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Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

レスもじゃもじゃ12

2008-07-17 | ドラマ・映画・舞台の感想
>木村はわかっててやらない、と。管理人さんはそう思われたんですね。
>スピーチの内容自体(特に前半)はまったく他愛無いのに、ダイレクトに感情を刺激する感じ。
>子供のように泣きじゃくってた人が、一瞬にして周りの空気を変えるオーラを放つ。
>今まで気づかなかった木村の、ちょっと怖い側面を見てしまった気が。

神林が小野田を追い詰めたやり口は、啓太は許せなかったのではないでしょうか?
その上、病床にまで圧力をかけに来て、テレビでは勝手に「総理は辞意を表明された」みたいな発言をし、その神林を見つめる啓太の目は、完全に闘う男でした。
だけど直接攻撃をすることは啓太のやり方じゃない。
判断を国民にゆだねることで雌雄を決したかった。
普段は決して抜かない刀の、鯉口を切る瞬間の凄味というか妖気というか・・・・・。
ま、実際、解散総選挙は、総理大臣の伝家の宝刀ですもんね。
あのシーンにはそんな要素も含まれていたような気がします。

>ま、中の人は他人を操るのにあまり興味なさそう。
>そんな行為で自己満足に浸る必要、彼にはないもの。
>そういうところも好きなんですけど(笑)

理香に言ったセリフではないですけど、権力や立場で人を意のままに動かしたい、従わせたい、という欲は、中の人にもまったくないんでしょう。
何をやるにせよ、本人の意思で、自主的であって欲しいんでしょうね。

>神林先生の意図は僕にはどうでもいいです、結果だけで判断します、という。
>神林にしてみれば敗北の味わいだったかも。
>結局、神林も目論見が外れて失脚というか、主流から外れたわけですけど、
>風見鶏の如き老害2人の政治屋は何ら影響を受けないわけで。
>本当の癌はああいう人々なのにね。

あくまでも国民(視聴者)の判断に委ねてるんでしょうね。
このまま、いつもの通り、いつものことをやったら、二瓶のような人たちがまたいつもの通りの政治屋になりますよ。それでいいんですよね?と。・・・・・
もしそれじゃいけないと思うんであれば、国民(視聴者)が自分自身でその意志を表明する必要がある。
今までと違う判断基準で、行動すること。自分の中の慣例を変えること。
啓太が二瓶らを「矮小な政治屋だ!」と声高に批判して権力を行使したところで、彼らに投票して彼らを選んだ人たちにとっては、それこそ啓太が独裁者にしか見えず、たぶん啓太は反感しか買わないでしょう。
支援者たち本人が気づいて、自覚して、そして自主的に動いてもらう以外に方法はないんですよね。

>22分のロングスピーチも、街頭演説も、木村にとって凄い体験だったろうし、
>ああいうことをTVでやってみせたのは斬新だったと思います。
>ただ、福田さんはじめ、やはり皆さん最後は木村のカリスマ性頼みですか?・・・と。
>そこはすごく疑問が残りました。

福田さんはどう思ってたのか知らないですが、『ゴールデンタイムでキム○クピンの一人芝居』を企画した人にしてみれば、結果がどう転んだところで、絶対に自分は怪我はしないんですよねー・・・・・。
成功したら成功したで、仕掛け人としておいしい思いができるし、失敗したとしても、「これでキム○クの限界がはっきりしただろ」という所に落とすことができる。
だって実際、テレビに映って放送されているのは、木村さんのピンショットとその演技だけなんだもん。
視聴者がチャンネルを変えるか変えないかを判断する材料は、画面に映っているその二つだけ。動かし難い事実ですよ。
共演者も音楽も動きもない。
木村さんには、視聴者の選択に言い訳をする逃げ道が、一切ないんです。
制作側としては、最高の舞台を提供し、サポートも完璧にしたのに、結果を出せなかったのは木村の力が衰えたからだ、と言えば済む話ですけどね。
結果は、この仕事を断らなかった彼自身の過大評価と自業自得が問題と。・・・・・・

でもそれも、覚悟の上でやったんだと思います。木村さん。
今の世の中、毎分で計測されて、誰が映っている時に数字がどう動いたかとか言われるのは当たり前みたいだし、その情報はスポンサー企業にも筒抜けなのは、俳優さんだって知らないわけじゃない。
だから、バストアップのピンショットで長々一人芝居なんて、俳優としては夢の舞台ではあるけど、実際にやる度胸のある人なんてめったに居ないんじゃないでしょうか。
22分の間にゴールデンタイムの数字が見る見る減ったなんて言われたら、スポンサーには顔が立たないし、出演した俳優だって立ち直れないでしょう。
クランクアップの時に、寺尾さんや神山さんとか俳優の重鎮たちが、感嘆の目で木村さんを見つめていたのは当然だと思います。
一体、キムラタクヤという俳優はどういう態度でその仕事に挑むのか、どうやり切るのか、見届けたかったんでしょうね。


>10回目、というか・・・個人的には「始まりの終わり」な第10話でした。

その続きがある、という感じが、なんか爽やかなワクワク感を齎しているのかも知れませんね。

>管理人さまは「胆力」と表されてましたが、私も主に木村さんの俳優業に注目しているのですけど、それを通して彼のメンタリティーにある種尊敬の念を抱いてしまうというか。

私もそうです。
上でも書きましたけど、彼は結果によって自分がどう言われるかも、分かってないわけじゃないと思うんですよ。
でも、結果は結果として、目を背けずに受け止めるんでしょうね。
彼自身、自分の神通力がいつまでも続くなんて思っちゃいないと思うし。
いえ、思っていないから、既存の名声に執着がまったくないから、挑戦できるのかも知れないですね。
もし、もうダメなら、もうダメと、むしろなるべく早い時点で知りたいのかも知れないし。
人間だから傷つかないわけはないでしょうけど、事実は事実として先送りにしたところで変わらないし、早く傷ついて、早く立ち直って、次の段階に進みたいのかも知れないですね。
堤さんじゃないけど、恐ろしいほどの覚悟の持ち主ですよ。
だけどやっぱり、神様にもとてつもなく愛されてるみたいで。・・・・

>このドラマって、制作者側からすればかなりの挑戦だったのかもしれません。
>朝倉啓太という人とその周りの「変化」を描きながら、最後には似非日本国民に、そして実際の視聴者に「変われ」「変えろ」と言っているように聞こえました。
>そしてそれを煽るのは生粋の「アジテーター」?・笑
>見た人の中で少しでも何かが変化すれば良いですね。

ほんとに。
少しでも何かを変えられたら、いいですよねー・・・・・。
スピーチの中で啓太も言ってたけど、一過性の熱で済まさずに、脈々とずっと流れ続けて欲しい。
どんなにアジっても、結局は一人一人の力だし。
一滴の水が集まって、大河になればいいですよね。

>>もう少し紫外線対策はした方が自分のためじゃないかと、ちょっと思ったりしました。
>すいません、笑っちゃいました。
>「職人に憧れてるならちゃんと包丁研ぎなよ!」
>とか思ってたので。(笑)

そうそう。(笑)
研ぎ澄まされた美貌も、職人俳優のスキルの内の一つでしょ?
ちゃんと自分でしっかり管理して欲しいんです。

>今は、shitaoの消息を待っています。
>いきなり舞台とかやらないかな~・・・笑

舞台、観たいですよねーーーーーーー!!
朗々としたセリフを操る姿が観たい!
演説シーンを見て確信しましたよ。この人、舞台やったら凄いだろうな、て。

第10回 本会議場で会おう(追記)

2008-07-15 | ドラマ・映画・舞台の感想
最終回というより、第10回と言いたい感じでした。
まだまだ先が続くんだろうなー・・・・と。
続いて行くんだろうなー・・・・・と。

でも、実際は、次回のオンエアは無い。
ので、今回は、勝手に深読み先読み感想じゃなくて、思いついたことをつらつらと書いていきたいなー・・・・と。


啓太、というより、中の人のアジテーターとしての能力は怖いくらいだな、と。
最初の総裁選の時の街頭演説のうまさにも、それは感じましたが、人心、群衆を煽る能力の凄さはマジで半端じゃないな、と。・・・・・
だから、本気でこの人が扇動家になったら怖いだろうな、と。
啓太は、そもそもがアグレッシブな人間ではないから、決して抜き身を人に向けるような人でないから良かったものの、自分の能力を悪用したらとんでもないことになるだろうなー・・・・・と。
自覚がなくてその力を人に向けないのではなく、自覚があるから自制して向けない、という性格は、啓太も中の人も一緒、かな。

だから22分にも渡ったというスピーチのシーンですが、前半部の謝罪や状況説明の泣きの部分より、後半部、解散総選挙を持ち出した辺りの、アジテーターとしての側面が出てきた途端に、怖いくらい魅力的に見え始めた気がしました。
語気強く、覇気と熱意とどこかに漂う余裕のようなものが、ものすごい求心力というか。・・・・・
正々堂々と闘って勝ってやる!
という、試合前の選手みたいな高揚感が漲ってましたね。
みんな、共に闘おう!って呼びかけのようにも感じました。

この人、戦国武将とかで、何万という軍を鼓舞して采配する将軍やったら凄いだろうなー・・・・・と。
やっぱそういうのをカリスマ性って言うんでしょうかね。・・・・・
恫喝でしか人を動かせないのとはえらい違いだな。


それから、お茶廃止問題はすごくおもしろかった。
あれは、”入札前の談合”って問題に最終的に繋げられるぐらい、癒着や腐敗、汚職、贈収賄、硬直し切った悪しき慣例を象徴する話ですね。
たかがお茶だけど、あの問題を解決できないようだったら、それよりも金額の大きい問題は絶対に解決できないでしょう。
逆に、お茶問題が解決できれば、同じやり方でどんどん掘り下げ、また堀り広げることができる端緒が開ける。
”納入業者の選別をする特権”を一体誰が握ってるのか?
そこには、すべての業者に公平な、まともな選出基準はあるのか?って話なんですよ。
誰かが袖の下を貰って特定の業者だけが専売してるんであれば、その根は一旦切らなければならない。
最低でも、相三つぐらい取って、業者を自由競争させるぐらいじゃないと、いろいろな意味で質が向上せず、一部の人間だけが私腹を肥やしかねないから。
何段階にも渡るそういう細かい利権の積み重ねが、どんどん全体の状況を歪めて、澱が積み重なって、不透明に、そして淀んで水が循環しない泥沼になっていく。・・・・

ほんと、一遍、すべて根こそぎドブさらいしなくちゃ、どうしようもないなー・・・・・・と。
そういう無意味な利権の膨大な積み重ねを、一度綺麗さっぱり全部取っ払ってしまいたいと思わずにはいられない。

だから、解散総選挙。
その決断、快や!というより他ないですよ。
ほんとは、現実の政治にだってそうしたい。
で、政治家を全部洗いなおして、すっきりしたい。
官僚は・・・・・・・どうしようもないけど。

神林に大堂商事疑惑のお陰で、政界の膿を出せた、というのは、痛烈な厭味でもあるけど、真実でもあって。

だけど、どこかで、現実には、どうせまた地盤や組織票の選挙で、同じ政治屋たちが当選して来るんだろうなー・・・・・・と思ってる。
でも、このドラマを見たことで、そういう悪しき慣例をここで一度改めませんか、という、もしくはこれまで選挙に参加したこともなかった人たちに、自分の一票を新たに投じてみませんか、と啓発してみるというメッセージは、とてもおもしろいというか、今まで見たことない試みというか、すごいチャレンジというか・・・・・。
このドラマをやったことの意味、それはあったな、と。

政治ドラマは当たらない、という慣例もものともせず、ゴールデンタイムの22分間をワンショット一人語りで背負ったキムラタクヤという人は、ほんとすごいな、と。・・・・・
一体、どんな胆力してんだろう。
誰に何言われても、言い訳めいたことひとつ、口にしないし。

関東の数字は中台超え?(笑)
関西は大台に乗ったようですね。
(スポニチ大阪の記事→http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200807/16/ente213032.html)

Wall Street Journalに取り上げられたというのは、いろいろあったプロモーションの中で一番効果的だったと思うけど(私の周辺において)、それも放送局発のものではなく、向こうが勝手に書いてくれたもので、ほとんど彼自身が招いたものだと思うし・・・・・。

なんなんでしょうか・・・・・神通力としか言いようがないというか。(笑)


あ、あのロウナウジーニョ似のドラマー、マーティー・ブレイシーさんのブログ(7月8日付記事)に少し木村さんのことが書いてあるそうです。
お知らせ、ありがとうございます。
http://martybracey.blog17.fc2.com/

いいともの木村さん・・・・・マーティーさんに引けを取らないぐらいこんがりしてるような気がしましたけど・・・・・。
ただでさえ、喫煙でビタミンCが壊されてるんだから、もう少し紫外線対策はした方が自分のためじゃないかと、ちょっと思ったりしました。


追記

Techinsight.Japanの記事。私はこの記者の見解にとても共感。
http://japan.techinsight.jp/2008/07/aritsu200807161102.html
無意味な比較はテレビ局同士だけの話。

国家元首ということ

2008-07-12 | ドラマ・映画・舞台の感想
テレビを通して長い声明を発表するといえば、ヘレン・ミレンの映画「クィーン」のラストでもあったな・・・・・。
世界中のメディアがダイアナ視線でしか情報を伝えなかった中で、王室に何があったのか。
エリザベス女王の人となりや私生活を見事に描いた、ものすごくおもしろい作品でした。
当時のイギリス首相であったブレアの描かれ方や、また、女王と首相の関係性も興味深かったし、王室を抱える国民というものには日本人として共感できる部分も多いし。
考えて見れば、CHANGEも、一国の元首のあるべき姿や、その立場を描くことを主眼にした話なのかも知れないな、と。・・・・

ブレアの女王好きっぷりが、なんか、いいんだよねー・・・・・。(もちろん映画の中の話ですが)
ブレアのそんな姿に奥さんはクールに呆れてたりするのもいい。(笑)
周囲のスタッフはみんな女王が大好き。
でも、遠く離れた、女王を知らない人ほど勝手なことをいう。
ダイアナを悲劇のプリンセスとして描くために、メディアによって敵役にされてしまったのが姑である女王だったわけですが、女王にしてみればとばっちりもいいところ。
本当の真実がどうなのかは、私の知るところではありませんが、物事には両面が必ずある、という現実を見事に表現していたと思います。

わっつで少し「エイリアン」の話もしてましたけど、シガニー・ウィーバーも、烈女役といえば有名だなー・・・・と。
エイリアン・シリーズの新作にシガニーが出演するという噂もあるみたいですが、ほんと、女性の方が強いのが当たり前な世の中になってきてるな、と。(笑)
しかし、神林および神林Jr.をエイリアンに例えて表現するとは、よっぽど中の人にとっては、神林のような人は怖いし本当はすごく苦手なのね。
「ようやく皆で力を合わせて何とかやっつけたのに、実は卵が残ってたとかって展開はー・・・・・・・そんなの怖すぎるっ!」とか言ってましたが・・・・・。(笑)
何か実感こもってて、すごく怖がってたのが、おかしいやらかわいいやら切ないやらで。
木村さまにとっては、ああいう人たち人間性は「エイリアン」なのかしらね。
わははははは・・・・・・・。

あ、そうだ。
深っちゃんとようやくハッピーエンドってことかしら・・・・・?
ちゅーはなしなの?ありなの?
木村ドラマはちゅーで終わるっていう決まりが、フジテレビにはあると思ってるんですけど。・・・・

それにしても、「自分でもこんな心情になるとは思わなかった。」という最後のシーン。
どういう内容なのか、どう表現するのか。
独裁者のチャップリン、クィーンのヘレン・ミレン、すばらしかった。
福田さん渾身の本とキムラタクヤという俳優、それからスタッフたちのコラボレーション。
とても楽しみです。

FIXATE 9

2008-07-10 | ドラマ・映画・舞台の感想
第9話、啓太さん定点観測。

白シャツネクタイの朝の総理。
清々しい。そして麗しい。・・・・・こういう姿って、自分の日常でもよく見かけるわけですが、上司にこんな人がいたら・・・・・とちょっと想像してみたら動悸がしてしまった。お昼とか一緒だったら、目の前か隣にいるわけでしょ?・・・・・・ご飯がのど通らないわ。
椅子で動き回る自由な総理。
周囲の誰も、咎める風も気にする風もないのが素敵。完全にみんなにすべてを受け入れられてるのね。
ひかるちゃんと同じ椅子に座る総理。
キャベツ農場で眩しそうな基本しかめ面の総理。
私何気に、中の人の八の字寄せた険しい表情が好きです。・・・・・・
自宅で、壁に寄り掛かってちょっと離れたところから理香を身守る啓太。近づいてきて、「ここが踏ん張りどころですもんね。」という表情とか言い方とか、この一連のシーンの啓太、なんかすごく好き。35歳の今だからできる表現だな、と。どうすれば疲れてるのを癒してあげられるのかなー・・・・・とかいろいろ考えちゃった。えへ。
ストライプの入ったベージュ(?)のスーツに、赤いストライプのネクタイの総理。
シビアなシーンなのにかなり華やか。・・・・でも似合うなー・・・・派手なの。
「あの人たちはみんな選挙で選ばれてここに来てるんです。」と。・・・・・
選んだ人たちの眼を信じるってことですよねー・・・・・・。自分の一票、それだけ責任があるってことに自覚がある人が果たしてどれだけいる国民なのか。・・・・・
選挙の時に自分でも言ってたように、具体的な数字を上げながら喋るニラッチ。説得力あります。
玄関の暗闇で啓太の脚を踏んだか蹴ったかして、「ごめんなさい!ごめんなさい!」と威勢よく謝る理香。(笑)なんかいいわ。
酔っ払ってもにょもにょ喋りの啓太。この喋り方、昔聞いたことがあるような気がする・・・・と思ったら、そうか、『眠れる森』で美那子に見守られながら眠そうに喋ってた直季だ。
あの頃とぜんぜん雰囲気が違う、中の人。あまえんぼさんめ。
でも「質問の答えは?」と、結構、偉そうに言ったところは妙にカッコよかったりして。酔った勢いに任せた職権濫用だけど。(笑)
ニラッチに完全にお任せの啓太。
小野田の告白を聞く総理。・・・・・またベージュの派手目なセットアップ。重い内容の時は敢えて明るめのコーディネートにしてるのかな?
服の色が薄い方が、瞳の色合いに注意が行く気がするから、そのためかな。
総理の表情に思わず声をかけるSP檀原。突かれて微笑んで見せるけど、すぐに不安な顔に。・・・・・檀原さん、愛をありがとう。
パパは虚勢を張っていたのかも、とつぶやく息子。・・・・・切ないね。
親の弱さを感じ、親の絶対性がどんどんなくなっていく年齢かもね。ひょっとして鉄平を演じている時も、大介に対してそう思ってた?中の人。
予算委員会の厳しい表情の総理はねー・・・・・・見てるのが辛いんだけど、なんか麗しくえろいんだ。
神林をまっすぐ見据えながら、自分以外の人のために敗北宣言(ですよね?)しようとする総理。だけどリミット越えちゃって壊れちゃった。・・・・・
だけどその横たわる姿と目を閉じた顔を見ると、最初のもじゃでめがねの教師時代の啓太と比べて、よくここまでやって来たな・・・・・という感慨が・・・・・。
よくここまで成長してがんばって変わってこれた、力尽きてもしょうがないよ、と一種のねぎらいのような気持も。
精根尽き果てる限界までもじゃくらががんばったんだもん。
次回で、どう、明日に繋げるかわからないけど、啓太の魂に再び活力が漲るといいな。
期待してます。


****************************

コメレスです。

>ちなみに(笑)、私はよいどれ啓太さんの「ぜったい?」が変なツボに入ってしまいました。
>やっぱ女性に甘えるの、うますぎっす、木村さん(笑

あの甘えっぷりは女性に拒否されたことがない人っぷりが滲み出ちゃってましたよね。
啓太って根暗でダサかったけど、やっぱなんやかんや言ってモテて来たんじゃないかと。(笑)
てか、中の人のモテモテ人生が・・・・・・・。だから妬まれちゃうんだよ。(笑)


>しっかし。
>いまだにハルだったら最悪だわ。
>あのドラマ大嫌いなんで記憶から抹消したい!

なんかタブロイド紙が書きたてるキム○ク像って、「・・・・それってハルって人のこと?・・・」て訊きたくなるんですよ。
少なくともキムラタクヤのことじゃないみたいだなー・・・・て感じで。(笑)
いろんな意味であのドラマは、私的にも最悪でした。
無かった方が良かったキャリア。

>今日A○RAでテ○ー○藤の対談を立読み。
>「コイツ大○Pと同じ匂いがする~!!」と思いました。

わかります、わかります、その感じ!
基本的に的外れな感じ?(笑)

第9回 僕にもそうなれって?

2008-07-08 | ドラマ・映画・舞台の感想
「何にも知らないで悪口ばっかり言うんだよ!」
「・・・・・ありがとう、ひかるちゃん。」
「どうするんだ?」
「どうするって言われても・・・・・・」

中の人も、結構こんな感じ?(笑)ブレない男(byさんまさん)ですね。

「政治の世界で性善説は通用しません。裏切るとか掌を返すとか、二枚舌を使うとか、そういうことが当たり前の世界なんです。」
「僕にもそうなれって、美山さん思ってんですか?」

啓太が従来の政治屋と同じになってしまうんであれば、そもそも朝倉総理の存在意義はないんですよね。
いままでと違う土俵、違うやり方をスタンダードにすることが、啓太の使命であって。・・・・・
だから、マスメディアを利用した腐し合い叩き合いはしない、国庫のお金を私利私欲のための議員買収には使わない、明言したことは最大限の努力を持ってやり通す・・・・。
確かに、理香の言う従来のやり方を取った方が賢いやり方で、よっぽど楽に戦えるし、朝倉政権を長持ちさせられるかも知れない。
でも、それを一度やってしまったら、政治屋風情になってしまったら、朝倉総理の存在意義はなくなる。
啓太は議員が性善説じゃないことなんてわかってないわけじゃない。だけど、従来のスタンダードに染まる気なんか、まったくないということでしょうか。
だってスタンダードを変えるために、総理になったんだから。

ひかるがキャベツ農家の人たちの抗議行動のような新聞記事に興味を持ち始めたのもすばらしい成長というか変化というか。
ニラッチのスポークスマンぶりも堂々たるもの。(ニラッチ呼びは木村さん発かな・・・・・?ラジオでオンエア前に言ってましたし。)
秘書官たちが啓太の意志を現実化するために開拓したルート(ミズクラゲ道?)も、生き始めてる。
一回前例ができてしまえば、意外にお固い組織ほど後が楽だったりするんですよね。保守のいい面?(笑)
そうやって、着実に高炉は姿を見せつつあるのに、闇献金が原因で頓挫するんですね。・・・・・・
・・・・・と、それは華麗なる一族でした。

「実は結構凹んでたんですけど・・・・。がんばんないと、ここが踏ん張りどころですもんね。」
それを周囲の人間に覚らせず、空気をネガティブにしないように気を使う啓太。
それこそが本当の大人のやり方。権謀術数に長けることよりもやらなければならないことのはず。
しかし、自分を守るための嘘は付けないのに、神林の悪事を尻ぬぐいする嘘はつかなければならない・・・・・。
さんざん人を蔑ろにし、大事な人たちを傷つけ陥れ利用している男なのに、表向きはうまくやっているように見せなければならない。
その立場の理不尽さや苦しさと来たら・・・・・。
啓太の中の人も経験していることかな。・・・・・・

小野田が幹事長というポストについている割には、あの4人組の中でそれほど発言権が強そうには見えなかったのは、”金庫番”だったという実績から回ってきた政党内ポストだったからなのか。
結局、大堂商事リストの具体的な献金金額にしたって、個人のための政治活動資金というわけではなくて、自分の名前を口座名義にしただけの、政友党のための、ただの貯金箱だったということですよね。
ヘタすれば、自分の意図では一銭たりとも動かせなかったお金かも知れなくて・・・・・・。
だけど、小野田は啓太に与した時から、政治屋ではなく政治家になることを決めたんですよね。
だからゆるぎなく本当のことを言い、静かに沙汰を待った。
啓太は泣いて馬謖を切るしかない。
人を害する神林は嘘をついてまでフォローしなければならず、誰よりも断罪したくない小野田は切らなければならない。
あまりにも精神的な負荷が大きすぎて、啓太が斃れてしまうのは、もう避けられない事態。・・・・・・

でも倒れた直接の原因はくも膜下出血ではないですよね・・・・?
実は私の伯父がそれで倒れて、若くして亡くなりました。ニューヨーク支社勤務だったからたいへんで。
植物状態で半年ほど、あちらの病院に入院してたんですけど、結局一度も目覚めませんでした。

さて、最終回はどうなるんでしょうか。
毒を持って毒を制すのかな?
同じ土俵で戦っているモノ同士で潰し合ってくれ、と。・・・・・
二瓶と垣内は、政友党全体の利益を損なった神林のやり口を放って置くとは思えないし。
神林が政友党議員を現時点でどのぐらい掌握しているのか分かりませんが、お金で繋がっているだけの支持がどれだけ脆いか、自分が味わうことになるかも知れませんね。
策略を弄する人間は、策略に陥れられて自滅する。
因果応報、かしら。・・・・・


あ、そうだ。
関西は大台の一歩手前まで行ったみたいですね。瞬間最高は超えてたかな?
次回の大台超えは確実でしょうかねー。・・・・・・
それにしても、関西の人にとってのキムラタクヤは、今や万俵鉄平なのかなー・・・・・と。なんかあの勢いが引き続いてる気がするんですが。
関東にとっての彼は、未だに・・・・・ハル?(苦笑)

コメレスは次回に。

FIXATE 7

2008-07-03 | ドラマ・映画・舞台の感想
キムラタクヤって人は、私にとって、ほんと思いもよらないところで突然顔を出してくるから驚かされる。・・・・・
ヒデの時も、宮崎・山田監督作品の時も、華麗なる一族も、そしてWallStreet Journalも・・・・・・。
・・・・えっ?!・・・・て考えもしてない局面で、突然その名前が出てくる。
だって本国版のWallStreet Journalだよ?タイムズやポストの芸能欄やアジア版ならまだわかるけど、経済紙も経済紙なのに。
”日本経済を動かす男”とは言われてきた人みたいだけどさー・・・・・・国外という客観性からみても、やっぱどっかそういう要素がある人なのは事実ってことなんでしょうかね。
一体なんなんだろうこの人は・・・・・と、一種呆然とさせられるというか。・・・・・・
やっぱ特別な何かを背負ってる人というか、そういう星の下に生まれてきた人なんだろうなー・・・・・と。
想像を絶する強運というか、摩訶不思議なパワーを感じずにはいられませんね。


さて、中の人のことはいったん置いておいて。
第8話、啓太さん定点観測記~。

SP檀原に天井裏に隠れててもおかしくないと思われてるそーりはメンチカツが大好物。・・・・・どんな生態なんだか。・・・・・
なんか韮沢のキャラクターって、イギリス映画(『ノッティングヒルの恋人』とか)に出てくるヘンな同居人みたいな感じ。かねがね、阿部ちゃんってヒュー・グラントっぽいな、と思ってたけど、その手の変人的人物造形が得意なのかな。
結局ママのところにふらふら戻ってた啓太。もじゃでしゅんとしてると一般の人にはそーりと気づかれないらしいのね。
ベッドに入ってる彼を見ると、何かふとんの端から潜り込んで近くに丸まりたい衝動にかられる・・・・・。ごろごろ言えるかもー。
すばらしきお茶吹き出し。職人芸。
ママにパパのこと持ち出されつつ詰られるもじゃさま。それをスルーする顔はむくれてる男の子になってる。(笑)あまえんぼだな。
でも、啓太が政治のことでパパを持ち出されると一番奮起するの、わかっててわざとやってるママは偉い。
「美山さん言ってること矛盾してません?」って声が好き。本気で理香を言葉で批判したの、これが最初で最後?かな。啓太だってただ弱気で舐められていいわけじゃないんだよね。
でもその理香ちゃんが来てくれたからご飯食べた啓太ちゃん。(笑)あまえんぼうさんめ。
「やっぱ、ゆわ・・・ゆわれちゃってますね・・・・」って噛み方が啓太の心の傷が感じられて切ないけどめっちゃうまい。
再び闘う気になる啓太。いやに男っぽい。
それでも理香ちゃんに別れを告げられちゃって、でもやっぱ理香ちゃんと一緒にいたい~~!と、追いかける寂しいと死んじゃうウサギさん。
・・・・・しっかし女性に甘える演技うまいよなー・・・・・うますぎるな。(笑)
こんなに自然にそれを演じられてしまうキムラタクヤおそるべしっす。それを受ける女優さんもすごいな。
スーツ着て髪をちゃんとすると別人みたいな総理。・・・・でも中身はもじゃ。
なんでだーーー!中の人は直毛で超目がいいのが自慢の人なのに、なぜか「もじゃのくせにイヤにすっきりキリっとして見せちゃって・・・・・」とか思ってしまう。(笑)
ぶら下がり会見での知的な抑制の効いた風情はすばらしいですねー・・・・・。それでいて硬くないし冷笑的でもない。
すんげーーーがんばってくれてる生方・小野田・秘書官の幕僚たち。・・・・・殿、支えられてます。
美山の鼻をあかしてやりたいひかるちゃん。がんばれ!
「近藤さん」と、ちゃんと名前を知ってる総理。ベスト+シャツで袖めくるだけでえろす3割増し。
「もーーーー・・・・!ムシキングは!」って言い方がうますぎる風間さん。そーり(中の人も)かわいいでしょ?人たらしなの。神林のあくどさに荒んだ心には沁み渡るのでは?(笑)
パパの書斎で采配を熟考する啓太。・・・・・闘うことを決めた男の眼はいいわ~・・・・・・。闘い方は啓太流だけど。お仕えしたくなる殿の眼だわ~~・・・・・。
自分に叛意を持っている者でも参謀に加えようとする総理。自分のためにではなく、国民のために働いてくれ、と。・・・・
喜んで従うふりをして、足元を救おうとする神林。・・・・・内患を抱えると、やっぱ疲弊するよなー・・・・。
「官房長官の肩書にしがみつく気はない。初心を忘れて独裁者になってしまった総理。」神林すごいな。無いこと尽くしだ!(笑)・・・・・でもこんな論調、誰かさんに対してもよく聞くような・・・・・?”俺様”とか?(笑)ないことないこと、言われる人。
老獪な政治家をリアル過ぎるほどリアルにやりきる寺尾さんが素敵すぎ。
それ見て小首傾げる啓太が・・・・・・また無駄に美しいんだわ。
神林ってさー・・・・・・男社会に女が入ってくること自体、ぜんぜん認めてない人なんでしょ?最初から。(苦笑)その辺の表現も、寺尾さんうまいんだよねー・・・・・。
ワインレッドのジャケットがとてもお似合いな理香ちゃん。この、まーーーーーーーーすぐ啓太のところに来るシーン好き。
啓太さんの胸は一分お幾らで借りられるの?・・・・・あれほしい。思いっきり子供みたいに泣ける場所ほしい~。
理香には「おませさん」なんて言ってたくせして、遠慮がちなハグの啓太。ま、執務室だからね。
チーム朝倉の先頭を歩いてくる啓太の微笑みは、GOOD LUCK!で整備の緒川に見せた微笑みを思い出したわ。あのシーンのスローモーションめっちゃ好きなの。

来週はお倒れになるのね・・・・・。
崩れ落ちるような、どきっとするような倒れ方するんだもん。
・・・・妙なえろすがあるし。

どきどき。

The Wall Street Journal

2008-07-02 | ドラマ・映画・舞台の感想
アメリカのThe Wall Street Journal紙7月1日付記事の一部です。
CHANGE、および朝倉総理の名前が出ています。
(お知らせありがとうございます)

Fukuda's Low-Key Style Frustrates Japanese
http://online.wsj.com/article/SB121487438346517985.html

それを伝えるFNN。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00135886.html
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00135916.html

ついでに。それを伝える隣国。
http://www.chosunonline.com/article/20080703000025


あ、それからThe New York Times紙の「武士の一分」レビュー。2007年11月2日付ですが。
http://movies.nytimes.com/2007/11/02/movies/02love.html


洋書、洋雑誌を取り扱ってる本屋ならば、日刊紙を扱っているところもあります。
金融系外資企業なら会社が取ってることもあるので、要チェックですね。

第8回 総理、これは戦争です。

2008-07-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
理香がキーマンの回だったと思いますが、しかし今回、あまりにも総理が見目麗しくて翻弄されて、理香にまで気が回らないところが正直あって・・・・・。(笑)
や、啓太の美しさを絶賛するのは他の記事にしたいんですが、ネクタイプレーの珠玉っぷりには、「と、と、と、殿~~!!!!お仕えいたしますっ!!」と叫びそうになったこと、そして、次週予告でたおやかにお倒れになった瞬間、「殿!!私がお連れいたします!」と腰を上げそうになったことをここに告白いたします。


・・・・さて、真面目な感想を。・・・・

先週は啓太が酷く傷つきましたが、今週は理香が手痛い挫折を負いましたね。
エリートコースをひた走ってきた理香には、初めての挫折になるのかな?
どこかでは分かっていたけど、それでも信じていたかったんですよね。
手本だった人がそうでなくなる時。理想の人に幻滅する時。・・・・・
それが生きる原動力だったから、それを認めることは自分を深く傷つけることでもあって。
信じて尊敬していたものが、実はまったくそうでなかったら、自分自身まで否定したくなる。もう時間は取り返せないし。
でもこういう信じたくない真実や、裏切りや挫折って、お金と権力に近いところにいれば、必ず経験せざろうを得ない社会の荒波の一つ、かな・・・・・。
啓太も理香も大波を浴びて撃沈されたけど、また浮上して航海を続けるしかない。
新たな目的地を探して。
で、成長して強くなる。
次の段階に進む。

宇多田ヒカルのStay Goldと言う曲にこんな歌詞があります。

悲しいことは きっと
この先にもいっぱいあるわ
My darling Stay gold
傷つくことも大事だから

「大好きだから 心配いらない」と歌う宇多田ヒカルってすごい。
みんなそうだから、これからも一緒にがんばろう、って感じかな?
啓太と理香は同い年だし、お互い同じ深手を負ったことも知ってる。
理香が真っ直ぐ啓太の胸に飛び込んだ気持ちは痛いほどわかる。
受け止めてくれる胸、一緒に戦ってくれる腕があるのはいいですね。

しかし啓太ママも伊達に政治家の妻を20年もやってないというか・・・・。
理香の裏切りはわかってるのに、ありがとうと頭を下げて、「政治の世界は人を翻弄する。対立する立場になってもしょうがない。」と言いきった。
啓太はやっぱママに似てる気がする。
一見天然っぽいけど、器がでかいし、実は本質を理解してる。

補正予算案不成立に、神林が「懸命にサポートしたが私の力が及ばなかった」とメディアで喧伝する姿。・・・・・
これ、現実でも日常茶飯事ですよね。
真実と真逆のことが、事実のように報道されてしまうこと。
メディアを通して言うと、なぜか100%の嘘も既成事実になってしまう世の中。・・・・・・
恋愛スキャンダルの時もそうだったけど、言われっぱなしで逃げたら認めたことになってしまう。
啓太は、自尊心が損なわれたということよりも、嘘が事実として語られてる状況自体が、許せないんじゃないかと思うんですよね・・・・・。
そんなことがまかり通る世の中じゃいけない、日本と言う国はそんな国ではいけない、と。
だから総理としてもう一踏ん張りしてみる気になったんじゃないかなー・・・・・と。

「総理、これは戦争です。」
小野田も生方も、啓太に与したことをまったく後悔せず、責任転嫁もしないで、むしろ申し訳ながってくれてる。自分の責任だと。
そこまで、啓太という人物を信用してるんですよね。
利害につられた味方が減っても、むしろより一層闘争心が掻き立てられるというのは、彼らは彼らでやはり政治家らしい政治家なんだなー・・・・と。
でも、啓太は決して、彼ら従来の政治家と同じ闘い方はしない。
それをやったら同じ穴の狢で、ミイラとりがミイラになったこと以外の何者でもないから。
啓太は絶対に人と対話する時には感情的にはならない。
理香に「矛盾してませんか?」と指摘した時も、口調は極めて冷静だし。
ぶら下がり会見で記者に「与党内で神林総理待望論がある」と言われた時も、すべてをぶっちゃけて激烈な神林批判してもおかしくない局面だったけど、そういう選択は決してしない。
だからこそ、ヒカルも韮沢も、檀原も秘書官たちも、生方も小野田も、啓太を信じてるんですよね・・・・・。
啓太の闘い方、選択は、実はもっとも勇気がいるし、最良だけど、通じないのがやっぱり現実なのかな。・・・・・
それでも、徒労で、自分が無駄な怪我を負わされるだけであったとしても、一度はトライしてみるのが啓太。
相手の土俵に乗ってしまったら、その時点で負けになるのも事実であって。・・・・
自分の戦い方に相手を引きずりこむ方が、よっぽど勝算はある。

実際、神林のような人間って世の中大勢いますよね。
政治家でなくても、ひたすら内部闘争に明け暮れて、外に目が行かない人。
一体、誰に向けての仕事なのか、誰がお客さんなのか、誰の希望を叶えるべきなのか、何が達成すべき目標なのか、見失ってしまう人。
やらなければいけないこと、力を注ぐべき問題は山ほどあるのに、最優先事項が「自国の総理を引きずり降ろすためにあらゆる画策をする」ことにできてしまう不毛さ。
なぜそんなことばかりに邁進できるのか。対象への憎しみや妬みしか、原動力にできないのか。
協力しあえばより大きな力を発揮できるのに、なぜそこに自分の力を注げないのか。
神林が何を望んでいるのか、啓太には理解できない。
だから自尊心を曲げてでも本人に訊くしかないんですよね。
理解できなくても、妥協点を一緒に探そうというのは、このドラマの中で繰り返し繰り返し言われているテーマ。
国民の望みを優先する気がないのなら、一体何が望みなのか。
「僕と先生がこれからも一緒にやっていくにはどうしたらいいんでしょうか。」
ビンガム通商代表の時もそうだったけど、啓太が相手と対立するのは実はすごく簡単で。
啓太のブレーンは、みんなそれを勧めているのも事実だし。
目には目にをで、啓太が刀を抜くことは難しいことじゃない。でも、その代わり、一度抜いてしまったら取り返しはつかなくなる。・・・・・
自尊心より丸腰で手を差し出すことを選んだ啓太の胆力って生半可じゃない。
自分が傷つくことは怖くはないんだな、と。・・・・・

なんかナウシカを思い出した。
キツネリスと心を通わせるために、自分の指を噛ませたナウシカ。
そして蟲と共生する道を必死で捜してた。
もののけ姫も、神々と人間の共生がテーマだったな。・・・・
そういえばハウルも、サリマンに「あなたと闘いたくはありません」と言ってたけ。
宮崎監督とキムラタクヤって、どっか考え方が似ている気がするんですよね。
本気で相手を叩きつぶす気で戦えば、ハウルはサリマンに勝てるかも知れないのにそうしない。
ハウルを見て、キムラタクヤって完璧にハウルを理解していると思ったから興味を持ったんだった、私。(笑)
そういえば鉄平も、大介と闘いたくないと言ってたな。(笑)
何気に多い気がする・・・・そういう役柄。

でも、歩み寄っても歩み寄らない人の気持ち。・・・・・
歩み寄る気は最初からない。
歩み寄れない人って、常に自分が相手よりも優位に立っていると思えなければ我慢できない性質なのかな?
でもそんなの、そもそもすべてが主観でしかないのに。・・・・・

あと啓太が打てる手は何なんだろう・・・・・・。
ひたすら自己犠牲的にがんばり過ぎたせいで、来週斃れちゃうのかしら・・・・・?

Speech is power

2008-06-28 | ドラマ・映画・舞台の感想
SPEECHのSpiritual People、CD持ってます。
なつかしー・・・・・・。

で、ひっさしぶりに聞きなおしてみたら、なるほど、と思うようなフレーズがたくさん。

11曲目のBrother-Speechという曲の中では

Speech is power
A good speech can have a jury hung
used wrong it causes nations to rumble
divides families to fight wars in the jungle
(中略)
All about communication
the start of building a nation
A full time occupation in my marriage situation

2曲めのSo Much Follyという曲の中では

I've been trying to live my life
got a family now
and I've got 2 children and it's still new to me
but I see their lives
I try to raise them right
but it's hard to make things right
there's so many ways they learn the rebellious things they do
but I love them so much I got to keep the fight
and not give up and let the wackness come through
(中略)
they try so hard to change
but just like God I've got to have some patience to go along with my rules

わっつでかかってた表題曲のSpiritual Peopleはかなり観念的な内容なので、特筆はしませんが、他にも、Our Imageという曲など、かなり木村さん自身の気持ちを代弁するような内容なんじゃないかなー・・・・・と思いました。
啓太の気持ちというより、木村さん自身の今の心境というか。・・・・・
ま、木村さんがこのアルバム自体を持っているかどうかも知らないので、単なる穿った話でしかないんですが。

英語のヒアリングはできるんだろうなー・・・・・というのは、様子を見てると何となくわかります。
ビンガム通商代表の言ってることは、中の人は全部分かってるんだろうなー・・・・・と思いつつ見てたりして。(笑)
スタローンはね、結構、どうなのかな~・・・・というような言葉をたくさん口にしつつビリヤードやってましたよね。
スタローンにも、「どうせこいつら英語は分からない」と思われてるというのも、木村さんは気づいているのも何となく分かったし。(苦笑)
でも、スタローンに高い高いをやってもらって、非常にうまい、というか、ふさわしい(?)コミュニケーションをしてるのを見て、キムラタクヤってすげーな、と思ったし・・・・・。
ハリソンの時の感じはちょっとどうなのかな、と思ったけど・・・・・。
でも、”総理大臣を演じている俳優”という認識はされたのね。

そうそう!偉い人ほどフランクなんですよねー・・・・・。
できる、と言われている人ほど、封建的な硬直した堅さや鋭さを感じさせない。
トップといわれる人ほど、すごくすべてにおいて敏感な人が多くて・・・・神経が体の隅々まで巡ってるから、頭も回るし気も回るというか・・・・・。
なんかふわーー・・・・・・とその人の知覚の靄みたいなものが、辺りを取り巻いてる感じがすると言うか。
それがオーラというものの正体なのかも知れないけど。
一種の体温のあったかみみたいなのが、トップの人には必ずあるよね。

久保田さんが加わると、一気に楽曲のアルコール度数が変わるっていう表現はおもしろかったですね。
アルコールが出るような場所で流れても、お客さんからお金を取ってもいいレベルの音楽になるってことかな・・・・・?プロが奏で、人にじっくりと聴かせられる音楽に。・・・・・
遊園地のBGMみたいな、ソフトドリンクの似合う場所でならいいけど、お酒が出るような場面に似合うような音楽には、普段はなっていないということでしょうか・・・・・?(笑)
木村さんには、そういう場面でも似合うようなパフォーマンスを、していただきたいですけどねー・・・・・。
お酒飲みながら、ゆっくり愉しんで鑑賞できるような類の仕事にこそ、どんどんと関わって欲しいな。
期待してます。

レスもじゃもじゃ9

2008-06-26 | ドラマ・映画・舞台の感想
以下は東京新聞の6月25日付の記事です。(お知らせありがとうございます)
「センセイら、フジ『CHANGE』に関心」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008062502000111.html

何か、おもしろいですね。
実際の政治をリアルに知ってる人ほど関心が高く、知らない人ほど「荒唐無稽」だ「ありえない」と大声で言い張ってる感じ。・・・・・これぞねじれ?(笑)
荒唐無稽論こそが、実は荒唐無稽かもってことですよね・・・・・?(笑)
現実を認識してない人が多いのかなー・・・・・・。だからこその、分かり易さ噛み砕きで、だからこそのキム○ク起用だったと思うけど、そこまで敷居下げても入ってこれない人が報道関係者、いや、メディア関係者に結構たくさんいるってことですよねー・・・・・・。
いろんな意味で、たいへんな世の中だなー・・・・とつくづく。
あ、でも、私は個人的に小泉元首相をまったく信用してないんで、あの人を再登板させるためにこのドラマを利用するのはやめていただきたいですけど。
しかし、その手の方々にそれだけ影響力があるドラマだと思われているのは、凄いことだな、と。
キム○ク、おそるべしですよ。(笑)


>神林との対決シーンで啓太が鉄平に見えて仕方なかったのはそのせいだったんですね>遅っ!!
>(斜め45度のUPの表情と切り取り方も鉄平そのもの?)
>神林と理香は政治家としての啓太の育ての親。
>神林=大介。なるほど!

私がイメージしてた大介像に、寺尾さんの神林の表現はとても近かったんです。
できれば北大路さんにも、ああいう風に演じて欲しかった。・・・・・
だって大介は銀行の頭取なんですよ。表向きは、清潔感溢れる穏やかで知的で端正な佇まいでなければならないんです。<信頼信用>を体現しなくちゃならないから。見たまんま悪代官じゃダメなんですよね。
寺尾さんは、ちょっと、端正というタイプではないので、大介役は無理だと思いますが、あの一見冷静っぽい穏やかさ、だからこその底知れぬ怖さや威圧感という点では、いかにも権力欲と野心と自尊心で生き抜いてきて怪物化した男という感じがしてさすがでした。
ああいう、人情を完全に排除したような冷酷さにぶち当たるからこそ、啓太や鉄平という人間のビビッドな理想や情熱が生きてくると思うんですが、北大路さんの大介は中途半端に感情的なので、対比の鮮やかさがあまり増さなかったというか。・・・・・
もちろん、脚本のセリフの積み上げ方が緻密でないとそういう仕掛けは表現できないので、役者の演技だけの責任ではないと思いますけどね。
福田さんは見事な構成で昇華させていたと思います。
だって、「啓太は大丈夫なの・・・・・・・・?」と、本気で心配になりましたもの。
完全に身内だと信じていた人が一番の妨害者だと知ったら、心身ともに受けるダメージは半端じゃないでしょう。
啓太は神林を政界における父親みたいに信頼して慕ってたから。
だけど、神林の方にはそんな情など天から微塵もないというのを、寺尾さんは的確に表現されていて、ぴたり、とピースが嵌った感じがしました。
本当なら、大介もそうなはずなんですよね。
鉄平に対して、こいつは自分の子じゃないと思った時点で情はなかった。
だから高炉建設の融資を減額したエピソードで、他人の冷酷さみたいな空気をもっと匂わせなければならなかったんだと思いますが、なんだか、「大介の判断はもっとも」みたいな感じになっちゃって・・・・・・。
「親としての情ゆえの突き放し」なんて正当性が出ちゃうと、鉄平がただ無茶言って空回ってるだけの青二才になってしまう。
構成が既に破たんしてるんですよね。
華麗の原作を知っていると、何となく歯がゆい大介の描かれ方でした。
だから今回のシーンは、私は福田さんの挑戦状のような気がしたんです。

>>殿!続きをやりましょうよ!!殿!(@三文字流鏑馬)
>・・・これは信長のことですね?

もちろんです!
流鏑馬の木村さん見てたら、「殿!」「殿!」と呼ばわりながら馳せ参じたい衝動に駆られたんで。(笑)
山本先生みたいに、33年も弓の世界でやってこられた方があんなに認めてくださるんだから、よっぽど木村さんのあの姿には何か刺さるものがあるんですよ。
それにしても、木村さんってトップレベルのアスリートに好かれる人だなー・・・・・と。
ああいう人たちって、世界を転戦してて、ありとあらゆる修羅場やプレッシャーをかいくぐって来てるんで、人を見る目は厳しいと思うんですよね。
だからこそ、ああいう風になるのかなー・・・・と。

>桶狭間以後、巧みな外交と有無を言わせぬ武力で天下を収めながら、
>少しずつ狂気に近い残虐さを漂わせていく信長。
>10年前の『天下を取ったバカ』はその手前で終わってますよねー・・・。
>黒い漆塗りの髑髏の杯を飲み干し、炎の中で骨も残さず燃えつきた信長。
>考えただけでワクワクします~!

今のシャープなラインを保って、ぜひ、やって欲しいですね~・・・・。
確か信長って、西洋甲冑とかマントとか身につけたりもしちゃうんですよね。
すごく傲慢だけどどこか抗えない魅力・・・・・最近そういうのやってない気がするんで、思う存分、暴れて欲しいです。(笑)


>私は木村君のファンになってまだ4~5年の浅いファンですが、知れば知るほど何で昔からドラマとか歌とか見てこなかったのだろうと悔しくてたまりません。

私はハウル以来なんで、木村さんに本気で注目するようになってまだ3年目?ぐらいなんです・・・・・。
実はロンバケもあすなろも見たことありません。ビューティフル・ライフもちゃんと見たことありません。
ラブジェネはこの前初めてみました。
でも、「人生は上々だ」と「君は時の彼方に」と「天下をとったバカ」と「GIFT」のDVDが欲しくてたまりません。
そんな私の独り言みたいなブログですが、おいでいただいて、ありがとうございます。
またいつでも、お越しください。



それにしても・・・・・どうするんだろう。どうなるんだろう・・・・。
啓太、小野田に対して責任感じてる・・・・・?
自分に与したことで小野田の政治生命を著しく削ってしまった。
政治屋はみんな、そういうパワーバランスを読むからこそ、なかなか啓太側に付いてくれる人がいないわけで。
小野田自身、そういうリスクは十分に分かっていたと思いますけどね。
分かってて、それでも啓太に与することを選択した。「たった35人で何ができる」と嘲笑されながらも。
理香どころじゃなく、小野田は次期総裁を狙えるぐらいのポジションまで権力の階段を登りつめてたのに、初心を胸に蘇らせることの方を選んだんだよね。
そして、現実は、自分のグループが解散の憂き目にあった。・・・・・味方はいなくなり破滅。敗者ですよ。
百坂だって官僚出世コースはかなり危ないんですよね。
そういうリスクは分かっているのに、それでも啓太に与することを選択する覚悟。
自ら破滅を招いたと、周囲に嗤われても、そういう選択をすることができる人が、一体現実にはどれぐらいいるのか・・・・。
啓太は、自分に与すること、自分を選ばせることのリスクを分かってないわけじゃないんですよね。
だから、信念はあるんだけど、権力を笠に着て味方になることを強要はできない。
「あなたの人生の成功は諦めて、自分と一緒に、確約のない可能性に賭けて、身を賭してください」とは言えない。
だから、
「美山さんと一緒に仕事がしたい。これは僕のわがままです。だけど言っただけの責任は、必ずとります。」と。・・・・・
でもどうやって責任取るの?
啓太にはお金がないから、誠実さとアイデアと自分の体の献身だけが対価。
小野田グループの解散、百坂や生方の出世、野呂の賛同・・・・・どうやれば責任取れる?
正論や正義ほど、通らないのが現実だから。
その現実をどうにか変えたいのに、それがみんなの幸福のはずなのに、なぜかうまくいかない。
それを「荒唐無稽」という人は、そんな現実にぶち当たったことがないのかなー・・・・・・。

第7回 官房機密費15億円

2008-06-24 | ドラマ・映画・舞台の感想
官房機密費15億円。
それも毎年正規の予算として組み込まれてて、財源はやっぱり税金なんでしょ?
毎年・毎年、15億円を好きに動かせる官房長官ってなんなの?繰越ってあるの?
その上に補正予算として1兆3000億円も上乗せして、一体どこにそのお金は消えてるの?
それでも政治に無関心な国民って、何なんだろう・・・・・・。

ま、ここは政治を語るブログじゃないんで幼稚な素人発言はこれくらいにしますが、それこそ、歳入歳出も監査法人に”厳格監査”でもされればいいのに。


黒澤監督の『影武者』って感じの第7話でしょうか。・・・・・
お役目御免で、ポイと再び野に放り出された元影武者のコソ泥が、よろよろと憔悴して彷徨う後姿が、啓太の後姿に重なってしまいました・・・・。
しかし7回の時点で『影武者』的展開だったわけだから、8・9・10でもう一つ違う展開があるってことですよね。

「理想で人生を全うした人間は一人もいない。・・・・成功者ではね。」
「人生の成功ってなんですか?」
「幸福は心の問題。成功は金と権力の問題。敗者や失敗者の中にも幸福な人間はいるのは認めるがね。」

「真実はどこにあるかはわかってる」
「その真実に、押しつぶされそうにくたびれて見える」
「それでも、誇りが支えてくれる」

これは先週の『監査法人』の中でのやりとり。
この文脈に倣えば、理香は<成功>をとるのか<幸福>をとるのか、人生の選択に苦しんでる。これまでの全人生を賭けて一歩一歩積み上げてきた<成功>は、そう簡単に捨てられない。「永遠に解決しない」問題と、理香自身も言ってたけど。・・・・・・・
だけど神林に付いても結局<成功>はしないんですよね。それは視聴者と近藤秘書は知っている。(笑)
神林は、理香を重用する気は本当はまったくないから。
だから神林コースは完全に行き止まってて、まだ啓太に付く方が可能性がある。
この真実に、いつ、理香自身が気付くか、理解するのかが鍵、なのかな。・・・・・

次回予告で、理香が泣いてた胸が、ボールペンからすると啓太の胸だから、さて、どんな展開になるんでしょうか。・・・・・

それにしても、朝倉総理の秘書官、応募できるものなら応募したいなー・・・・・。(笑)
少なくとも、「ウィリアム王子と踊ったこともありますのよ。」とかいう勘違い女子ではないのは確かなので、一次面接ぐらいまでには行きたい・・・・・。
でも、理香に落とされると思うけど。(笑)
あのシーンの妙なリアルさがおかしくておかしくて。
一人目は典型的な国産エリートタイプ?・・・・・理香と一番近い御同類じゃないかと。・・・・・
でも社会経験が浅くて学閥学生気分が抜け切れず、若造過ぎるというのが理香にはお気には召さなかったのか。
二人目は典型的な外資系エリートタイプ?・・・・実際、多いんですよね、外資系大手コンサルティング会社とかに、ああいう感じの方。仕事はできるし頭も切れるんだけど、頭が良すぎるせいで人の心の機微をもう一つ掴み切れないのか、ジャストミートする大ホームランは打てない感じというか・・・・。関係ないけど三谷監督って何かそんな感じがするんですが・・・・・。
三人目は「秘書」という仕事自体に間違ったイメージを抱いちゃってる世間知らず乙女タイプ。・・・・・こういう女子、意外とたくさんいるんですよねー・・・・・。CAさんとかもそうだと思うけど、何か自分がお姫様扱いしてもらえる綺麗な仕事みたいな勘違いしたイメージがあるみたいで・・・・・。人のお世話をするのが仕事のサービス業なんだから、自分が主人公とかありえないって、ちっと考えればわかりそうなものなのに。
四人目は個性派大卒系エリートタイプ?清廉潔白だけど、熱意と勢いすらあればどうにかなると過信し過ぎな感じ・・・・・。
いずれにしろ、雇って一緒に働いてみないと本当のところはわからないけど、理香は全却下。(笑)
しかし脚本の福田さん・・・・・・あなた自身がどういう来歴の人なのかちょっと気になっちゃたけど。(笑)

SPの檀原と啓太のせまーーーーーーーい喫煙スペースでの女性論も絶妙におかしかったし、ところどころで一息つけるシーンがあるのがいいですね。
母親役の富司さんとのシーンは、何だか佇まいが似てて、ほんと親子に見えて、なんか沁みるし。

寺尾さんの神林は、北大路さんの大介よりも遥かに怖い。
語尾が妙に紳士的に穏やかで優しいだけに、怖さが倍増すんだよね。
「退任演説は自分で書きなさい。」
ぐうの音も出ないぐらいの他人事の冷轍さで、その言葉を受ける木村さんも深津さんも、何とか耐えようと縮こまって顔を上げることもできないぐらい。
やっぱ演技がうまい人が集まると化学反応が起こって、ものすごい空気感ができるもんなんだなー・・・・・と。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008062502000111.html

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コメレスです。

>ここの低い唸り声もびっくりしましたが、私は冒頭理香が最初に秘書官辞職を告げたときにくらってしまいました。
>あまりの衝撃と動揺で動けず、のろのろ立ち上がる啓太の様子がつらくて…

あの唸るような溜息のような声はすごかったですね。
啓太でなくちゃありえない反応。木村さん本人は、人に対してあからさまにああいう声を聞かせてしまうほど、ガードが緩くないでしょうから。・・・・・
啓太はあんな酷い裏切りやあそこまで人の暗く汚い部分を目の当たりにしたことがなくて、初めての経験だったから、あんな動物的な声が漏れてしまって・・・・・。見ているこっちの心まで震えがくるような声で・・・・・・。
まず官房長官室に入って来た時の形相自体もすごかったですよね。
何度もリハをやった上で、しかもあのシーンの前はまったく違うことをやってた可能性の方が高いのに、よく一瞬の内にあんな表情を作って入ってこれるよなー・・・・・と。

理香の辞職宣言の時も、ほんと、見てるこっちの胸が痛むんですよね。・・・・
目の周りがみるみる充血してきて、うるうるしてくるから、なのにとっとと理香に出て行かれちゃって、啓太の受けたショックが哀しくて、啓太という人がほんと不憫で、胸が逆巻いてしくしくするんですよね。

>多分木村さんは考えて演技されるんでしょうけど、ふと「こんな顔して何考えてるんだろう?」なんて思ってしまったり(笑)

やっぱその瞬間は、朝倉啓太を憑依させてるんでしょうかね。(笑)

>裏「HERO」?それとも「華麗」外伝でしょうか?
>>華麗の脚本家さんに喧嘩売ってんのかと思った・・・・・・。
>僭越ながら私も、そう思ってしまいました(笑)

何か、キムラタクヤ主演で「華麗なる一族」だったら、自分の方がいい本書けた!と思ってる脚本家さんがたくさんいそうな気がします。(笑)


あ、そうだ!これは言わなくちゃ。

殿!(信長の)続きをやりましょうよ!!殿!(@三文字流鏑馬)

レスもじゃもじゃ8

2008-06-23 | ドラマ・映画・舞台の感想
今週の「監査法人」も「ダメージ」も、それから黒澤x三船の「静かなる決闘」もおもしろかった。

「監査法人」は金融監督庁も絡んでくるので、結構つながるところもある感じかな・・・・・。
超大手会計事務所で、”厳格監査”こそが企業の歪みを正し、結果的にその企業を健全化し成長させることができると信じる若手会計士。
優良な融資先維持のために、企業にいろいろ入れ知恵し癒着を強め、お金を貸し込み雁字搦めにする銀行。
銀行との癒着で長い歴史を刻んできてしまい、歪んで育ってしまった大企業。
その銀行のやり方にメスを入れようとする金融監督庁。
しかし”厳格監査”で不正を見過ごさず、旧態依然としたやり方を正させようとすると、そのあまりの激震に犠牲者が出る・・・・。
正義の大ナタのはずの”厳格監査”がもたらすものは、結果として、老舗企業を潰すことでしかないのか・・・・・。
苦しみながらも、正義と復活を信じようとする若手会計士の姿がいいです。
そしてその”厳格監査”に嫌でも向き合わされる老舗企業の経営者たちの、苦悩や老獪さもすばらしい。
銀行の底知れぬ恐ろしさも。
正義を貫こうとすると、犠牲者が出る。・・・・・この辺のリアルなジレンマが容赦なく描かれていて、唸るしかない。
高邁な理想なのに、理解者・協力者の少なさ、そして出る犠牲。
すべての人間が痛み分けをする覚悟、誰も当座のおいしい思いなどできないけど、鬱蒼と堆積してしまった藪が開けた末には、明るい未来が訪れることを信じたいですね。
朝倉総理もがんばれ!

>とっても面白いコメレスをありがとうございます。
>管理人さんのBlogが楽しいのはいろんなことを掘り下げてやりとりできることです!
>自分と違う視点からの意見をじっくり読める機会って本当に少ないですから・・・。

こちらこそ、興味深いコメントをありがとうございます。
ブログをやってる甲斐があるなー・・・・・と思います。

>オバマ関連の記事、拝見しました。
>いやー面白い。
>マスメディアの影響力への理解度の差をつくづく感じますねー・・・。
>送信する側が一定の意図のもとに情報操作を行っているのは日本と同じですが、受信する側の意識が違うよね。

発信者に意図や裏があるのは大前提なんですよね。
どんなメディアにだって、そのメディアの主義主張・損得勘定があるわけで・・・・・。
難しく考えるなとか、ひねくれてるとかいう話ではなく、ごく当然のこと。
そのメディアのスタンスはどんなものであるかを事前に考慮した上で、話し半分で聞くのか、2割で聞くのか、まったく信ぴょう性のない中傷とするのか、自分で判断するしかないんですけどね。
また日本のメディアはノンポリシーのものが多いから、ころころ平気でスタンスを変えるしまったく当てにならない。
ころころ態度を変える人間は、基本的に信用できるもんではありませんよね。利己的で無責任で。
だから大概、話し半分。でなければ出所(情報源)にあたりをつけて、直接そこに行って自分で見聞きする。百聞は一見にしかず。裏どりと判断は自分でする。
当たり前のことだと思うんですけどねー・・・・・。
結構、裏を考えないで、額面通り鵜呑みにしちゃう人が多いのかなー・・・・?
「みんな違う」という前提がない人が多いのかな。

>今のところ啓太は見事にオバマ路線ですね(笑)
>マスメディア(主に映像分野・笑)を利用して上手いこと国民世論を巻き込んでいってる。
>本人が無意識にやってるっぽいのが可笑しいんですけど。

でも、劇中のテレビ番組のアナウンサーやコメンテーターが言ってることに耳を澄ませてみると、結構おもしろいんですよ。・・・・弊害もちゃんと描かれてて。
演出上でも、その辺ももっとちゃんと強調した方がいいんじゃないかな、と思うこともあります。
組閣の時のコメンテーターもいい加減なこと言ってましたからね。(劇中で・笑)
スポーツ紙の恋愛スキャンダル記事も「政友党も動揺を隠しきれない様子」とか書かれてます(書かせてます?)。・・・・・誰も動揺してないのに。(笑)
確か、誰かさんもやたらと「必死」とか書かれてましたよね、たぶん誰も必死じゃないのに。(笑)たぶん「必死」と書いてる人が一番「必死」なんでしょう。
日本は系列やグループ会社の繋がりがとても濃いし、風見鶏体質、僻みっぽさは全社共通でしょうか。
そういうのを全部排除した上で、精製した情報を集めるのはかなりの素養が必要かも知れませんね。

FIXATE 6

2008-06-19 | ドラマ・映画・舞台の感想
啓太さん定点観測記その6。

理香とのスキャンダル報道にどことなく嬉しげなそーりと、眉間に皺がより気味の理香。
自分が相手じゃないことにちょっと不満なひかると「俺の脚だ」とマイペースな韮山、そしてクールな官僚4人組。・・・・・なんかこの8人の空気好き。城西支部っぽい。啓太ファミリー、なんだかんだいっていい空気感じゃない?(笑)
紺色のポロでもじゃもじゃな・・・・ていうか、啓太ってポロマニア?普段着はポロしか着てないじゃん。かわいいからいいけど。
いちいちもじゃさまが持ってるスイカを取り上げて食す韮沢。・・・・韮沢さんはもじゃさまをないがしろにし気味に絡むのがお好き?(笑)
理香に邪険にされて、もの影から覗くはめになるもじゃさま。目が黒くてくりくりしててかわいい。・・・・しかし理香、綺麗だなー・・・・ほんと整った顔してるよね、深っちゃん。
病院のそーり。今度はすごく瞳がブラウンに見える。それにしても顔がほそーーーーい。太陽を臨んでいた鉄平ぐらい頬が削がれてる。・・・・・
タキシードそーりはパーティーに場慣れしなくてなんとなくそわそわ。奥様と言われて否定する理香の後ろで、なぜか一緒になって否定しようとしてるSP檀原(老師)。
「僕ウェーターっぽくないですか?」「そうですね」間髪入れずに冷たく肯定されて、ちょっと恨めしげなような寂しそうなそーりの表情の移り変わりがかわいい。
「僕たち独身なわけだしー」というそーりに反応しているSP檀原(老師)。檀原はどういう設定なのー?もしかして理香が好き?それともそーりが好き?それとも啓太ファミリーに入れ込み過ぎちゃってるの?
すてきなプールダーーーイブ!「・・・・浅い」(笑)おいしいなー老師。
神林に「お考え直しください」と言われた後のそーりの横顔はすてき過ぎ。しかしお金絡みで西村さんと喋ってるとどうしても華麗のことがフィードバックされてしまう・・・・。そーり三つ揃えだし・・・・・。そしてシャツ・ベスト姿はえろい。
太郎勘介のネクタイはいつも何気に派手だ。
閣議のそーりはなんつーか・・・・・あのお歴々の中でまったく物怖じしないのが凄いというか・・・・。何も知らないが故の強さもあるだろうし、信念がある人の強さでもあるだろうし・・・・。<罷免>って、中身の人は、逆にできないことかも・・・・とちょっと思ったりして。
啓太の家で空元気出してる4人。
そーり、ワタクシはグレーのスーツをお召になってる時が特に好きです!おきれいです!特にチェックのネクタイの時がいいです!
大きな野呂さんの隣にちんまり膝揃えて座るそーり。カラオケに誘う。(笑)・・・・・そーねー・・・・・料亭で無駄に経費使うよりカラオケの方が節約されるもんね。・・・・しかし料亭に払うお金って、どういう勘定科目で清算されてるんだろう。・・・・・
週刊誌のスキャンダル記事には、さすがに呆然とするそーり。韮沢に雑誌の向きを変えられて一緒になって首傾げてるのがかわいい。
「私は仕事と結婚したんです、と言われて、僕がどん引きしたところです。」って。(笑)
でもこういう場面での言動って、ほんと、その人の本質が出るというか・・・・SP檀原が言うように、まさにお見事。
そーりに脇を突かれて、でもちょっと嬉しそうな檀原。完全に仕事を越えて啓太ファミリーに入り込んでる。(笑)
エンジンの明くん?と再共演のそーり。いかがでした?
外に出る時はやっぱSPが増員されるのね。画面の中に映ってないけど周囲にすごく人がたくさんいるのかな・・・・・?ざわざわいう声が遠くにたくさん入ってる。・・・・リアル野次馬?
神林さん、いよいよ本気モード入りましたー・・・・・・。
啓太を泣かすの?傷つけるの?パパの書斎で泣いてたよー・・・・・。
啓太は理香にプロポーズするの?
理香はどうするの?

FIXATE 5

2008-06-14 | ドラマ・映画・舞台の感想
啓太さん定点観測記~。

そーりに完全に被るデカ過ぎる韮沢さん。そーり一生懸命つま先立って向こう側から覗こうとしてるしー。
韮沢さんは「政治の中枢で活躍して」て「日本の大黒柱」なんだもんね。(笑)
「ぶらさがり会見」て何?
経団連会長、風邪で寝込んでそーりとの面会をキャンセルしちゃだめよ。そーりだって栄養ドリンク飲んで不休でがんばってんだから。
ドーナツはダメと言われて凹んでるそーりの横顔が、今まで見た中で一番シリアスな感じがするのは気のせい?(笑)
列に並びたいそーり。できたてにこだわるそーり。
だけど終い風呂なそーりは韮沢さんの食べ散らかしの後かたずけもする。
えー・・・・・・・・入浴シーンないのーー?あるもんだと思ってたー。
ドアの隙間から覗いたもじゃさまの鼻はやはり日本人離れして美しかった。
コメディー→ストレス解消→ストレスがある→政治的なストレス?・・・・・こうやって情報には尾ひれがついていく・・・・・。(笑)
てゆうか、中の人も似たような日々を過ごしてるんじゃ・・・・・?
透けるポロシャツに浮き上がる中身が細いよー・・・・・・。
ドーナツ屋にひかるも韮沢も連れて行くのは当然のことになってる啓太。でも、韮沢さんには「行って来て」と言われる。
ふつーに韮沢の脚を膝に乗せてる啓太。
ソファの背に顎を乗せて韮沢を覗きこむ啓太。顔が細ーーーい。
「人間失格でも補佐官になれるんですねー」とか笑いながら毒舌吐きまくる韮沢の娘。
結婚相手に大反対の韮沢に「わかるけど」「わたしも」と何気に加勢する先生と理香。
立てこもりに対応しようとするSP(老師)・・・・・かわいい。老師はいちいちかわいい。
お誕生日席にちょこなっと座り女性二人を後ろに従え取りあえず仲裁人の啓太。
ビンガムさんとがっつり対峙してるそーりは男前。目が強くてひたすら男前。
しかしあれだなー・・・・・啓太が行きたがってるのが、アメリカ発のドーナツ屋っていうのも、ビンガムさんの心を軟化させたってーのがあるのかなー・・・・。
ドーナツは小麦が材料だし、アメリカのやり方を、日本が頭から拒絶してすべて嫌がってるわけじゃないというイメージにはなりやすいかも。・・・・
しかしビンガムさん、アメリカでこの顛末や啓太のことを、どう報告するかしら・・・・・。
「そーり終了~・・・・・」と啓太。だけどすぐに別件で動き出す。素早い対応。まず自分から動き出す。日本の組織は得てして機動力が低いからねー・・・・。
しかし自衛隊のヘリ、本物だったのね。・・・・・びっくり。私もあんなの乗って見たい。
飲み物なしでドーナツ食べるのは厳しい・・・・・。(笑)

次回予告で「あなたを罷免します」って啓太が言ってたけど・・・・神林は神林で「内閣には総辞職してもらう」って言ってるし・・・・・。
啓太は誰を罷免するの?できるの?


関係ないけどNHKの土曜ドラマ「監査法人」おもしろい。勝村さん出てる。サダオちゃんも。
「ハゲタカ」と同じスタッフかなー・・・・・。


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コメレスです。

ぴあのお知らせありがとうございます。

>千利休の話とかしたのが珍しいというか

私もちょっと引っかかりました。何かのために茶道の作法の勉強をしたのかな・・・・?と。
利休と直接関わる武将って、限られてると思うんですが・・・・・。
時代劇絡みでなんかあるのかなー・・・・。

ぴあぴあ

2008-06-12 | ドラマ・映画・舞台の感想
買いましたよー・・・・・ぴあ。
めっちゃ好きー。あの髪型いいですね。
すごく似合ってるし、ヘンに若づくり過ぎず普通過ぎず落ち着き過ぎずほどよい。
おにくの付き加減も私的にはベストに見える。
フェイスラインが完璧なんだよねー・・・・。

記事の内容にはいろいろ思う所がありますが。
一番、うんうんと思ったのは

「〇か×かだけでなく、”その過程の札”を持っているというか。
その過程の札は、現代社会において必要とされていない。
(中略)
そこ(過程)なしには○も×も決められないだろ」

かな。
つい最近、「忍耐って知性なんだな」と思ったばかりだったので。・・・・・
泉谷さんが演じたような人の言葉を待てること、大物政治家や、官僚や、通商代表を待たせること・・・・。
時間をかける、かけさせる、って、内容を吟味したり調べたり、相手の状況や心境を慮ったりする上での必要な過程ですよね。
それは社会的地位やお金は関係ないことで。
知性がなければ、待つことってできないのかも、と。・・・・・