです。
・・・・私はすごく好きなタイプのアーティストさんだけど、日本の流行歌手の最先端として常にやっていくことは難しいかも知れないですね。
でも、あれだけ歌唱力があれば、超一流のプロのボーカリストとしていくらでも仕事はあると思います。
息長く、がんばってほしいな!と。

◆さんまのまんまの藤岡藤巻さん
木村さん話がちょこっとだけ出ました。紅白のジブリのコーナーで、木村さんの隣に立つのが嫌だったそうです。あんまりにもカッコいいんで「同じ人類とは思えない」から。(笑)
さんまさんウケ過ぎです。(笑)


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コメレスずら。

>唐突ですがICWRが日本で公開になる模様だそうですがご存知でしょうか??

そんな話はちらりと伺いました。…・
でも、IMDbやTF1や日本での配給を担当しそうな会社とかのサイトに、それをにおわすような記述がまったく見当たらないんですよ。私の探し方が悪いのかも知れませんが。…・
問題ないようでしたら情報元とかを教えていただいてもよろしいでしょうか?
できれば、個人のブログとか一ファンサイトとかではなく企業サイト、例えばエンターテイメント系ニュースの専門サイトとかで・・・・。
とりあえずでも誰かが文責を担ってそうなところだったら、どんな言語でも結構です。カタロニア語サイトとかでも。(笑)
最初にICWRの情報を知ったのも、フィリピンの芸能総合サイトでしたから。
ジョシュの来訪とロケの目撃談が載っていて、そこに木村さんの名前もあったんですよね。
私個人としては、今回の話はまだちょっと裏付けが薄い気がするので、もう少し様子をみたい感じです。

>私は今火22を見て・・・途中リタイアしました。笑
>理由はその管理人様とまっったく一緒で。
>会話がつまんないな、と笑 
>お、おもしろくさせようとしている・・・?感がみえちゃってなんかさめちゃったんですよねぇ。

なんででしょうかねー・・・・作家の独りよがりの域を出てない感じがしちゃうのは。…・作家の足元が見えちゃうと冷めるんですよね。俳優さんの責任ではないと思います。
最近、そういうのが増えている気がするんですよね。
なんか人の影が薄いというか・・・・現実感がないというか、世界が確立されてないというか。芯がないというか、骨太なものがないというか。
人間の肉体の生理や感情の流れを無視したような、生身から乖離したようなストーリー展開やセリフ、演出は、説得力に欠けて白けますよね。
「筆が乗ってくると登場人物が勝手に話し出す」なんて表現はよく聞きますが、そんな経験をしたことがない作家なんじゃないかと思ってしまいます。・・・・
会話部分がつまらないのは、"いかにもその人が言いそうなこと"を言わせていないからだと思うんですよ。
その人物の性格や人生、生活環境、置かれている状況が、視聴者と共有できていれば軽妙な会話ってツボにはまると思うんですが、ぜんぜんそういう共通認識やバックボーンがないところに取ってつけたようなことをしてもね。視聴者はぽかんとするだけで・・・・。
唐突にあだ名で呼び合ったり、兄妹設定とか、なんか「そういうオモシロ要素を入れてみました!」的な作家の自己満足ばかりを強く感じてしまうというか。…・

>月21は初回だけ見たのですが登場人物の会話が・・・なんだか苦笑モノでした。
>自然にみえないんですよね。なんだか。

私もまったく同感です。
「若者の軽妙なやり取りみたいなの、やってみました!」的な?(苦笑)

>ウチの母は結構はまっている模様で「どこが面白い?」と聞いたら「毎回の話の題材がめずらしくて面白い」といってました。
>個人的にはHEROの会話のテンポがすんごい好きなんです。

そう、私も題材に興味があって、それ一点だけで見続けていたんですが、その肝心な原因解明の部分が、あまりにもお粗末な気がして。…・科学的な根拠をあまり感じられないので、なんだか怠慢だなー…・て。
ちゃんと専門家に取材してんのかな?ちゃんと現場の人間に話聞いてるのかな?と疑問に思うばかりで。HOW TO 司法解剖?に、あまりなってないんですよね。
月21だから、HEROっぽくしてみたかったんですよ、たぶん。(笑)
でも、基礎ができてないところにいきなり形だけマネしてもねー・・・・。
脚本家さんも、制作側に言われた通りのことをやってるだけかも知れませんが・・・・。
制作側の考えの甘さが出てしまっている気がします。

>全力坂はこういったらすごいいやな言い方ですが、キムさんのイメージが変わった人が多かったようです。あと森君発言に関しても。

私、全力坂コーナーしか見てないので森君発言についてはあまりよくわかりません。
でも、わっつとかでもいつも普通に森君の名前は出してるんで、いつもの通りに、いつもの感じで、言ったんだろうなー・・・・と思ってます。
ヘンに隠ぺいしたり無かったことにしたりする方が不自然なだけですよね。
彼は普通のことを普通にやっただけのつもりではないでしょうか。

>少しでも多くの人が「やつはただのかっこつけ野郎ではない」ということがわかれば幸いですけどね。

私個人は、一度も彼にそういうイメージを持ったことがないので、そういうイメージを持っている人の感覚自体が理解できないんですけどね。…・
アンチであった頃ですら、そういうイメージはなかったです。
しかし上の脚本の話もそうなんですけど、物語性を出すためには、キャラクター造詣をはっきりさせる必要があるのはわかるんですよ。
あの事務所や、マネージャーが、「あのチーム」という物語を作り上げ引き立てるために、殊更にわかりやすい役割分担やキャラクター付けをするのは、売るためには必要不可欠だとは思います。
「あのチーム」というフィクションに、多くの人を惹きつけるためには、それが一番効果的な方法ですから。
あの事務所はタレントの売り方に一貫して同じ方法論を取ってますよね。
そのフィクション(ファンタジー?)をどれだけマトモに取ってしまうかは、受け手次第だと思います。
でも現実って、生身の人間って、そうそう単純じゃないんですよねー・・・・。・・・・・
彼にはもっと別の、もっといろいろな種類の物語に関わって欲しいし、もっと多岐にわたる役割を担ってほしい。できると思うし。
あのチームという枠組その役割分担は、まだ彼に必要なのかな?・・・・
少なくともあの全力坂を見た限りでは、私にはその必要性は感じませんでしたが・・・・・。

ずら

2009-02-15 | 若手俳優さんのはなし
誰かの頭髪の話じゃないずら。
土21ずら。
ずらずら。

脚本家、岡田さんなんだ・・・・・なるほどねー。
やっぱ日本では当代5本の指に入る脚本家さんだと思う。
テーマもストーリーも扱い難いものだし、しかも原作は70年代なのに、現代の若い世代の感性も反映させたリアリティも描き込まなくちゃならないし、ただただ厭世的であったり絶望的であるだけには落とさず、しかし説教臭くならず、綺麗ごとごかさず・・・・て、言うのは簡単だけど、それを実行し現実の形にするのは容易ではないと思う。
技量も能力も必要だし苦心ご苦労が偲ばれるけど、すごくいい仕事してるのではないかなー…・と。
細部にまで行き届いたセリフの心憎さに唸らせられるもの。
俳優さんたちもみんなそれに応えてると思うし、いい作品になってると思う。
・・・・まさかあの局のドラマを褒める時が来ようとは、我ながら思わなかったけど。(苦笑)
やっぱ主演の、まつけんさんの俳優としての能力が負うところも大きいかしら。
前の記事でも書いたけど、椎名さんもすごいし、ミムラさん、妹役の子、宮川さん(今一番好きな芸人さんなんで出演してて嬉しい!)、山本さんのようなベテラン勢や脇の人もみな輝いてるし、この作品を今創ろうと着想したこと自体がチャレンジだと思うから、重い題材ではあるけど一種爽やかさもあって。

誰よりも狡賢く、悪であることが自分を救うと思いこんじゃってる…・というか、そう思いこむことで得られる安定や安穏にばかり依存しているのかな?、風太郎は。・・・・
絶対に人に馬鹿にされない、嘲笑なんかされない、利用される側になんか回らない、そのためには誰よりも賢く悪く立ち回って儲けて得して見せるんだ!って、決意しちゃったんだろうけど。…・
自分に親切にしてくれる人たち、好意を持ってくれる人たちに身をゆだねた方が、本当は楽かも知れないのに、善良さや優しさの力を信じるのが怖い。損するのが我慢できない。自尊心や自分の権利を再び傷つけられるのが怖い。
怖いからより悪くなろうとする…・親切を信じた方が楽かも知れないのに…・と思いつつも、心の平安を求めてより悪くあろうとする…・。
善良であることに疲れきる話はよくあるけど、悪であろうともがく話って今まであまりなかったような気がする。
ダースベーダーくらいか?(笑)
その難しい心の綾を、まつけんさんは見事に表現しているというか。…・
ここまで深い理解をし、表現をしてくれる俳優さんがいれば、脚本家さんも燃えるだろうなー…・。
風太郎のお嫁さんになった、あの妹の心理も演技もすごいし。
見るのが辛いところもあるけど、でも次回も楽しみです。


お台場産の月21と火22は、ほんと録画を流し見する程度になっちゃった。…・
脚本の、特に会話部分の寒々しい上滑り感はなんなんだろう?・・・・
なんか、脚本家自身に現実感が乏しそうな気がしてしまうというか。…・
あんまり人間を知らなそうというか、人生経験や社会経験が極めて少ないような気がしてならないんですけど。・・・・・
人をあまり知らないから、キャラクターの肉付けがあまりうまくない印象がしてしまうし、だから人物も物語も生きてこないというか。…・
錚々たる俳優陣なのにもったいない。
原作はおもしろいのかな?
残念な感じ。
優秀な制作者が減ってきてるのかなー・・・・・。


そういえば。
木村さん、50周年記念番組のハァハァコーナーのDを大絶賛してたみたいだけど、いい出会いがあってよかったね。
でもたぶん、あのコーナーのDには局から金一封ぐらい出たのではないかしら?(笑)
だって最高数値をはじき出したコーナーでしょ?
コーナー全体としても、たぶん平均25ぐらいはあったんじゃないかな。
それは局からしてもすごい快挙だと思うから、あのコーナーDとスタッフには、たぶん上の方からも良い労いがあったのではないかと。…・
Dの才覚の如何は大きいから、それは相当に報われるべきだと思うけど、木村さんの果たした役割も、きちんとどこかで正当に評価されるといいね。

めぢから

2009-02-08 | 若手俳優さんのはなし
柴田練三郎だっけな、吉川英治の方だっけ…・少なくとも陳舜臣ではなかったと思うけど、三国志の武将の表情の表現で「眦を決する」とよく書くんだよね。
なんか、そんな感じ。



目は心の窓とかって言うけど、眼の色とか輝きとか透明感って、ほんといろんなものを映し出すよなー・・・・・と。
その人の気持ちや性格はもちろん、頭の構造とか考え方とか、普段どんな信条でいるかとか、知識や経験の蓄積すらも、出てしまう感じがするというか。…・

昨夜のテレ朝のドラマ、がっつり見るつもりは全然なかったのに、ちらっと見かけたら結局最後まで見てしまった。
椎名さんから目が離せなくて。
セリフの中にも出てくる言葉だから、特にそれを強調した演出になっているとは思うけど、椎名さんの目が凄くて。
もんのすごく薄気味怖いんですけどー・・・・・椎名さん。(笑)
まつけんさんのドラマの方でも悪役やってるけど、怖いよーーーマジ怖い。椎名さんすごい。
ここんとこ悪役の椎名さんばっかり見てる気がするんですけどー。(苦笑)
昨夜のドラマは、江口さんとか伊藤さんとか、目力強い俳優さんが集まってて、画面に良い感じの緊張感がずっと持続してて。
昭和の猥雑さも、ちょっと過剰な気もしたけど、でもおもしろかったし。
阿藤さん泉谷さんもいい味だしてて。
今夜の後編もたのしみです。

岡田くんの瞳の色味・透明感も、渓谷の清流みたいに滔々と流れ澄んで煌めいてていい感じだけど、目が映し出すもの、映し出してしまうものってほんとすごい威力だし、すごい深度だなー…・と。
目は口ほどにものを言う。
最近しみじみそう思います。

「沈黙」

2009-02-03 | 若手俳優さんのはなし
遠藤周作の「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化するそうです。
キャストが唖然とするぐらいすごい。
出演交渉中、ということらしいですが、ダニエル・デイ・ルイス、ベニシオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・ベルナルって・・・・・。びっくり。
まじびっくり。
舞台は17世紀後半の長崎、キリシタン弾圧などを描いたストーリーで、今年後半にニュージーランドでクランクイン予定とのこと。
・・・・今年後半。
・・・・・・・
さてさて…・日本人キャストはどういうことになるんでしょう。
自己出資で配給会社も決まっていないらしいので、テーマがテーマなだけに、かなり製作には難航しそうですが。・・・・

時代が変わる音がしてる

2009-01-10 | 若手俳優さんのはなし
EXPOSUREの岡田くんの言葉。
いいですねー・・・・・・。
私も聞きたい、その音。
というか、耳を澄ましていたいし、聞き逃す人間ではいたくないし、なんならまっただ中で、変える側の人間でいたいかも。
「これまでのシステムを壊して、新しく構築しなおすべき時、それが2009年」
写真の岡田くんの瞳の限りない透明感と、力まずとも漂うバイタリティが、揺らがない決意を感じるね。
「このチェンジの時に、僕らは即戦力になる世代」
ほんと、そうだよね。心身ともに充実しているはずの世代だもん。
フルモデルチェンジする。マイナーチェンジではなく、抜本的な刷新を。
その時がきたら、私自身、おしみなく自分の力を捧げるつもりはあるよ。
変える準備はとっくにできてる。

人間は、心に描けたビジョンは現実にできるものらしいから。
夢をみることができれば未来を変えることができるんだよね。

峠を越えれば、まだ誰も見たことのない世界、境地が広がってると思ってるし、思えている自分が嬉しい。
岡田くんのGRのおかげもあるかも。(笑)

年明けから仕事が忙しくて、年末年始番組の録画チェックもろくにできてないけど、年始からフルスロットルで飛ばしいたいね。

羅生門多襄丸

2008-12-27 | 若手俳優さんのはなし
Growing Reed12/21分、俳句の話ですごく興味深いんだけど、風雅なお話なだけにどうしても途中でぐっすり寝てしまう。
というか、ベッドで録音で聞いてると、気持よーーーーくすみやかに眠れるから、ここ1週間ぐらいいい睡眠導入剤になってた気が。(苦笑)
岡田くんの声って、α波出てるよね。
ちょっとおっさんっぽい発言とかもあっておもしろかったんだけど。
「…なにそれ?それで女の子口説くの?」とか思ったし。(笑)


さてその岡田くんがGRで言ってた、
「新しい感覚の時代物を創ろうと、若い世代で盛り上がっている」
というのが、だんだん姿を見せてきた感じでしょうか?

オグリさんの新しい映画情報です。

http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/news/p-et-tp1-20081226-443994.html

羅生門の多襄丸にスポットを当てた作品とのことですが、リメイクではなくまったく違った切り口になるみたいですね。
記事中、監督の名前が出てこないのが気になりますけど…・。
無名監督だから出てないのか、出さないことに意味があるのかわかりませんが、いい作品になるのであれば無名だろうが有名だろうが関係ないですけど。
いい作品に、なるといいなーーー・・・・・・。
上映後、「映画観たーーーーっ!」って感覚のある作品がいいな。
期待してます。

それからオグリさん、3月からはまた蜷川さんとのタッグで舞台だとか。
「ムサシ」の佐々木小次郎役。で、大河では石田三成役。
時代劇ばっかりだけど、役柄はいろいろで、充実してますね。エキセントリックなところがあるのが少し共通してるのかな?
楽しみ。



それから、ICWRですが。
ぐーぐるのアラートが送ってきてくれた、某ドンポ親びん(笑)の隣国記事によると、
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=4&ai_id=93218
「来年の中下半期、全世界同時公開予定」とか。
ロシアの6月4日説と連動した話だけどー・・・・・。
んー・・・・・・・・どうでしょう?

ところで「ムサシ」役は誰?

飛び立つ鳩

2008-12-13 | 若手俳優さんのはなし
またわっつを聴き損ねちゃった……えへ。
だって師走だもん。
いろいろあるもん。
それほど後悔するような話題じゃなかったみたいだし、ま、いいか。
さんすまも今年はオンタイムで見れるのかなー・・・・・・。

いろいろ映画なニュースが。
渡辺謙さん主演で「沈まぬ太陽」が映画化決定。
何の問題もありませんね。年齢的にも、風貌・風格・技量においても、ベストな選択の内の一人かと。
世界各国でロケも敢行するみたいだし、どこまであの山崎豊子の世界に迫れる作品になるのか、楽しみです。
犬童監督の手で「ゼロの焦点」が映画化。
あの時代の本はクオリティが高いし、今の時代、あの頃の日本の勢いをもう一度、というのがあるのかな。
どういう切り口になるのかわからないけど、これも楽しみ。
それから「ハゲタカ」。龍平さんの「蟹工船」。
社会派の大作が連発しそうな感じ。
あ、あとキアヌが忠臣蔵やるとかいう珍情報も。(笑)

今年はあまり本数観れなかったし、これといった作品もなかったな。
ポニョと「アメリカン・ギャングスター」ぐらい。
堤さんの映画(じゃないけど・苦笑)も今年中に観るのは無理そう。
ラッセルとデカプーの「ワールド・オブ・ライズ」は今年中に観ないと、来年もやってるかどうかわからなそうな感じだけどー。
「レッドクリフ」は誰も予想しなかった大ヒットしてるみたいだけど、これには食指は動かず。
三国志には思い入れがあり過ぎるから、逆に観れない。
この前、テレビでジョン・ウー監督作品には必ず鳩が飛び立つシーンがある、というような話をしてたな。
んー・・・・・・そういえば、「ミッションインポッシブル」でもあったかも。
ここには鳩はいないだろ?というようなシーンで、鳩がうわーーーと飛ぶシーンが。

私にとって、鳩が飛び立つシーンで印象的だったのは、
1.「ブレードランナー」のロイの最期
2.「蜘蛛女のキス」のモリーナの最期
3.「フランティック」の空のバス・ルーム
かな?
2と3は、テレビで1回見たぐらいなので記憶は定かではないけど、ブレランのあのシーンは、ウー監督自身、影響を受けたんじゃないかと思う。
たぶん、ロイの魂があの鳩に移って、空に飛び立ったんだろうなー・・・・・というような名シーン。
しかし鳩と魂のイメージ、というと、一番最初に心に刻まれたのは、リンドグレーン作「遥かな国の兄弟」の白い鳩かな。
西欧圏では、白い鳩には人の命が宿るとか人の命を乗せて天へ運ぶ、というような観念がそもそもあるのかな?

「蜘蛛女のキス」は、広場で撃たれたモリーナが膝をついた時に、渦を巻くように鳩が飛び立ったシーンがあったと思う。
なんとも物悲しくてショックなシーンだった。あの鳩の群れの中に混じって、モリーナの魂も空に舞い上がったんだろうな、と思えて。
あー・・・・なんか、「蜘蛛女のキス」もう一回観たくなってきたー。
すごくおもしろい映画だった。ウィリアム・ハートという俳優さんをちゃんと認識した作品だったし。(実はそれまで嫌いだった。)
元々は舞台劇だったっていう話をどっかで読んだ覚えがある。
木村さんも、ああいう作品をやってみたらいいのにな。
モリーナ役でも革命家の役でも、どっちでもおもしろいと思う。役者冥利につきるでしょ。
リメイクはちょっと…・だけど、翻案するにしても現代日本を舞台にするのはかなり無理がある話だよなー…・。
舞台でやってくれないかしら。
木村さんが革命家の役だとしたら、モリーナは・・・・・成宮くんとか?やまもっさんとか?
モリーナが木村さんだったら……革命家は、うーん・・・・・内野さんとか。堤さんとか。・・・・あ!遠藤憲一さんとか佐藤浩市さんとかもいいかも!
こんな話が本当にあったら、ワクワクするんだけどなー。

「フランティック」はロマン・ポランスキー監督だから、あの荒涼静謐としつつも色気のある映像はお手の物。
誰もいないバス・ルームの窓から、鳩が飛び立つシーンて、結構いろいろな作品で使われている気がするな。

えふえぬえす08

2008-12-07 | 若手俳優さんのはなし
おー・・・・・ひさびさに動いてる岡田くん見たよ。
あ、でもこの前、誕生日の時に朝の番組に出てたわ。「おとなり」撮影中で。

なんか格闘技のトレーニングのおかげかますますシャープになったみたい。
動きもすごいキレがあるし。足さばきがいいね。
この前、某友人が、運動神経のいい岡田くんっていうのが、なんか想像できない、て言ってたけど、意外と彼、身体能力高いよね。(笑)
一見、ものすごくインドア系なんだけど意外と運動神経あるみたいなのよ、Sちゃん。(読んでる~?笑)
それに今、SPのために武術の研鑽、毎日してるみたいだから。
新陳代謝がいいせいかお肌も透明感あってきれいだし、フェイスラインは締まってるし、体のキレもいいし、目元は相変わらず涼やかで、よろしいんじゃないでしょうか?(歌は、まあ・・・・つんのめるような音程じゃなければまあ。)
しかし「プロデューサーやりたい」って・・・・・。
時々、こういう、度肝を抜くような発言を、絶対に取り消しできないような局面でいうよね、岡田くんって。(笑)
でも、いいね。
夢や理想を語れなくなったら、それは年取った証拠だから。
大きい夢、高い理想、青臭くみえたっていいからどんどん口にする方がいいと思う。
そういうの好き。
熱くなって語れる夢や理想がないのって、その衰え感が逆に悲しいしさびしいもんだと思うし。・・・・


ナガセさんも歌ってた。

♪思い出せぬ程の深い痛手と
使い切れぬ程の高い理想抱え
びしょ濡れになったら迎えに行くよ♪

しっかしこの曲めっちゃくちゃ難しいよねー・・・・・・・。
入りの静かな感じと、途中のシャウトする感じ、Jazzyな感じ。
情感だけでもダメで、技術だけでもダメで、両方なくちゃ演奏できない曲というか。・・・・プロ仕様の曲で必死に取り組むしかない、て感じだわ。
全体の音のバランスがあんまりよくなかったみたいだけど。
後から上原ひろみさんが出てきちゃったから、ちょっとピアノの技量は比べられちゃうと可哀想な感じがしちゃったけど。
「雨傘」って椎名林檎さんの作詞作曲なのね。
この曲、なんかすごい好きなんだわー・・・・・。

中盤のテルマさんと東儀さんのセッションはすばらしかったし、絢香さんと上原ひろみさんのセッションは圧巻だった。
上原さんすごい楽しそうだったー・・・・・。周りのミュージシャンもみんな素で嬉しそうに見えたし。
岡田くん、久しぶりに会ってお話できたかな。

ミスチルさんのパフォーマンスもとても良かった。
あの2曲、好きだわ。歌詞がなかなかシビアなんだね。

なんかコウダさんとゴウさんが出ずっぱりって印象もあったけど・・・・・。(笑)
このお二人、衣装チェンジもすごかった。・・・・・数字持ってるのかな?
でもお二人とも、歌はうまいよね。

ストリート出身のアーティストさんは、さすがに生でも客前でもまったく動じない。
というか、むしろ客前の方がやりやすそう。


えふえぬえすとはまったく関係ないけど。・・・・・
ローリングストーンズの実録映画と、ウォーリーが観たい。
ストーンズの方は、たしかスコセッシが監督なんだよね。
観たい。観たいー。
いつまで上映してんだろう?

KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR

2008-11-30 | 若手俳優さんのはなし
NHKプレミアム10のナガセトモヤ特集、おもしろかった。
先日、MTVアンプラグドに単独で出演するというニュースが流れたけど、こういう経緯があってのことなのね・・・・・と納得。

それに、あのグループに提供される楽曲はいつもクオリティが高いという印象があったけど、その理由がわかったような気がした。

あそこまで音楽とマジで向き合ってる人だったんだ・・・・・。
ギターもうまいし。
「昔は楽曲の解釈とかも浅くて、どうしても越えられない線もあって、それをを越えたくて、毎日練習して腹の上にギター乗っけて寝ちゃったこともある。だけど、ステージの上では練習なんかしてませんよ、みたいな顔してやる。ミュージシャンはみんなそうだと思う、そうであって欲しい。」・・・・と。
自分が演奏するギターの音色や響きにまでこだわってた。(ちゃんと、リズムや音程を間違えないのは当たり前という前提になってたし。苦笑)
デモテープを全部自分で作って、PCでの打ち込みとはいえ、ドラムセット、キーボード、他のトラックの音まで使いこなしてるのにはほんとにびっくり。
あの言動を実際に目の前で見聞きすれば、そりゃプロのミュージシャンだってマジになるよな、と思った。・・・・・

カッコいいとか何よりも、好き!というのが強い、と。
音っていう特殊な表現方法で、世界観を造る、というのが好き。
頭がよくなりたいとか、セリフがうまくなりたい、とかいうのより、表現がうまい人になりたい。その奥にあるものを表現できる人になりたい。

そういう心構えや考えって、やっぱ人に通じると思う。
岡田くんと共演してる「タイガー&ドラゴン」を見たとき、正直、天才落語家役の岡田くんよりも、ナガセさんの方が高座がうまいと思ったもん。
や、岡田くんは正統派古典落語で天才の高座を演じなければいけなかったから、ハードルがめちゃくちゃ高かったのは事実だけど、ナガセさんは、噺家的にいえば"ふら"があるんだよね。
全体としての間が天才的に絶妙で。
ほんと、志ん生系の"ふら"を持ってる芸人さんって、私は志ん生以降では知らない。
岡田くんはどっちかといえば文楽系だよね。
演技全体としては岡田くんの方が上手だと思ったけど、高座はナガセさんの方が聴かせる。椅子に背中を着かせない。
脚本家のクドカンさんは、そういう役者さんの特質をすごくよくわかった上で、本を書いてると思ったし。・・・・

プレミアム10の最後で、ナガセさんが、

もっともっと、ボロボロになりたい。
旅が終わるときにはもうズタズタになってる方が、僕はカッコいいと思うし、生きてきた意味もあると思うし。
自分に授けられたものはすべて真正面から受け止めて、どんどんいろんなものにぶつかって、傷だらけになって、歩いていきたい。

と言っていたのが印象深かった。
番組中にも、何度か"疾走感"という言葉が出てきたけど、クドカンさんという脚本家さんも、たぶんそういうタイプの俳優さんが好きなんだと思った。
映画「ヘブンズ・ドア」の監督さんもたぶんそう。
私も、そういうタイプの俳優さんやアーティストさんにすごく惹かれるんだよねー・・・・・と。
ビビッドで、心も体も頭も、いつもすごく活発に動いてる人。
新鮮味と透明感。瑞々しい感性、活性している感じ。
人はどんどん動き回ればいいと思う。

♪おまえが消えて喜ぶものに
おまえのオールをまかせるな♪

か。
中島みゆきさんの宇船(そらふね)いいよね。



ナガセさんとはまったく関係ないけど、今全米でヒットしてる「Twilight」ってちょっと観たいかも。(笑)
完全なティーンムービーだと思うけど、なんか興味ある。

100年インタビュー

2008-11-16 | 若手俳優さんのはなし
NHKの「100年インタビュー 羽生善治編」もおもしろかったー・・・・・。
印象に残った言葉はたくさんあるけど、特にうんうんと思ったのは、
「今、一番勝てる手は、10年後には一番勝てない手になってる。」かな。
だから挑戦にはリスクは当然ついてくるけど、それをやらなければおもしろくないし、定石ばかり打ってても、結局は進歩しないから先頭集団からは置いていかれると。
「冒険して失敗したとしても後悔するとは限らない。」と。
「歳とるとブレーキ踏むのはうまくなるから、意識的にアクセル踏まないとスピードが出ない。」とか。
「多忙である意味は、勝負勘が磨かれてくること」とか。
25,6で7冠王を獲った羽生さんも、今年、37歳?
おもしろいわー・・・・・・。

テレ東の「ソロモン流」で取り上げられてた景色盆栽作家の小林健二さんもすごく興味深かった。
最初、造園設計事務所に就職したけど何だかしっくりこなくて、先輩に薦められ、世界で唯一"栽景"を教えている先生がいるというアメリカに渡航、一年期限で修行を。
直接頼み込んで師匠になってもらったらしいです。
教わりたいと思える師匠、尊敬できる人・才能を探し、自分で行動し、一生懸命身につける。すごく大事だと思う。
小林さんはその後、32歳の時に自身のお店「品品」を設立。
最初の設計事務所で居座ってがんばるのもありだったかも知れないけど、夢中になれる人や物に出会うのも大事ことなのではないかと。

この前記事にしたダンサーの上野隆博さんも、大学を卒業し、一年間就職してお金貯めて、単身渡米しちゃった人だったし。

フットワーク軽く視野広く、過去の自分にこだわらず、ホンモノを身につけたい。
羽生さんも小林さんも上野さんも、輝き続ける人は、やっぱりどこか似ている精神性があるような気がしました。


***********************************

コメレスです。

>「二回目です」さん
>少し前まで、管理人様厳し過ぎる^^;と思ってたのですが

いえ、ご理解いただけたようでとても嬉しいです。(笑)
でも、正直言いますと、もう少し早く気付いてあげて欲しかったと申しますか・・・・。
私は一応いつも木村さんのためを思って、タイミングを見計らって発言してるつもりです。
このタイミングでこれだけは口にしておく必要がある、とデッドラインまで考え抜いた末に書いているつもり。
だから、厳しいとか優しいとか、あまりよくわからないんです。彼にとってそれが必要か必要じゃないか、が判断基準なので。・・・・・

>氏の言動を聞いて

私、才能がある人にしか興味を惹かれないので、よく知らないんです。
私の周囲ではあまり話題になりませんし、このブログ絡みの人から伺うくらいしかその消息を見聞きしません。
木村さんにしたって、あんまり寡作だから他の仕事で近況のチェックをしますが、正直、俳優以外の木村さんの才能はそれほど買っていないですから・・・・。

>正直、ワッツに直訴してやろうかと思っています。

同じことを仰って、実行している方を2,3人存じ上げてますが、あの掲示板に反映されたためしはないようです。(苦笑)
たぶんあの掲示板も、事務所の管理下にあるんじゃないでしょうか?
だから木村さんにとって必要であったとしても、グループにとって利害があると判断される書き込みは、表に出てくることはないのではないかと。
あそこは木村ファンのための掲示板ではなく、グループのための掲示板になってるようですし、だから木村ファンの足はどんどん遠のいているのが実情なのかな、と。
そういう状況を、木村さん自身が気づいているのかいないのか、私にはよくわかりません。
でも何にもしないよりは良いと思うので、行動を起こすのは良いでしょうね。

「ハゲタカ」たち(追記)

2008-11-16 | 若手俳優さんのはなし
NHK土曜9時ドラマの「ハゲタカ」が映画化されるそうです!
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081115-OYT1T00138.htm
ドラマとほぼ同じキャストだそうですので、大森さん・柴田さん・松田龍平さんらはたぶん出演されるのでしょう。
うわー・・・・・・・・どういうストーリーになるんだろう。
サブプライム問題もあったことだし。オリジナルかなー。どうなのかなー。
楽しみ!

その龍平さん、先日、SABU監督で映画「蟹工船」に主演することが発表されました。
相手役は、今「ジャッジII」にも出ている西島秀俊さん。
エンターテイメントでポップな「蟹工船」になるそうです。SABU監督の作品は海外でも受けるし、こっちもすごく楽しみ。
なんか昔のロシア映画みたいな、独特の美意識空気感漂う、ユニークな作品になるんじゃないかな。わくわくとイメージが目に浮かぶような気がするんですけど。
龍平さんの持ってる独特のオーラ、すごいもんね。
お父さんにそっくりだと思うけど、あれはほんと唯一無二だと思う。

しかしNHK土9って、業界関係者の注目度が高いのかしら・・・・・。
確かに、映画ファンが結構視聴しているような雰囲気が、あるような気がするけど・・・・・・。
数字をあまり意識しないところで作られているからか、視聴者へのヘンな擦り寄り感というか、改悪っぽい妥協がない感じがするし、やっぱ見応えがあるっつーか・・・・・。
造り手が、本当に造りたいものをつくってる感じが伝わる。何気にいつもキャストが凄いしね。(笑)

岡田くんのGRで『のぼうの城』の和田竜さんが、「自分がちゃんとやりたいもの、自分が関心を持ったことをきちんと読者にわかるように、伝えるように書く。」と仰ってたけど、ほんと、そういう「新しい世界」を見せてくれることこそを、送り手には望んでいるんですよね。
私は、お約束をお約束通り見せられること、予定調和であること、お馴染みの感覚とか親近感とか、マンネリズムとか、なあなあ仲良しクラブとか、それほどおもしろいと思わない性質なんで・・・・・。
知らないこと、見たことのない世界、感じたことのない感覚、感情、いろんな人の考え、それらで目から鱗が落ちたり心が衝撃を受けたり、視野が拓けたり、そして成長したと感じられることこそが、すごく楽しくて。
そもそもは分かっていないことを、分からせてくれる人、大好き。(笑)
私も面倒がらずにちゃんと見聴きしますし。(笑)
好奇心は無駄に旺盛な方なんで。
人間、動き回れる間は動き回って、あちこちぶつかって右往左往して、さまざまな人と出会って、たくさん吸収すればいいと思う。で、人間としてゆたかになる。
何かした結果で失敗することは、何もしないで文句だけ言ってるよりはよっぽど生産的だもの。

わっつのパティシエさんも、単身渡仏でもしちゃえばいいのにね。
いまどきの有名パティシエさんなんて、大抵、フランス語もろくに喋れない内から所持金もほとんどない状態で、知り合いもコネもない海外に修行のために行っちゃったなんて話はよく聞くし。
この前テレビでやってた、10代で自分のお店を持った女の子なんて、イタリアの伝統的な焼き菓子を学びたいって言って、やっぱ一人でイタリアの片田舎に乗り込んでマンマに直接教わりに行っちゃったみたいだったし。
嫌な奴は確かに必ずどこにでもいるけど、すばらしい人との出会いも必ずあるから、自分からそれを求めて動かなくちゃダメだと思う。
師匠って意外と自分で選べるものだと思うし。
自分は動かないで人に要求するのは無駄だよね。
動けるし動く気があるんだったら、動くのも選択肢の内の一つじゃないかなー・・・・と、私は思うけど。
歳とると人間、どんどん怠惰に淀んでくるみたいだし。
新しい環境に単身飛び込んで行くのは、確かにものすごいパワーが必要だけど。
でも本人にその気さえあれば、結構何とかなっちゃうんだよね。(笑)


真木さんが結婚、お腹には赤ちゃんが……!?
お・おめでとうございます。
輝いてますもんね。
で、でも、でもSPは・・・・・?
SPの撮影は、一体いつになるんでしょう。
SPに出てた役者さん、すっかりみなさん売れっ子になってしまわれたみたいですが、これじゃあクランクインがいつになるのかわからない感じに。・・・・・
『おとなり』がクランクアップする頃ぐらいかな?(苦笑)
ま、やることは決まっているのだから、いいのですけど。・・・・・

今週のジャッジIIはちょっとしたSP祭りでした。
山本役の松尾さん(しかもSPの時と似たようなキャラ)が司法修習生役で、西島さんと同期の判事補役で、病院占拠のエピソードの時のテロリストのボス役の方が出演してました。
やー・・・・・・ほんと、SP絡みの方、最近見かける機会がすごく増えてる気がしますね。

いろいろ雑感

2008-11-05 | 若手俳優さんのはなし
前の記事にも書きましたが今週のGRはお休みです。隔月第一週は坂本龍一教授の番組になります。

で、いろいろ雑感。

◆ギラギラ
これは、無理のある設定や嘘っぽいストーリー…・というか、ご都合主義な展開てんこもりの話なんだけど、それらをいかに蔵之介さんが捩じ伏せて魅せるかを楽しむドラマ、かな?
気楽に見れるし、暗黒街の黒幕的な役割を平泉さんが演じてるのもおもしろい。(笑)喜多善男っぽい役かな。
他にもおなじみの俳優さんや目新し人もたくさん出ててなかなか興味深いです。

◆ジャッジII
なにげに重い。でもすごくリアルだと思いました。
最後の判決言い渡しの内容がすごくいい。納得する。西島さんのキャラクターがうまく生かされてる気がします。

◆オデッセイCMのジョージ・クルーニー
すてき過ぎ。渋すぎ。
てか、めっちゃうまそ・・・・・ごほん!ごほん!
車から降りて数秒の内に、向いから歩いてくる金髪のおねーさんを一瞥で落したのはアドリブですか?(笑)それとも最初から決められてた設定ですか?
似合い過ぎで自然過ぎなんですけどー・・・・。
てか、きゃーきゃーつって、すぐにでも飛び込みたいね。

◆疲れた時はGL
なぜか仕事がたいへんになってくるとGOOD LUCK!!が見たくなるんです。
だから年末になると毎年見てるような気がする。(笑)
なんだろう…・・仕事っていいな、働くっていいな、直接的であれ間接的であれ生産的で人の役に立てるっていいな、て、すごく思えるんですよね。
人が自分の仕事にプライド持って打ち込んでるのを見ると、私も私の仕事でがんばろうって改めて思えるというか。
山下達郎さんのRide On Timeがまた絶妙なんですよねー・・・・・。
♪心に火をつけて 溢れる喜びに 広がれ RIDE ON TIME
時よ走り出せ 愛よ光り出せ 目も眩むほど
心に火をつけて 飛び立つ魂に 贈るよ RIDE ON TIME♪
またこのエンドロールバックの木村さん、まじで絶品だし・・・・!
透明感があって、疾走感があって、パワフルにも美しくて。
堤さん始め他の出演者のみなさんもほんと輝いてて。
見るたびにいつも思ってしまう。
山下達郎さんってやっぱ大天才だな、って。