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Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

「アラン、お前にはまだ何も見えてない。」

2010-06-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
てことで。
アランことティムさんが、グラバー役に決まったそうです。
龍馬伝のキャスティングは、何気にハゲタカ率が高いっすね。(笑)
良い作品を生み出す良い仕事したもんねー・・・・・。

ハゲタカのDVDをまた見直してみて思ったんですけど、タイトルのようなセリフが多いんですよね。
いろんな人がいろんな立場で、この手の言葉を口にしてる。
「お前は何も見えちゃいない」とか「あの子、何も分かっていない」とか。・・・・
すごく自信満々で尊大なセリフなんだけど、でも一度として、「そんなことはないな」と思ったことないし、腹立たしく感じたことも、納得いかなく感じたこともないんだよなー・・・・不思議と。
もう一方の、分かっていない人や見えていない人が、必要以上に愚かだと感じたこともないし。
ストーリーや感情の流れに整合性があって無理がなく、構成が緻密だってことなんだろうな。
これって、結構すごいことかも。
視聴者が常に「ほんとにそう!」って一緒に合点が行くスタンスでいられる。共感できる。
辻褄があってて説得力があるんだよね。
改めて、とても完成度が高く、良くできた脚本だなー・・・・・と感心する。
また、俳優さんの演技にも隙がないんだよね。
タイトルのようなセリフを言うと、どうしてもドヤ顔とか、してやったり顔とか明け透けにしちゃう人とかも多いと思うんだけど。
もしくは、わざとらしいほどのクールぶりとか。
でも、そんな陳腐な演技する人は誰ひとりとして居なくて、もっと真に迫ったリアルな表情で、視聴側としても素直に気持ちよく見てられた。
飯島こと中尾さんのセリフも、結構好きなんだよな~。(笑)
「かっこええな、芝野。お前はいつもかっこいい。だからダメなんだ!」
すっげー偉そうな決めつけ文句なんだけど。(笑)
でもなーーんか、納得行っちゃうんだよねー・・・・・・。
別に"芝野がダメ"に賛同するとかいう意味ではなくて、飯島がそう言うのも、芝野がそう言われるのも、なんか双方分かる気はするというかー。・・・・・
で、双方の心情や状況を深く推し量ると、うーむと唸るしかない。
その深みや手触り感がすごくおもしろい。
深く手を突っ込んでも、それに応える質感があるのがいい。
映画版の方の、
「強くならなきゃ人を殺してしまう。それが資本主義だ。」
というセリフもいいんだよねー・・・・・。
一見、大げさに聞こえる人も多いかも知れないけど、作品を見れば納得するしかないと思うし。
それが、鷲津が強くなろうとした理由でもあるんだよね。「紙っきれのために、自ら首をくくる人もいる」からこそ。
映画版のキャッチフレーズは、
「何のために戦うのか。何のために働くのか。」
これが、細いながらも全体の真芯を脈々と貫いていて、そこから繁る枝葉が生き生きとビビッドに輝いてる。
人はそれぞれ、価値観や考え方が違うもの。正義を語るのは実はものすごく難しい。
でも、だからこそ、それぞれの信条に納得がいくんだよね。
だから鷲津は、「その男、悪魔か救世主か」と呼ばれたわけで。・・・・・
その多面性にこそ、リアリティが宿るというか。・・・・

さて、龍馬伝第22回。
ハゲタカのDでもあった大友さん演出の回ですが。
今回は、前回に比べると今一って感じだったな。・・・・
白洲次郎の時もそうだったけど、大友さん演出は、時々感情表現が大袈裟過ぎて、やり過ぎる嫌いがあるような・・・・・。
それが良い時は良いんだけど、過ぎたるは及ばざるがごとしで、ちょっとくどく感じることも。
登場人物が、最初から最後まで大声で叫んでたりとか、号泣し過ぎてたりとか。・・・・・
でも、映像はすごく凝ってて綺麗なんですけどね。
美意識や作り込みは、映画指向な印象で。
近藤役の原田泰造さんの写し方とかもすごくいいなー・・・・と思ったし。
でも原田さん、セリフは何言ってんのかわかんなかったけど。(笑)
以蔵ちゃんは、もうもう不憫さ全開で。あれじゃあ、身体中傷だらけだったでしょうね。
真木さんのお龍は、なかなかドスが効いててようございました。


げつく。
困ったことに、女性陣の誰一人として感情移入ができない。
一番その言動を理解できるのは柚月ぐらいかなー・・・・・・。
少なくとも、葉月のビジネス手腕とか状況読みぐらいには共感したいのに。
退職直前に守秘義務契約とかありえんわー・・・・・。
そもそも、慈英さんの退職をまったく予想してなかったなんてこと、ないでしょうに。・・・・・そんぐらい見越しての帰国命令じゃなかったの?
だいたい彼はファイナンス担当なんでしょ?退職金の上乗せなんて必要ないって。逆に、誓約拒否、機密漏洩、背任で訴えてやればいいじゃん。あと風説の流布?不当解雇の惧れもないんだし。
それより、長年のブナ材取引先との間で遺恨が残らないように、先に何らかの手を打っとく方が重要だと思うけどね。
敏腕経営者のわりには「何も見えて無」さ過ぎって感じ・・・・・。ホテル住まいはコスパ悪過ぎるし。
まさか税金対策で、宿泊代をリサーチ費扱いとかにしてないよね?(苦笑)
宣伝広告費を湯水のように使ってるし・・・・・こわっ。
おやじを上海に帰らせてあげたのは首尾は悪くないと思うけど。
そもそも、なんでシュウメイが親父の帰国を恨んでたのかの方が、わからないし・・・・。
二宮も葉月に「シュウメイに謝んな」って・・・・・・なんでーーーー??
なんか全体的に私にはよくわかんないんですけど、とりあえず、私は柚月一押しってことで。(笑)

おいでになりました。

2010-05-28 | ドラマ・映画・舞台の感想
アイアンマン×キューピー。前売り買うと着いてきます。

なぜアイアンマンとキューピーなのかと言いますと。
アイアンマンことトニー・スタークの飛行姿勢が、きゅーぴーそのものだからです。
両足を揃え、両手は外ハネで。
無駄にかわいらしい。
それにたぶん、トニー・スタークことロバート・ダウニー・Jrの顔が、おっさんのくせにきゅーぴーっぽいからだと思います。
目がきょろんとしてて、おちゃめっぽくて、下まつ毛野郎などと呼ぶ人も・・・・。(笑)
それで上目づかいにお願いなどされると大抵負ける。子犬か。
最近では、たけるんも子犬系?
無駄にかわいくてずるい。
それをわかっててやるロバダニはどんだけずるいんだっつー。

ナイン 9番目の奇妙な人形」を観た後に、アイアンマンキューピーをお連れする。
お人形づくし?
「ナイン」は、ティム・バートンの超お気に入りクリエーターなだけある。
独特の造形美が胸に応えてとてもおもしろかった。ストーリーはありきたりだけど。
ティムの「コープス・ブライド」とか「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」とかが好きな人ならたぶん好き。

そういえばお人形といえば。・・・・・
エステーの「キミにむちゅーだ」の、クマだかネコだか何だかしらない得体の知れない着ぐるみ状の生き物に、キュンとしてしまう私はやはりどこかおかしいのでしょうか?(笑)
あのみじめかわいさがたまらないいーーーーーー。
胸のあたりの穴ぼこに指突っ込んでぐりぐりしてみたい。

以上。
そこはかとなくふぇちでどうでもいい話でした。

負けるが勝ち

2010-05-25 | ドラマ・映画・舞台の感想
龍馬伝第21回。
それぞれの立場や考え方が際立って、おもしろい回だった。今までで一番好きな回かも。
まるで武田さん本人の龍馬への思いを吐露したかのような、勝のセリフ。
「土佐に帰ってお前に何ができる。"友達"というのならば、武市の生き様を遠くから見守ってやれ。
坂本龍馬という男には、日本の将来のために大いに働いてもらわないとならない。ここで殺されてたまるか!」
以前、龍馬自身も言ってたように、「みんなで同じ道を歩くことはできない」んだよね。・・・・
例え、その道の始まりは重なり合っていたことがあったとしても、人は千差万別だから、次第に枝分かれしていくのは当然だし、それは必然で、だからこそ自分自身で歩んで来た道の責任は、自分で負わなければならない。
侍であることに拘り、攘夷にのめりこんだ男には、それ相応の返しも来る。
思想を掲げて他者を粛清した男にも、因果応報がある。
勝自身、自衛的な考えで日本に海軍を立ち上げようとしているけど、それは急進的攘夷思想と紙一重だから、いつ時代の流れに押し潰されるかわからない、ギリギリのところに立っているわけで・・・・・。
それが卑怯に見えても、友人を見離しにするかのように見えても、犬死にする侍であるより、今は「負けるが勝ち」で生き残ることを取れ、と。
表舞台から去っていく人たちの所業を、他者が尻ぬぐいする義務はないんだよね。
彼ら自身が選んだ道だから。
自業自得は万人に共通する真理かなー・・・・・と。
龍馬には、道から逸れようとするのを力の限り引きとめてくれる勝という男が居た。
それも偶然ではなく、龍馬自身が自らの手で結んだ繋がりなんだよね。

覚悟を決めることで、自縄自縛という憑きものが落ちたような武市は、優しい人だった。
始終浮かされたように揺れていた瞳が定まり、じっと奥さん一人を見つめる武市は、本来は田舎の道場主になることが、自然な彼の姿だったのかもと思わせたな。・・・・・
上など伺わずに、ひっそりと穏やかに生きることが、彼の身の丈に合った人生だったのかも。
人間、早くからそれが見えるんであれば、苦労はないんだけど。

攘夷の旗頭で、他を粛清して回った勤皇党を、今度は消し去ろうとする新撰組の登場には、なにかぞくっと鳥肌が立つ気がした。
「ああ・・・・・新撰組って、そういう存在なんだ。」
と、奇妙な実感を初めて抱いたな。
以蔵を取り巻く、白い影のような薄気味悪く恐ろしい新撰組。
おもしろかったです。



げつく。
なんか・・・・いかにハゲタカ鷲津が魅力的な人物造詣だったか、ひしひしと感じちゃったな。・・・・・
"非情なエリートビジネスマン"を、とてもリアルにかつ繊細に描いた脚本家の林さんと大森南朋さんは、すごかったんだな、と。・・・・・
浅野妙子という人が、葉月という人物を通して一体何を表現したいのか、私にはちょっと分からないですね。
・・・・もしかして、葉月って、ガチでソッチ系なの?(苦笑)
それならおもしろいし、色々納得はいくけどね。

多角の視点

2010-05-19 | ドラマ・映画・舞台の感想
龍馬伝第20回。
なんか時々ある、この「三歩進んで二歩下がる」感は何なんだろう・・・・・。
吉田松陰の時もそうだったけど。
龍馬は、勤皇党の連中が今の土佐に帰ったら危ないと思ったから、武市の帰郷を止めたんじゃなかったっけ?
武市ですら危険があるのに、明らかに朝廷と通じた平井収二郎が、お咎めなく無事なはずはないよね。
なのに今さら、平井の投獄を驚いて、どうにか助けられないかと悶々と気に病むなんて。・・・・・
まあ勝先生が言うように、物事は見る角度によってまったく違う風になってしまうから、龍馬の視点はまだ定まりきっていないのかも知れないけど。・・・・・
正しいと言われていたものが、別の視点から見れば間違っていて、その逆もまた真なり。
龍馬自身、自分の判断や価値観に常に揺れがあるんだろうなー・・・・・・。
幼馴染で竹馬の友、という"自分"から見れば、武市や平井には同調・同感できる。でも、その域から一歩引いて見てしまうと、賛同はできない"自分"もいる。
その二つの"自分"を持て余しているのかな?
もっと視点を多角化すれば、対象がより一層立体的に見えて来て、知覚の混乱も次第に収まるのかも知れないけど、時代の潮流があまりにも早くて、落ち着いて対象を見据えることができない。その怒涛の中であっぷあっぷするしかないのかな。
だけど、あまりにも視点を遠くに離し過ぎると、横井みたいに「一人の人間など芥子粒に過ぎない」などと言う、ちょっと虚無的に過ぎるスタンスになってしまうのかも知れないけど。・・・・・
そこで、「芥子粒に過ぎないから流されるだけ」なのか、「芥子粒に過ぎないからこそ懸命に生きる」のか、それもその人次第なのかも知れない。

しかし、なんだか権平さんが愛らしゅうて愛らしゅうてならんわー。(笑)
海軍士官の勉学には、どっちかっていうと権平さんの方が向いてるんじゃないかと思っちゃったよ。
弥太郎も相変わらずかわいいし。
彼は、「芥子粒だけど、それがどうした!」って感じだよね。
でっかい華咲かせちゃる!って。
不可能も可能としそうな、底抜けのポジティブパワーは、龍馬も同じかな。
本当に、春嶽から千両借り入れて来ちゃうんだから半端ないよね。
龍馬の「生き金・死に金」の話も、なかなか商人っぽい発想でユニークだったけど、勝先生の「物には金を出すが、人には金を出さない」というのも、かなりの名言かと。


チェイス5回。
全6回なのに、5回にして新キャラ登場って・・・・・・・・・・・。
2時間サスペンスで、最後の10分に唐突に真犯人登場、みたいなもんじゃないかと。・・・・・・・
だいたいあの若社長、自ら父親に手をかけなきゃならないような完成度の低いスキームなんか、途中で降りればいいのに・・・・・。
6000億のためとはいえ、最初からそんなことが必要だと知っていたら、ARATAの能力を信用したかなー・・・・・。
そうでなくとも、空港の入管でぐだぐだになってるし、少なくともレンタカー屋が捕まった時点で、普通、不信感を持って手を引くんじゃないかと思うけど。・・・・・
リチウム工場爆破を仕組んだウォンが、ああもあっさりマフィアに消されるようじゃ、スキームなどと呼べないほどの、行き当たりばったり感満載なお粗末な首尾手腕なんですけど・・・・。
ARATAって、脱税コンサルタントとは言ってるけど、過去に一度でも巨額脱税を成功させたことがあるのかどうかさえ、疑わしいと思っちゃったよ。

げつく雑感

2010-05-19 | ドラマ・映画・舞台の感想
「なにあいつ、絶対、カネじゃん。」
超ツボ入ったセリフ。(笑)

私が一番共感できるのは、風見かなー・・・・・。
わざわざ証拠写真を用意するほどの実行力は、私は持たないけど、周辺情報を集めて「クライアントは無類の女好きで、実は割とえげつない接待でも有効な人物」ぐらいは事前に掴んどく。
風見が中国人ということを考えると、あそこまでやるのもあり得るかも。
シュウメイの、日本人女性からするとちょっと驚くぐらいの気性の激しさとかも、すごく中国人らしいなー・・・・と思うし。(ま、チーリンさんは実際台湾の方だけど)
なんだかんだいって、日本人はやっぱ大人しいんですよね。中国人女性は、特に気位が高く、荒々しい性格の人は多いもの。
風見の「相手が求めているものをそっと差し出す」という発想は、ちょっと秘書根性が身に染みつき過ぎかなー・・・・と思うけど。
補佐役としては当然で、叩き上げるためには必要なスタンスだとは思う。
でもその発想では、トップは獲れないかもね。
いざという時には、個人の要望ではなく、大局の欲望を先読みして動けるかどうかが大きいみたいだから。
あんまり御用聞き姿勢が身につき過ぎると、大向こうを見ることができなくなったりするみたい。
補佐役には大局読みは必要ないけど、トップはそれが見えくなったらおしまいだもん。

葉月は、マッキ●ゼーで最年少でパートナーになった人に、すごく似てると思った。(笑)
私からすると、結構理想の上司像に近いかな。
「経営は俺がやる。それで君には最高の舞台を用意する。」という言葉には安心するし、仕事をやる上では責任の所在がはっきりしてるから働きやすい。
瑣末を意識しない盤石感の上で、思う存分に自分の仕事に専心できるから。
しかし大貫のおやじが長きにわたって独占してる場所に、どうにかでも参入して行くのはほんと大変だろうねー・・・・・。
その為には、柚月を握っとくのはすごく重要。大貫おやじのアキレス腱だもん。
柚月にちょっかい出すことでおやじに心理的な揺さぶりをかければ、ビジネスに隙も出やすいだろうし。

だから柚月は今のところ、大貫おやじとセットで一つの状態かな。
葉月の仕事がおやじと絡みがある限り、柚月が葉月から完全に無視されることはあり得ないでしょう。
柚月からしたら、葉月の力をおやじの会社に取り込んでしまい、それを継ぐのが、あらゆる意味でベストなんだろうけどね。だから決して諦めない。
実は一番の野心家は柚月かもね。例え本人にその自覚がなくとも。(笑)

二宮は、一応、小さいデザイン事務所の社長なのかな?社員2人の。
男性社員が、自社の経営状態をシビアに心配してるのがすごくリアル。(笑)
事務所の存続のためには、レゴリスラインで下りてくる仕事はすごくありがたいから、二宮が葉月から離れられるわけがない。
それに、仕事で繋がってる方が濃い関係性を築ける間柄もある。
そこに恋愛感情が介在した途端に、逆に二宮は葉月との距離が遠くなる可能性の方が高いんじゃないかな。
仕事を介するからこそ、葉月の心に一番近寄れるし、誰よりも理解者で居られる。葉月のビジョンを二宮ははっきりとわかるから。
それは、よくある男女間の恋愛関係よりも、太くて深く身近に存在を感じられる密接な関係性かもしれない。
私が二宮だったら、男女関係を手に入れるために、その濃い繋がりを失う勇気はないかも。
でも、そういう立場の女性はシンデレラにはなれないと思うけど。

シュウメイは、恋愛感情が絡まないと仕事しないタイプの女性なのかな?
・・・・いるんだよね、そういう人って・・・・・。
感情的に好き、とか、男性としての魅力を感じないと、上司の指示や仕事にモチベーションがあがらず、ちゃんと働かない人。(苦笑)
葉月にしてみれば、「ああ、そういうのが必要なタイプなのね」と割り切って、鼻先に恋愛ちらつかせてしっかり動いて貰おうとするんだろうけど・・・・・。
そういう、感情論をすぐに職場に持ち込みたがる腰かけ女性社員が、大嫌いな上司も結構多いけどね。

しかし風見の仕事っぷりには共感できるけど、彼の真の狙いは何なのかはまだわからないなー・・・・・。
上海店オープニングパーティーで、風見が記者に際どい質問をさせたのは、葉月を陥れようとしたのか、もしくは、葉月はそれを利用して、逆に衆目を感銘させるスピーチができると信じていたからなのか。
シュウメイの言葉をメモった紙は、葉月が書いたものだろうけど、中国語の発音は誰かに事前に聴かないと葉月にはわからないはずだし。
すべて予定通りの展開なのか、風見が葉月を試したのか・・・・・。
風見が、シュウメイと葉月の様子を柚月に覗き見させたのは、柚月を煽りたてるため?
柚月が何らかの極端な行動を取れば、影響がおやじに波及するからかなー・・・・・。

レゴリスの家具のコンセプトは、木材を生かした和風デザインなのかな・・・・?
品質の良い国内産木材の供給ルートをがっちり抑え、優秀な職人兼デザイナーを付けてプレゼンするのは悪くない戦略だと思う。
インテリア業者選定の最終的な決定権を握っているのが、あのホテル経営者なのだとしたら、シュウメイを送り込んでとりあえずあの経営者をこちらに向かせる手立てを打つのはしょうがない。
だってあのホテル経営者、今までだって散々女性で判断を左右されてきてんだろうからね・・・・。(苦笑)
その駒を使わない理由は、葉月にはないよね。

私は仕事ができる男性に好感を抱くタイプだから、葉月というキャラはわりと好きだな。
鷲津もトニー・スタークも、アリーのラリーも、そうだったなー・・・・。
お台場の狙いもそこなんじゃないかしら。"できる男"にきゅんきゅんくること。
これまで木村さんが演じて来た役柄の中では、私にとっては一番リアリティがある人物像かも。(笑)


(私信)
という感じの内容だったよ、Sちゃん。2回目までは。
今のところ、あんまり恋愛物じゃないし、でも予想よリはリアルかも。

リアリストな英雄

2010-05-12 | ドラマ・映画・舞台の感想
龍馬伝第19回。

龍馬のリアリストっぷりが描かれた回、て感じかな・・・・。
脱藩後、いろいろな辛苦を舐めることで、龍馬はかなり視野の拓けた人になったのかも知れない。
"リアリスト"って、よく織田信長とか三国志の曹操とかを形容する時に出てくる言葉だけど、ドライで冷酷というイメージもある。
ともすると、「夢がない」とか「遊びがない」とか「優しさがない」という着地点に持ってきがちな人も多いみたいだけど、必ずしもそうじゃないと思うんだよね。
実はそういう人って、ものすごいロマンチストであったりもするんじゃないかな。
その夢やロマンを現実のものにしようとする実行力が、あまりにもパワフルで妥協がなさ過ぎると、負の印象の方が強くなるのかもしれない。

武市に関わる時の、龍馬の言動のシビアさは、まさにリアリストというより他ない。
勝塾で、武市の陰口を言う元勤皇党の土佐藩士には、無言を通す。否定も加勢もしない。
以蔵に対しては「(武市の元に戻ったら)また人斬りをやらされるぞ」と助言する。
武市の右腕の平井には、何も言わずにただ窮状を救ってあげる。
龍馬の武市を見る視線は、感情を交えず常に冷静で正確。でも、それ以上でも以下でもない。
しかし武市本人に会った時には、先ず「平井も以蔵もあなたの駒ではない。攘夷のためなら何をしても構わないというのは、間違っている。」と率直に自分の考えを述べる。
それに対する反応は、逆上され、一切人の言葉は容れられない状態というものだったけど。・・・・・
結局、武市は攘夷を成し遂げられず、「自分に人望がなかった」と落ち込む。
そんな時は龍馬は「そんなことはない」とひたすら励ます。陰口を言われていたのを知りながらも。
そして、自分の現状分析を伝える。
「攘夷が実行されなかったのは武市さんのせいではない。いろんな人間がいて、いろんな思惑があるから。」だと。・・・・
しかし、武市はその視点に立つことはできず、特定の権威をひたすら妄信するという見地から抜け出すことができない。
仕方なく、
「容堂はあなたが思うような人物じゃない。あなたは容堂に嫌われてる」と、真実を伝えるも、自尊心が強い武市には尚のこと認められない。
指針を失った武市のために「海軍に入ってください」と提案するも、それも無下に却下される。・・・・
沈んでいく武市を救えなかった。

龍馬は終始言を左右にし、人を見て伝える内容を変えている感じ。
どのタイミングで嘘を言い、どのタイミングで真実を伝えるのか、現時点でのベストの選択は何か、常に判断している感じ。かなりのリアリストじゃなきゃできないことだと思う。
相手の人格や置かれている状況を、常に精確に把握してなきゃならない。
でも、その判断の最終基準は「相手にとって善かれ」というところなんだよね。
決して自分自身の利益のためだけではない。
しかし、「目を覚ましてください!」と嘆願しても、あくまでも自尊心を優先する武市には響かなかった。
武市も、龍馬のそういう配慮は分かっているからこそ「お前は優しい」という言葉が出るのだろうけど、龍馬の意見を容れることは、武市にとっては自分より上手(優秀)と認めることになってしまうのかな・・・・?
「俺が正しかったことが証明される」「藩を自分の手で動かすことを望む」「飼い犬に手を咬まれる」という発言からしても、武市の中心を狙うエゴイスティックな野心と支配欲は相当なもの。
そういう、底の底に隠してるつもりの武市の冷たい本心が、容堂にしろ以蔵にしろ平井にしろ、ちらちらと見えてしまうから、こういう結果を招いたのかも・・・・・。
だけど、土佐のような苛烈な身分差別の中で、白札という中途半端な家柄で秀才と呼ばれていた武市には、武士の身分を買った龍馬の家や他の下士の面々よりも、もっと抑圧された暗い感情があったのかも知れない。
なんか・・・・いわゆる「田舎の神童」って感じの生きざまだったかな。


チェイス第4回。
「全6回だし、乗りかかった船だからとりあえず最後まで見る」と言われ、とりあえず私も見続けておりますが・・・・・。
なんつーか・・・・・、このドラマを見て、国税査察官になりたがる人はいないだろうな、と。
・・・・それが狙いなの?(苦笑)
麻生さんは、確か元は優秀な証券トレーダーとかいう設定じゃなかったっけ?
その設定は、今のところまったく生かされていない気がするんですけど。・・・・
中村さんは、ARATAが実の子と知らないはずなのに、よくもあんな得体の知れないコンサルタント風情を一人だけ連れにして、旅行になんか出かけるよな、と。・・・・・
そこまで親密に信用されるようになる下りって、あったっけ?
それに、あんなにぶん殴られたら痕が残って、医療機関とかに咎められるんじゃないかと思うけど。
それから、今時、母親の生命保険を全額株取引に賭ける女子高生なんているのかしら・・・・?
しかも、大してよく知らない片手義手のおじさんの手引きで。
それぞれの心情の流れが、私には良く分かりましぇんです。・・・・・


新参者も引き続き視聴中。
一話ごとのパターンがなんとなく分かってきてしまったけど、軸の事件の真犯人は気になる。

海軍士官養成所

2010-05-05 | ドラマ・映画・舞台の感想
GW。じりじり焦げたね。・・・・・
確実に焦げた。
寒冷アレルギーの人って結構聞くけど、私は温暖アレルギー。
体表の温度が上がった状態が長く続くとじんましんが出て、ヘタすると気道閉塞になる。
天気に恵まれたGWは何十年ぶりらしいですが、私のような体質の人間には、太陽の出番はほどよいぐらいが丁度いいかも。(苦笑)
暑いのと直射日光はちょっと苦手なのれす・・・・・。
今のところ大丈夫だけど、後がこわいなー・・・・。


さて『龍馬伝 第18話』。
本当はヨットをやりたかったけど体質がそれを許さなかったワタクシは、帆船を眺めるのが大好き。
よって、とても楽しめた回でした。
勝塾、すげーな。(笑)
操船って、ありとあらゆる知識と高度な技術が必要だとは知ってたけど・・・・・私が知ってるのは、パトリック・オブライアンが書いてることと、ホレイショ・ホーンブロワー絡みの事柄ぐらいだけどさ。
自然相手の操帆の難しさ、海上に何年もの間、一つ船にほぼ監禁状態にされることの過酷さ。
生きて国に帰るために、数百人の乗組員の命と健康状態に責任を持つ艦長は、それ相応の万能性や全能性を求められるのは、当然といえば当然なんだけど・・・・。
掌帆、掌砲、会計(積載量見積・備蓄管理)、天文、測量、海図、航海術、船匠に適切な指示を出すために船の設計・建材・建造の知識、構造計算。外国語。・・・・
オブライアンの本には、
"ヤードを転桁した角度を角YCBとし、これを帆のトリムと呼び、記号bで表わす。これは角DCIの余角である。
CI : ID = 半径 : tanDCI = I : tanDCI = 1 : cotan b ・・・・(略)
tan2X = A/Bcot
この等式は帆のトリムと風落の相互関係を明確に示す"
なんて記述もあるけど、このレベルの数学は当り前にできないとどうしようもないみたいだし。
一介の水兵になるだけなら、砲撃とか、どれか一つの技能に通じてればいいんだろうけど、海尉(士官)以上ともなったら、率いる立場なだけに、船の全てを把握してなきゃならない。
龍馬伝の中では、銃を持って隊列組んでるシーンもあったから、たぶん海兵隊の訓練も併せてやってたってことかな・・・・。
その上に蒸気機関の知識も必要となると・・・・・勝先生がやろうとしていることはたいへんな高レベルなわけで。
龍馬が、「わからーーん。なにがわからんのかもわからーーーん。」とか言うのもしょうがないかな、と。(笑)
もともと龍馬は、勉学は不得手だったらしいし。
本来ならば選りすぐりのエリートを集めなきゃなんないところなんでしょうけど。・・・・・
町中での勧誘はねー・・・・・・。その頃の日本では、まだ海軍生活がいかに過酷であるか知られていないだろうから、それでも人集めは幾分ましな部分もあるんじゃないかと・・・・。(苦笑)
その内に、イギリス海軍みたいに強制徴募しなくちゃ頭数揃わなくなるんじゃないかな。

以蔵・勝・龍馬のシーンもおもしろかったなーー。絶妙だった。
勝龍馬の師弟コンビは、完全にできあがってるね。(笑)
刺客として来た以蔵が、二人の手にかかると、護衛に早変わり。
しかし勝が言うように、人は肌身で実感したことしか納得しないものだから、とにかく先ずは敷居を越えて、一歩でも前に進んできてくれることが大事かもね。
当初のその人の考えがどうであろうと、それはその人の自由。
だけど、実際に知識を肌身で知った後に、それをどう解釈しどう考え、どう行動するようになるかが肝心かな。
最初っから入口で異物をはじき出すようなことしてたら、本当になんにも変らない。
若ければ柔軟で吸収も早いから、勝はそこに大いに期待している、というのもなんからしくていいね。
視野を広げて損することは、何もないと思うし。
歳とってどんどん保守的になって窄まる前に、大きく間口は広げておかないと。

容堂は、幕府近くに居ることに何のアドバンテージも感じなくなり、藩江戸屋敷を出ることにしたわけだ。・・・・・なるほど。
武市は、ことごとく自分のやったことを容堂に否定される形になり、面目丸つぶれ。
土佐勤王党の分裂まで謀られたところを見るに、容堂はほとんど武市を憎んでいたといっていいぐらいな感じなのかな?東洋の復讐?
組織を内部分裂をさせるためには、No.2を懐柔するというのは定石中の定石だよね。
大抵、No.2はトップに対して鬱屈した心情を抱えているものだから。
次にトップを担うのは・・・・とか、トップをトップたらしめてるのは・・・・とか、トップを陰で支えているのは・・・とか、事実上のトップは補佐参謀・・・等々、大抵No.2の人間は一度は考えてる。
だから権威から、「トップにふさわしいのはあなただ」などと太鼓判を押され明言でもされた日には、自尊心をくすぐられて有頂天。
まんまとその定石に嵌る平井も、憐れな人だな、と。・・・・・
容堂さんも容赦ないね。

言わぬが花(追記)

2010-05-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
『新参者』と『チェイス』2回目。
先日、「言いたいことがあるならさっさと言え」というのが江戸っ子っぽいと書いたけど、逆に、「言わずもがなの空気」、というのも江戸っ子っぽいんだよね・・・・・。
矛盾してるように聞こえるけど、まあ結局、いい大人は、人の気持ちの機微を深く察するもんだ、ということなのかも知れないけど。
寅さんの、「それを言っちゃあ、お終めえよ。」じゃないけど、「言わせてくれるな」とか「言わなくったってわかってるよ・・・・お前だって分かってるだろ?」とかね。
『新参者』の出来た女将と旦那のやりとり、好きです。
愛人の子供が自分の子じゃないと本当はわかってて父親のフリする旦那、旦那が分かってる上でフリしてるのは父親の気分を味わいたいからだと分かってる女将、女将がすべてを知ってる上で見逃してくれてるのは分かってる旦那・・・・・。
女将は旦那に、口に出して褒められたいわけではないんだよね。特に労わられたいわけでも、子供ができないことを謝られたいわけでも、旦那に下手に出られたいわけでもない。
「そんなことを旦那に言わせたくない」女将と、その気持ちが分かるだけに礼も言わずに甘えてしまう旦那。
刑事に事実関係を説明する必要があったから、仕方なく言う羽目になり、言わせる羽目になったけど・・・・・。
でもそろそろ、旦那にはけじめつけてもらう時期には来てたのも事実だけど。
そういう、オトナの言わぬが花な空気、好きです。役者さんの腕の魅せどころかな。
ちょっと志ん生の『お直し』みたいな話だった。

それと対象的な『チェイス』。
全部説明する感じで・・・・・・・。(苦笑)
それも、複雑なストーリーの説明ではなく、登場人物の心境を剥き付けに表現しちゃう感じで。
今時、クラブのVIPルームで女子はべらかしてシャンパンシャワーやる若社長とかいるんでしょうか?
一瞬、ロケーションは中国かと思っちゃっいましたよ、マジで。
こういうのをベタって言うんでしょうかね。
しかもいつの時代の話なんだよ、ていうベタさ加減で・・・・・。(苦笑)
アジトの机の上で、ラブシーンとかーー・・・・・・BGMはタンゴだっけ?
ガンダレとかいう人の役割が一体なんだったのか、未だにわかんないし。あの人、何を用意して何をする役割だったの?無様に捕まりに来たの?
一話につき、4,5回の偶然の遭遇がある感じはカン流みたい。(笑)
あの娘が合同葬儀会場に生徒手帳を落とし、それをARATAが拾い、そしてARATAと娘が車の接触事故を起こす可能性ってどんだけあるんでしょうか。
レンタカー屋のおやじが、なんであの写真を後生大事に持ってたのかもよくわかんないし。
全体として、あんまり辻褄があっていない気がするのは、私があほの子のせいでしょうか・・・・・?


*************************

コメレスです。

タイムスクープハンター
>最初はかなり「えぇ?」みたいな設定だったから、期待してなかったんですけど…なんといってもリアル 笑

私も最初は、「あぁ・・・・・こういう類ね。」みたいな冷めた感じで見始めたんですが、あまりにも素晴らしい作り込みっぷりに、いつの間にやらすっかり夢中に。(笑)

>ちなみに私がみたのは、要さんが罪人になってしまう回です。

ええええーーー!それ見たことないです!
要さんはルポライターの立場だから、そういう展開あってもおかしくないですけど。(笑)
見たかったーーーー!!

>この人、お芝居上手ですよね。目がいい。
>「わしはすきで(人斬りを)やってない!」って言った時は切なかったです…実際もそうだったのかなぁ・・・なんて。
>以蔵の今後の生き方も気になりますね。

たけるんって、芝居に躊躇やへんな照れが滲まないのがいいですね。
女の子に抱きつくようなシーンでも自然だし、なかなかせくしー。(笑)
以蔵に何が待ち受けてるかは、歴史としては一応知っているんですが、それを佐藤さんがどう表現するか見ものですね。
・・・・正直、東洋の最期がわりとあっさりめだったので、どうなるかわからないですけど・・・・。NHKとしては、あまり陰惨な表現は避けたいのかも知れないですが。

>そういえば、mother見てます。わたしも。
>見た後、ちょっと沈みます笑 
>「長い散歩」、チェックします。緒形さん出演の作品ですよね?

ワタクシはまだ2回目以降を見ておりませんです・・・・・。録画はしてあるんですが。・・・・・
緒形さんは、もーーーーーーーじじい好きにはたまらない役です。
松田翔太さんも出てるんですが、これもある意味たまらない人です。
「長い散歩」を見れば、「mother」は見なくてもいいかな・・・・・なんてちょっと思っちゃってます。

それと、もしこのGW中お時間があるようでしたら、「アイアンマン」、超おススメです。(笑)
見ればたぶん分かってくださると思うんですが、アメコミヒーローものと侮るなかれ。他とはちょっと趣きが違います。
ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークの魅力的なことと言ったら・・・・・。軍需企業の社長で"自己中で女好き、超ナルシストだけど情けない"なんて書かれる人ですけど、なーんかキュートなんですよねー・・・・・。秘書のペッパーとの微妙な関係もたまらんです。
このロバダニという俳優さんも目の演技がすばらしい人で、特に人と会話をしてる時の表情がいいんですよ。
あの目でお願いされて断れる女性は少ないと思う。(笑)それに受けの芝居も抜群にうまいんですよね。
相手の言葉を聞きながら、目の色がくるくるきらきらと敏感に変わるんです。
だから、心の深い深いところに届いてる感じがする。・・・・・女性にモテるのはしょうがないかな。(笑)

(追記)
ちなみに「アイアンマン2」は6月11日公開みたいです。
トレーラー見たら、スカヨハ見て、
トニー:I want one.
ペッパー:No.
とか言ってた。「アレ欲しい」「めっ」みたいな?あー相変わらずしょうもなー。(笑)

月22:55日20月21

2010-04-28 | ドラマ・映画・舞台の感想
タイムスクープハンター、おもしろい。
人におすすめされて見たけど、確かにおもしろいわ。
はっきり言って、今期のドラマの中では一番楽しみにしてるかも。(ドラマじゃないけど・笑)
要さんが要?
・・・・・それは冗談だけど、脚本・映像・演技すべてが、すごくよくできてる。
みっちり中身が詰まってる感じは、NHKのいいところ全開。
今回は幕府へ氷を届ける大名飛脚の話だったけど、なぜか毎回、ぐっとくる場面があるんだよね。
かぶき者の話も放浪の算術師の話も、私は知らなかった事柄なだけに、衝撃的であり感動的ですらあった。
次回の婚活も楽しみです。


龍馬伝第17回。
"藩江戸屋敷"ってものが、すごく気になる今日この頃。
容堂は、大殿と呼ばれ、その居城は土佐から遠く離れた藩江戸屋敷。
しかし土佐藩主は、国許にいる容堂の息子なんでしょ?
土佐藩の実権は、当然藩主である息子が握っているんだと思うんだけど、では藩江戸屋敷の容堂はどのぐらい国許への影響力があったんだろう・・・・・と。
藤沢周平読んでても、その辺のパワーバランスって実際どうなってるんだろう・・・・とたびたび思うんだよね。
各藩の実質的な執政が、江戸幕府に人質に捕られているような状態が藩江戸屋敷だと考えられるのかも知れないけど、でも、幕府の権力が絶大な時ならば、中心に近いところに居る人間ほど優位ともいえるし。・・・・・
この龍馬伝の場合は、国許の藩主は、武市に傀儡にされてしまっているような状態。
言うなれば、容堂の居ぬ間に、武市が土佐を乗っ取ってしまったような形になってる。
武市にしてみれば、土佐を急進的な攘夷派にするためには、藩江戸屋敷の意向は無視して、実権を握っている藩主を直接動かそうとするのは当然なんだけど・・・・・。
でも、そうして、土佐藩が京の朝廷に近づこうとする動きを見せれば見せるほど、それは幕府に反する意思表示ともみなされるだろうから、幕府直下に居る容堂にしてみれば、武市の動きは非常に不穏なわけで・・・・。
だって、容堂の居場所を針の筵と化すものと同じでしょう。
武市がいくら口先では容堂への忠心を語ったところで、実際の言動は、容堂を苦しい立場へと追いやってるよね。
その上、容堂が幕府に攘夷を進言することを、武市は望んでるわけでしょ?
そりゃ、無茶な話だよね・・・・・・だって、そもそも尊王攘夷思想によっぽど傾倒していない限り、そんな諫言は無謀でしかないし、だいたい容堂にとって倒幕はありえないわけで。
国許で我が息子が一介の白札に牛耳られているかのように見えるのも苦々しいでしょうし、腹心だった東洋を殺されてるしね。
武市がやってることは、実質、容堂への反逆であり、息子を人質に捕った脅迫でしかない。
勝が言ってたように土佐を掌握してるのが容堂であるのならば、それに気づけない武市は、やっぱもう一歩、視界が効かない人って感じ。・・・・・
情勢を読めなければ、先はないよね。
「上り坂もここまでじゃ、武市」
てことなんでしょうね。・・・・・

一方で龍馬は、自分が邁進すべき方向が見つかって本当に楽しそう。(笑)
暗中模索から、一条の光が射したかのよう。
勝の後ろにくっついて、蒸気帆船には乗せてもらうわ、ジョン万次郎には会えるわ、各藩主には見えられるわで、普通じゃできないような体験を次々とさせてもらって、そりゃおもしろくてワクワクしてたまらないでしょう。
しかし・・・・帆船にちょんまげ水夫が一杯乗ってる図はなんか壮観というかなんというか、不思議な風景だったな・・・・。
「日本人じゃー!」と叫びたくなる気持ちもわかる気はする。(笑)
キャプスタン・シュラウド・ギャングウェーと見えて、帆船好きにはなかなツボな画だった。
お佐那さんをはじめ千葉道場の方々には悪いけど、旅立たせていただくのはしょうがないかな、と・・・・。
不義理は申し訳ないけれど、あんなおもしろそうなことを見逃す手はないでしょう。

以蔵はますます不憫なことに。・・・・・・
たけるんは、歳のわりにはメーター振り切った演技をするよね。腹が据わってる。
だから逆に安心して見てられるっつーか。・・・・ちょっと今後が楽しみかも。


今度の月9。
なんかふと思ったんだけど、もしかしてロバダニのトニー・スタークっぽい人物造詣なのかな?
篠原さんが、グィネスのペッパー・ポッツ的なポジションで。
そういえば、翔太さんが「ホームズ」のワトソンみたいにドアに蹴り入れてたな・・・・・。

4月期ドラマ初回雑感その2+大河

2010-04-21 | ドラマ・映画・舞台の感想
■新参者
この原作は読んだことはないんですが、この作家さんの作品はいつも比較的骨子がしっかりしてるので、一定基準以上のものは見れるだろうな、とちょっと期待していました。
強い惹きやわくわく感はあまりなかったものの、まあまあ最後まで楽しめました。
刑事事件を題材にしているわりには殺伐とせず、下町の人情や阿部さんの飄々としたキャラクターの味もあって見易い感じ。
市原悦子さんの演技って、初めてまともに見たんですが、噂にたがわず上手な人ですね。
べらんめえ調も無理がなく、聴き易いし、まるで杏さん本人に語りかけているかのような深い愛情も感じられて・・・・ちょっとうるって来てしまった。(最近涙腺弱い・・・・)
気楽に眺める分には申し分ないドラマなので、今後も視聴続行しようかな、と思っています。
あ、あと、阿部さんの剣道シーンでところどころ吹き替えをやった方。かなりお強い方ですね。
あの独特の静謐さ、盤石さ。どなただろう・・・・?
もし阿部さん本人がやってたとしたら、かなり筋がいいか、実際に剣道経験があるかのどちらかでしょうね。
藤沢周平がよく使う「まるでその男全体が、一本の刀となったかのように隙がなく・・・・」という描写そのままの感じ。
研ぎ澄まされた無駄のなさ。
いいっすね。
それから、あの実写がモノクロイラスト調になる感じは「シャーロック・ホームズ」のぱくり?(苦笑)

■龍馬伝第16回
おもしろかったー。
武田さんの勝のべらんめえ調、端々ちょこっとひっかかりは感じるけど、でも全体としては悪くないんじゃないかと。
あのせっかちに矢継ぎ早に畳みかける感じとか、言いたいことがあるならさっさと言え的なスタンスは、すごく江戸っ子らしいと思う。(笑)
それに促されるように、龍馬が自分のビジョンをだんだんと明確にしていくのは、なかなか見応えがあったし、勝VS武市のシーンは、今までになかったような緊張感があった。
これまで龍馬伝ではあまりこういう抜き差しならない空気感はなかったけど、今回はそれを感じたというのは、やはり一重に武田さんの存在が大きいんだろうなー・・・・と。
久々本気で見入ってしまった・・・・・。
刀に手を伸ばす以蔵に対する威圧のかけ方といい、再度龍馬を招いた時には、素直な態度で話を伺う様子といい、やっぱ巧いとしか言いようがない。
夏八木さんの存在感も良い感じだし、上手いベテラン俳優さんが入るとやっぱ場が締まるよね。
亀の甲より歳の功ってところかな。(笑)
勝のテーマソングは口笛ですかね・・・・?
なんか西部劇みたいだけど、無頼っぽさをだしたかったのかな。
しかし千葉道場は、親子揃って龍馬に振り回されてるね。(笑)

4月期ドラマ初回雑感

2010-04-18 | ドラマ・映画・舞台の感想
別にそれを望んだわけでもないですが、NHK土9「チェイス」と日テレ水10「Mother」は同じ脚本家。坂元裕二さん。
以前見たこの人の作品は、私としてはあまり評価できるものではなかったので、どうなることかと始まる前からかなり不安でした。
今のところ・・・・・その不安は解消しなかった、というのが正直な感想かな。
両作品ともに、毎週録画予約をしてまで今後も見続ける気力が起きるのかどうか、未だに心定まらず、という感じ。

■チェイス
なんか、せっかく大人向け高品質枠だったNHK土9が、子供向け民放もどき枠になり下がっちゃった感じ。・・・・
NHK土9は最後の砦だったのにーーー・・・・・!残念。
そりゃシビア過ぎる雰囲気だと数字は獲れないのかも知れないけど、唯一、マトモな造りの作品を見れる最後の枠だと思ってたのに。・・・・
映画的な濃い画作りから、少年マンガみたいな2次元の質感に。(演出のせい?)
この脚本家さんが加える「ドラマチック風味」には、どうもチープで幼稚な気がしてしまって、私なんかは却って興を削がれてしまうんですけど。
スーツのままプールに飛び込む査察官とか、わざとらしい片言日本語の中国人登場とか、2代目若社長が金髪のおねえちゃん両脇に抱えてるのとか、脱税コンサルタントが片手義手に黒皮手袋とか、古典的秘密アジトっぽいあのオフィスとかー・・・・・。(苦笑)
それ必要?て感じ。
小中学生向けマンガ描写?
なんだかすーーー・・・・と、血が下がって気分が醒めるんだけど。・・・・
父親と思春期の娘の間のわだかまり感とか、空想旅行が趣味な不憫な妻とかー・・・・シリアスっぽく物語に厚みをもたらそうとしてるんだろうけど、なんかいまひとつ、セリフが浮いてて取ってつけたかのよう。
この手のドラマの主軸って、やっぱドキュメンタリー部分なんだと思うんだよね。
現代の巨額脱税の手口がどんなものであるか、どんな風になっているかを、視聴者に教える(伝える)ことが主眼だと思うんだけど、その辺の描写がいまひとつリアルさに欠けてて・・・・緻密さや明快さがなくて、片手落ちな感じ。
・・・・まあ、もしかしたら、手口を真似されることを懸念しているのかも知れないけど。・・・・
それにしても、ぬいぐるみのクマをぐちゃぐちゃにしてあんなに大量にばら撒いたら、査察官でなくとも警察が不審に思うんじゃないの?普通は。
あの残骸、奥さんが掃除したわけ?(苦笑)
安っぽいハリウッドもどきエンターテイメント演出なら、やらない方がマシなんじゃないかと思ってしまう。
こういう方が数字は獲れるのかも知れないけど、なんか現実味に欠け品下った感が否めない。
自分なりに雑味やノイズを省いてみて、「今回の脱税のカラクリはこういうものなのかな?」って、一生懸命考えてはみたけれど、どうにももう一つくっきりしない・・・・。
私にとっては興味を惹かれるのはそういう部分で、登場人物のキャラ設定は二の次なんだけどな・・・・・。
この手のドラマって、軸(メインストーリー)がしっかりしてこその、キャラ立ち(サイドストーリー)なんじゃないの?
なんだかなー・・・・・・。

■Mother
やっぱ奥田監督の映画「長い散歩」によく似ているな、と。・・・・・
「長い散歩」の焼き直し版だと前提した場合なんですが、とても違和感を覚えたシーンがありました。
ヒモが娘に近寄ったのを目撃して、母親が「汚い!」と叫びながら娘を折檻したシーンです。
「長い散歩」にも似た展開はあるんですが、私はそれにはまったく違う解釈をしていました。
映画の方では、母親は、ヒモの方に怒りを覚えていたように見えたんです。
若い男が、幼い娘にヘンな悪戯をするんじゃないかと、母親はすごく怖れて逆上したように見えました。
それは決して、娘に対する嫉妬なんかではないと思う。
日ごろは、ヒモを離したくない、娘の存在は足手まといで邪魔だと思ってる母親。でも、幼い子供に興味を示して手を伸ばした男には、やっぱり母親として女性として、激しい嫌悪感と恐怖を抱いたように見えました。
確か映画の方では、母親は男の方に飛びかかったんだよね。
そのシーンは、その後の展開に説得力を出す意味もあったと思うんだけど・・・・まあーー・・・・この「Mother」の母親は「遠い散歩」のとは違うキャラクター設定だ、ということなんでしょうけど。・・・・
それにしても、私には、あのシーンを見て幼い娘の方に嫌悪を抱き、折檻して外に追い出すという母親の心境は、まったく理解できないな~~・・・・・。
まあ、理解できない方が、いいんだろうけど。(苦笑)
主役は松雪さんだから、制作側としては、松雪さんに感情移入して欲しいんだろうし。
・・・・でも松雪さん演じる奈緒自身も、実は母親に捨てられた子供だったとかいう設定って、必要??
心の傷の負の連鎖みたいなものを描きたいのか、な、・・・・?
あの子に「おかあさん!」と奈緒が呼ばれたシーンは良かったけど。
でも、あの子の深層心理を思うと、なんか展開にリアリティがない印象もある。・・・・
昔見たドラマ「青い鳥」的な逃避行サスペンス風味って感じたけど、果たして、その手のサスペンス風味を主軸にしていい題材なのか・・・・・・。
まあ、そうでもしないと、テレビ用エンターテイメントにはできないのかも知れないけど。
映像はとても綺麗だったし雰囲気もあったので、見続けることはそれほど苦ではないけれど、それに応えるだけの内容なのかなー・・・・・。
どうなんでしょう?坂元さん。

のりつっこみ

2010-04-14 | ドラマ・映画・舞台の感想
龍馬伝第15回。

またばっちくなった弥太郎。職人芸ののりつっこみが素晴らしい。(笑)
香川さんてば、なんか舞台を見てるかのような醍醐味があったわ。それはそれでよいかと。

龍馬は、いろんな人を自分の足で訪ねたかったから、脱藩したのね。・・・・ふむふむ。
当時の脱藩って、本当のところどのぐらいの重罪だったんだろうね。
一説では、家の者が自害したというような話もあるみたいだけど。
でも土佐に限らず、脱藩はその頃それほど珍しいことじゃなかったところをみるに、実際は言われるほど重く問われるものでもなかったのかも知れない。
それに、龍馬は土佐藩士のままでは、風の吹くまま気の赴くままに諸国漫遊できる状態ではなかった、というのはこれまでを見る限りではよくわかるし。
ただ江戸に出るのでさえ、"道場に入って武者修行する"という算段を先ずは親父に付けて貰わなければならず、それに対して藩の許しが下り、通行証が発行されなければ、一歩も藩の外には出られなかったわけでしょ?
藩から藩へと個人の裁量で自由で行き来するなんて考えられない世の中。
土佐を出ようとするたびに、イチイチイチイチ藩命を伺ってちゃ、そりゃ埒はあかないよね。
だいたい、この手の許可がそう簡単にするする下りるとも思われないし・・・・。お役所仕事でものすごい時間食いそう。
その上、武市あたりに余計な横やりや、要らぬ詮索でも入れられた日にはたまらない。
機動力よく東奔西走なんて、やりたくてもできやしない。
勤王党の趣旨を厳守しなさそうにでも見えたら、すぐに削られそうだし。(苦笑)
東洋亡き後、龍馬に自由な身分はまったく保証されなくなったわけで・・・・・。むしろ拘束がどんどんキツクなる。
まあ・・・・・逆に武市にぴったりくっついて、土佐勤王党ナンバー2の位置でも押えとけば、藩内ではある程度好きに動けたかも知れないけど、攘夷思想に反するような言動は一切許されないでしょうし。
脱藩するしかなかった、て言えば、実際そうかも知れないね。

加尾の広末さん、とっても綺麗だったな・・・・・。
幼馴染の恋人との悲恋って、なんかすごく藤沢周平的で、今の私には結構ツボ。(笑)
以蔵を、まるで龍馬と加尾の子供か弟のような感じで、受け入れてたのもいい感じだった。
「人はそれぞれの道があるから、みんなで同じ道は歩けない。」
龍馬は噛んで含めるように以蔵に言ったけど、いろんな意味で幼い以蔵には、その深いところは理解はできなかったんだろうけど・・・・・。
以蔵は、暗愚であることの悲哀が漂ってていいね。
不憫な以蔵・・・・。佐藤健さんってかなりうまいかも。

さて来週はいよいよ武田さんの勝海舟が登場するようですが・・・・。
私は、武田さんの演技は時々ものすごく鼻につくんで、正直どうしようかと思っていたんですが、次回予告を見る限りでは結構良さそうと思ってしまいました。(笑)
アクが強いものって、嫌な時はどうしようもなく嫌なものだけど、ハマる時は結構ハマってしまうのも事実かな、と。
私的好き鉄也は「華麗なる一族」の大亀、「リミット」梅木、ダメなのはJINの洪庵・・・・・て、お気に入りは悪役ばっか。(笑)
とりあえず、フラットな気持ちで臨みたいと思っておりまふ。



さて、というわけで。(どういうわけだ)
用心棒日月抄は読み終わり、流れで、次は三屋清左衛門残日録を読み返そうかな・・・・・と思っていましたが、やっぱ現役バリバリの元気な人の話が読みたいと思い、よろずや平四郎活人剣にとりかかりました。
平四郎、24歳。なかなかしぶといところもあっておもしろいやつです。

散る桜

2010-04-07 | ドラマ・映画・舞台の感想
散る桜の凄絶さが好き。
呆れるくらい派手派手しくて、一点の曇りもなく華やか。妖しくも美しく。
突き抜けた存在。
そんな俳優さん、居ないかなー・・・・・・。
岡田くんが、あと20センチ背があったらなー・・・・・・・。
て、無茶な話。(苦笑)
用心棒って、今の時代にするとやっぱSPなのかな?私設だからSSか?単なるボディーガード?
青江又八郎って、なんか立ち位置が「トランスポーター」のジェイソン・ステイサムっぽい。
渋くて強くてカッコいいんだけど、結構真面目でかわいいところもあって、女の子に時々襲われたりする。(笑)
藤沢作品はうまくエンターテイメントにすれば、世界に通用するものにできるポテンシャルはあるよね。



さて、龍馬伝第14回。
要潤さんが、意外と素浪人の格好がハマることを発見。(笑)
いいねー・・・・それこそ藤沢周平作品に出てきそうな風貌だった。あの人おもしろいわ。時代劇、これからも行けそうかも。
それから大阪の町のセットの作り込みっぷりが半端なかった。あんなのみたことない。
この回でしか使わないのかな?もったいないよね。
立ち回りで鯉口を切るシーンは必須だよねー・・・・。(笑)一種の合図。
狭い場所で多人数を相手に闘うには小刀がベスト。
全体として良くできたシークエンスだったと思うけど、弥太郎のセリフ通りの「龍馬の凄み」は、あんまり感じられなかったかなー・・・・。残念なことに・・・・・。
他のドラマでも思うことだけど、やっぱ今の日本の俳優さんって、線が細くて小奇麗でもの柔らかで、なかなか荒んだ色気とか凄みとか壮絶感とか、備えている人が少ない気がする。福山さんに限らず。悲惨さがまったく滲まない。
実際、そこまで追いつめられるような経験をしたことがないのが現実だろうから、しょうがないんだとは思うけど。・・・・
壮絶さ、凄絶さが、いずれも今一つな感じ。
佐藤健さんの以蔵は、若くて学のない純朴青年が、いいように鉄砲玉扱いされる悲哀があって良かったけど。
悲哀感より悲壮感の方が、表現するのが難しいのかな?
武市も悲壮というより、狂気だし。
国の行く末を考えたい龍馬と、あくまでも郷の域で物を考える武市。
まあ・・・・どちらが地に足がついてるかといえば武市だけど、空の広さは見えてないのかも。
だって攘夷の行きつく先って、考えれば考えるほど、明るく広がってはいないよね。・・・・・
武市の閉そく感は息苦しい。
今回もまた弥太郎に救われる。(笑)

アクセルとブレーキ

2010-03-29 | ドラマ・映画・舞台の感想
『龍馬伝第13回』と『遠まわりの雨』の感想を併せて。

ブレーキを踏まないと決めた若者の話と、アクセルを踏めなくなった中年の話って感じだったな。・・・・
昔どこかで読んだ言葉。・・・・元レーサーかなんかの人だったかな?
「ブレーキを踏む加減はとても難しい。高度なテクニックも必要だ。
でもブレーキングテクニックは、経験を積み歳を取るほど習熟し、どんどん上達し上手くなるもの。
本当に難しいのは、アクセルを踏むこと。
歳を取れば取るほど、アクセルを思い切り踏み込めなくなる。実は、そうなることが一番恐ろしい。」
とかなんとか。

武市も龍馬も、もうブレーキは踏まないと決めた。
そういう若さの勢いとか、直情さや無謀さ、情熱って、時に残酷で酸鼻を極めるものだけど。
抑制すること、冷静になること、自分に歯止めをかけることの方が、難しく感じる時代が確かにある。
そんな時は、「アクセルが踏めないなんて信じられない。踏めばいいだけじゃん?」と思ってる。
「誰だって、人に拘束されずに自由に全開で疾走したいもんでしょ?」と。
猛スピードで駆け抜けることの爽快さを存分に味わいたい。そんなのあたりまえじゃん、て。・・・・・

でも人間歳を取ると、すべてが億劫になってしまう人もいる。
その時期が訪れるタイミングは、それぞれ個人差はすごく大きいと思うけど。
先を考えてしまうと、アクセルを踏むこと自体が、いろんな意味で面倒になってしまう。
そりゃそうだよね。
一度アクセルを踏んでしまったら、絶対にただじゃ済まないもん。
加速するスピードに対応するために、全神経を集中させなくちゃならない。急な状況に対応しなくちゃならない。
ステアを握る手や腕に力を込め、前から横から襲い掛かるGに耐えるのに体中を緊張させ、ひたすら踏ん張り続ける。
目も耳も脳もフル回転。休まる暇はない。
そんなもろもろを考えちゃうと、結果、アクセル踏む方がめんどくさいじゃん・・・・ということになるんでしょ?
手に汗握ったり、ひやひやしたりドキドキしたりすること自体が、疲れる。
我が身を際まで追いやってまで、どうにかして手に入れたいものや、到達したい境地なんてない。
穏やかに気楽にのんびりしてる方が楽しい。
だから、敢えてアクセルなんて踏む必要性を、だんだん感じなくなる。
『遠まわりの雨』で謙さんが演じた人は、そんな感じ。
湿気った花火。しおたれた人。
エンジンがかかるのにすら、えらい時間がかかる古ぼけたポンコツみたいで・・・・。

別にそれが悪いこととも思わないし、傍目に見てて情けないとも思わないけどね。
ただ、仕方がないんだろうなー・・・・と。・・・・・
穏やかな人間愛の境地だって、別に悪いもんじゃないし。ガツガツすることは人間にとって必須じゃない。
気力も体力も衰え、渇望すらもおぼつかないんだから何言ったところでしょうがない。
アクセル踏み込んだ後を思うと、覚悟とか力とか熱とか自信とかが、湧いてこないのが現実なんでしょ?無い袖は振れぬだもの。
でも・・・・・若さや衝動的な情熱を失くした人は、やっぱ侘しい。寂しいなー・・・・・と。
人生の秋と冬。それなりの良さもあるけど。
きっと本人も、アクセルを踏めない(踏まない)自分を鑑みて、「俺も歳取ったよなー・・・・・・・・」としみじみ感じるんだろうね。
ブレーキなしで暴走する車はもちろん怖いけど、火花が入らず一向に勢いづかないエンジンも物悲しいね。
前の話に戻れば、アクセルを踏み込めなくなったレーサーなんて、もう存在価値ないしね。
踏めなくなったら、第一線のレーサーからは引退するしかない。
それが潮時って、やつなんでしょうね。・・・・・
"その時"が来ることを怖れている分には、まだいいんでしょうけど。
惧れもなくなり肯定するようになったら、本当に終わりに近づいているんだろうなー・・・・と。

龍馬伝は、乙女姉やんのセリフが良かったな。
「龍馬はとてつもないもんを持っちゅう男じゃき。
見つけたがじゃ、龍馬は。自分が成し遂げるべき道を。」
「(不器用で甘ったれ)それは昔の話ですろ。
龍馬を土佐に閉じ込めて置きたいいうがは、私らの我がままですろ。」
福田さんが言いたいことはわかる気はする。
・・・・まあ福山さんが、この言葉に説得力をもたらすような演技をしてたかどうかはともかくとして(苦笑)、坂本家ってほんと人を大きく育てる良い環境だなー・・・・とつくづく思う。

詳しい感想はまた別個にでも。

4月期ドラマ

2010-03-26 | ドラマ・映画・舞台の感想
現時点でちょっと見てみたいかなー・・・・と思っているのは、日9『新参者』と土9『チェイス』。
でも意外と土日の夜ってドラマを見にくいんで、両方とも録画視聴かな・・・・。
水22の『Mother』は、前作の『曲げられない女』が結構おもしろかったし、割とクオリティを期待できる枠っぽい。
でも予告を見る限りだと、奥田瑛二監督の『長い散歩』にかなり似ているテーマのような気もするけど・・・・。
『長い散歩』はシビアな話だったー・・・・・。緒形さんと子役の女の子、松田さん、すばらしかったけど。
奥田監督は、さしずめ和製ジョージ・クルーニーって感じかな?
本人が俳優として演じた役柄からは、想像もつかないような深くがつんと響く作品を創る人。
まだ詳細がよくわからない他のドラマに関しては、今のところは留保。


************************

コメレスです。

>管理人様の毎回の考察や文章力に

・・・・お恥ずかしゅうございます~~・・・・。
私はただ、『龍馬伝』というドラマの感想文を垂れ流してるだけですから。軽ーく読み流してくださいませませ。
もともとあまり、幕末にも坂本龍馬にも格別の思い入れはなかったですし、教科書で習った以上の知識もないですし。
福田靖解釈版幕末志士模様として、気らくーーに楽しんでます。

>これまで悩みながらも進んでいく武市さんが好きだったのですが「あぁ・・ついにキレた。」と思いました。

大森さんの武市の演技、かなり怖くて心胆が冷えかえってしまいました・・・・。
ああいうの見ると、福田さんって、本心はもっとシビアで重い人なのかも・・・・と時々思うんです。
だけどそれをそのままやっちゃうと視聴者が離れちゃうのをよく知ってるから、軽めの要素をいろいろ加えて敢えて全体を明るくしている感じ。

>久坂さんの話をきいて、妙に「あれ?」と思っていて・・。
>あの海岸での松蔭先生はそんなことのために外国へ行きたいとは言ってはないよなぁ??って・・・。
>龍馬さんもますます攘夷の疑問がふかまったのではないかなと。

ですよねー!私もまったく同じ風に感じてました。(笑)
龍馬は説得されようとして(笑)、わざわざ出かけて行ったのに、あれじゃああんまり合点が行かなかっただろうなー・・・・と。

>「聞いちゅうがか!?ワシの顔を見い!」と言って龍馬の顔を覗き込むシーンがよかったです。

マイペース同志のかみ合わない会話。(笑)
でも弥太郎と龍馬、マイペースだからこそ、完璧に反目しあうことなく付き合ってられるんだろうな、と。

しかしなんか・・・・幕末に思い入れの強い人たちの中には、彼らの人物造詣に納得のいかない向きも多いようですね・・・・。(苦笑)
分かる気はしますけどねー・・・・。
でも、私は、いろんな人のいろんな解釈を見聞きするのがそもそも好きなんですよ。
その見解や考察が、さまざま違っていれば違っているほどいいと思ってしまいます。
だって、バリエーションが多ければ多いほど、それだけいろいろな角度からその対象を見ることができるじゃないですか?
ワタクシ、ちょっとヘンな癖がございまして、一度ある題材に興味を持つと、ありとあらゆる訳本やその関連資料を買い集め、飽きるまで読み倒すのが趣味なんです。
例えば「源氏物語」に興味を持つと、与謝野・谷崎・円地・橋本・寂聴・田辺と全部読みます。漫画まで読みました。
当然なんですが、作家によって人物解釈や造詣がまったく違うんです、それがおもしろくておもしろくて。
ちなみに「源氏物語」で私が一番楽しめたのは田辺聖子さんです。一番えろいと感じたのは瀬戸内寂聴さんの。(笑)
田辺さんが書かれた、京都弁喋る光源氏が出てくる外伝なんてほんとに笑えます。光源氏の牛車の車夫の視点から描かれているんですが、食べ物と秘め事のことばっかり。(笑)
「三国志」だったら、吉川・柴田・羅貫中・陳舜臣、正史三国志、孫子の兵法書まで読みます。
一番好きなのは陳舜臣さんの「秘本三国志」なんですが、これまでに描かれてきた曹操像とはまったく違う解釈で、目の覚める思いがしました。
基本、三国志は「三国志演義」をベースにしているものが多いので、だいたい蜀=善、魏=悪という図になっているのですが、陳舜臣さんの曹操は、そういうステレオタイプな造詣からはかけ離れた鮮烈なものでした。
史実に基づくエピソードも多くてそれがリアルで、すごく魅力的だった。
だから、新解釈・新機軸って、私には大歓迎大好物なんです。(笑)

>東洋役の田中さん、和製トミー・リー・ジョーンズには激しく同感です。
>有名な舞踏家さんのようですね。どうりでオーラがひときわ違うわけです。
>じじ専にはたまらんです笑 あの雰囲気。顔。

南朋さんのお父さんの麿赤児さんも舞踏家なんですが、こちらもなかなかですよ~~。
泯さんと同種の妖怪、って感じです。(笑)武さんの映画にちらっと出演されたことがあるかな?
風格と味のあるカッコいいおやじは最高ですね!
そうだ、テレンス・スタンプという俳優さんがいるんですが、彼も種族が似ている気がします。(笑)
『プリシラ』という作品のテレンス・スタンプは、『メゾン・ド・ヒミコ』の泯さんとそっくりです。

>来週は東洋は暗殺されてしまうのでしょうか。ますます面白くなってきましたね。

泯さん、どんな東洋の最期を演じてくれるんでしょうかね~・・・・・楽しみです。
『たそがれ清兵衛』の時も、すさまじい迫力でしたから。
奇怪なんだけど美しさもあって、なんか脳裏にこびりつく感じ。