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Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

レスもじゃもじゃ6

2008-06-09 | ドラマ・映画・舞台の感想
日経BPネットの田原総一朗氏のコラム
「日本の政治家はマネできない米大統領選の『政治と金』」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/080605_62nd/
総裁選、官僚、演説、政治活動資金等、完全にCHANGEと連動する内容なので必読です。
何を元にしてあの脚本が書かれているのかよくわかります。


>これこれ!! 
>ヒデの言葉、なんてシンプルで的確なんだろう。
>いいなぁ。

アフリカの子供たちに質問されて、ヒデは英語で応えているんですが、日テレの日本語字幕を引用しました。
ヒデは「悪いとき」を英語で、「tough time」もしくは「bad point」と表現しています。
最近、ヨーロッパのサッカー界では人身売買紛いの違法スカウトが横行しているので、それに気をつけるようにという忠告の意味も少しあるんだろうな-・・・・・と思いました。
ヨーロッパの一流チームに入団させると言って、正規のスカウトではない人が観光ビザだけでアフリカから子供をヨーロッパに連れて来て、結局どこにも入団させられず、不法滞在している子がたくさんいたりします。学校へも行けないで。
そういう詐欺まがいのものに簡単に騙されたりしないように、たとえ子供であっても、常に状況を冷静に見て判断する目を養って欲しいというのもあるのではないでしょうか。
ほんとプロの世界って、栄光と挫折が表裏一体で・・・・・。いろんな面で天国と地獄がすぐ近くに隣接してるから、才能がある人ほど「老成」って必要なのかも知れませんね。

>彼が何かしらチャレンジを続ける限りは、
>何も失うことはないんですよね。
>その通りです。

ヒデは、日本である程度の地位を確立してましたけど、世界最高峰のセリエAにチャレンジしたくて、21歳でペルージャに移籍しました。身一つで、まったくの異国に。
何か失ったかも知れないけど、でも、失ってないんですよね。
当時、日本ではほぼ99%「失敗するに決まってる」っていう論調しかありませんでしたけどね。ものすごいバッシングだったし。
で、ペルージャでも結局スターになったんですけど、そこに落ち着くことはなく、今度は超一流のチーム、ローマに移籍しました。スターしかいないチームのローマに。
これも、何かを失ったかも知れないけど、でも失ってはいないんですよね。
レギュラー出場する機会こそ減ったけど、スクデットには貢献したし経験したし。それで世界中に存在を認知されて。
もしチャレンジしてなかったら、移籍しなかったら、何も失わなかったかといえば、それも疑問ですしね。
日本に居続けて、ペルージャに居続けて成長はあったかとか、ただ収束するだけの日々にならなかったかといえば、それはないと思うし。
チャレンジってそういうことなんでしょうね。
リスクのない挑戦なんてないし。
成長のためには常に新しい刺激は必要みたいで。

>管理人さんはもうイラストは描かれないのでしょうか?

時間がないのとツールがないので、ちょっと今のところお休み中です。
前は会社のクリエイティブの人と繋がりがあって、画像用ソフトを借りることができたんですが、今はその人脈がなくなっちゃったので、家のPCに画像用ソフトを入れられない状態で。
描きたい気はあるんですけど、諸事情でしばらくは無理かな、と。・・・・・


>元々、ヒデと木村さんは、どこか似ているなと感じていました。女性に対してとか他人への接し方は
>多少異なると思いますが、 根底にあるものが似ているように思います。
>自分に厳しい所、納得がいくまでストイックに努力する所とか。

私はヒデがきっかけでキムラタクヤに興味を持ったんです。
ハウルに出会うまでの橋渡しをしてくれたのがヒデというか・・・・。
木村さん主演のドラマは、それまでも見れるときは見てましたけど、そもそもアイドルやジャニーズにまったく興味がないので、すますまもほとんど見たことがなかったし、正直、どうでもいい部類の人でした。
ヒデがその名を口にしてなかったら、HEROも見損ねてたかも。・・・・・
だけど何だかしらないけど、ヒデがすごく認めてた人だったんですよ。(笑)
「世間からの見られ方が似てる」とか言ってて、でも正直、その頃は「ジャニタレのキム○クと・・・・?どこが?」って思ってました。
その当時の私のキム○クイメージは、高視聴率男・抱かれたい男連続記録・キングオブアイドル・ジャニーズのドンでしたから。
彼の結婚にもまったく無関心だったから、キム○クにアンチがいるというイメージもまったくなかったし。
なにしろ、芸能情報自体に興味がないから何も知らないし、知る必要性も感じてなくて。
むしろ酷いバッシングを受けてるのはヒデで、キム○クは彼を擁護してくれてるらしい、数少ない有名人の内の一人だと思ってました。
当時、村上龍・野沢尚・リカコ・キムラタクヤぐらいかな?堂々表立ってヒデ側に立ってくれてたのは。
だからヒデ自身がすごく信頼してて、そしてマスメディアの執拗なネガティブスピーキングに流されることなく、がっつりとその信頼に応えてくれるキムラタクヤって本当は一体どういう人なんだろう・・・・て。
HERO以降のドラマも、とりあえずでもチェックしてたのは、ヒデの存在なくして私には考えられませんね。

以前、木村さんがわっつで、カンヌでヒデと会った時の話をしてて、「ヨーロッパではプロサッカー選手は神様みたいに扱われる」とか言ってましたよね。
私はその当時は、ヒデのHPからヒデが語るキムラタクヤinカンヌを見ていたんですけど、・・・・・たいへんだったんですよね。
ヒデは何回かに分けてカンヌと木村さんのことをHPで書いていたんですが、「キム○クとカンヌでちゃらちゃら遊んでるのを自慢気に書くな!そんな暇があるなら練習しろ!」みたいな声が日本の読者からあって。・・・・
その時、サッカーはオフシーズンだったんですけどね。ヒデは読者サービスでプライベートなことも書いてたんですが。
「そういうことなら、もうタクヤくんのことは書かない」と言って、以来、一切木村さんのことは書かなくなりました。
お互い、ヘンなことを言う人が一杯くっついててほんと大変だなー・・・・・と。
確かに、似てるかも、と。その時はじめて思ったんです。

>SM@Pは、今結構際どい時期にきているのではないでしょうか・・
>メディアのアンチ活動は、凄まじいです。
>いつまで、こういう事が続くのでしょう。
>いくら本人に失うものが無くても、明らかにアンチ活動で、お茶の間の方々もマインドコントロールされてきている事は否定できません。

サッカー界とヒデを長年見てきた私にしてみると、正直、この道はいつか来た道~・・・・・だったりします。
ためしにヒデ関係のニュースを読んでみるとよくわかると思いますよ。
ものすごく似た空気を感じ取れると思います。(笑)
「いつまで、こういう事が続くのか」
「いつまでも」、でしょうか・・・・・?
ヒデは現役を引退してるから、それでもだいぶ沈静化しましたけどね。
しかしあれだけ酷いバッシング受けても、日本のメディアは99%以上が否定的なことしか書いていなかったけれども、最近のサッカー日本代表の試合の観客動員・視聴率の低下を見れば、世間一般が本当はどう感じていたかがわかるのではないでしょうか?
まあどんなに言葉で腐しても、ピッチ上のパフォーマンスの質は腐せませんからね。
この前のヒデの名前を掲げた親善試合、代表の試合より人が入ってたし。
ネットやマスコミで一般論とされているものが、本当に一般論か、疑問ですよね。
わかってる人はちゃんとわかってるんだと思うんですよ。そういう人はわざわざネットで大声出したりもしないし。
本当のことはどっかで分かってるけど、僻み根性の方が表に出やすい人が多いのかな・・・・・?
しかしどんどんネット人口って増えてるのが現実ですよねー・・・・・。
現物見ないでネット情報だけで、実際に見た気になってしまってるような人も増えている気もしますし。
情報の真偽を見極めて自分で判断する目って、ちゃんと養われているのかなー・・・・・と思わなくもないです。

>私も一癖あるような役の木村さんが見たいです。大好きです。

いろんな役柄を演じて欲しいですね。
というか、いろんな役をやらせてあげてくださいよ、と思います。女史だか事務所だか知りませんけど・・・・・。

レスもじゃもじゃ5

2008-06-07 | ドラマ・映画・舞台の感想
正直、福田さんの龍馬より、信長の方がやって欲しいです。・・・・・
木村さんの信長は私的にどストライクなんで。
ああいう、ひたすら間違いない善人とは言い難い、でもカリスマのある人物像は好きなんです。
木村さんがその手の役を演じるとすごい説得力だと思うし、最近はそういうのあんまり演じてない気がするんで。・・・・ICWRのShitaoは少し期待してるけど。・・・・・
「影武者」の隆さんもすばらしかったけど、木村さんの信長が大好き。
すべてを肯定できるような、純粋無垢な善い人じゃなくていいんです。
エキセントリックな、少しヤバそうな人を演じている木村さんを見たい。
「殿、続きをやりましょうよ。」
なんて、自然にスタッフさんから言われちゃうなんてすごくない?
そんだけ嵌ってたってことでしょ?
やりましょーよー・・・・・エキセントリックな人。すべてがお手本とはいかない人。
文科省推薦系キムラタクヤより私は好きだな~。


>木村さんてかなり彫りが深いんですよね。顔を絵のように捉えていると、影がついて立体的になったときにはっとするほどだったりして…不思議。

フルハイビジョン地デジさんのおかげなのか、すてきな立体感をじっくりと堪能いたしました。(笑)
檀れいさんも、実物みたらやっぱ日本人離れしてすごく立体感があったので、カメラを通すとだいぶ差し引かれるのが普通なんだなー・・・・・と。
差し引かれても美しいっていうのは、そうざらには居ないんでしょうね。

>啓太の素質や存在意義に周囲で最も一目置く韮沢さんが、流されやすーい啓太の感覚を鈍らせないための発言だったのでは。

誰か一人でも、啓太を全肯定してくれる人は確かに必要ですよね。
韮沢って、ある意味、退路を断ってくれる存在でもあるのかな?
福岡の選挙の時も、尻ごみしてぐずぐずしてやる気もない啓太をあれよあれよという間に巻き込んでくれちゃって。(笑)
ああいう前へ前へ!と、ひたすら叱咤激励してくれる人っていいですね。
(後で責任とってくれるかどうかはわかりませんけど・・・・・笑)

>理香さんのことも、「結局お前も官僚だなっ!」と言っていて、恐らく自分の官僚性(?)を否定したい理香のプライドをちくりと傷つけ、結果前進させる手助けになったように感じます。

理香は、官僚という特権階級の中でポジションが欲しい気持ちも、無きにしもあらずでしょうし・・・・。そのための東大法学部卒だったと思うし。
韮沢は、理香の退路も断たせたのかも。(笑)
もう、一般的な官僚の出世コースは外れてしまいましたよね。後は、自分が新しい道を切り拓くしかないですよね。

>リアリティは無いのに妙にリアルなコメディ系政治ファンタジー

うまい!(笑)
その辺の綾を感じ取れるか取れないかが、より楽しめるか否かがかかっているのかも・・・・・。

>インターネット社会という最大の媒体の存在を抜きにした、特定少数の集合体=国民に対する「政治」を受け容れられるかどうかではないかと勝手に思っております。
>だから実際の政治家さんや新聞記者さんは感じるところが多いのかな~なんて。
>逆にネットの世界で活発に言論活動して生きている人には冷める、というかある意味古い、と感じられてしまうのかな、と。
>つくづく「政治ドラマ」って難しいんでしょうね。

うーん・・・・・・私は政治が活発に語られているようなネットの場を覗いたことがないので、ネット社会における「政治」がどういうものなのか、よくわからないのです。・・・・・そういう人たちには「古い」んでしょうか?
しかし、実際の政治家や新聞記者が、結構、まともに反応しているのは予想以上でしたね。
まったくの無視を決め込むと思ってたので。
だからこのドラマをひたすら「荒唐無稽」で「話にならない」と声高に言っている人たちは、逆に、そういう現実を知った方がいいかも、と思っています。
現役の政治家たちが反応しているのは、動かし難い事実で現実だから。
選挙に出馬したこともない人たちが机上の空論で語る政治論よりも、実際に携わっている人たちの言葉の方が気になります。
その人たちが動くというのは、いかにリアリティがあるかってことの証しでもあると思うし。
私たちが今動かさなければならないのは、彼ら現実の政治家たちですしね。
や、机上の空論を述べている人たちが、将来、議員立候補してくれるんならいいんですけど。・・・・
私は、どちらかというと、今すぐに、現実の現役の人たちを動かすことの方に興味があるんです。

「世界最速のインディアン」という映画の中でこういうセリフがあります。

ボクシングを観戦している奴は好きなことを言う。
『あそこでよろめいた』とか
『あそこでああするべきだった』とか
それよりも
リングで闘っている男を褒めるべきだ
       
    byセオドア・ルーズベルト

本当に政治に携わっている現実を肌身で知ってる人たち、リングの中、渦中にいる人たちの心を、何がしか動かすものがあるのが事実なのであれば、木村さんがチャレンジしていることの意味はあるんじゃないかなと思うんです。
木村さんが失うものなんて何もないですよね。
失った失ったと騒ぎ立てる人もいるようですが、彼自身は何も失っちゃいない。
誰が何を失ったんだろう・・・・・?
失ったことにしたいだけなんだろうな。
メディアって不可思議なものです。

以下は、この前のヒデのドキュメンタリーで、プロサッカー選手を目指す子どもたちにヒデが言った言葉です。

生きていれば誰にでも良いときと悪いときがある
勝つこともあるし負けることもある
特にプロ選手は
勝てば神様のように扱われる
だけど負けると
まるで犯罪者のように見られるんだ
対応していくのは簡単ではないよ
だけど重要なのは自分の考えをしっかりと持って
何をしなければならないかを理解すること
そうすれば
今が良いときか悪いときかなんて関係なくなる
なぜなら
すべてがよい経験になるからだよ
悪いときは 何が問題なのかを考えることができる
なぜこの問題が起きるんだってことをね
だからいつも考えていなきゃだめなんだ
なぜ自分はここにいるのか
今 どういうときなのか
そしていつも平静を保つこと
それがとても大切なんだ

FIXATE 4

2008-06-05 | ドラマ・映画・舞台の感想
ふゆそなの四さまと木村さんが好きなウチのおばあちゃま。
ふゆそなの再放送を見て、やっぱりあれぐらいの身長とがっちりした体がないと、困ると。
木村さんは折れちゃいそうで心許ないと。
でも、ストーリーは木村くんのドラマの方が遥かにおもしろいと。
というか、CHANGEはすごくおもしろいそうです。さすがにHEROが大好きなおばあちゃまだけある。


さて、啓太さん定点観測記。

たとえ公邸内といえどトイレにまで付いてくるのねSPさんたち。・・・・いいなー・・・・。
ハンカチ銜えはそーりの中の人もやるのかしら。なぜか鏡に映るそーりにむふふな感じ。一度に2つの角度から見れるってお得感があるのかしら。
「太郎勘介」のところでどうしても笑ってしまうんですけど。
別に厭味な感じでもなく、嗤っている感じでもなく、繰り返すそーりの言い方が絶妙でおかしくて。なんつーか、すっげー啓太な感じ?(笑)
神林を座って待たないそーり。腰が軽い。
そーりになってもダサメガネは変えない。・・・・しかし水谷さんからいただいたようなシャープな眼鏡をかけたら、それこそ厭味な官僚みたいに見えちゃうもんねー・・・・・。そういう、冷たいエリートみたいな役の木村さんも見てみたいけど、今は啓太さん。
書類を見直すうつむき顔の顎のラインが完璧・・・・・あの豊さん眼鏡だったらどんな?・・・・隙無さ過ぎてヤバいでしょ。
なんか不器用なまでの頑固さがいいなー・・・・・。当たりは柔らかいんだけどね。
官邸のひろーーーーい居間にぽっつーーんな理香とそーり。
「約束します」と言った時の横顔。眼鏡越しのまつげも好き。
「絶対、怒られる」と言いながら逃げるそーり。「待てー!」と追いかけられる。
「お疲れなさい」と答えるそーりは、もう完璧に上から下までもじゃさまに戻って寛いでた。(笑)
なんでだ・・・・なぜか知らんが、今はもじゃくら状態の方がナチュラルに感じてしまう・・・・・これぞキムラタクヤマジック?
もじゃくらが素だと思えてしょうがない私をどうにかしてください。(笑)
きゃっきゃっ、ジャージのおしりだらーーーーとしてるしー。(喜)
「お前はわがままでいいんだよ!お前はわがままで大いに結構!」と言い切る韮沢さん。・・・・・わかんないよその論理、韮沢さん!(笑)
一緒にがんばってくれる韮沢とひかるに嬉しそーー・・・・・なもじゃさま。
おざぶに頬寄せて寝ようとするもじゃさまは、カッコイイのが滲み出ちゃってます。
神林の所信表明の草案を「叩き台」と平気で言うそーり。・・・・・さーて、実際、どうなることでしょうか。
啓太の仕事の優先順位の付け方には、空き時間を使っているとはいえ、理香にはなかなか理解できないでしょうね。・・・・効率とか、費用対効果を考えるとそうなるし、疲れてる啓太が心配なのもあるし。・・・・でも、はたして、その価値観は間違っていなかったのか、と気づかなければならない面もあるし。・・・・
そーりの席に座る韮沢さんが、啓太に受話器を手渡す時、何げにしている会釈。
韮沢さんって、どっかで啓太をすごく認めてるところがあるんだよね。だからこそ、彼のために一生懸命働けるんだろうけど。
理香の男前っぷりにガッツポーズなそーり。理香の苦しみはわかってたんだね。
それを見て満面の笑顔の小野田。いーーーーい笑顔だーーー。
「やっとちゃんと話を聞いてくださる総理が・・・・」と教授。・・・・これ、何げにすごいセリフですよね。高度な専門知識持ってても、政府は聞く耳もない人ばかりだということでしょ?自分が一番偉い官僚。総理が何代変わっても。・・・・・
歯磨きそーりは美し過ぎ。
車中眠れる森の美男は、思わず息を殺してじーーーーーーー・・・・・・・と。
じーーーーーーーーーーー・・・・・・・・と眺めてしまった。
造形のダイナミックなビビッドさが好き。上唇のぷっくりした感じもかわいいし。
無防備だなー・・・・・・。
ごちそうさまでした。

第4回 お疲れなさい

2008-06-03 | ドラマ・映画・舞台の感想
ヒデの番組、すごくおもしろかったです。
やっぱドキュメンタリーだからリアルだし。
テレビ局の思惑が絡んでオンエアがぶつかっちゃいましたけど、スポーツ選手と芸能人、得意なものがそれぞれ違うからアプローチの仕方は違うけど、根底には何かすごく似ているものを感じました。
彼等が目指すもの、夢見るもの、力をそそぐもの、私は好きだし共感するし、微力ながら賛同したいなーと思いました。


さてCHANGE4回目。

お疲れ様です+お帰りなさい=お疲れなさい
は木村さんのアドリブ?
深っちゃん、微妙に笑いそうになってるような気が・・・・・。

それはさておき。
まずは、農水省と国交省から、という感じでしょうか・・・・?
次回は外務省絡みの話かな?
一話づつ、各省庁を象徴するようなエピソードを描く感じになるのかしら。
今回の話は、内容的に、諫早湾干拓事業問題をベースにした感じなのかなー・・・・とちょっと思いました。

当事者でない限りスルーされている物事って、世の中に溢れかえっていると思うけど、日々大量に流されるニュースのすべてに、すべての個々人が正面から向き合うことはできないのは仕方がないけれど・・・・。
今回は、メディアによる衆人監視というのがポジティブに作用したいい例ですかね。
ミズクラゲの問題がメディアによって世間の耳目を煽ったせいで、対応すべき所がそれを闇から闇へと葬り去って、その問題の存在すらなかった事という風にはできなくなった。
問題があることを、多くの人々が知ってしまったから。
まさに「周知の事実」という状況に。
一度知ってしまうと、事の次第や決着も、人は知りたくなるもので・・・・・。
それも知りたがってるのは当事者という少人数だけではなく、何万人という人数ともなると、うやむやにすることはもはやできなくなる。
マスメディア、特に報道系の機関が本来やるべき果たすべき役割ですよね。
闇雲なバッシングや、盲目的な絶賛を煽りたてることではなく、必要な情報を揃え整理し、衆目に開示して、できる限り多くの人々の判断を仰ぐこと。
実際は、情報の隠ぺい・偏向・扇動ばかりのようですけど・・・・・。
啓太が言っていたように、「ただすべての情報を知りたいだけです。その上で、署名するかしないか決めたい。」というのが願いなのに。
偏らないいろんな角度からみた大量の事実という情報を、一度自分で整理整頓しない限り、判断ってできないがは当たり前なんですけどねー・・・・・。
逆に、整理されてない情報があまりにも大量に溢れかえり過ぎてて、飽和状態の混乱の末に、すべてをシャットアウトしちゃう人が増えたのかも知れないですけど。
自分で収集して整理するという、手間すら惜しむようになったというか・・・・・。

啓太は手間と暇を惜しまず、自分の労力と時間を人に捧げる、誠実で忍耐力のある人物。
そして、「感情的にはならない」人。

ほんとはそういう人にこそ、トップに立って欲しいんですよねー・・・・・・。
やっぱそのためには、ある程度は若さ(というか若々しさ?)も必要だと思うし。
自己保身主義で保守的ではなく、献身的で、気力体力ともに充実した人なら、年齢自体は関係ないんですけどねー・・・・。
しかし神林が編成した閣僚は、全員60歳以上?

その組閣を伝えるメディアは、「若い首相の周りを経験豊富のベテランで固めたバランスの取れた内閣。人事のセンスがあるんでしょうかね、朝倉総理は。」
と、事実のかけらもない情報を報道番組で流している。(笑)
啓太を褒める内容ではあるけれど、本当のことではないんですよね。
だけど、マスメディアってそんなもの。
褒める人がいつも正しいわけではなく、批判的な人がいつも間違っているわけでもなくて。・・・・・
たとえば、AさんのCM契約本数は、Bさんよりも多いと、報道番組が伝える。
Aさんは褒められ、Bさんは敗者だという印象を付けられた。
だけどその情報が事実でなければ、Aさん本人にしても褒められたような気はしないだろうし、Bさんは要らぬイメージを撒き散らされたことになる。報道番組っていう媒体使ってね。
これは何を意味するのか・・・・・・。少なくとも事実を報道することが目的ではないのは確か。AさんもBさんも何も得してないから。
最終的な判断は、個々人が責任持ってするものなんでしょうね。
事実が何であるかにすら興味がない人には、すべてが無意味で、感情論でしかないんですけどね。・・・・・

今回の話、”官僚”と呼ばれる人たちのこともかなり描かれてて、とても興味深かったです。
入省年次が絶対?・・・・・すごい、究極の年功序列主義で実力主義なんてあり得ない世界なのかしら・・・・。
それでもまだ、東大法学部卒の理香はましな扱いはされて来てたんでしょうけどね。
ポジション的には首席秘書官なのに、財務省出向の部下(入省年次は先輩)とまともに話もさせてもらえない空気。
完全に蚊帳の外の啓太チーム、理香だって心が折れそうになるのは仕方ないけど。
今まで通り、官僚のやり方、官僚の考え方、永田町ルールに従って、どうにかしてでもそちら側にしがみつこうとするのか、それとも、腹くくって、軋轢が生まれるのは覚悟の上で啓太チームの一員として闘うのか。・・・・
あんな威圧的でそれが当然だと思ってずっと生きてきている百坂(西村さん)みたいな尊大な男と対峙するのは怖いし、自信もないのは分かるけど・・・・・。
一回、対立してしまったら、もう元には戻れないだろうし。
でも、やるしかない時もあるんですよね。
腹くくった理香は、すごく男前でした。

小野田がついに動いてくれて。
しかし閣僚に入ってない小野田の影響力が今現在はどの程度なのかちょっとわからない。
鉄平の時は舅さんが元・通産大臣だったけど。(笑)
啓太は人脈がないよーーーーー!
結局、13億の賠償金を払うことになった朝倉政権だけど、前例を作った以上、今後もそういう訴訟はどんどん敗訴する可能性が大。
そのしわ寄せがどうなっていくのか怖い・・・・・。
財政破綻?
でも、啓太も入らなかった衆議院議員宿舎、建設費用が約400憶なんだよね。で、いまだに空き部屋がたくさんあるのに、今度は参議院議員宿舎を70憶近くかけて建設する予定になってる。・・・・・全部血税。
その手の矛盾をどう切り拓いて行くのか・・・・・。

それにしても、日本の首相って、こんなにまで形骸化してる風に描かれても違和感
ないものなのね。
そりゃ、毎年のように国家元首が変わるから、日本って国の顔が見えないって諸外国から言われるのも当然というか・・・・。
現職の大臣が命を絶つような国。
だから、ずっと変わらないメンツである神林みたいな人物の方が、アメリカ大統領と深く通じてても当然というか。

今後、どうなっていくんでしょう?朝倉政権。
怖いような、期待のような、楽しみなような。

レスもじゃもじゃ4

2008-05-31 | ドラマ・映画・舞台の感想
携帯のCMでトイプーちゃんがマエストロと犬語でおはなししてた。
トイプーちゃんはもじゃじゃなくて真っ直ぐめの毛だったけど・・・・。
マエストロというのは、あの犬種のことです。なぜか我が家ではものごころついた時から、あの種類の犬はマエストロと呼んでました。

あ、TOYOTAの新しいCMも見ました。
ちょっと啓太風な設定になってる気が・・・・・。
それにしてもフェイスラインがほっそいのにちょっとびっくり。
近年稀に見るぐらいの細さのような気が。
・・・・・好き。


>同じ言葉の繰り返しにも一つとして同じ音ではなく。それが技術と言うよりは、啓太の思いの強さであったりその場の雰囲気をも表しているようで。
>キムラタクヤという人の凄さを感じました。
>そして、その朝倉啓太を操ろうとする寺尾さん。
>一人になったときの表情の変化、一瞬の目の動きに神林の思いが現れて目が離せません。
>啓太の演説を聴いた時、これは侮れないと感じたように思いました。

あの演説は、神林の心胆を寒からしめる何かを感じさせなければ、成立しないシーンだったでしょうねー・・・・・。
そういうのって口で言うのは簡単だけど、実行(実演?)するのは生半可じゃないと思うんです。
実際、私もあの演説にはいろんな意味でちょっと唖然としました。
観衆はほとんどがファンの人で、エキストラであったのは確かですが、本気で感銘を受けてるのは画面からもわかりましたし。・・・・・
それだけ説得力のある、というか、その場を席巻するような空気を作りだす演説をするのは、エキストラにそういう演技をさせたからといって成立するものでもないと思うんですよ。
だけどリアルに、1500人近い観衆を呑みこんでましたからねー・・・・・。
この人がフィクションでなく、本当にこれをやったら、一体どうなるんだろう・・・・とちょっとゾクッとしてしまいました。
それは神林(寺尾さん?)の心境にとても近かったかも。・・・・・


>演説シーン何度もリピしました。
>で思ったんです。
>一つとして具体的政策方針を提示してないし、
>要は自分がアマチュアなことを正直に告白してる内容なのに
>なんであんなに感動したんだろう、って。
>福田さんの脚本が日頃私たちの考えてることをストレートかつシンプルに並べてくれたことが一つ。
>もう一つは木村の<間><抑揚><ジェスチャー>の賜物であろうと。

作家っていろいろなタイプがあると思うんですが、福田さんはわりと自分の思想や主張がはっきりしてて、それを芯にする方だなー・・・・と思うんです。
宮崎監督もそうかな・・・・・。
で、キムラタクヤを通してそれを言うことの効果を、すごくよくわかってるような気がします。映画版HEROのくりゅうの弁論とか。
木村さん自身、作家の考えに共感するからこそ、最大限のやり方でそれを表現できるというか・・・・・。
作家が何を言いたいのか、ものすごく正確に核心を掴んでるのかも知れませんね。
だから時々、作家と演者の間にあるキャラクター設定を、すっ飛ばしてる時があるような気がするんですよ。
作家の心の底の声をダイレクトで表現してしまっているというか・・・・・。
でも、作家にとってはそれは自分の深層心理の行間まで汲み取ってくれていることだから、決して嫌なものではないのかも知れなくて。・・・・・
今回の演説も、ドラマの脚本家が朝倉啓太というキャラクターに言わせたいこと、というより、キムラタクヤという代議士に実際の演説原稿を書いたらこうなった、というようなものすごい生生しさを感じたというか・・・・・。
それが良いとか悪いとかいう話じゃなくて、こんなの見たことない、という感じがすごくして。
それは何だか、ある意味ものすごくおもしろくもあったんですよ。
世界初かどうかは知りませんが(笑)、あの演説シーンは、なんだか、「こんなの見たことない・・・・・何なんだろうコレって・・・・・?」という感じがしました。

>観衆の耳目をひきつけて離さない表現を
>意識的にしろ無意識的にしろ習得する訓練には
>なったのかもしれないですね。

普通1500人を前にして、まったく動揺しないことはないと思うんですよね。
だけど中の人は、スタジアム満員の観衆を相手にしてもケロっとしてまんまでいられる人ですからねー・・・・・・。
だいたい普段のロケの時でも、すぐに1000人近い野次馬が集まってしまうみたいなので、いまさらそのぐらいの人数の注視には慣れているんでしょうけど・・・・・。

>舞台であんな熱演みせつけられたら腰抜けちゃうかも(爆)

観たいです~~。
で、腰抜かしたい。(笑)
意外と朗々としたシェイクスピア劇がものすごく嵌るかも知れませんね。

FIXATE 3

2008-05-29 | ドラマ・映画・舞台の感想
啓太さん定点観測記。

ベンダーマシンの紙コップに両手を添え、ちょっと懐き気味の生方さんの後ろについて歩き、すぐお隣にちょこなっと座る啓太。
近い・・・・・近すぎる。普通、向かい側に座るだろ。
生方さんと10センチと離れてない。
以前、何かの洋画か海外ドラマで、なぜだか自分の隣に座る男に「○モだと間違えられるだろ!向こう側に座れよ!」と男が切れるシーンを見た覚えがあるんですけどー・・・・・。(笑)
隣り合って座るのは普通カップル。カップル席とかいいますもんね。
生方さんの腕掴んで隅に連れて行ってナイショ話するのもいいんですけど、基本、啓太は人との距離が近すぎるんじゃないかと・・・・。

小学校を訪れる啓太。背中とかフェイスラインが一回り細くなってるような・・・・。ちんまりしたおしり。・・・・・
教師→代議士は、やっぱ身も細る思いがあったのかしら。
言い終わる前に、小5の女の子に話を先越される相変わらずぐずぐずなもじゃもじゃ。
・・・・かわいいぃぃ。

おたくっぽい趣味を楽しもうとしてるところを理香ちゃんに乱入され、キョドってもの影に隠れるもじゃさま。
仲代さんも黒澤監督に言われたらしいけど、アイキャッチ用ライトが必要ない眼。
どっから撮っても瞳の中にお星様がきらきらきらきら・・・・・。

討論会でおたおたしてて議論に加われない啓太、理香ちゃんに曖昧な助けてー笑顔を向ける。(笑)
テレビ越しにひかるには発破かけられる。
「ういういしい総理なんていらねぇーんだよ!」と市井のおっさんに吐き捨てられる。
実の母親に「身の程知らず」呼ばわりされる不肖の次男。
韮沢さんにくるくる振り回されて、だっっっっっっさい政党CMでがんばる。
・・・・・でも実際、一時期政党CMってテレビで流れてましたよね。あれどうなったんだろう・・・・・?
そのCM見てへらへら鼻で笑ってる理香ちゃんを「何笑ってんの」と咎めるもじゃ。で、理香ちゃんのラー油入りカップめんを味見したがる、やっぱり近くに座り過ぎるもじゃもじゃ。
でも白いポロシャツがなんかそこはかとなくせくしーだったり。・・・・・

生方さんとその仲間に、自らコーヒーを配るいそいそもじゃもじゃ。
韮沢さんに完全に下から目線(笑)なトイプーちゃんにしか見えないもじゃさま。

テレビ中継の討論なのに「どっちでもいい」と言い切る啓太さん。
・・・・・や、ほんと政治絡みって、「んなこたぁどーでもいいんだよ!くだらねえ、議論のための議論!茶番はたくさん!!」って言いたくなることは多いっすよね・・・・・・。
我ながら、このおっさんどもに本当は言ってやりたいこと一杯あるんだよな・・・・てつくづく思ったよ。

ママに上手にお茶を入れる啓太さんのちんまりしたお・・・・。
パパは「みんなを幸せにしたいって心から思ってた」と言われて、気持ちはわからなくはないけど、やっぱりそのやり方に納得はしていない、してなさそうな頑固な表情の啓太さん。
パパの書斎で上着を羽織る啓太さん。・・・・・総理の座を夢見て、政治家らしい政治家だっただろうパパは、たぶん実際にその夢を成し遂げるのは至難の業で、半ばにして散ってしまったけど、政治とまったく関係なかった自分が総裁選に出馬できてしまっている皮肉。
いくら政治家らしくしても総裁になれるわけじゃないんだよね。・・・・・

選挙カーの中で寝てるのか集中するためのリラックスなのか、何かが降りてくるのを待ってるのか、静かな啓太さん。

演説は圧巻。
「チャップリンの独裁者」のラストの演説を思い出したよ。
演説原稿を書いたことにもなる脚本家の福田さんと、それを表現しきった演者のキムラタクヤの完璧なコラボ。
間が絶妙過ぎるほど絶妙で。
余韻の引き方、発せられた言葉がどこまで沁み込んだかを感じ取るセンスなのかなー・・・・・。
木村さん、舞台やれるんだったらやって欲しいなー・・・・・とつくづく思った。

来週はSPから脱兎のごとく逃げる総理が見れるのね!(笑)
スーツケース持ったトイプーちゃんが、猟犬2匹に追われてるみたいだったよ。
楽しみーーー!


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某さま

ご指摘、ありがとうございます。
里香でなく理香ですね。できる限り訂正しました。
それから、gooのコメントは非公開設定の場合、管理画面からでもURL欄を見ることができないのです。
もしよろしければ、コメント本文の欄の方にお書き込みください。

第3回 Happy ever afterの後

2008-05-27 | ドラマ・映画・舞台の感想
「お姫様は王子様と結婚し、末長く幸せに暮らしました。めでたしめでたし。」
の後は、本当にHappy ever afterなのかって映画が、昔ありました。

「純粋ないい奴がみんなの協力で無事に総理になりました。めでたしめでたし。」
の後が、これから始まるってわけですよね?(笑)
楽しみです。だってそっちがメインだし。

神林は啓太を完全になめてるようで実はなめていないから、一層怖い。・・・・・
もしかしたら啓太は予想以上に扱い難い犬かも、かなりコントロールしにくい人形かもと、ちゃんと危機感を抱いてるような鋭敏さがねー・・・・・。
他の政友党幹部のようにシンプルにはいかない。
啓太の街頭演説とそれを聴く群衆の反応を、じっと見つめる神林の目の鋭さ。
寺尾さんがあんな怖い目つきをされる人とは思いませんでした。

神林は、自分を過信もしないし相手を侮りもしないし、漠然とした不安に振り回されるような人物でもなく。隙がない。
しかし思った以上に抜群の効力を発揮する神輿を選んだことは、嬉しい驚きを覚えないこともなく、また、それを自分は見事に操り切ってやるという自負と自信もあって・・・・・。
でも、もしかしたら、その力は、自分の手に余るほどなのかも・・・・という、微かな不安が掠めないこともなかったり。・・・・・・
それらが神林の中で、まだぐるぐると回っている感じ。
そのさまざまな可能性を楽しんでいるような節も、なきにしもあらずで。

これまでのように使い捨ての盾、弾よけのつもりで担いだ神輿が、実は本当に神通力があったら・・・・?
派手なだけのお飾りのつもりが、実は魂が入っていたら?
自分の想像を越えるような何かが入っている神輿を、自分の肩に担ぐのは、さぞかし怖いでしょうね。
畏怖、とはまさにそんな感じでしょうか。
啓太の演説には、微かにそんな匂いを嗅ぎつけて。
その力が自分に向かってきた時は、自分に牙を剥いた時はどうなるのか・・・・・。
手に負えなくなったペットに自分が食われない内に、処分するタイミングを見定める。
いざとなったら一片の容赦もなくそれをやるだろう神林の冷轍な目の光りがほんとに怖い。
北大路さんの大介よりも、もっと重い、老獪な猛獣の低い唸り声を、聞いた気がしました。
敵役が強くて賢いほど話はおもしろくなるものなので、寺尾さんの本気度、神林の本気度が感じられてすごく嬉しいです。(笑)
コメディという甘い衣を被った、心理戦、智謀策略を見れそうでわくわくしますね。

啓太が正面から神林と対峙することとなったら、必要なのはやっぱブレーンですよね。
総理としての組閣は、神林の構想通りのメンバーとなるでしょうけど、裏では本当の啓太のブレーンを着々と作らないと・・・・・。
生方とその仲間たちの出現は、広がりが出てきてすごくおもしろかった。
生方のような、まだ組織の論理に完全に染まりきっていない若手たちが集まって、腐敗した構造をどうにか変えようと動くというのは、現実の政界でもよくあるようですが、政界に限らず大きい組織の中では、大なり小なりそういう動きってありますよね。
「いつの間にか政治家であることが目的になってしまう」
という理香のセリフが象徴的ですが、組織に所属すると、当初の夢や理想がどんどん消えて、そもそも何のためにその仕事を始めたかもわからなくなってくる。
それは民間企業も公官庁組織も関係なくて、例えばテレビ局にしても何にしても、同じかも知れなくて。・・・・・
いつの間にか、その組織内でいかに地位や権力を得るかが目的になって、外に目がいかなくなる。
正論ほど通じない世界に。
まだ夢や希望を捨ててない若い人は、何とかそういう構造や組織自体を変えたいと願う。
だけど権力を持つ人と対峙すると、その組織から自分自身が追われかねない。
聡いつもりで妥協点探しや懐柔を繰り返していると、だんだんとそういうやり方に慣れてしまい、結局ミイラ取りがミイラになっていくという・・・・・。

啓太はどこまで闘えるんでしょうかねー・・・・・。

そういう、組織の内部の悪しきサイクルを抑えるためには、改革の直接の協力者となってくれる内部の人ももちろん必要だけど、外部からの監視、衆人監視も効果的なんですよね。
その責任の一端を担っているのがマスメディアなんですが。

衆人監視という健全な世論は作れずに、メディアは何のポリシーもなく、昨日褒めそやしたものを翌日は平気で一斉に罵倒するという、極端な扇動を繰り返しているのが現実で。
誰かを思いっきり持ち上げたかと思ったら、翌日には地面に叩きつけ、寄ってたかってバッシングするという。
今の日本のメディアの状況を、どこまでシビアにまた自嘲的に描けるんでしょうか。
「国会王子」とメディアが祭り上げたことが発端で総理になった啓太が、手のひらを返したメディアのバッシングで息の根を止められる可能性は多いにあるわけで。・・・・・
神林はその辺りの勘所も完全に掴んでいる人物でしょう。
啓太が牙を剥かずに神林の意のままに操られれば、大怪我せずに済むでしょうけど・・・・・。

福田さんとフジテレビは、その辺り、どこまで踏み込むつもりでしょうか。・・・・・

以下、コメレス込みで。

>とりあえずキムラさんの演説力(?)が凄いのに驚きました。
>技術的な問題じゃなくてなんかこう・・・言葉にひきつけられる感じ?

正直、ちょっと啓太にしては上手過ぎると思ってしまいました。
本来のカリスマっぷりが出ちゃってましたかね。(笑)
まあ、啓太は、どこかにあるスイッチが入っちゃうと自分も知らない自分になるタイプなのかも知れないですが。
「僕もお母さんのファンです」とか。(笑)

>お願いだからリアルに政界入りとかしないでください!と思いました。
>マジでヤバいですよね・・・。

即戦力過ぎて笑えない、と思いましたよ。・・・・・
でもたけしさんにしてもそうですが、即戦力な人ほど、意外とやりたがらないんですよね。
木村さん自身、まったくそんな気がないからこそ、こういう役ができるという部分もあるでしょうし。

>神林ハラ読めなくて素敵☆
>キムラvsテラオ。
>マジバトルを期待したいですね~。

神林は、唯一近藤の前ではわりと本心を見せていると思うので、今後、その辺りが鍵になってくる可能性もあるかな?と。
近藤の忠誠心と良心がどの位なのか、現段階ではちょっとわからないですからね。
予告で啓太は小野田に「官僚をすべてを敵に回す」と言われてましたが・・・・・。
某知事たちも、一番大変なのは議会との戦いだと口を揃えてましたしね。
小野田を自分側に引き寄せられれば、多数決の民主主義で、いくらか勝ち目も出てくると思うけど。・・・・・


なんか細かい啓太ツボ語りまでする余裕がない!
基本的に人との距離が近すぎる啓太が何気に好きなんですけど!
生方にしても里香にしても、近くに座り過ぎなような。(笑)

レスもじゃもじゃ3

2008-05-22 | ドラマ・映画・舞台の感想
>韮沢・美山・ひかるの3人は啓太をナメてるけど、
>無意識のうちに彼に惹きつけられてるんだよね。
>「彼には人をひきつける何かがあるんだよ」@近藤秘書

なめられるっていうのは、結構、大切な能力だと思うんですよ。
上の立場になればなるほど、本当のことを言ってくれる人がいなくなって、本心が聴けなくなるから。・・・・・
相手が完璧過ぎると気づまりで言いにくいのは人として仕方ないし。でも、そうやって警戒させてしまうと、本当のところが見えなくなってしまいがちなんですよね。
だから意外と、偉い人ほど腰が低かったりフランクだったりしますよね。
そこで、そのフランクさやホスピタリティーにどういう反応を示すかも、その人次第だし。・・・・・・
相手が意外と頭が低くて気安いからって、すぐにタメ口になったり自分が威張っちゃったりする人って、底が知れてません?(笑)
そういう人を見抜くためにも、あえてフランクさを身につけてる人も多い気がします。
(でも日本のお偉いさんは成熟度が低いみたいで、そういう術を身につけてる人はすごく少ないような気もしますが)

啓太の場合は、人をリラックスさせるために敢えて気安い空気を作るというタイプではないけれど(笑)、「相手が本当に望んでいることは一体何なのか?」や「この人が本当に聞いて欲しいことは何か?」というのを、正確に汲みとる能力にはすごく長けてるような気がします。
人って意外と、自分が本当は何が欲しいのか、何が望みなのか、自分でわかっていないことの方が多い気がするんですよね。
他人事ともなると、単純にパターン化して決めつけたり、自分と相手は違う人間なんだってことも忘れて頭から枠にはめたり早合点したり。
本当に相手を知ろうとしたら、がっつり正面から向き合って、真剣に話を聞かなきゃならないんですけど、なかなかそれができない。

韮沢もひかるも、啓太をなめているのは事実だと思いますが、彼の傍だと、何だか居心地がよくて安心するところがあるから来てしまうのではないでしょうか?
一種、啓太に甘えているところもあるというか。・・・・・・
二人が抱えているそういう空虚感や淋しさみたいなものを何となく感じてるから、啓太は二人を追い返すことができない。
二人は二人なりの理由を持っているけど、啓太が感じとった本質は、そこなんじゃないかなー・・・・・と。
だから二人を家に置いてしまう。

福岡の補欠選挙の時も、有権者の人たちが本当に望んでいることは、「包み隠さない真実を知ることだ」ということをどこかで分かっていたのかも。
揶揄に来た敵陣営の人たちにしたって、政治家が如才なく自己弁護することや、嘘を図々しく演じるところを見ることなんて、実はもううんざりしてるんでしょう。
最初は野次って煽ることが目的だったのに、本当に見たかったものは実は違ってた。
だから心を動かされた。

本人すらわからない要望を他人が理解するためには、それなりに時間が必要だし、要領良く掻い摘んで流すこともできないけど、啓太はそれができる忍耐と誠実さがあるというか。・・・・・
陳情騒動はうまくその辺を表現するエピソードだったんじゃないでしょうか?

陳情に来た本人ですら、何が本当の自分の望みか、わかってなかった。
「ネコを処分しろと近所の人に言われることは酷い!」という一つの考えに凝り固まってしまってて、ひたすらその問題をかき消すことが望みだと自分で思ってしまってる。
でも、本質は、ネコじゃないんですよね。
ネコは亡くなった奥さんの象徴で、奥さんを亡くした寂しさを誰かに分かって欲しいというのが、彼の本当の望み。
だから啓太が「奥さんだって絶対喜んでらっしゃると思いますし」と言った時は、私は思わず心の中で親指2本、立てちゃいましたよ。(笑)「啓太、最高。」って。
これ以上ないほどの的を得た言葉で、図星で特効薬で、最高の解決策だと思ったからです。
啓太は決して器用じゃないけど間違いなく本質を掴める人。
本人は無意識っぽいですけどね。(笑)

しかし、第一(たぶん)秘書の近藤(風間さん)は、結構、食わせもんじゃないかと私は思うんですけどー・・・・・。(笑)
なにしろ魑魅魍魎が跳梁跋扈する永田町。
「人を惹きつける」というのは、啓太付きにさせられたことを不満に思ってる理香を懐柔するために言った言葉だと思うし・・・・。
3か月で引きずり降ろそうと考えてる議員に、秘書として差し向けられる人員って?・・・・と考えると、神林の采配から想像される理香の立場は、とても難しいんじゃないかと。
だって啓太が失脚させられた時、その秘書はどういう処遇になります・・・・?
神林は政友党の総務会長です。理香は総務会長付きの秘書から、一転、一番下っ端の新人議員付きになってしまったんですよね。
近藤としては居心地がよくなったかもしれませんが、理香は自分の出世や将来に焦りや不安を覚えないことはないことはないでしょう。
そうでなくても、隙だらけの啓太を守りぬくのは、そう簡単な仕事じゃないですしね。

>啓太がちゃんと美山のことを神林に伝えたのは、私も見てて気持ちよかったです。
>素直に謝ることができ、自然に周りの人を立てつつ、あくまでも自分の芯は曲げない。
>当たり前のことっぽいけどなかなかできなんだよね、これが。
>更に駆け引き能力が備わってれば言うことないんだけどねー。

駆け引き能力があれば、ほんと、言うことないですよね~。(笑)
完全に備わってなくてもいいですけど、少しは、危険を察知して自分で自分を守る目を持ってくれないと、いざという時に守りきれないんじゃないかと心配なんですよね。
理香がガミガミ言うのも、別に啓太に対して威張りたいわけでも、彼を支配したいわけでもなくて、事前に察知できるトラブルはできる限り回避させてあげたいだけだと思いうんですよ。
それに物事がなるべく円滑に運ぶように調整するのが、秘書の役目だと思いますし。
決められたルールに則ってれば、基本的にはスムーズに行くけど、啓太はいろんな意味で規格外だから・・・・。(笑)

だけど、一生懸命守ろうとする対象が、人間として心から信頼できる人であれば、どんな時でもどんな場面においても、自分の言動に誇りと責任を持っていられますよね。
啓太に付くのは苦労も生半可じゃないけど、得られる達成感や満足感も他では考えられないものかも知れませんね。

第2回 なめられ王子?

2008-05-20 | ドラマ・映画・舞台の感想
なめられてなんぼの啓太王子?(笑)
啓太をなめてない人なんか誰もいないんじゃ・・・・・・?ってぐらいの見事ななめられっぷりが素晴らしいですね。
小学校でも生徒たちになめられ、地元の人たちにもなめられてて当初まったく期待されてなかった啓太は、長年の境遇からなめられることが身に付いちゃってる感じ。(笑)

韮沢・理香・ひかるにも早速なめられてる。
こんぐらいなら言ったりやったりしても、啓太なら大丈夫だろうと思ってる感じ。(笑)
それに啓太の家に警備の人がいなかったような気がしたんですけど。・・・・・
ウチの近所の議員さん家、門番みたいな警備の人が必ず一人常駐してるんですが・・・・議員のランクとかで違いがあるのかな。・・・・

風体のあやしい男を自宅に出入りさせてる議員、どういう身分かよくわからない若い女性が同居してる議員・・・・スキャンダルをねつ造してくれ!と言わんばかりの状況になりかかってるのに、気付いてない(というかどうでもいい)啓太先生。
いろいろ考えてしまうと頭が痛い理香。そりゃそうだよ。同情します。(笑)
未然に防げるだろう火種が次から次へと飛び込んでくるんだもん。
怒鳴りつけようが諭そうが、めんどくさがって聞いちゃいない啓太先生とその身勝手な仲間たち。(笑)暖簾に腕押し。
いかに韮沢やひかる、理香が、啓太がまともな国会議員として務めを果たすなんて最初から期待しちゃいないかが分かりやす過ぎ。
だって啓太自身、やる気もないし、やれるとも思ってないし。
ひたすら何事もなく嵐が通り過ぎてくれればいいなー・・・・・ぐらいな感じ?

この、やる気のない役のキムラタクヤってのが絵的におもしろ過ぎ。
総理大臣設定より、燃えるやる気も理想もなくて、ひたすらみんなに踏みつけにされていいように利用されるキムラタクヤっていうのが斬新。(笑)
でも実際、木村さん本人にだってそういう側面はあると思いますけどね。
生方(石黒さん)が言うように、世の中、目立ってるから足を引っ張ってやろうという人もいれば、無能だから利用してやろうという人もたくさんいて。
そういう、どうにかして他人を踏み台に自分がのし上がってやろうと画策する人ばっかりだと聞かされて、それでも、ただそれから目を逸らそう、見ないで済むんなら見ないですませたい・・・・という反応しかできない啓太。
障害に立ち向かって戦う気なんてまるでなし。(笑)
もう・・・・そのダメな主体性のなさ加減がおもしろくておもしろくて。
神林に理香を譲ると言われてすぐに飛びつく啓太。
理香の立場や神林の思惑なんて気をまわす気配もなし。
わーい、秘書探しにがんばらなくても良い人が来てくれちゃったー!しかも美山さんだラッキー!みたいな?(笑)
・・・・・・かわいい。
しかし、しょーーもない。

でもいかに周囲に期待されてないか、わかると寂しいのも事実なんでしょうね。
だからうさんくさい陳情にも飛びついて受けてしまう。
だって実情はどうあれ、啓太に期待して来てくれた人だもの。
陳情というより、カウンセリングの領域でしたけど。(笑)
でも、人としての優先順位は、自分の上司を立てることより、外部の人の声に応えること。

ローカル・ルールを遵守するなら、当然、上司のご機嫌取りが最優先でしょうけど。
どんな種類の組織にでも、必ずローカル・ルールというのは存在してて、それに従わなければ組織に機能不全が起きて、いろいろ問題が発生するのは当然です。
だけど、それがただのローカルに過ぎないということに気付かずに、その小さい世界だけしか知らなくて既知のルールだけを絶対視してしまうと、物事の全体像がどんどん見えにくくなる。
ローカルだと分かっている上で、そのルールを守るか無視するかを自分で決める、客観性と判断力が必要というか。・・・・・
公務員や官僚が潰しが利かないと言われるのはそのせいなんですよね。
理香は永田町のローカル・ルールしか知らないで生きて来てしまったけど、啓太というまったく違う世界から来た人の言動を目の当たりにして、視界がじょじょに拓きつつあるのかな。・・・・・
それに、料亭で啓太が神林に真っ先に「美山さんは時間を気にしててくれたんですけど、僕のわがままで!」とちゃんと言ってくれたのは、とても良かったですね。
この一言、言ってくれるのとくれないのとでは、秘書的には大違いなんですよね。(笑)
実際には、神林にとってはどうでもいいことで気にも留めないことかも知れないけど、理香が、啓太は人間としては信頼できる人だと、思うことができる一言ではあったんじゃないかと・・・・・。

しかし見事な土下座っぷりで。・・・・・(笑)あれはほとんど土下座でしょ?
謝り上手の啓太というべきか。
で、何だかんだ言って、絵を描くのはやっぱり神林。
小野田は意外とまだ前には出てこないですね。・・・・・予想してたほどの人物ではなかったのかな・・・・・。
でも、政友党の総会で啓太を紹介するシーンの小野田の存在感は半端じゃなかったけど。
さすがに政治家経験者の中村さん、と言っていいのか、幹事長役という立場だからなのかもしれないですけど、すごい威圧感で。・・・・・政治家独特の薄ら気味悪さが漂っていたような気がします。

以下、コメレス込みで。

>デフォルメしてあり得ないように描いてますけど、リアル。
>神林の料亭密談シーンなんかブラックすぎて全然笑えませんでした。
>見終わったあと、喉になんかつかえてるような異物感と
>来週どうなるのか早く知りたいという期待感で
>複雑な気分でした

そうなんですよー・・・・。
元々、コメディって一抹のもの悲しさがあるっていうじゃないですか。
なんだか、振り回される純真ちゃんの啓太が、滑稽に、いいように扱われてる無防備な啓太が、すごくおかしいんですけど、ふと、もののあわれを誘われるというか。・・・・・
綺麗でかわいらしいだけに、なんだか蹂躙されてる感じがするというか。
でも、そんな啓太が見たくもあるんですよね。(笑)
早くも来週は総裁選ですし、今後どういう類のストーリーになっていくのかまったく予測がつきませんね。
3か月の政権を、1クール3か月でやるって感じなのかなー・・・・?
楽しみなんだけどどこか心がチクリとくる・・・・ヘンな感じですね。

>コメディで作り話しとして見せてるけど、かなりギリギリなことやってるよな
>政治家は笑って見てられないんじゃ?て言ってました
>そして、大丈夫か?なんてCHANGEに携わってる人達を心配してましたー

今回はわりと分かりやすい風刺的なエピソードが多かったですね。
啓太がああいう人物像なだけに、視聴者を一定の方向に強烈に扇動しないところが、製作側としては逃げ道なのかも知れません。
カリスマ役だったらヤバいでしょ。
木村くんにそれやらせたら半端ない威力だもん。
このドラマに関しては、フジテレビを応援してます。(笑)

レスもじゃもじゃ2(追加)

2008-05-17 | ドラマ・映画・舞台の感想
>この話はある種「わたし達を自虐的に笑い、自ら冷水を浴びる」ようなものになるのかな、と考えていたもので・・・

そう・・・・軽めに見せといて、結構、シニカルだと思うんですよね。
ブラック・コメディーというほどではないですが、オンエアするためには、方々いろんなところとの調整は必要だったでしょうねー・・・・・。
木村さんって、ああ見えて意外と自虐的なことや自嘲的なことを平気でやる人だと思いますが、そういう感覚って、日本人はあまりないのかも知れないですね。
・・・・劣等感はすごく表に出やすいのに、自嘲するという風にはなりにくいのかなー・・・・・?日本人って。人のことはすぐに嘲笑するのにね。
そこに映し出されているのは自分自身の姿なのに、それと気付かずに嗤う。
それもまた滑稽・・・・・でも、それでいいんじゃないでしょうか?
それが自嘲であれ、人への嘲笑であれ、シニカルな嗤いが起きさえすればこのドラマは成功だと思うので。
その時点では自分自身の姿だと気付かなかった人も、ある日、ふと、わかる時がくればいいな~・・・・・と思うんです。
そこで初めて自分も当事者なんだと気づき、どうにかしなきゃと実動できるようになるのかも知れないし。
演じている木村さん自身もそうでしょうし。

>CHANGEのP(D?)がテレビ雑誌で「第1話にはいくつかトラップを仕込んだ」と書かれていたのですが、啓太の有無を言わせぬ演説も、もしかしたら罠の一つだったのかも知れません(笑)

彼を当選させた演説が、彼を失墜させる原因となる・・・・可能性もありますよね。

>>なにしろHEROでくりゅたんを地方に飛ばした福田さんですからね。
>に「そういやそうだった!(笑)」と思い

そうなんですよーーーーー!(笑)

現時点では、たぶん神林って『鵜飼切り』を考えてると思うんですが、でも、その鵜飼との間でだって、たぶん蜜月期間はあったと思うんですよ。
総裁就任当初は、鵜飼も結構支持率は高かったと思うし。神林も「あなたをこれからも全力で応援します」ってばかりに、にこにこ愛想よく鵜飼を盛りたててたんじゃないでしょうか?
そもそもが、鵜飼を神輿に仕立て上げさせた張本人も、神林でしょうしね。
だけど、神輿って、目立つところに高く掲げられるだけに、狙いやすい標的でもあるんですよねー・・・・。

北野監督の「TAKESHIS'」という映画にもそれを示唆するようなシーンがあるんですが、スター扱いされるというのは、よってたかって周囲の人に空高く担ぎ揚げられるけど、それだけに目につく矢面に立たされるということでもあるんだって。
一番高い所に仰々しく掲げられて崇めたてまつられるけど、むき出しの標的でもあるんだよ、と。・・・・・
神輿として担がれるというのは、そういうことでもある。
それでもその座に座りたい人はいいんですけどね。
冥土の土産に、一度ぐらいはそこに座ってみたいという人も多いでしょうし。
だけど問題は、実は一番おいしい思いをしてるのは、神輿を担ぐ面々なんじゃないの・・・・?ということなんですよね。
担ぎ手は、実はいつも同じ人たちかも?・・・・と。
神輿自体はどんどん代がわりして行っても、担ぎ手たちの面子は変わらない。
神輿のすぐ近くで中枢に居座って、すべてを取り仕切り、おこぼれをいち早く頂戴するけど、まともに自分が災厄を被ることはなく、ずっと長い間変わらずに済むという。・・・・・
何が起こっても最終的には神輿のせい、自分たちはただの担ぎ手です、ってね。・・・・・・
彼等は新しい神輿を担いじゃあ、それがボロボロになったら打ち捨てて、で、すぐ次の新しい神輿を担ぐ。
だけど彼ら自身はずっと変わらない。・・・・・

理香に「熱すぎるよ」と言った神林。
自分は、神輿になるつもりなんかないんだよ、と言いたかったのでは?
頂点狙うなら、神輿ではなく、担ぎ手の筆頭になれ、と。
次にどんな神輿を担ぐかを、選ぶ権利を持つポジションが、本当は一番うまみがあるんだよ、と。・・・・
神林たちに取り立てられて、持ち上げられるということは、本当はとても怖ろしい面もあるんですよね。
彼等は最初から、総理になる人員だって使い捨てぐらいの意識しかないのかもしれなくて。
だけど真っ直ぐ未来を見ている人にとっては、有力者に有能だと認めてもらえる、取り立ててもらえるということが、中枢に近づきかつ栄誉であるのも事実で。
神林が啓太を次の神輿として狙いを定めたとしたら、啓太は何をすべきなのか。・・・・・
蜜月期間に、本当の愛が育てばいいんですけどね。(笑)
わっつによれば、寺尾さん自身は、とても熱い人みたいですけど。(笑)

>数字、私も妥当だと思ってました。東海地方なんてスゴイですよね?

東海すごいみたいですねー・・・・・。
県知事や府知事やらでいろいろ盛り上がってますから、西の方が政治が身近なのかしら?
国会議事堂があるのは東京なのにねー・・・・・・。
まあ、議員宿舎問題にしてもたいしてスポットがあたらないのが現実なんですけどね。
お膝元なだけに、逆に国政は遥か遠くにあるものになっているのが実情で、私自身、政治家に諦め感しか持っていないのが本心ですけど。

啓太さん、こんな私に夢を見させてくれるかしら・・・・・?(笑)

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ご紹介いただいた記事、拝見しました。

そうですねー・・・・・・私としては、概ね同意、・・・・かな。
私は「ガリレオ」は慎吾が出た回しか見ていないので大きなことは言えないのですが、今回の福田さんの登板に関しては、実は少し不安を抱いていたのも事実です。
あまりにも準備期間が少なすぎのような気がしたので・・・・。なにしろ連投してますしね。
それに扱う題材が題材なだけに、本来なら数年というようなリサーチや下準備が必要なのは想像に難くないし。
少なくとも、自分が作家の立場だったら、最低でもリサーチに3年は欲しいところです。
作品の構想のためというより、そのぐらいかけて蓄積した知識や所見が、物を書くのには必要だと思うからです。

・・・・・でもまあ、月9ですから。
自局のアナウンサーに「恋愛!恋愛!」って騒がせなければならない層も、視聴者の対象に入ってる枠です。有権者じゃない人も、たぶん入ってるし。
あまりに濃すぎる内容では、それこそそういう人たちは付いてこれないと思うので・・・・・。
それにあまりにも現実を思わせるような、リアル過ぎる人物像を描いたら、テレビ局の立場がヤバくなりかねないし、CM枠を買ってる提供の企業だって、ヘタすりゃヤバいです。(笑)
(そういえば、TOYOTAのCMが入ってるのは当然なんですが、日産も相乗りしてるのはびっくりでした。月9っていつもそうでしたっけ?)
木村さん自身も言ってたけど、あまりにも過激に視聴者を煽りたてるような、扇動するような強い意図が漂うと、ただじゃ済まないんですよね。
だから、政治家の描き方も少々マイルドに、あまりにも分かりやすい悪者に仕立て上げないように。・・・・・
結果として善悪がはっきりせず、勧善懲悪のヒーローは存在しにくく、インパクトは薄くなりますが、何重にも包み隠しながらも、それとなく漂わせていたとは思いますけどね。
それに誰か個人を攻撃するのではなく、腐敗した構造の方に目を向けて欲しいというのもあると思うし。・・・・・・
周囲の人間(議会とか)ではなく、民衆の支持が必要というのは、現実の一連の知事達の闘いを見ても事実だと思いますし。
そういう裏を探るのも、なかなか楽しいし。(笑)

何にしても、本筋はこれからですし。
いろいろ想像の余地があっていいんじゃないでしょうか?

ちょっと思ったんですけど・・・・・・黒澤監督の「影武者」みたいな終わり方だったらどうしよう。・・・・・
無理やり信玄に仕立て上げられてしまったただのコソ泥。
なのに、やる気になってしまって、人々のために生きたいと心底思い始めて、でも影武者としてのお役目が必要じゃなくなったら、あっさりと野に捨てられた。
実権は元々ないんだから、当然なんですけどね。・・・・
コソ泥の気持ちが、すごく切なかったんですよー・・・・・・。
あの切なさをキムラタクヤに演じられたら・・・・・・・。
うきゃーーーーーーーーー

レスもじゃもじゃ

2008-05-15 | ドラマ・映画・舞台の感想
>画面の端々に浮かび上がる根暗な啓太の内面。木村さんやっぱり面白い(笑)

そうそう。そうなんですよ。(笑)
私が木村さんに興味を持つのは、彼のおもしろいところなんです。
彼がいつも新鮮で挑戦的な姿勢で前に進み続ける限りは、なんの危機感も焦燥感も覚えない。おもしろいから。
むしろ、35にもなって未だにマンガ原作の恋愛ものや学園ものでもやられた日には、即行、興味をなくしますけどね。

>啓太を当選させたのは見た目の珍しさ、御血筋・地盤の慣習、そして結局政策提言などではなく啓太による仕立てなしの演説にほだされた大衆だと私は感じました。でも、多分現実でも有り得ることですよね。

「見た目の珍しさ」「仕立てなしの演説にほだされた大衆」
それで浮動票の取り込みに成功したんでしょうねー・・・・。
地盤による組織票だけでは、最初から厳しかった。対立候補は県知事も務めたこともある人物だから、地元への根付き加減は啓太以上でしょう。
そこをオヤジさんのスキャンダルで叩かれたもんだから、朝倉家の地盤はぼろぼろに突き崩されたも同然の状態。
既存の票ですら、対立候補に流れかねない状態だった。
しかし、スキャンダルで人々の耳目が煽られたから、啓太本人が何を言うかに多くの人が興味を持ったんですよね。誰も啓太という人間を実は知らなかっただけに。
もしスキャンダルがなかったら、啓太自身は注目されなかったかも?(笑)
敵陣営の差しがねでスポットライトが当てられたせいで、朝倉の地盤、対立候補の地盤、そして無党派層が、一斉に彼個人の言うことに耳を傾けたんですよね。
追い詰められたのも事実なんですが、すごいチャンスでもあるんですよ。
しかし、一体どういう演説をすれば逆転さよならホームランを打てるかなんて、誰にもわからない。ノウハウなんてないですから。
里香も韮沢も、「否定しろ」「嘘をつけ」「弁解しろ」というアドバイスぐらいしかできない。
ここでもし啓太がアドバイス通りの演説をしてたら、浮動票は啓太には傾かなかったのではないでしょうか。
先入観や親近感のない人ほど、ものごとの真偽には敏感に反応するもんなので。
最終的に啓太を勝たせたのは、無党派層浮動票を自分に動かしたことなんじゃないかと思うんです。
言いかえれば、アンチでもファンでもない人の清き一票、ということになるのではないでしょうか?(笑)

>海千山千の国会議員達に囲まれて、剥がれるメッキもない啓太がどうやって総理へCHANGEするのか、次週も楽しみです。

「剥がれるメッキもない啓太」
素敵な表現ですね~・・・・・・・。
本人はすごく心細くもあるでしょうけど、だからこそ自然で清々しくもあって。
みんな本当はそういうものを求めているのかも。
楽しみですね。

>一番ぐっと来たのはエンドロールでのなんともいえない瞳の朝倉総理だったりして・・・(笑)

あれはちょっと息を呑みましたね。
夜の空みたいな、漆黒の深さと透明感。
ほんとどういう話になっていくんでしょうねー・・・・・。総理になってからの話の方が長いのかな?
いろいろ想像しちゃいますよね。

>視聴率は関東が○○.○%、関西は○○%台だったようですよ。
>木村ドラマとしては微妙な数字ですが、
>政治を扱った作品はやはり見る人を選ぶでしょうから、妥当な気がします。
>脚本も演出も外野の騒音に惑わされず、作品の面白さを優先してしてほしいですね。

華麗に引き続き、やはり関西の方が高いんですね。・・・・・
正直、見終わった後、これは華麗の2回目ぐらいの数字だろうな、と思ったんですよ。
内容がそういう内容だったので。
いわゆる、「政治的な」物の考え方ができる人じゃないと、ストーリーに入り込めないだろうなー・・・・と思ったんです。
一口に政治といっても、国政だけではなく、社内政治という言葉もありますし、企業間の競争にも政治的な勢力闘争やヒエラルキーの意識、機智戦略は必須ですからねー・・・・・。
ドラマの冒頭に、結構、がっつりとそういう部分の概況を描いていたので、普段からそういう考え方が身に付いている人じゃないと、早くもおいてけぼりだろうなー、と。
なにしろ、最初10分以上も木村さんは登場しないし。(笑)
主人公と相手役の恋愛感情が話の中心で、その二人の世界がありさえすれば、それに共感できさえすれば済む話ならいいんですけどね、そうもいかないですから・・・・・。
周囲の人間模様も、二人の恋愛を応援してる人かそうでないかだけで敵味方の判断ができるようなストーリーならね、何も考えずに見てられかも知れませんが。
(正直、ラブジェネ見てて、何度「お願いだから仕事してくれ」と呟いたことか・・・・・苦笑)
世の中、そう簡単に敵味方、善人悪人、はっきりと切り分けられるほど単純じゃないし、みんなそれぞれ違うスタンス、違う思惑で生きてるもんだし。
それでもだいぶ噛み砕いていたとは思いますけどね。

それにしても、関西の人の方が、政治的な考え方が身に付いているのかな?
華麗を楽しめる人だったら、CHANGEはストンとわかると思うんですよ。
だから関西の方が数字が高いのはすごく納得です。
むしろ鉄平の闘争から引き続いて啓太の人生を見てる人が結構多いんじゃないかしら?
そう考えると、関東の人間としては、なんだかちょっと恥ずかしいような気もしますねー・・・・・。
でも普通に都心で会社勤めしている人だと、月曜9時に帰宅するのは結構難しいと思うんですよ。・・・・・と言い訳してみる。(笑)
東京のベッドタウンである周辺地域は、もっと9時帰宅は難しいでしょうね。
今はバブル時代ではないので、”5時から男”とかありえないし。(笑)
華麗もそうなんですが、なぜ10時台にしないんでしょうかね?
エンジンの時にも思いましたが、自局のアナウンサーに○○の一つ憶えみたく、「恋愛が!」「恋愛が!」とか無理やり騒がせるぐらいなら、”恋愛ドラマの月9”枠でなんか流さなければいいのに。
だって最初から恋愛ドラマじゃないの、わかってるのに。(笑)
ヘンなの。何がしたいんだか。

>あの演説シーンで視聴者をぐっと引きこんだのはやはり、
>彼を演じているのがキムラタクヤだったからじゃないでしょうか?
>お芝居が上手い、というのとは少々違う次元の説得力というか(木村が下手という意味でなく)、
>この人なら本当に何かをCHANGEしてくれそうだという説得力。
>発する言葉・表情に嘘がない。
>啓太の思いがストレートに伝わり、思わず涙してしまいました。

私も泣いちゃいましたよー・・・・・・。
映画版HEROの時も泣いちゃいましたしね。
三船さんや笠智衆さんに関してもそう思ったんですが、最終的には、俳優個人が持つ説得力がものを言うのかな、と。
黒澤監督お気に入りの俳優の志村喬さんにしてもそうだと思うんですが、決してセリフ回しは上手とは言えないんですけど、なんか佇まいに説得力があるんですよね。
それは、俳優さん自身が気づいてなかったり認めてなかったりしてもよくて、監督や脚本家がわかっていればいいもので、引き出してブラシアップさえすればいいものなのかなー・・・・・と。
むしろ俳優自身は無意識であった方が厭味がなくて自然でいいのかも。

>魑魅魍魎が跋扈する政界でどこまであのキャラが通用するのか?
>なんだかエンドロールの啓太があまりに目が澄みきってて、
>しかもどこか寂しそうなのが気になったんですけど。
>ビストロの麻生氏の言葉を思い出しました。

なにしろHEROでくりゅたんを地方に飛ばした福田さんですからね。(笑)
総理大臣は任期というものもありますし。
黒幕神林あたりの腹蔵ひとつで、どうにでもされてしまうという部分も、無きにしも非ずかなーと・・・・・。
ぜひ、そんな風に、ハラハラきゅーきゅーとさせてほしいですね。(笑)

第1回 風雲の予兆?

2008-05-13 | ドラマ・映画・舞台の感想
福田さん脚本っていつもそうだけど、一見軽そうにみせて実はすごく練ってあると思うのよね。
この手の社会派は、登場人物それぞれの思惑を読み取りながら見るとよりおもしろいんだよねー・・・・・。

現総理の鵜飼(伊東さん)とさりげなく距離を置き始めてる総務会長の神林(寺尾さん)。・・・・・
彼の中では、すでに『鵜飼切り』は当然、次にどんな神輿を担ぐかを、いろいろ考えてるところなんだろうな。
どんなイメージの総理像ならば、世論をうまく煽ることができるかどうか・・・・・。
現総理と距離を置きつつも、政友党の中枢からは離れることはせず、他の幹部連中の胸中を伺うに、二瓶(神山さん)は党の空席に平気で親族を推薦する男、垣内外務大臣(大林さん)は自分の子飼いの官僚をすぐに登用しようとする。
小野田幹事長(中村さん)はそういう二人をさりげなくちくりと刺すが、自分の胸中は語らず、なかなか図りがたく懐が深い男。・・・・・
現政権を担っている人たち、日本の未来像を描こうとする人たちの人となりは、こんなもんです、・・・・ってところですよね。
それが今の日本の現実で。(苦笑)
そして、いい絵であるにしろそうでないにしろ、絵を描ける能力を持っているのは、神林と小野田ということ。

議員秘書の美山理香(深津さん)と選挙プランナーの韮沢(阿部さん)は、政治に興味があり、政治家になることへの野心も実は満々。
だけど二人とも、立候補者になる道すらも、程遠いのが現状。
なのに政治に無知無関心でやりたがってもいないヘロヘロの朝倉啓太(木村さん)を、どうにかこうにか形にして担ぎ出さなければならない。
この「担ぎ出さなければならない」って前提がね・・・・・。
そもそもおかしいでしょ?ってことで。(笑)
啓太も言っていたように、「やりたくてしょうがないくせに、なんで自分で立候補しないの?」と。
やる気も満々なのになんで?って。(笑)
”やりたくない人をやる気満々の人が無理に担ぎ出さなければならない現実の不自然さ”
このすっごい当たり前でシンプルな疑問、誰もが口にしても当然のはずなのに、それが当然でないのが、日本っていう国の政治の現状で現実なんですよねー・・・・・・。
HERO特別編の時にも、そういう、”地元の殿様”が未だに尊重されるような、日本独特の空気感、福田さんってよく描くよな~・・・・・・と。
古くからの地元の家系に基づいた”地盤”という存在。世襲が当然視される感じ?
それが日本という国の、選挙戦の実態。
実際、後援会といわれる人達のお家も、たぶん代々、そのお殿様を担いできた由緒正しきお家柄なんでしょうね。
ヘタすれば何十年と同じ家柄の人たちが地元の政治を握ってる・・・・・・。お手伝いの人たちすらも、たぶんずっと代々の縁故、変わらない家系の人たちで。・・・・・
だからひかる(ローサちゃん)みたいな、学校出たてで能天気な、政治に興味ないような女の子でもいきなりメインのうぐいす嬢に。
地元の変わらない面々が代々がっちり固めてるからこそ”地盤”と呼ばれ、その強い縁故があるからこそ、組織票が存在するんでしょうけど。
地元の他の人たちは、既得権で固めているそういう人たちが動かない限りは、所詮はカヤの外で、選挙や政治ってそういうものだと思ってて、無関心で無党派層で浮動票なんでしょうね。

だから理香や韮沢みたいな”地盤”を持たない一般人は、政治的な野心も能力も手腕もあったとしても、立候補してもバックアップしてくれる組織すら編成できない。
韮沢の「自分を手伝ってくれた人は5人だけだった」というのは、リアル過ぎる話でしょう。
たぶん韮沢って、それこそ、どこぞの大学の政経学部卒業後すぐかなんかに、理想に燃えて夢いっぱいで議員立候補をしたんでしょうけど、その”地盤”というどうしよもない現実に直面して、手痛い挫折を負ったんでしょうねー・・・・・。
啓太に対する韮澤の「神輿として担がれるというだけでも、選ばれた人間なんだ」というセリフは、どこか切ない響きもあったり。・・・・・
里香は、挫折するまでもなく、そういう現実は知っていたから、なんとかうまく既得権力者に取りついて、まずはその内部に潜り込もうとしてる。
だから、中枢から離されて啓太の地元に来させられてる里香は、ただでさえ小さい自分の存在感が都で消されかけてるんじゃないかと少し不安になったりもして・・・・・。

しかし完全負け試合かと思われた闘いで、啓太が意外な勝利を勝ち取ってしまった。
政策も手腕も、本人のやる気さえも実は重視されていない日本の選挙の現実。
そこで人に言われた通りに言い、指示された通りにだけやってきた啓太が、初めて自分の言葉を喋ったことが勝利への決定打になって・・・・・。
負け馬啓太は、実は使える駒だった。勝ち馬だった。
結果として韮沢にとっては輝かしい戦績の一つが増え、理香にとっては、自分の能力を中枢にアピールできる目立つ実績の一つになった。
その様子を最初から最後までじっと見ていた神林の胸に、何か一つの絵が、うっすらと浮かんできたのかも知れなくて・・・・・。
朝倉啓太って男、何か特別な気運を持ってる人間なのかも、と匂いを感じ取ったというか。・・・・・
最後の最後で情勢をひっくり返す、何かをもっている男。
韮沢にとっても、理香にとっても、後援会のみならず地元の人々にとっても、当選してしまった以上、啓太はもっと高くまで担ぎ揚げられるかも知れない神輿になったのは事実で、もう周囲のそういう思惑からは逃れられない。

神林はどういう絵が胸中に浮かんだんでしょうか?
それを実際に描くんでしょうか?小野田はそれにどういう反応をするでしょうか?
また、他の野心的な領袖連中を実際どう動かすかどうか・・・・・。

韮沢や理香は、啓太とどういう関係性を築いていくでしょうか?
やはりただの足場造りの駒扱いか、もっと高く担ぐ神輿か、それとも、もっと人間的な感情と敬愛の籠った、夢を託す対象となっていくのか・・・・・。

啓太本人すらも、自分が風雲の予兆を起しているとはまだぜんぜんわかっていないんでしょうね。
実際、そうなるかどうかもわかならいし。(笑)

だけどうっすらと、神林の胸中だけに、何かが見え始めたって感じでしょうか?


あ、そうだ。
「大きい善を成すために、小さい悪を行う」
というセリフが出てきたのは、やはり『キングダム・オブ・へヴン』でした。
オーリーもそう言われて、さんざん悩んだんだよね。(笑)
だけど「必要な悪がある」なんて認めたくない、と。・・・・・・

FIXATE 1

2008-05-13 | ドラマ・映画・舞台の感想
すみません、予測してたよりも数字がよくて、逆に驚いてたりもする管理人です。(笑)
私、この手のドラマ好きなんです。
たぶん一般の木村ファンとはずれてるだろう、ツボなど書いてみようかな、と。
Changeならぬ、啓太さん定点観測的雑感。

衛星の黒澤監督絡み番組で、仲代さんが、「歩き方一つから指摘された」と言っていました。
おかげで、今では役に入る時、必ず、その人物の歩き方から考えるようになったって。
『七人の侍』の頃なんて、仲代さんはそれこそそく○みそに、監督からありとあらゆる罵詈雑言を浴びせかけられた、と嬉しそーーーーーに、楽しそーーーにおっしゃってました。
時々、俳優さんが演出家や監督に怒鳴られたとか怒られたとか、それがマイナスポイントみたいに書きたてるメディアがありますけど、俳優さんにしてみれば、言われてナンボのもんじゃないかと。・・・・・・
だって、言ってくれないと監督が何を求めているのかわからないし、自分でだって気づけないし。
監督のタイプもあるだろうけど、言うだけの世界観を持ってる監督ならば、どんどん言ってもらった方が、作品の質はあがるよね。


今回の朝倉啓太、天体観測が趣味でファッションや外見に無頓着で、どちらかと言えば内向的な性格。
ママンからの電話を受けるシーンの、後姿のダサい感じなんか最高!
それじゃあ子供になめられるよね。(笑)
ちょっと前かがみ気味で何となく覚束ない足取り。
背中にもまったく堂々とした意気がなく、すぐにどこかにぶつかったりバランス崩したりする、神経の行きわたらなそうな手足。
正直、うますぎるぐらいうまいんじゃないかと。・・・・(笑)

大きな声や物音にはどうしてもビクビクするし、ちょっと動揺すると神経質に眼鏡をかけなおしたり、口元を触ったり。
でもママンには男の子らしくみせようとするのか意外に強気な態度だったり。(笑)
九州弁もかわいい。
選挙カーでも声が出ないし、「ボロが出るからそれ以上喋るな」と言われる前から、自分の考えなんて人前で喋る気もなし。
でもこういう内向的でちょっと弱そうな人ほど、芯は頑固で梃でも自分の考えを動かさなかったりするんですよね。
ちょっと潔癖なところもあるからこそ、純粋で人に優しかったり・・・・・。

それに眼鏡とって髪をきちんとすると、驚くほど顔は美男子という。(笑)
そんな設定、よく女の子であるような気がするんですけどー。

小津監督が笠智衆さんを、実年齢よりもずっと老けた役で起用することが多くて、よく撮影の最中に、「笠さん、老けてないよ老けてないよ」と言ってたという話を聞いたことがあるんですが、木村さんも、やっぱ眼鏡をかけてないと、時々、「木村さん、カッコよくなっちゃってるよ、カッコよくなっちゃってる」と言いたくなる感じでした。
だって笠さんはその頃、実際に若かったんだから、「老けてない」って言われたって仕方ないですよね。
同じ理由で、実際カッコいいんだからカッコよくても仕方がないって感じでしょうか?(笑)

ローサちゃん演じるひかるとのシーン、ママンと晩御飯を食べるシーン、お父さんのことを訊くシーンなどは、正直、啓太にしてはカッコよすぎな気がしました。
ちょっと「渋っ!(きゅん)」とか思っちゃった・・・・・。

エンドロールバックの、覇気を感じさせる背中と憂いを含んだ大きな黒い瞳も、なんとも美しくて印象的。
麗しの総理の誕生はいつでしょうねー・・・・・・・。
啓太にしてはの、「にしては」の部分がなくなっていく過程、カッコよく成長して行く過程が、すごく楽しみです。

遠くまで飛ばす

2008-05-10 | ドラマ・映画・舞台の感想
阿部ちゃんは「飛ばし」まくってるらしい・・・・・。
それは、遠くまで飛ばす勢いで気合入りまくりって意味なの?
それともセリフを飛ばし気味ってことなの?(笑)
いずれにしても、現場がすごく盛り上がってるみたいなんで、オンエアが楽しみです。
木村さんも朝一から番宣みたいだけど、現場のそういう気持ちに応えるためにも、看板背負ってがんばるしかないもんね。
報道系のキャスターさん達っていうのは、みんな一くせも二くせもあって食えないもんだから、かなーーり消耗するとは思うけど。(苦笑)
木村さんがそういうのと対峙してるのをみると、私はいつもビートルズのインタビュー映像を思い出すんです。・・・・・
ビートルズの場合は、全世界中のメディアを相手取ってたみたいですけどね。中でも一番シビアでシニカルなのが本国イギリスだったみたいで。
今でも、アメリカのラリー・キングとかはそうだと思うけど、報道寄りのメディアは、基本的に”スター”に対しては斜め姿勢みたいなもんらしいから。
しかも相手がスターであればあるほど、舌鋒の攻勢は苛烈になる。
だからこそ、いかにそれにスマートに対応するかが見せどころでもあるんだよね。
仕掛けてくれば仕掛けてくるほど、返球次第で状況を逆転できる感じ。相手の足元を逆に掬うこともできてしまうんですよね。
スターはあえてラリー・キングの番組に出て、イメージを変えようとしたりすることもあるみたいだし。・・・・
もちろん、諸刃の剣だからリスクもものすごく大きいんだけど。

今年のアカデミー賞のレッドカーペットの時かな?
ジョージ・クルーニーのスマートさはやっぱすごかった。
しょうもないリポーターが開口一番クルーニーに「そのタキシードは新調?」って訊くんですよね。
なぜそういう質問をするかといえば、クルーニーが”タキシードが似合うスターNO.1”に選ばれているからです。
アカデミーの会場に使い回しのタキシードを着てくるか来ないかなんて、考えればわかりそうなもんですが、わざと神経を逆なでするような質問をするんですよ。
だけどクルーニーは表情一つ変えずに、あくまでもほがらかにのらりくらり。
同伴している女性が誰なのかについても、あくまでも誰も傷つけずに明朗にのらりくらり。
だんだんと、質問をしているリポーターの知性の方が疑われ出す空気感に。(笑)
さすがクルーニーでした。
政治家役で、木村さんもますます鍛えられてきたんじゃないの?その手の応対に。
いろんな意味ですごく勉強になる役かもね、今度のドラマ。
できる限り遠くまで飛ばして、たくさんの人に届くといいですね。
楽しみです。


あ、そうだ。
TOYOTAさんはあいかわらず、木村さま熱愛っぷりが激しいっすねー・・・・。
コラボCMは「エンジン」、特別モデルは「武士の一分」、今回は両方併せてやっちゃうって感じ?
便乗・・・・・いえ、この手のタイアップはヤマザキさんも大成功みたいだったし、今度はTOYOTAさんとNISSINさんでってことかしら?
それにしても先駆けてオンエアされたコラボCM、素敵でしたね。
「エンジン」の時みたいに全部DVDに入れてくれるのかしら?


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コメレスです。

>三船だけが記憶に残るんですよね。台詞は下手でしたが荒々しくギラギラして、不器用そうで恥ずかしそうに笑うそんな三船は今の俳優達とは一線を画すと思います。

キムラタクヤを”ス○ップのキム○ク”というイメージ以外で見れる人が必要ですよねー・・・・・。
黒澤監督は、三船敏郎を、破滅型やくざ、生真面目な若い刑事、荒くれ侍、豪傑の忠臣、復讐に燃えるエリート社員、人徳のある医者、息子を誘拐された富豪・・・・・結構、いろんな人物像で描いたと思うんです。
私も例にもれず、最初は黒澤作品って活劇の時代劇しか観ていなくて、『赤ひげ』を観るということになった時に、正直、「あの野侍がぴったしの三船敏郎が、偉いお医者さんの役なんてはまってるの~?」なんて思ってました。・・・・・無知って怖い。(笑)
『赤ひげ』の三船さん、やっぱちょっと荒っぽいところもある役なんですが、最高に良かったんです。
黒澤監督って、ほんと三船敏郎を愛していたんだなー・・・・・とつくづくと思いました。

>トップを走り続ける人々の共通点?
>手塚氏も含め、全員ものすごく貪欲なんだよね。
>(日本的な?)常識からいくと、もうトップへ上り詰めた人は一線を退いて、
>下界のことはほっといて優雅に高見の見物をしろと。
>いつまでも現役にしがみつくのはちょっとみっともなくないか?
>後進のために道を開けるというのが美学でしょ、という意識が根強く残ってる気がします。

アイドル道はもう後進に譲ってもいいんじゃないかと私は思っています。(笑)
だけど、アーティストや俳優には、トップというものがないですよね。
イチローの言動を見ててもそう思うんですが、貪欲というより、理想主義、とかストイックで求道的、というのがしっくりくるような気がします。
黒澤監督がアカデミーの特別賞を貰った時に言った言葉は、「僕はまだ映画のことがわかっていない」だったそうですから・・・・。
木村さん自身、雲がかかって見えない頂上を望んで、「俺は今、どのへん?」って呆然としているんだと思うんです。
だから高みの見物なんかやってられないし、ぼやぼやなんてしてられないと思うんでしょうね。
気力体力があるうちに、登る気持ちがあるうちに、少しでも先に進まなくちゃって。・・・・・

あほの子なの?神の子なの?(レス追加)

2008-04-29 | ドラマ・映画・舞台の感想
啓太さんはとってもダメな子みたい。
だめだめでもじゃもじゃでださださでへろへろ。
・・・・・・・かわゆい。(笑)
「顔だけはいい」あほの子なの?
『ざまをみろ』でも、もじゃくらは物事と正面から向き合わない人、当事者意識がない人、みたいなことを木村さん言ってたね。

でもダメな子は一方で、トラン監督の手によって、人々のありとあらゆる罪悪災禍をわが身に背負って贖おうとするサルバトーレらしい。・・・・・
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=46&idioma=CAS&idnoticia_PK=504538&idseccio_PK=1026&h=
華麗の鉄平を見て、Shitaoに木村さんを抜擢したという監督。
「彼の苦しみを人々に知って欲しい」と。
たしかに鉄平は、一族の呪いみたいなものや、ありとあらゆる人の悪意や欲望みたいなもの、そういう痛みや悲しみを、一人ですべて背負って全部浄化しようとした人なのかも知れない。
I come with the rain....一体どういう作品になるんだろう?
キムラタクヤの役割はどんななんだろう?


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コメレスです。

"We do not come on time. It is not finished. I hope to be in Venice." (自動英訳)
の部分からするとヴェニス向けに再編集してるのかなー・・・・?と。
もしかして、より観念的にして、Shitaoの比重を増やすのかも?とか。・・・・・
ほんと、木村さんの撮影期間はすごく短かっただけにどうなるんでしょうかねー・・・・・。

>血まみれになって這いずる救世主。
>ううーーーーーーーーーーん・・・そそる(爆)

なんかShitaoのこと考えると、わたくし動悸がするんです。(笑)

>ところでShitaoはやはりチャイニーズ設定のようですね。

"Only I want that the people understand the pain that Christ suffered, although it is represented by a Chinese." (自動英訳)
の部分ですよね?
そうですね。プロモの中でも"Japanese"という言葉は出てこなかった気がします。
今はチベットの問題があるからなのかな・・・・ともちょっと思いましたが。

>モジャクラさん、体温の低い人系?っぽくないですか?
>完全にダメダメな人ではないような。

『ざまをみろ』の中に、やっぱり書いてあったような気がしたんですが、「今までは自分の存在が周りを変えていくような人物が多かったけど、今度は、自分が変わっていく役かも」とかなんとか。・・・・・
だから、最初はだめだめで、でも、だんだんと悩める美しき総理になっていくのでは?
うふふ。