不動の動

洞察しましょう――(観相学的)断章(フラグメント)。。う~ん、、洞察には至らない印象を書き留めるメモ、いや落書きかな。

はあ。

2016-07-31 | Weblog

無党派層、女性。
こんな人僕は嫌いですが、野党が、対抗候補が、というか、
まあ、これが日本の現実なんですな。
千代の富士が亡くなったなんて。

東京都知事選 小池百合子氏が当選確実
7月31日 20時20分
舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙は31日に投票が行われ、無所属の新人で元防衛大臣の小池百合子氏の初めての当選が確実になりました。東京都知事に初めて女性が就任することになります。
東京都知事選挙の開票は、早いところでは午後8時から始まっています。
NHKの情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などでは、元防衛大臣の小池百合子氏が、自民党、公明党、日本のこころを大切にする党が推薦する元総務大臣の増田寛也氏や、民進党、共産党、社民党、生活の党が推薦するジャーナリストの鳥越俊太郎氏らを引き離して極めて優勢で、今後順調に得票を伸ばすと見込まれることから、小池氏の初めての当選が確実になりました。東京都知事に初めて女性が就任することになります。
小池氏は兵庫県出身の64歳。エジプトのカイロ大学を卒業後、テレビのニュースキャスターなどを経て、平成4年の参議院選挙で、当時の日本新党から立候補して初当選しました。
翌平成5年に衆議院議員に転じ、今回、都知事選挙に立候補するまで8期連続で務めました。この間、日本新党から新進党、自由党、保守党を経て、自民党に移り、平成15年、小泉第2次改造内閣で環境大臣として初入閣し、地球温暖化対策を進めるため「クールビズ」の旗振り役を務めました。
平成17年の衆議院選挙では、郵政民営化に反対する候補のいわゆる「刺客候補」として、選挙区を地元の兵庫県から東京10区に移して立候補し当選しました。
平成19年には、第1次安倍内閣で防衛大臣に就任し、防衛庁時代を含めて女性で初めて防衛省のトップに立ちました。
今回の都知事選挙では、自民党が増田氏の支援を決める中、小池氏は、東京都連に出していた推薦願を取り下げて立候補し、事実上の分裂選挙となりました。
小池氏は、政党の推薦を受けず、親交のある一部の自民党の国会議員や、みずからが地盤とする豊島区や練馬区の区議会議員らの支援を受けました。
選挙戦で、小池氏は、都知事が2代続けて政治とカネの問題で任期途中で辞職したことを踏まえ、しがらみのない政治を実現させるとして「都の政策決定過程を透明化する」と訴えました。
また、オリンピック・パラリンピックに関連する予算の見直しや、待機児童の解消、それに、環境に配慮した都市づくりなどに取り組むと訴えました。その結果、所属する自民党の支持層や、特定の支持政党を持たない無党派層などから幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。
小池氏は「これまでにない選挙で、支えてくれる人の輪が広がっていくのを痛感した。新都知事として、これまでにない、見たことがない都政にまい進していきたい」と話していました。

 

 

中国スマホ利用者 「iPhoneからファーウェイに乗り換え」が急増中
7 / 31

Forbes Japan

Yue Wang

© atomixmedia,inc 提供 29歳のホテルマネジャー、ヤン・グアンユーは今年2月、iPhone 5SからファーウェイのMate 8に機種変更した。香港と深センを頻繁に行き来するヤンは、ファーウェイの548ドル(約5万6,000円)の端末が2つのSIMスロットを持ち、電話番号を簡単に切り替えられる点に魅力を感じた

「iPhone 6Sに特筆すべき点はない。ファーウェイのスマホの評判がとてもいいので、自分も使ってみたくなった」とヤンは語った。

中国圏のiPhone売上は33%のマイナス

アップルにとって中国は、売上高の30%近くを占め、最も成長が早い重要マーケットだった。しかし同社は7月26日、中国(香港・台湾を含む)の第3四半期の売上高が前年同期比33%減少し、88億4,000万ドル(約9,000億円)にとどまるとの見通しを示した。第2四半期の中国(台湾・香港含む)の売上高も同26%減の124億9,000万ドル(約1兆2,700億円)と低迷した一因は、ヤンのような”乗り換え組”の増加だ。

アップルの最近の製品は、中国企業の端末より魅力的とは言えなくなっている。市場調査会社Canalysのアナリスト、ジェイソン・ローは、「中国人はiPhone 6と外観や機能が大きく変わらないiPhone 6sに買い替えようとは思えなかったし、画面が小さいiPhone SEは、大きなディスプレイを好む現地消費者の関心を引けなかった」と指摘した。

対する中国企業は、中国人消費者がより高級な端末に買い替えるのに対応し、高価格製品の開発に力を入れ、アップルとの差を急速に縮めている。

市場調査会社ニールセン(Nielsen)によると、中国のスマホ市場における今年6月の300ドル(約3万1,000円)以上の機種のシェアは、昨年末から4.4%拡大し47.6%に増えた。一方150ドル(約1万5,000円)以下の端末のシェアは3.21%縮小した。

ファーウェイは25%の増加

中国メーカーの中でも快進撃を続けているのが、ファーウェイとOPPOだ。ファーウェイは自主開発したチップを高価格製品に採用し、バッテリーの持ちを改善する一方、スカーレット・ヨハンソンやヘンリー・カヴィルといった海外スターを広告塔にして、ビジネスパーソンを取り込もうとしている。これらの努力が功を奏し、ファーウェイの今年前半のスマートフォン出荷台数は同25%増の6,060万台になった。

OPPOは今年6月、23%のマーケットシェアを握り、ファーウェイ、サムスンを押さえて中国でトップシェアになった。同社は店舗の強力な販売力とセルフィーに特化した新製品R9モデルによって、業績を伸ばしている。

関係者は「中国企業はブランドイメージ向上に取り組んでいる。アップルがそんなにいいわけでなく、現地ブランドが悪くないなら、これまでのように皆がiPhoneに殺到することはなくなる」と語った。

中国当局は今年4月、アップルの電子書籍と音楽配信サービスを突然ブロックした。6月には北京市知的財産権局が、iPhone6は中国のスマホメーカーBaili(佰利)の製品を模倣していると認定するなど、アップルは中国当局の対応にも苦慮している。

とはいえ、現地のライバルが高価格帯セグメントでアップルに匹敵するレベルになったと結論づけるのは尚早だ。

Canalysによるとアップルは今年第1四半期、500ドル以上のスマホマーケットで55%のシェアを確保した。iPhone 6sをリリースした昨年の第4四半期のシェアは70%だったのに対し、昨年第3四半期のシェアは60%、第2四半期は67%だった。

「アップルが中国で苦戦しているのは、プロダクトサイクルの狭間にいるからだ。ファーウェイはP9とMate 8で成功したものの、主戦場はなお中低価格帯のセグメントだ」

IDSバイスプレジデントのブライアン・マーは、アップルが中国マーケットで輝きを取り戻せるかどうかは、次のiPhone次第だと指摘する。アップルCEOのティム・クックは7月26日のアナリスト報告で、「中国市場を楽観的に見ている。今後も驚くようなイノベーションを続ける」と語り、強気の見通しを維持した。

一方、アップルからファーウェイに乗り換えたヤンは、次世代iPhoneについてこう答えた。

「次のiPhoneの何が新しくなったのかには興味がある。私はアップルウォッチや、iPad、Macを持っており、それにつなげるスマホはやはり必要だ」

 

→ こう見ると、日本はガラパゴスですな。大体、島国だから、異なる国・地域への行き来が少ないからだろう。

日本のスマホも危機感持って進化してほしいなあ。


memo

2016-07-31 | Weblog

李登輝元総統、石垣島訪問 「台湾の移民は誇り」

7月31日 12時54分 

中央社フォーカス台湾

(東京 31日 中央社)李登輝元総統は30日、沖縄県石垣島を訪問し、パイナップル産業の発展に貢献した台湾からの移民を記念する「台湾農業者入植顕頌碑」を見学。台湾の移民は台湾の誇りだと感想を述べた。

2000年の総統退任後8回目の訪日。2008年には沖縄県を訪問しているが、石垣島を訪れるのは今回が初めて。曾文恵夫人ら家族も同行した。

李氏は、台湾と石垣島は日本統治時代から密接な関係があったと強調。移民を受け入れた石垣島民に感謝の意を示した。また、顕頌碑は双方の融和の象徴だと語り、友好の証として歴史を伝える役割に期待を寄せた。

李氏は31日午後に全国青年市長会で「石垣島の歴史発展から提言する日台交流のモデル」について演説し、来月3日に台湾に戻る予定。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)

 


日朝

2016-07-31 | Weblog

暑いですなあ
食欲もあまりわきません。
ちょっと、図書館とブックオフで、本を借りたり買ったりした。

悩みは尽きない、と言うけれど…
このところ、あることで、お金を大損したことに気づいて…
他にもいろんなことがある。
で、いろいろなことで頭がいっぱいになるのだけど、いくら考えても、今の自分にはどうしようもできないことばかりで、焦ってみても、仕方がない。忘れて、単純になるより仕方がない。
思いというのは、勝手にそちらへ飛んで行ってしまうものだけど、幸い、人間というのは、生来、健康なところもあるようで、気の進まない、不快なことは考えずに、忘れることもできるらしい。
いや、このくらいにしておこう。
まあ、ゆったりした気分でいたいものですな。

ちょっと補足しよう。
僕は、これはもうどうしようもなく、偏執的なところがある。頭がぐ〜っとある特定の事物、出来事などに向かってしまい、全体が見えなくなる、という傾向がある。
これはずっと前からなので、たぶん、ある種の病気なのだろう。
こんなことは僕だけに限ったことではない、けれども。
あることにグ〜っとのめり込み、というのは、その対象を仕事にしていれば、万々歳なのかもしれない。
その外に出る必要もないかもしれない。
そのことで、お金を得て、生活するのであれば。

さて、いつ頃からかな、と振り返ってみると、たぶん中学生の後半くらいからじゃないだろうか、自意識というのが明確になりだした思春期のころのような気がする。第二次性徴期、というのだろうか。

たぶんその延長で、ニキビとか、外見とかを気にする延長なのだろう。

しかし、そうした、ちっぽけな、少し離れてみれば、どうでもいいようなことなどに支配されている自分というのは、よいものではない。
そのよくない自分というこはたぶん見つめなくてはならない、そうでないと克服できないだろう、と思う。が…。





毎日社説
沖縄ヘリ着陸帯 強引さが解決遅らせる
7月31日
 政府は、沖縄県の米軍北部訓練場(東村(ひがしそん)、国頭村(くにがみそん))の返還条件になっているヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設工事を今月下旬、約2年ぶりに再開した。
 全国から機動隊を含む数百人の警察官を動員し、抵抗する住民を排除して工事を強行するやり方は、県民感情を逆なでする恐れがある。
 北部訓練場は面積約7800ヘクタールを有する沖縄県最大の米軍施設だ。日米両政府は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告で、半分を超える約4000ヘクタールの返還で合意したが、条件として返還区域にあるヘリパッド6カ所を残る区域に移設することになっていた。
 だが、新たなヘリパッドは東村の高江という人口約150人の集落を取り囲むようにして計画され、最も近いものは民家から約400メートルしか離れていない。高江には小中学校もある。
 ヘリパッドの移設計画が作られた当時、米軍輸送機オスプレイの配備は明らかにされていなかった。すでに運用が始まっている2カ所のヘリパッドには、オスプレイが飛来し、騒音は激化しているといわれる。
 沖縄防衛局の調べでは、6月に高江で観測されたヘリの騒音は、昼間600回、夜間383回。1日平均では昼間20回、夜間12・8回の計32・8回に上った。2014年度の月平均と比べると、6月の夜間の騒音は約24倍にもなった。
 防衛局には「子供が怖がっている」「眠れない」「夜10時以降になぜオスプレイが飛んでいるのか」といった苦情が来ている。
 政府は、オスプレイなどの米軍ヘリが集落上空を避けて飛ぶよう、高江に航空標識灯を設置する対策を検討しているが、どれほどの効果があるかはわからない。
 北部訓練場の周辺は自然が豊かで、隣接地域は近く国立公園に指定される予定だ。将来的には世界自然遺産登録を目指すという。
 SACOから約20年たち、米海兵隊の展開が変化する中、計画通り6カ所のヘリパッドが必要なのか柔軟に考えてみる必要もあるだろう。
 北部訓練場の返還計画が実現すれば、沖縄の米軍専用施設・区域の約2割が返還されることになる。
 だが、航空機騒音や事故に対する住民の不安の声を軽視し、工事を強行しては、県民に新たな負担を押し付けることになるのではないか。
 普天間飛行場の辺野古移設の問題に加えて、北部訓練場のヘリパッドの移設工事でも国と沖縄の対立が深まれば、沖縄の基地負担を軽減し、日米安保体制を安定的に運用するという問題の解決はますます遠のくことになりかねない。

 


「中国の脅威」と殺傷事件=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

毎日新聞2016年7月31日 東京朝刊

「排外気分」のその先に

 3年に1度の参議院選挙の2週間後、毎年のようになってしまった東京都知事選挙の1週間前にこの原稿を書いている。

 参議院選挙では、民主党に勢いのあった6年前の当選者が今回改選されたので、与党(自民・公明)が当然に議席を増やした。だが株価急上昇の3年前と、アベノミクスへの期待が剥げ落ちている今回を比べて、与党の得票率(比例代表+選挙区の総数で計算)が同じ49%で高止まりしていたのは、考えさせられる出来事だった。

 投票率の低さも影響している。今回も前回も与党に投票したのは有権者の4人に1人だが、有権者の半数近くが投票に行かないので得票率は5割となり、1人区が多いため獲得議席数は半数を大きく上回る。だが、批判票を投じに行かない層が多いのはなぜだろう。さらにいえば、与党に票を入れ続ける4人に1人の、強固な支持動機とは何か。

 筆者は「中国の脅威」がキーワードなのだと思う。「アベノミクスは評価しないが、集団的自衛権だの憲法改正だので、中国の脅威に対抗していくのは仕方ない」。批判票を投じずに棄権に回っている層には、こういう考えの人も多いと思うのだ。首相支持層であればなおのこと、中国と妥協しないその姿勢を一種の心頼みにしている。つまり中国共産党政権の対外強硬姿勢が、安倍政権の飛行持続の燃料になっているわけだ。対する中国共産党政権も、日本で要人の靖国参拝や憲法改正の動きがあるほど、自国民をあおって支持を固められる立場にある。皮肉な共依存といえよう。

 ところで「中国の脅威」の実態は何か。南沙諸島や尖閣諸島への進出姿勢は、眼前の事実だ。だが「尖閣の次は沖縄を取りに来る」という見方はどうだろうか。中国の最大の関心が台湾の回復にあることは自明であり、しかもそれはとても困難なことだ。帰属に争いがなく米軍基地もある沖縄を侵略などしていたら、台湾回復など夢のまた夢、日米を筆頭に多くの国から経済制裁を受けて、輸出主導で発展してきた中国経済は死にひんする。

 中国は計算しているだろう。歴史的に帰属に争いのある無人島での火遊びは、第三国から侵略とまでは非難されにくいと。格差拡大でたまる一方の国民の不満も、国威発揚気分でガス抜きできると。だがそれにも増して意味があるのは、軍拡による国内軍需産業の需要創出ではないか。予算をつける側の利権は膨らむし、景気対策にもなる。対する米国陣営でも軍産複合体が、旧ソ連という仮想敵を失い、中東での泥沼の戦闘にも国民の支持を得にくくなった分、プロレスの格好の相手として中国という悪役の勃興を大歓迎し、実態以上にその脅威を喧伝(けんでん)しているように見える。なにぶんネット時代、排外気分の連中をあおれば、世論にはすぐに火がつく。

 「中国の脅威」の流行で思い出すのは、かつての「ソ連の脅威」だ。ソ連の後継国家のロシアは最近もクリミア半島を併合したし、北方領土を返す気配もないが、「ロシアの脅威」と騒ぐ声は小さい。いたずらに危機をあおり立てず是々非々で向き合うことが国益にかなうと、国民の多くが理解できているからだろう。ロシアよりはるかに経済関係の深い中国との関係はなおさらであり、尖閣で粛々と対峙(たいじ)するのは当然として、それ以上に脅威をあおりあおられるのは、軍拡の受益者の思うつぼである。

 だがそれにしても今の日本は、いや世界も同じだが、敵味方の二分法に弱い。自他の間に線を引き、「あちら側のせいでこちら側は迷惑している」「あちら側をやっつけろ」と主張すると、支持が集まる。背景にあるのは、社会から疎外された者が代償行為として、自分よりもさらに弱い者や、排斥すべき者を求める心理メカニズムだ。こうした心理の跋扈(ばっこ)が、民主的な多数決による決定の妥当性を、世界中で弱めつつある。

 本稿を書き終えた後に、多数の障がい者を「税金の無駄」と見下して虐殺するという、ナチスと同列の犯罪が起きた。自他の間に線を引き向こう側を排斥する発想が、最もおぞましいレベルにまで肥大化したこの狂態と、今の「なんとなく排外気分」の世相。両者はもちろんはるかかなたに隔たってはいるが、実は同じ地面でつながっていることに気付かねばならない。=毎週日曜日に掲載

→ 中国の政権への批判、と中国脅威論と、日本の排外気分、というのは、重なるようで、きちんと分けたほうがいいと思った。

中国政府の強権というのはきっとあって、でも、それは中国の人々の問題で、じっくり見れば、日本人は冷静になれると思う。

ただ、冷静になれば、それほど脅威ではないこともわかると思うが、脅威と思わせてしまう中国政府もあると思う。それは中国政府および中国の人々にも得にはならないと思う。

たとえ、中国を脅威と感じたからといって、排外的になるのは、日本人の冷静でないところで、われわれの良くないところではないか。

 



朝日社説
公的年金運用 国民の理解あってこそ
2016年7月31日(日)付
 公的年金の積立金の運用で昨年度、約5・3兆円の損失が出た。運用を担う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が公表した。
 リーマン・ショックがあった08年度(マイナス約9・3兆円)、サブプライム・ショックの07年度(同約5・5兆円)に次ぐ損失の大きさである。
 主因は国内外の株式投資の不振だ。14年秋に運用基準を見直し、株式の割合を増やしたことが裏目に出た。
 短期の損失が即座に給付に影響するわけではない。自主運用を始めて以降の積立金の運用収益は累計で約45兆円にのぼる。年金は現役世代が払った保険料と国庫負担(税金)で毎年の給付を賄うのが基本的な仕組みで、積立金は給付に必要な財源の約1割に過ぎない。
 だが、国債など国内債券を中心に運用していたころに比べ、株式市場の不安定な動きの影響を受けやすくなり、変動幅が大きくなったのは事実だ。
 野党は「国民の大事な年金を危険にさらしている」と批判を強めている。それは、国民の間に根強い不安や不信があると見定めてのことでもある。年金制度にとって、国民の理解と納得を欠く状況が広がることは、見過ごせないリスクになる。
 株式の比重を高めたことについて、GPIFはあくまで経済情勢や運用環境の変化に合わせた見直しだと強調する。
 しかし、世界経済フォーラム(ダボス会議)で「GPIFは成長への投資に貢献する」と述べるなど、運用基準の変更を政権の成長戦略と結び付けて語ってきたのは、ほかならぬ安倍首相だ。「政治主導の見直し」「政権の株価維持対策」との見方が消えないゆえんである。
 運用の見直しとセットのはずのGPIFの組織改革は積み残されたままだ。今年になってようやく、理事長に権限や責任が集中している体制を合議制に改める改革法案が国会に提出されたが、審議は進んでいない。
 これでは、GPIFがいくら「不安にならず、長い目で見守って」と呼びかけても、国民には届かないだろう。
 まずは約束した組織改革を早期に実現し、GPIFへの信頼を高めることが不可欠だ。
 資産配分についても、どこまでリスクをとるのか、安定重視の運用だと将来の給付水準はどうなるのか、選択肢を示しながら、労使の代表も入った厚生労働省の審議会で改めて議論してはどうか。
 国民の理解なくして安心なし。それを肝に銘じてほしい。



NHK
香港の独立主張する男性 立候補無効に
7月31日 7時57分
香港の議会にあたる立法会の選挙を巡って、香港の選挙管理委員会は、香港の独立を主張する男性の立候補を無効とする初めての決定を行い、独立の主張への若者の支持が一定程度、集まるなかで論議を呼びそうです。
4年に1度の香港の立法会の選挙は、ことし9月4日に投票が行われる予定で、29日、立候補の届け出が締め切られました。
香港の選挙管理委員会は30日、中国からの独立を掲げて立候補を届け出た陳浩天さんに対し、立候補は無効だと通知しました。その理由について、香港独立の主張が「香港は中国の不可分の一部」と定めた、香港の憲法に当たる基本法に合致しないためとしていて、香港政府も決定を支持していますが、陳さんは市民の当然の権利である被選挙権を奪うものだと強く反発しています。
香港では、おととし、「雨傘運動」と呼ばれた民主的な選挙を求める学生たちの抗議活動が強制的に排除されたあと、一部の若者が香港の独立を掲げる複数の政治団体を立ち上げています。
香港独立の主張を巡っては、地元の大学が今月行った世論調査で「支持する」と答えた人が市民全体の17%でしたが、15歳から24歳では39%に上り、若者の支持が一定程度、集まっています。
こうしたなか、選挙管理委員会が香港独立を主張する人の立候補を認めない決定を初めて行ったことで、投票日に向けて論議を呼びそうです。


めも

2016-07-30 | Weblog
上毛新聞だけど、共同かな。
日本の農業人口200万人割れ 1990年の4割程度に
更新日時:2016年7月30日(土) PM 04:22
 日本の農業の就業人口が今年に入り初めて200万人を割り込んだことが30日、分かった。およそ四半世紀前の1990年には480万人を超えていたが、その4割程度にまで落ち込んだ。高齢者の離農が進んでいる上に、政府が旗を振る若者の就農も伸び悩み、農業の担い手減少に歯止めがかからないためだ。
 生産現場ではTPPや国による減反見直しに対する不安も根強い。農業の生産基盤の維持に向け、経営の安定化に向けた政府の対策が問われそうだ。
 農林水産省がこのほどまとめた16年農業構造動態調査によると、2月1日現在の農業就業人口は前年比8・3%減の192万2200人だった。

めも

2016-07-29 | Weblog

なかなか詳しくていいですな。
NHK
GPIF 昨年度5兆3000億円余の赤字
7月29日 18時45分
公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、昨年度の運用実績について、中国経済の減速に端を発した世界同時株安などの影響で、5兆3000億円余りの赤字になったと発表しました。
公的年金の積立金を運用しているGPIFは、29日午後、昨年度(平成27年度)の運用実績を発表しました。おととし10月に運用方針を見直し、国内株式と外国株式の割合を、それぞれ12%から25%に引き上げたあと、年度を通した運用実績が発表されたのは初めてで、5兆3098億円の赤字、収益率はマイナス3.81%となりました。

GPIFは、去年8月の中国経済の減速に端を発した世界同時株安などが影響したと分析していて、GPIFの単年度の運用実績が赤字になるのは5年ぶりです。収益の内訳は、国内株式が3兆4895億円の赤字、外国株式が3兆2451億円の赤字、国内債券が2兆94億円の黒字、外国債券が6600億円の赤字などとなっています。

これにより、GPIFが運用する積立金の総額は、ことし3月末現在で134兆7475億円となりました。また、GPIFは、今後の運用の透明性を高める一環として、平成26年度末時点で保有していた、すべての株式や債券の個別銘柄と時価総額を、29日に初めてホームページなどで公開しました。
GPIF理事長「給付額に直ちに影響ない」
GPIFの高橋則広理事長は記者会見で、昨年度の運用実績が赤字になったことについて、「去年8月上旬までは明るい市場運用状況だったが、中国の人民元の引き下げ報道などをきっかけに、特に株式市場が下がっていく状況になった。運用実績の数字を謙虚に受け止めて今後の運用に生かしたい」と述べました。

そのうえで、高橋理事長は年金給付額に与える影響について、「毎年の給付は、その年の保険料と国庫負担でおおむね賄う仕組みになっている。積立金が短期間で上下しても、受け取る給付金には直ちには影響が出ない。少しでも年金財政の安定に資する形で運用している」と述べました。

また、高橋理事長は、保有する国内外の株式の割合を引き上げたことについて、「株価の下落が大きく響いてトータルではマイナスとなった。しかし、日本の国債で収入を得るのは非常に難しい局面に入ってきているので、価格の変動はあるかもしれないが、外国の債券や外国株式、日本の株式に分散投資して利息や配当など収入の多様化が図られてきたのは非常に大きな利点だと考えている」と述べました。
厚労相 短期的な変動に過度にとらわれるべきではない
塩崎厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、「年金積立金の運用は、リーマンショックなどの大きな市場変動があっても、累積では大幅な収益を確保している。短期的な評価損があったとしても、年金財政上の問題は全く生じず、年金の給付額に影響を与えるということもありえない。年金積立金の運用は、長期的な観点から行うもので、短期的な変動に過度にとらわれるべきではない」と述べました。そのうえで、塩崎大臣は「国民の老後を支える年金が将来にわたって、きちんと確保されることが何よりも大事なので、引き続き、年金積立金の運用については適切に対処していきたい」と述べました。
野党からは批判「参院選終わるまで隠していた」
公的年金の積立金の昨年度の運用実績が発表されたことを受けて、民進党は、国会内で会合を開きました。この中で、山井和則国会対策委員長代理は「例年は7月上旬に発表していたものを、参議院選挙があるからと言って、きょうまで5兆円余りの損失を隠してきたことに強く抗議したい。国民の年金を政治利用し、アベノミクスと称して目先の経済政策のためにリスクにさらしたものだ」と批判しました。民進党はGPIFに対し、おととしの運用方針の見直しが無かった場合の収益の試算を求めるなどして見直しが適切だったか追及していくことにしています。

共産党の小池書記局長は記者会見で、「アベノミクスの株価対策のために、国民の大事な年金資金を利用し、大きな穴を開けた安倍政権の政治的な責任は、極めて重大だ。また、公表の時期も、参議院選挙が終わるまで隠していたととられてもしかたがなく、安倍政権の隠蔽体質が表れている。国会でこれから追及していきたい」と述べました。
「リスクや損失 国民に説明し理解求める工夫を」
明治大学公共政策大学院の田中秀明教授は「公的年金は、現役世代が払った保険料がそのときの高齢者に回る仕組みで、運用収益の年金収入全体に対する割合は1割弱だ。運用してもそれほど影響はない」と話しています。

その一方で田中教授は、想定した運用利回りが目標を大幅に下回った場合のリスクについて、「給付の削減、もしくは保険料の引き上げ、あるいは税金の投入などが必要になる可能性はある。GPIFは、国民に対してどれくらいのリスクをとるのか、あるいは損失が出た場合、誰がどう責任を取るのか、絶え間なく説明し、きちんと理解を求めるという工夫が必要だ」と話しています。
「将来の減額につながる非常に深刻な問題」
日本総合研究所の西沢和彦主席研究員は「今の年金の仕組み上、損失が発生すれば、将来の世代の年金の減額となって表れてくるので、非常に深刻な問題だ。『損失が発生した場合には、保険料を引き上げたり、給付を抑制したりするが、それでも国民の皆さん、いいですか』という問いかけを本来すべきだ。基礎年金までも運用成績が悪いことによって給付水準が低下してしまうことになるとすると、われわれが基礎年金に対して抱いている最低生活保障的な期待が裏切られてしまう」と話しています。
「ポートフォリオの改革 着実に前進」
アメリカのコロンビア大学の伊藤隆敏教授は「これによって直ちに受給額が下がるということはない。おととしは15兆円の黒字で、その前の年は10兆円の黒字だから、たとえ5兆円、6兆円の赤字が出たとしても、この3年間で見れば、ものすごい利益を上げているということで、ポートフォリオ=運用割合の改革は着実にうまくいっている。むしろリスクを避けて、100%債券、あるいは100%日銀に預けて現金で持つと言えば、今のペースでは20年でゼロになるから、それこそ今、40歳以下の人はもらえない」と話しています。
“世界最大級の機関投資家” GPIF
GPIFは厚生年金と国民年金の積立金の運用を行う独立行政法人で、運用資産の総額がおよそ134兆円に上る世界最大級の機関投資家です。年金積立金は将来の年金給付の貴重な財源だけに、法律で、運用は「長期的な観点から安全かつ効率的に行う」ことが求められています。

GPIFは、現在、農林中央金庫出身の高橋則広理事長をトップに金融機関などの出身者や証券アナリストを中心とする98人の役職員が、経済情勢の分析や運用方針の決定を行うほか、民間の信託銀行や投資顧問会社などの運用の委託先を指導しています。年金の積立金を、どの資産に、どの程度の割合で投資するかという運用方針は、GPIFの運用委員会の審議を経て決定され、厚生労働大臣の認可を得ることになっています。

運用実績は経済情勢によって毎年変動があり、リーマンショックが起きた平成20年度は9兆3400億円余りの赤字となった一方、平成26年度は株価が堅調に推移したことなどから過去最高の15兆2900億円余りの黒字となりました。
超低金利で運用方針見直し 株式市場の”鯨”
GPIFは、おととし10月、公的年金の積立金の運用方針を見直しました。国債などの国内債券の割合は60%から35%に引き下げられ、外国債券は11%から15%に、国内株式と外国株式はそれぞれ12%から25%に引き上げられ、株式の割合がほぼ倍増しました。

株式の割合を引き上げた理由について、GPIFは「超低金利の中、国内債券中心の運用では高い利回りが期待できず、将来、年金財政を維持するのに必要な積立金を確保するのが難しくなる」などとして運用の収益性を高めるためと説明しています。一方、「株式への投資を増やしたことで、株価の変動の影響を受けやすくなった」として、リスクのある運用だと懸念する声もあります。

国内の株式市場で運用している資産の額は、ことし3月末現在で30兆円と、資産全体の21%に上っています。そして、GPIFが保有する株式の時価総額は、東京証券取引所1部に上場している株式全体の実に6.1%を占めています。こうした株式市場での存在感の大きさから、金融業界ではGPIFを「池の中の鯨」と例えることがあります。例えば、大幅に値下がりした銘柄の株価が急激に回復した場合に「GPIFが大量に買ったのではないか」という意味で、「鯨が動いたのではないか」といった表現が使われます。

資産運用会社、いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「多くの投資家が短期間で株式の売買を繰り返す傾向が強まるなかで、株式を中長期的に保有する特徴があるGPIFは、株式市場を支える意味でますます大きな存在となっている」と話しています。

中国 拘束の日本人「国家の安全に危害与えた疑い」
7月29日 20時26分
今月、中国を訪れた日本人の男性が現地の捜査当局に拘束されていることについて、中国外務省は、29日、「国家の安全に危害を与えた疑い」で、関係部門がこの男性を調べていることを明らかにしました。
関係者によりますと、拘束されているのは、東京に本部がある日中の交流団体の関係者の男性で、今月11日に中国に入国したあと連絡が取れなくなりました。その後、中国の捜査当局から北京の日本大使館に「身柄を拘束している」と連絡があったということで、スパイ行為に関わった疑いが持たれている可能性もあるとみられています。

これについて、中国外務省の陸慷報道官は、29日、NHKの取材に対し、「国家の安全に危害を与えた疑い」で、中国の関係部門がこの男性を調べていることを明らかにしました。そのうえで、「この件については、中国側はすでに日本側に通報した」としていますが、具体的にどのような言動が問題になっているのかは明らかにしませんでした。

中国政府は、おととし、反スパイ法を施行し、スパイ組織に属していなくても海外の組織や個人が国家の秘密や情報を盗んだり、探ったりすれば、スパイ行為に当たると定めるなど、外国人の国内での活動への監視を強めています。

去年5月以降、スパイ行為に関わった疑いで合わせて4人の日本人が拘束され、このうち上海で拘束された女性が今月までに起訴されたことが新たに分かり、起訴されたのは、合わせて2人となっています。



トルコ 外交官88人解雇「ギュレン教団に関与」
7月29日 20時44分
トルコ政府は、クーデターを計画したとみているイスラム組織「ギュレン教団」の下で海外のネットワーク作りに関与していたとして、外交官88人を解雇し、日本を含む関係各国に身柄の引き渡しや情報提供など協力を求めています。
トルコ政府は、今月15日に起きたクーデター未遂はイスラム組織「ギュレン教団」が企てたとみていて、組織に関わったとして、軍人や裁判官、教師など6万人以上を職務停止や解任の処分にしています。
さらに、チャウシュオール外相は28日、記者団に対し、教団の下で海外のネットワーク作りに関与していたとして、大使を含む外交官88人を解雇したことを明らかにしました。そして「裏切り者たちは取り除かなければならない」と述べ、処分の対象となる外交官はさらに増えると説明しました。
解雇された外交官の1人でロシア中部のタタルスタンにある総領事館の職員は日本に逃亡したということで、トルコの首都アンカラにある日本大使館は「日本の空港に到着したところまでは確認できている。トルコ政府からの協力の要請に対して『国内法に基づいて適正に対応していく』と返答した」と話しています。
チャウシュオール外相は各国に、解雇した外交官の身柄の引き渡しや情報提供など協力を求め、特にヨーロッパ各国が応じようとしないと非難していますが、強権的な手法に懸念を強める国々との間で摩擦が生じることも予想されます。


オバマ大統領に広島県知事が書簡 “核政策の見直し支持”
7月29日 20時08分
アメリカのオバマ政権が核兵器の先制不使用を含む新たな核政策の検討を始めたと報道されたことを受けて、広島県の湯崎英彦知事は29日、オバマ大統領に、核政策の見直しを支持する内容の書簡を送りました。
アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは今月11日付の紙面で、オバマ政権が核兵器の先制不使用を宣言することなどを含む、新たな核政策の検討を始めたと報じました。

これを受けて広島県の湯崎知事は29日、オバマ大統領に対し、書簡を送りました。この中で、湯崎知事はオバマ大統領に対し、ことし5月の広島への訪問に感謝の意を示すとともに、「広島への訪問で核兵器廃絶に向けた決意を新たにされたことと存じます」と述べています。

そのうえで「核兵器の先行使用を排除しない現在の態勢では、偶発的な事故などによって期せずして核兵器が使用されるおそれを高めてしまいます」と指摘し、オバマ政権が検討しているとされる核政策の見直しは、核兵器廃絶に向けた大きな一歩となるとして、その断行を強く要望しています。

また、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長も連名で、核政策の見直しは被爆地から発信したメッセージの実現に向けた心強い対応だとして、オバマ大統領に核軍縮に向けた政策を着実に進めるよう求める書簡を送りました。



甘利自身は不起訴
甘利前大臣の元秘書 「不起訴不当」の議決
7月29日 18時07分
甘利前経済再生担当大臣の事務所を巡る問題で、東京地検特捜部が不起訴にした元秘書2人について、東京の検察審査会は「不起訴は不当だ」と議決しました。これを受けて特捜部は再び捜査を行うことになりました。一方、甘利氏本人については「不起訴は妥当だ」と議決し捜査は終わることになりました。
この問題は、甘利氏の事務所がUR=都市再生機構と補償交渉をしていた建設会社側から現金を受け取っていたもので、甘利氏と元秘書2人が口利きの見返りに報酬を受け取ることを禁じた、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発されました。東京地検特捜部はことし5月、「起訴するだけの証拠がなかった」として。いずれも嫌疑不十分で不起訴にしましたが、先月、市民団体などが検察審査会に審査を申し立てていました。

これについて、東京第四検察審査会は、元秘書2人について「不起訴は不当だ」と議決しました。議決で検察審査会は「元秘書が補償交渉についてあっせんを依頼され了承したことは明らかだ。有力な大臣の1人だった甘利氏の秘書だからこそ事前の約束もなしにUR側と面会できた」などと指摘しています。

これを受けて、特捜部は、再び捜査を行い元秘書を起訴するかどうか改めて判断しますが、再び不起訴とすれば検察審査会の議決によって強制的に起訴されることはなくなりました。一方、甘利氏本人については「不起訴は妥当だ」と議決し、捜査は終わることになりました。
申し立てた団体「国民に説明責任を果たすべき」
検察審査会に申し立てていた東京の弁護士の団体は「元秘書に対し、市民の代表が不起訴は不当だと判断したことは、『政治とカネ』に関する重大な疑惑について多くの国民が納得せず、真相究明を求めていることを示すものだ」などとする声明を発表しました。

そのうえで、団体の中川亮弁護士は「甘利氏は今回の問題について調査を行うと言っているが、いまだに調査結果は明らかにされていない。国民に対する説明責任を果たすべきだ」と述べました。また、申し立てていた別の団体の澤藤統一郎弁護士は「甘利氏本人の告発内容について、すべて不起訴は妥当だとした議決の内容は満足できない。政治とカネの問題に切り込めると思っていたが、残念でならない」と話していました。
甘利氏事務所「引き続き真摯に協力」
甘利氏の事務所は「甘利自身について、捜査当局に続き、検察審査会も不起訴相当と判断したことは、これまでの説明がご理解いただけたものと存じます。元秘書については再捜査の必要性が指摘されたと聞いており、引き続き真摯(しんし)に協力して参ります」というコメントを出しました。


ローマ法王 「慈悲の心で難民を迎えよ」
7月29日 16時25分
ヨーロッパで難民などによる凶悪事件が相次ぎ、警戒感が広がるなか、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が訪問先のポーランドで演説し、「慈悲の心があれば、故郷を追われた難民を歓迎できる」と述べ、難民に手を差し伸べるよう改めて呼びかけました。
フランシスコ法王は28日、ポーランド南部のクラクフで開かれているカトリック教会の若者の祭典に参加し、60万人以上を前に演説しました。ポーランドでは、右派政権が中東などからの難民の受け入れを拒否する姿勢を示していますが、フランシスコ法王は演説の中で、「慈悲の心があれば、住まいを失った難民を迎え入れることができる。故郷を追われた人たちの家族になることもできる。寛容さと思いやりによって、難民や移民を歓迎することができる」と述べ、難民を受け入れるよう訴えました。

みずからもアルゼンチンで移民の家庭に育ったフランシスコ法王は、これまでも難民や移民の救済を繰り返し訴えていて、ことし4月にギリシャを訪れた際には、足止めされていたシリア難民12人をみずからバチカンに連れ帰りました。ヨーロッパで難民などによる凶悪事件が相次ぎ、警戒感が広がるなか、フランシスコ法王は改めて難民に手を差し伸べるよう呼びかけた形です。

 


中国大陸の団体客、6月以降5割近く減少 観光バス業界に打撃/台湾
7月29日 18時27分
中央社フォーカス台湾

(台北 29日 中央社)5月20日の政権交代後、台湾を訪れる中国大陸の観光客が減少している。内政部移民署の統計によると、6月から7月26日までの期間における中国大陸客の入境数は、前年同期比14.6%減少。団体観光客に限ると、47.2%減となった。団体客の激減により、台湾の観光バス業界は大きな打撃を受けている。

一方、行政院大陸委員会が28日に開いた記者会見で公表した統計によると、新政権が発足した5月20日から7月26日までの中国大陸客数は前年同期比約15%減。内訳をみると、団体客が3割減少、個人客は1割増加した。

会見では中国大陸の団体客らを乗せた観光バスが炎上し、乗客乗員26人全員が死亡した事故が今後の集客に与える影響に対し、記者から質問が投げかけられた。同委員会の邱垂正副主任委員兼報道官は、影響について注意深く見守っていることを明かし、中国大陸客の台湾旅行に対する意欲と信頼の回復に全力で取り組む方針を示した。

中華民国遊覧車業同業公会全国聯合会によれば、中国大陸客数の落ち込みによって、1日当たりの売上高は2000万台湾元(約6500万円)ほど減少。以前は中国大陸客のツアーバスは台湾全土で毎日2500~3000台が運行されていたが、現在は1000台にも満たないという。

(陳家倫、汪淑芬/編集:名切千絵)


めも

2016-07-29 | Weblog
見ました。
ようやく。
非常に素晴らしい作品です。

http://silentvoice.jp/whilewekissthesky/

About 作品紹介
改めて自らを見つめ直す73分。
園生が楽器を弾き、叩き、叫ぶotto&orabu、ひたすら布と糸と遊ぶnui project、そして魅力に溢れた多様なクラフトワーク。美しい園内には、アトリエに加えて、カフェレストラン、ベーカリー、蕎麦屋が点在し、今日も園外からのお客様が引きも切らない。ここには、これまで私たちが見たことがない風景が広がっている。2014夏に開催された東京都美術館の展示における衝撃はいまだ記憶に新しい、鹿児島しょうぶ学園。きれい事ではすまされない福祉事業の運営において、しょうぶ学園が取り組んできた活動は、今を生きる私たちにさまざまな問いを投げ掛ける。普通ってなに?優しさってなに?90年代に伝説となったインディペンデント映画『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』を制作したドイツ人映像作家ヴェルナー・ペンツェルと、『島の色静かな声』(08)を制作し、写真家でもある茂木綾子による共同監督作品。


Story あらすじ

「幸福は日々の中に。」 ありのままでいられる場所「しょうぶ学園」 ― そのままでいい、何も学ばなくていい ―

鹿児島マルヤガーデンズの屋上で、知的障がい者施設しょうぶ学園のバンド「otto & orabu」の演奏を見た瞬間、この人たちの映画を撮りたいと思った。

20人以上の怪しげで派手な衣装とメイクを塗った人々は、障がい者とその施設の従業員の混合の楽団だった。ザワザワと潜在意識に強く響いてくる、不揃いで不可解、でも楽しげで爆発するような音楽は、雨降る屋上のじめじめした空気を吹き飛ばすかのように、大きな疑問符を見る者の心に投げかけていった。
それ以来二人は鹿児島へ何度も通い、しょうぶ学園の世界の中に少しずつ融け込み、カメラを回し続けた。外から訪ねる人の目線ではなく、障がいを持つ彼らのあたり前の目線を見つめながら。

中庭で、来る日も来る日も一本の木の側で、しゃがみこんでどこかを見つめ続けるたけしくん。カメラをひたすら向け続けても全く気にしない。気持ちのいいカフェテリアでごはんを食べる様子も、皆人それぞれ。誰も自分を人と比べるということがない。刺繍工房で糸と布と戯れ部屋中を埋め尽くす吉本さん。彼には目的もゴールもない。ただただ永遠の今の中で、布を小さく切り取り、糸を並べて、満ち足りている。紙の上から椅子から机から、床も壁もペンキで四角い升目を描き続ける濱田さんもまた、何年も同じスタイルで毎日毎日升目を描き、その迷いの無い筆さばきは完璧な巨匠のそれだ。木工所では、みんなトンカントンカン好きなように掘って掘って掘りまくり、ニコニコ顔の中野くんはボタンの詰まった箱を来る日も来る日もぐるぐる回し続ける。

そんなしょうぶ学園を生み出し、守り支え続けてきた福森家の人々。現在の学園長福森伸さんは、長年彼らに寄り添いながら、常に自分自身のあり方に疑問を抱き続けてきた。
「僕たちは、彼らに社会の秩序というものを教える立場ではない。彼らから精神的な秩序を学ぶべきだ。やらなければならないことは、彼らが安全に歩ける道をつくることである」と言う。

私たちがどんなにがんばっても辿り着けない、真の自由と幸福に、彼らはいる。そのままいる、永遠の今の中で。このしょうぶ学園にいると、まるで未来の世界にいるかのような錯覚に襲われるのは、ここが、私たちがいつか辿り着きたい永遠のふるさとであり、あの不思議な音楽と共にキラキラとその姿を惜しみなく見せてくれるからなのだろう。

Director’s Note ディレクターズノート

心地よい不揃い

「本来、音楽では「不揃い」や「ズレ」は好ましいものではありません。しかし、「はたして揃うことがすべて美しいことだろうか」と問いかけてみる と、見えている世界には、実は見えていない別の可能性があることに気づきます。それぞれの人が違うから、美しいのであって、中身の違いがあるからそれを認 め、合わせることができるのです。健常者の特性である「揃えること」が過剰になればなるほど障がい者と離れていくのと同時に 彼らは頑強に「ズレること」を守っているようにも感じます。そこに魅せられ、私たちは、不揃いの音のバランスの良い配置を模索しています。大事なことは、 彼らの不揃いの音が無理に主役になることなく、心地いいと感じる音が生まれてくることです。そして、純粋にズレた彼らの音とコラボレーションすることに よって、新しい発見の場としてottoの活動は思いもかけない視点を私たちに気づかせてくれると思います」(福森伸)
otto & orabu という楽団の指揮者であり、この楽団を支える障害者支援施設「しょうぶ学園」の学園長でもある福森伸さんが語る通り、otto & orabuの生み出す音楽は、見かけは障害者という異質さを持ちながら、溢れ出る自由さと音を出すことへの純粋な喜びに漲るパワーで、強烈な衝撃を観たも のに突きつける。
「しょうぶ学園」では、音楽以外にも、いろいろな創作活動がある。テキスタイル工房、陶芸工房、木工工房、和紙工房、パン工房、カフェやそば屋などの仕事 場があり、利用者と職員が共に刺激や影響を与え合いながらすばらしい作品の数々を日々生み出している。学園のポリシーとして、職員達は決して指導するとい う姿勢をとらない。障がいを持つ人たちは、他人の意図や意志に合わせることができないだけであり、それを少しでも上達させ、“社会”に合わせられるように してあげたいと思うのは、健常者の思いであって、彼らの思いではない。彼らの一人一人が持つ個性をそのまま、丸ごとすばらしいと思ってあげられることか ら、お互いの幸せな関係が生まれ始めたと学園長は語る。
例えば、「nui(ヌイ)プロジェクト」も驚異的な作品群を生み出すプロジェクトのひとつ。
以前は、利用者の人たちに、刺繍をまず直線で縫えるように指導していた。でも彼女達にはなかなか真直ぐに針を進めるということが難しい。指導者も利用者も お互い、それができないとこにいつも苦しみを感じてきた。ある女性がどうしても真直ぐ縫うことができないので「もうあなたは好きなようにやっていい」と自 由にさせてみたところ、絡み合った刺繍の上にさらに刺繍を重ね、とてつもなく奇怪で美しい作品が出来上がった。それは私達には想像することすらできない刺 繍であり、衝撃を与えた。それ以来、自由に布や糸を選び、やりたいように刺繍させるようになった。生まれてきた美しい刺繍の断片を拾い上げ、作品として仕 立て上げ、展覧会で紹介するのは学園のスタッフであり、作者本人たちは、完成した途端、興味を失うことが多い。彼らは、素材と戯れるその行為にのみ集中 し、結果には意味がないようだ。
彼らをみていると、目的や意図をもち、合理的計画的に行為する私達のあり方に疑問が浮かび始める。直線的にゴールへ向かおうとすることは、じつはそれほど 重要なことでもないのかもしれない・・・。直線も必要かもしれないけれど、全てが直線である必要はないし、自然界に直線は存在しない。人間だけが直線を生 んだのだ。直線も、ぐにゃぐにゃも、どちらもいい。どちらも尊重し共存できる社会が、成熟した社会といえるだろう。
しょうぶ学園では、この共存関係を積極的に実践し、訪れた人々を温かく迎え、居心地良い空気が常に流れる。
しょうぶ学園の一人一人のユニークな表情、ダイレクトなパワー、学園での日常、爆発する音楽や衝撃的な作品たちが、今までの私たち個人と社会のあり方に、小さな疑問符や大きな疑問符を投げかけてくれる。

茂木綾子 監督


special friends

2011年の春、友人の相澤久美が茂木綾子と僕をしょうぶ学園とotto&orabuのライブに招待してくれた。
ライブは、鹿児島市内のあるデパートの屋上で開かれた。コンサートが始まる直前、激しい雨が降り始めた。私は傘の下から、十数人の人々がステージに上がる のをみていた。半分弱は「普通」の人々、残りの半分強は、通常「ハンディキャップ」または「障がい者」と呼ばれる人たちだった。
私は自分自身を、多少偏見もありながらそれなりにオープンマインドな人間だと思っている。でも正直に言うと、ステージにいる「普通とは違う」外観を持つ彼らを観ることは、同情と好奇心が入り交じる感じがして、少し居心地が悪かった。
ところが彼らが二曲目を演奏する頃、踊りながら傘を振り回している自分に気がついた。その時感じたのは純粋な喜びだけで、身体中の細胞と魂がリズムと一体となっているのを感じた。
この瞬間に、これら「障がい」があるとされる人々と―ここからは、彼らを「スペシャル」な人々と呼ぶ事にしよう―時間を共有したい、映画を共につくりたい という強い願いが私の中に生まれた。それ以来、綾子と私は「しょうぶ学園」と呼ばれる鹿児島郊外にある彼らの居場所を訪れるようになった。100人ほどの 「スペシャル」な友達が50人程の「ノーマル」な友達と暮らしている。音楽を創り出すだけでなく、自由奔放な素晴らしい衣服をデザインし、彫刻や陶器、木工などユニークな芸術作品を創造し、パン屋やカフェ等を営みおいしい食事を提供している。
この作品は、私がこれまで世界中で出会った様々な人と共有したどんな作品よりも興味深い発展をし、訪ね続けることで私たちの気持ちも、カメラも、彼らにどんどん近づいていく実感があった。
映画製作のための資金など全く調達できていない時から撮影は始まっていたが、映画の素材が徐々に形になりつつある様を観る事は、真に感動的な冒険の連続だ。
この映画の映像体験が「ノーマル」と「スペシャル」の境界を超越し、私たちは「人」として日々なにを共有しているのか再確認することのできるような、そんな作品になったと思う。

ヴェルナー・ペンツェル 監督



「卓上四季」【北海道新聞】 ハロウィーンパーティーの光景なのか。その絵は真っすぐに目に飛び込んできた。真ん中に二つの大きなカボチャ。周りにネコや鬼、カニのお化けもいる。みんなそれぞれがまぶしく光っている▼札幌出身の谷康平さんのアクリル画個展を拝見した(札幌・中央区の道新ぎゃらりーで、来月2日まで)。ご本人は生まれつき体や脳などに重い障害があり、5年前に18歳で亡くなったという▼両手足が不自由で、力も思うように入らない。母親の美香さんが絵筆を握る手を支えたそうだが、「康平の頭の中には既に完成図があった。何かを伝えたくて生まれてきたんだと思う」。花や動物、人間を原色で描いた48枚の作品からは、生き物への慈しみが伝わってくる▼見ているうちに、相模原で重度の障害者を襲った陰惨な事件を思った。容疑者が衆院議長に宛てた手紙に記していた。「障害者は不幸をつくることしかできません」。どうしてそう言えるのか▼自分勝手な思い込みで特定の人たちを憎み、その存在まで抹殺しようとするヘイトクライム(憎悪犯罪)。残念ながら、テロや銃乱射をはじめ世界各地で後を絶たない▼金子みすゞさんの詩「みんなをすきに」の一節が頭に浮かぶ。<わたしはすきになりたいな、何でもかんでもみいんな。お医者さんでも、からすでも、のこらずすきになりたいな>。みんな違う。けれど命の重さに違いはない。

➡︎ 映画で、絵を学んだ女性スタッフさんが、
「利用者さんは、紙を用意され、絵筆を渡されると、すぐに紙に筆を落とすんです。
私たちなら、まず、構図とか、考えちゃいますよね。利用者さんは違う。まず、絵筆を紙に付けるんです。私には出来ない境地です。すごいと思います」とおっしゃっていた。

また、園長さん、われわれが追い返される、と何度かおっしゃっていた。

先日みた人口呼吸器を必要とする方々を撮った映画とも異なっていて、興味深い。
地域に入っていく、ノーマライゼイションのベクトルとは異なり、普通とは何か、とそのものを問うていく感じかな。
地域社会に入っていく努力よりむしろ、利用者さんたちが、そのままで過ごしやすい環境づくりを模索する。
文字を読めず、書けない方々、電話もなく、メールもPCもない環境、そこでこそ、何かが見えてくる、というように。
原住民、という比喩が用いられていた、肯定的に。



監督は、彼らの音楽を聴いて、撮ることを決意したという。そう、音楽もとても良かった。
また、知的障がいの人に、「あなたは障がい者ですか?」と聞くと、100人中、96人が違うと答えます。自覚がある人でも、「僕は障がい者と呼ばれるけど、ちょっと勉強ができないだけ」とか言うんです。


素晴らしいから、お金がかかるだろうと思うけど、どうしてるのかはよくわからなかった。

めも

2016-07-29 | Weblog
ラジオ深夜便
再放送
2月9日(火)午前4時台(8日(月)深夜)
明日へのことば「人間の尊厳を問うパレスチナ文学」
京都大学大学院教授 岡 真理さん

 1960年生まれの岡真理さんは、気鋭の現代アラブ文学研究者です。パレスチナ文学の根底には「人間の尊厳とは何か」が横たわっていると語ります。
 文学はそれ自体で現実を変えられるわけではないが、読んだ者の根源に訴えかけることが出来ると言い、パレスチナ文学の翻訳に力を入れる岡さんに、アラブ文学が発信するメッセージについて伺います。

めも

2016-07-28 | Weblog
こんな過去の人間だけしか報道できないのかなあ。

NHK
パナマ文書分析 日本人の不正 初めて発覚
7月28日 19時00分
世界各国の記者で作る団体が分析を進めている「パナマ文書」。このプロジェクトに参加したNHKの取材で、巨額の年金資金を消失させた「AIJ投資顧問」の元社長が租税回避地・タックスヘイブンにあるペーパー会社を悪用した株価操作などを行っていたことを認めました。パナマ文書に関連して日本人の不正行為が明らかになったのは初めてです。
各国の首脳や富裕層などの隠れた資産運用を暴いた「パナマ文書」は中米パナマの法律事務所から流出した膨大な内部データで、南ドイツ新聞が入手し、「ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合」が世界各国の記者と連携して分析を進めています。

NHKは先月下旬からこのプロジェクトに参加し、パナマ文書を独自に調べたところ、ICIJが日本関連として公表している個人や企業以外にも少なくとも370人の日本人に関する資料が見つかりました。

そして、こうした資料から投資運用会社「AIJ投資顧問」の浅川和彦元社長(64)がイギリス領バージン諸島に2つのペーパー会社を保有していたことが分かりました。AIJは4年前、全国の年金基金から預かった年金資金などおよそ1500億円のほとんどを運用の失敗で消失させていたことが発覚しました。浅川元社長は年金基金などに対する詐欺などの罪に問われ、ことし4月、懲役15年の判決が確定し今月22日に収監されました。

浅川元社長は収監される3日前、取材に応じ、保有していた2つのペーパー会社について「AIJを設立する前、外資系の証券マンだった1990年代半ばに上場企業の経営者などの顧客に頼まれ、香港の会計事務所を通じて購入した」と説明しました。

そのうえで「ペーパー会社は名義が隠せるので、表向きはわからない形でその口座にカネを流し、顧客の企業が上場した時に外国人が買っているように見せかけて株価を操作していた。顧客の名前は迷惑がかかるので明かせない」などと証言しました。パナマ文書に関連して日本人の不正行為が明らかになったのは初めてです。

またパナマ文書の資料には2つのペーパー会社は4年前、AIJの不正が発覚した時期に株主が別の法人名義から浅川元社長の個人名義に書き換えられたうえ、浅川元社長の逮捕の前後に閉鎖されたことが記載されています。

こうした手続きについて浅川元社長は身に覚えがないとしたうえで、AIJとの関係については「ペーパー会社を使っていたのは10年ほど前までで関係ない。口座には今は資金は入っていない」と強調し、AIJが運用していた資金を使った不正や資産隠しは否定しました。
専門家「不正行為の温床 日本も認識を」
タックスヘイブンの問題に詳しい青山学院大学の三木義一学長は「タックスヘイブンは不正な方法で資金などの隠蔽に使われており、これがマネーロンダリングやほかの犯罪などにつながっていくことがあった。今回、その側面が日本にもあったことが見えたわけで、その意味では日本もタックスヘイブンは税金が軽くなる地域と考えるだけではなくて今のままにしておくと、犯罪の資金などが隠される可能性があると認識する必要がある。国際社会もタックスヘイブンの存在が不正な行為の温床地帯になりかねないとして、連携の中で減らしていくことが必要だ」と話していました。
明らかになった2つのペーパー会社
NHKがパナマ文書を分析したところ、AIJ投資顧問の浅川和彦元社長に関する36点のファイルが見つかりました。この中にはペーパー会社に関する書類や、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」が香港の仲介業者と交わしたメールなどがあります。

こうした資料から元社長がイギリス領バージン諸島に設立された「NIC CAPITAL MANAGEMENT」(エヌアイシー キャピタルマネジメント)、「AIM ASSET MANAGEMENT」(エーアイエム アセットマネジメント)という2つのペーパー会社を保有していたことが分かりました。

このうち「NIC」社は1995年に「GOLD MILLION」(ゴールドミリオン)という別の名前で設立されていて、設立当初の資料には株主や取締役として元社長の名前はないものの香港の銀行にアメリカドルと日本円の預金口座を開いて運用を元社長が行うと記載されています。

その後、証券取引等監視委員会によるAIJ投資顧問の検査が始まるおよそ3か月前、この会社のすべての株の名義が元社長個人に移されています。そして検査でAIJの不正が発覚し、国会で元社長の証人喚問が行われた直後に閉鎖されていました。別の資料では元社長をこの会社の唯一の「受益者」だとしています。

一方、「AIM」社は1996年に設立され、こちらも当初は別の名前で株主も元社長ではありませんでしたが、監視委員会の検査が始まったおよそ1週間後に株主の名義が元社長個人に変更され、元社長が詐欺などで逮捕された4か月後に閉鎖されていました。

この2つのペーパー会社の存在はこれまでAIJ投資顧問の事件の捜査や裁判の過程では明らかになっていませんでした。
衝撃の「パナマ文書」衝撃の「パナマ文書」
「パナマ文書」は租税回避地=タックスヘイブンに法人を設立することを主な業務にしている中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した顧客データです。

流出したデータは1977年から去年まで40年近い事務所の活動を記録した1150万点に上る膨大なファイルで、その一つ一つにタックスヘイブンの法人設立に関する大量の書類や電子メール、顧客のパスポートの写しなどが含まれています。

去年、匿名の人物から南ドイツ新聞に提供され、各国の記者で作る団体「ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合」と連携して分析が進められました。そしてことし4月、ICIJなどの報道によって各国の首脳や富裕層らがタックスヘイブンに作ったペーパー会社を通じて金融取引を行っていたことが次々と明らかになりました。

世界各地で税の公平な負担を求める声が高まり、真相を明らかにするよう求めるデモも相次いで、アイスランドの首相やスペインの産業相が辞任に追い込まれました。こうした事態を受け、「パナマ文書」はG20やG7などの国際会議で主要なテーマとして議論され、富裕層や多国籍企業による課税逃れを防ぐための国際的な枠組み作りが加速しています。
370人の日本人の情報が
ICIJは5月、「パナマ文書」で判明したタックスヘイブンにある21万社と関係する個人や企業の実名をホームページ上で公開しました。

この中には、日本関連として「JAPAN」と分類された個人や企業の名前が400近くあり、日本でも企業経営者や大手商社などがタックスヘイブンに法人を設立していたことが分かりました。ただ、いずれも合法的な利用だと説明していて、これまで不正行為が明らかになったケースはありませんでした。

こうしたなか、NHKは先月下旬、ICIJによるパナマ文書プロジェクトに加わりました。そしてデータの提供を受け、独自に分析を進めたところICIJが「JAPAN」と分類した以外にも多数の日本人に関する情報が含まれていることが分かりました。

ICIJは膨大なデータをコンピューターの分析ソフトに一定の条件を設定して機械的に分類したため、日本人であっても住所地が海外に登録されていた場合に「JAPAN」に分類されなかったり、ペーパー会社の保有者として認識されていなかったりして多くの情報が埋もれたままになっていたのです。

NHKでは現在、データを1つずつ記者が手作業で調べていて、少なくとも370人の日本人の情報が含まれていることを新たに確認しています。AIJ投資顧問の元社長に関する資料もこうした分析作業の中で見つかりました。
370人の日本人の情報が
年金資金消失事件 浅川元社長は懲役15年
AIJ投資顧問の浅川和彦元社長は、大手証券会社の支店長を務めたあと外資系の証券会社を経て独立し、2003年(平成15年)から年金の運用を始めました。翌年、投資運用会社を買収して、「AIJ投資顧問」を設立し、「毎年、安定して高い利益を上げている」とうたって、投資先に悩む厚生年金基金などからおよそ1500億円の資金を集めていました。

しかし4年前、実際には運用の失敗が続き、資金がほとんど残っていなかったことが証券取引等監視委員会の検査で発覚しました。その後、元社長は巨額の損失を出していたのにうその運用実績を示して基金からおよそ248億円をだまし取ったなどとして、逮捕・起訴され詐欺や金融商品取引法違反の罪に問われました。

浅川元社長は詐欺の罪については無罪を主張しましたが、ことし4月、刑の上限に当たる懲役15年の判決が確定しました。またほかの幹部などと連帯して156億円の追徴金を支払うよう命じられました。代理人の弁護士によりますと浅川元社長は今月22日に収監されたということです。

この事件を契機に財政が悪化している厚生年金基金の解散を促す法律ができるなど年金制度にも大きな影響が出ました。
年金基金の被害回復につながるか
AIJ投資顧問に運用を委託していた年金基金などの加入者と受給者は88万人余りに上っていましたが、回収できた資金はわずかで事件の影響で解散する年金基金が相次いでいます。現在、AIJを引き継いだ会社は破産手続きが進められていて、被害回復のめどは立っていません。

パナマ文書からAIJの元社長が保有するペーパー会社の存在が明らかになったことについて、破産管財人の代理の弁護士は「現在、このペーパー会社を調査中で、新たな資産が見つかるなどした場合は債権者にお伝えしていきたい」と話しています。
巨額損失被害の年金基金「とにかく金を返してほしい」
長野県内にある建設会社300社余りの従業員など6000人以上が加入していた「長野県建設業厚生年金基金」は、当時、AIJ投資顧問におよそ65億円の運用を委託していました。このうち回収できたのは、現時点では2億8000万円ほどと60億円以上の損失が出ています。

基金はことし5月に解散し、現在は精算作業に追われています。この基金の元理事長で現在は代表清算人を務める中川信幸さんがNHKの取材に応じました。この中で中川さんは「浅川元社長がしたことは会員の老後の生活に関わることで、非常に憤りを覚える。汗水垂らしてためた金を持っていかれたのは非常に腹立たしいが、とにかく金を返してほしい」と話しました。

さらに「会員のために1円でも多く回収しようと必死の思いできょうまで来た」としたうえで、浅川元社長が保有していたペーパー会社について「誰が追及するのか分からないが、そこに資産が残っているなら、その中から返してほしい」と訴えました。



浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」
7月28日 19時00分
パナマ文書の分析でAIJ投資顧問の元社長がタックスヘイブンにあるペーパー会社を悪用した株価操作などを行っていたことが明らかになりました。浅川元社長は、収監される3日前の今月19日、東京都内のホテルでおよそ2時間にわたってインタビュー取材に応じました。その主なやり取りです。
被害者に対する気持ちは
浅川元社長は裁判で詐欺の罪については無罪を主張しましたが退けられ、懲役15年の判決が確定しました。インタビューで最初に間もなく収監されることへの心境や被害者に対する気持ちを尋ねると裁判への不満を口にしました。

元社長:被害者の方の金銭に対しては本当に申し訳ないっていう気持ちいっぱいあるんだけど、運用のことの反省なんだよね。だけど詐欺っていうことに対して反省って言われると、僕にはピンとこないんですよね。

記者:今後の被害弁済は?

元社長:いや、被害弁済ってさ、意味が僕、逆に聞きたいんだけど、取ってないのに被害弁済って何なの?教えてもらいたいんだけど。僕ね、現金ね、全く取ってない。懐に入れないのは事実だから。いくら探られても。
2つのペーパー会社の資料示す2つのペーパー会社の資料示す
インタビューが始まって30分後、持論を展開する浅川元社長にパナマ文書で見つかった2つのペーパー会社に関する資料を示しました。イギリス領バージン諸島に設立された2社の資料には株主や銀行口座の運用者として浅川元社長の名前が記載されていました。

記者:AIJ設立のちょっと前のこと。パナマ文書に浅川さんの名前が出ている。

元社長:出てるの? ウソ、俺そんなの知らないけどさ。冗談だろ。

記者:名前が出ている。ここに法人の設立時期とかが書いてあるんですけど。1952年生まれのアサカワ・カズヒコさん、ジャパニーズって書いてある。2つ会社があって。
「株価操作してたの」
浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」
7月28日 19時00分
パナマ文書の分析でAIJ投資顧問の元社長がタックスヘイブンにあるペーパー会社を悪用した株価操作などを行っていたことが明らかになりました。浅川元社長は、収監される3日前の今月19日、東京都内のホテルでおよそ2時間にわたってインタビュー取材に応じました。その主なやり取りです。
被害者に対する気持ちは
浅川元社長は裁判で詐欺の罪については無罪を主張しましたが退けられ、懲役15年の判決が確定しました。インタビューで最初に間もなく収監されることへの心境や被害者に対する気持ちを尋ねると裁判への不満を口にしました。

元社長:被害者の方の金銭に対しては本当に申し訳ないっていう気持ちいっぱいあるんだけど、運用のことの反省なんだよね。だけど詐欺っていうことに対して反省って言われると、僕にはピンとこないんですよね。

記者:今後の被害弁済は?

元社長:いや、被害弁済ってさ、意味が僕、逆に聞きたいんだけど、取ってないのに被害弁済って何なの?教えてもらいたいんだけど。僕ね、現金ね、全く取ってない。懐に入れないのは事実だから。いくら探られても。
2つのペーパー会社の資料示す2つのペーパー会社の資料示す
インタビューが始まって30分後、持論を展開する浅川元社長にパナマ文書で見つかった2つのペーパー会社に関する資料を示しました。イギリス領バージン諸島に設立された2社の資料には株主や銀行口座の運用者として浅川元社長の名前が記載されていました。

記者:AIJ設立のちょっと前のこと。パナマ文書に浅川さんの名前が出ている。

元社長:出てるの? ウソ、俺そんなの知らないけどさ。冗談だろ。

記者:名前が出ている。ここに法人の設立時期とかが書いてあるんですけど。1952年生まれのアサカワ・カズヒコさん、ジャパニーズって書いてある。2つ会社があって。
「株価操作してたの」「株価操作してたの」
浅川元社長は示された資料に驚きを隠しませんでした。そしてAIJを設立する前、外資系証券会社に勤務していた頃、顧客から依頼されてペーパー会社を購入したという説明を始めました。



元社長:これ違うの、作ったんじゃないのよ。当時ね、香港に行くと、会社を買えるの。僕が作ったわけじゃないの。外資系の時代。これは、ひとつはお客さんの口座なの。要は何かって言うと、名前出すと響くから言わないけど、当時、節税対策とか、当時でも悪いことだな、考えたら。そこにお金を流して、そこから日本の株を買うとか。

記者:名義を出したくない人?

元社長:出したくない人。そういう形で利用してたの。

記者:お客さんが名義を隠すために会社を買ってあげた?

元社長:そうそう。しかも自分の会社が上場する時とか。そうすると、わかんない形で流したいじゃない。自分のところの株価操作してたの。当時はまだ金融庁にしたって、トロかったから。外資系証券とかは当たり前のようにやってたんだよ。

記者:個人の良いお客さん?

元社長:個人だけじゃなくて、金法もありますよ

記者:何ですか?

元社長:金法、金融法人。生保、損保とか。

記者:生保、損保もそういうダミーの名前を?

元社長:やってた、やってた。なんぼでも。だから潰れちゃったところいっぱいあるじゃない。『飛ばし』ですよ。そんなことあんまり僕が暴露してもしょうがない。僕もびっくりしちゃった。載ってるんだなって。
AIJとの関係はAIJとの関係は
証券マン時代の顧客の依頼でペーパー会社を使った不正に協力していたと告白した浅川元社長。パナマ文書にはAIJの問題が発覚した時期にペーパー会社の株主や役員が浅川元社長に変更されたと記載されています。AIJとの関係を質問しました。

記者:会社の名前が2つ。見覚えありますか?

元社長:ありますよ。

記者:AIJに証券取引等監視委員会の検査が入った頃(2012年1月下旬)、会社の名義が浅川さん個人に変わってる。2012年2月1日に主要株主がカズヒコ・アサカワさんに変わっている。

元社長:2012年の2月1日に変わってる?こんなことはないよ。じたばたしてないもん。

記者:浅川さんの記憶でこの2社を買ったのは、もっと前?

元社長:94年か95年ごろ。

記者:AIJが始まったのは。

元社長:(前身の会社を取得した)2002年。だからこれとは全く関係無いんだよ。

記者:2002年以降は、こういう会社を使うことはなかった?

元社長:ないよね。使うっていうか、当時はお客さんの金もあったし、あとは株価操作、言うとまずいけど。つまり日本の市場に(顧客が自社株買いの注文を自分の名義で)直接出すとうるさいから、外資系を使って注文を出すと。そうすると、外資系が注文出すと外人買いだから。わかんないよね。だから(名前を)出したくない場合には、そうやってるんですよ。色んな使い道ありましたよね。お客さんが名前出せないとか、あるじゃないですか。そういうのは全部バラしたらキリが無いででしょう、20年分のくらいの。全部バラしてごらんよ、逮捕はできないけど、目つけられちゃうでしょ、検察にさ。あんたこんなのどこで集めてきたの、こんなの。

記者:パナマ文書ってところで。
ペーパー会社を依頼した顧客は
株価操作に関わったことを認めた一方、AIJの業務とは関係ないと強調する浅川元社長に対し、ペーパー会社の調達を依頼した顧客は誰なのか繰り返しただしました。

記者:それぞれ特定のお客さんのための会社?

元社長:そうそう。だから俺の名前を株主として出しているけど。

記者:本当はいるんですね。本当の所有者の方が。

元社長:ああ、いるいる。

記者:上場した会社の社長もいたっていうことですか?

元社長:いるよ。その名前はさ、出したくない。

記者:金融法人はどちらですか?

元社長:もうちょっとね、色々問題あるから(言えない)。

記者:完全にお客さんの口座として?

元社長:そうそう。

記者:お客さんは今でもご存命?

元社長:存命だよ。1人は死んだな。名前はちょっと出したくない。

記者:何の会社の社長かは?

元社長:それは言いません。人に迷惑かかる話だしね。僕、今回の事件(の捜査や裁判)で、基本的には(関係者の)名前出してないから。

記者:この会社、何年位、使っていた?

元社長:何年位だろうね。まあ別のビジネスもあったからね。AIJに関係ないビジネスもあったからね。AIJ投資顧問じゃない…。

記者:これ、その前の段階?

元社長:いやいや、これは2004年か2005年まで続いてるんじゃないかな。名前出せないけど、節税対策で使った会社があるんだよ。税金払わなかったよ。

記者:何もしなければ、いくら払わなければならなかった?

元社長:どうだろう、(利益が)20億円位だから10億円位払ってたかな、税金。

記者:利益が20億円を日本で税金を・・・。

元社長:ゼロにしたと。そんな名前を会社の名前出してもどうしようもないよね。国税当局に行くって言っても『やめてくれ』っていう話になるだけで。でも10年以上前の話だからもう関係ないよね。

巨額の税逃れも打ち明けた浅川元社長。しかし顧客の名前を明かすことは最後まで拒み続けました。


これを読むと、なぜ、きちんと伝えなかったのかという疑問が沸くが…

NHK
谷垣氏のけがの状況「きちんと伝えるべきだった」
7月28日 15時59分
けがで入院している自民党の谷垣幹事長を中心とするグループの会合が開かれ、代表世話人の棚橋幹事長代理は「状況をきちんと伝えるべきだった」と陳謝したうえで、谷垣氏の早期復帰を信じて結束するよう呼びかけました。
自民党の谷垣幹事長は今月16日に、東京都内で趣味のサイクリング中に転倒し、けい髄を損傷したため手術を受けて入院していて、意識ははっきりしているものの復帰するめどは立っていません。
谷垣氏を中心とするグループの会合が28日に開かれ、代表世話人を務める棚橋幹事長代理は「グループの皆さんには、きちんとけがの状況を伝えるべきだったが、十分な説明がされていないとすれば私の責任であり、おわびを申し上げる」と陳謝しました。
そのうえで、棚橋氏は「谷垣氏はすぐ戻ってくると信じているが、それまでの間は経済の安定や国民生活の向上を目指し、これまで以上に団結して頑張りたい」と述べました。

めも

2016-07-28 | Weblog
見た。

『スポットライト 世紀のスクープ』(スポットライト せいきのスクープ、原題:Spotlight)は、2015年のアメリカの伝記・犯罪・ドラマ映画。ジョシュ・シンガーとトム・マッカーシーが脚本を執筆し、マッカーシーが監督を務めた。映画は2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞した『ボストン・グローブ』紙の報道に基づき、米国の新聞社の調査報道班として最も長い歴史を持つ同紙「スポットライト」チームによる、ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を描く。マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、ジョン・スラッテリー、スタンリー・トゥッチ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ(英語版)、リーヴ・シュレイバー、ビリー・クラダップらが出演している。

本作は2015年、ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション外部門で披露されたほか、テルライド映画祭やトロント国際映画祭の特別招待部門でも上映された。北米ではオープン・ロード・フィルムズの配給で2015年11月6日に公開された。日本ではロングライドの配給で2016年4月15日に公開される予定。本作は数多くの組合賞や批評家賞を受賞したほか、様々な媒体によって2015年最良の映画の一つに挙げられた。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞 (ラファロ)、助演女優賞 (マクアダムス)、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされ、作品賞と脚本賞を受賞した。

あらすじ
2001年、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』はマーティ・バロンを新編集長として迎える。バロンは同紙の少数精鋭取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソンと会いゲーガン神父の子供への性的虐待事件をチームで調査し記事にするよう持ちかける。チームは進行中の調査を中断し取材に取り掛かるが様々な障害・妨害にあう。調査が佳境に差し掛かる頃、チームは9月11日を迎える。






今朝の朝日新聞


ところで、冷房を入れっぱなしで寝たら、風邪を引くまではいっていないと思うが、頭が痛い。

さて、僕は不器用で、何事もヘマもするたちだが、仕方ない、そうして生きてきたのだし、そういうふうに生きていくより…
一歩一歩、ですか…

ふう

2016-07-28 | Weblog
梅雨明け、だそうだ、関東。

昨日、



NHK
官房長官「北京で日本人男性拘束と連絡 適切に支援」
7月28日 13時23分
菅官房長官は午前の記者会見で、中国側から今月、北京で日本人男性1人を拘束したという連絡があったことを明らかにし、在外公館などを通じて適切に支援していく考えを示しました。
この中で菅官房長官は「ことし7月、北京で日本人男性1人が中国当局に拘束された旨、中国から通報があった。それ以上の詳細については事柄の性質上、コメントすることは控えたい。日本人保護の観点から在外公館などを通じて適切に支援を行っている」と述べました。
また菅官房長官は、記者団が「拘束された男性がスパイ活動に関わったという情報があるが」と質問したのに対し、「わが国政府はいかなる国に対してもそうした活動に従事してはいない」と述べました。
一方、菅官房長官は去年5月以降、中国でスパイ行為に関わった疑いで4人の日本人が拘束されていることについて「詳細についてコメントすることは控えたい。いずれにしろ在外公館を通じてしっかり支援を行っている状況だ」と述べました。


初登庁の三反園知事「川内原発 来月にも一時停止要請」
7月28日 12時31分
鹿児島県知事に新しく就任した三反園訓知事が初登庁し、全国で唯一稼働している川内原子力発電所について早ければ来月にも、九州電力に対し一時停止するよう要請する考えを改めて示しました。
今月10日に投票が行われた鹿児島県知事選挙で初当選した三反園知事は、28日午前9時半に鹿児島県庁に初登庁し、職員などから大きな拍手で迎えられました。知事室でいすに座った三反園知事は「ひと言で言えば、やるぞという雰囲気だ。どんな方でも入って来られる開かれた知事室にしたい」と話していました。

また記者会見では、全国で唯一稼働している川内原発について「熊本地震を受けて県民は不安に思っている。いったん停止して再点検、再検証すべきと選挙戦で訴えてきたが、できるだけ早く九州電力に強く申し入れたい」と述べ、来月下旬から9月上旬にも九州電力に対し一時停止するよう要請する考えを改めて示しました。

川内原発について九州電力は、原子炉を停止して行う定期検査を、1号機でことし10月から、2号機でことし12月から実施する計画を原子力規制庁に提出しています。


そりゃそうだろうな、広告多すぎ

フェイスブック 大幅な増収増益 動画広告が好調
7月28日 9時07分
世界最大の交流サイトを運営するアメリカのフェイスブックは、ことし4月から6月までの決算を発表し、スマートフォン向けの動画広告の事業が好調だったことなどから大幅な増収増益となりました。
フェイスブックが27日に発表した、ことし4月から6月までの決算によりますと、売り上げは64億3600万ドル(日本円でおよそ6800億円)となり、前の年の同じ時期を59%上回りました。
最終的な利益は20億5500万ドル(日本円でおよそ2200億円)と、前の年の2.9倍となり、大幅な増収増益となりました。
これは、フェイスブックの月間の利用者が前の年より15%多い17億1000万人に増え、とりわけスマートフォン向けの動画広告の事業が好調だったことなどによるものです。
また、電話会見でマーク・ザッカーバーグCEOは、ゲームアプリ「ポケモンGO」について「楽しんでいる」と話したうえで、ゲームに導入されている現実の風景の中にキャラクターが現れる「AR=拡張現実」の技術は将来、交流サイトの中でも重要な機能になると述べ、開発を進めていることを明らかにしました。

木朝ニ

2016-07-28 | Weblog
「卓上四季」【北海道新聞】 切ない歌声は、いつ聴いても人恋しい気分にさせる。<空が哭(な)いてる/煤(すす)け汚されて/ひとはやさしさを/どこに棄(す)ててきたの>。内山田洋とクールファイブの「東京砂漠」がはやった1976年は、列島改造ブームに沸いていた▼高度成長で首都圏の開発は進んだが、公害が深刻に。人口は増えても人間関係は希薄になった。曲にはそんな嘆きがこもっている。くしくも列島改造論を唱えた田中角栄元首相がロッキード事件で逮捕されたのは、この年のきのうだった▼経済成長の果実を全国に広げて地方の人々の暮らしを引き上げる。改造論が目指した理想は昨今の角栄ブームの引き金の一つになった。米ロッキード社から資金提供を受け、政官業癒着の象徴として「希代の金権政治家」「巨悪」などと厳しい批判もあるのに▼そこで事件関係の本を読み返してみた。気になったのは、元首相が逮捕後、親しい女性に「アメリカにやられた」と話していたことだ。元首相は独自の資源外交を展開して米国を刺激し、虎の尾を踏んだとの説がある▼ニクソン大統領の政治資金疑惑の人身御供になったとも。40年もたつのに事件の背景がすっきりしないのはなぜだろう▼米軍普天間飛行場移設やTPP問題を見るに付けても、米国の存在をまざまざと感じる。<あなたがいれば陽(ひ)はまた昇る>。東京砂漠の詞ではないが、わが国も「あなた」次第なのか。

「金口木舌」【琉球新報】 警官は旧士族ら100人余を拘束し拷問した。両手を縛り、はりにつるし、棒で殴った。皮膚や肉が破れた痛さで泣き叫ぶ声が獄外に響き、人々を震え上がらせた▼137年前の「琉球処分」で、明治政府は「沖縄県設置」を宣言後、多くの警官を沖縄に投入した。抵抗する旧士族に“アメ”として地位や給与を与えたが効果は上がらず、最後は暴力で弾圧した▼その歴史と二重写しに見えてならない。政府は、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する住民を抑え込むため、全国各地の機動隊員を県内に派遣した。現場では衝突が起き、けが人も出た▼辺野古、北部訓練場の米軍施設建設に反対する候補が参院選で当選したばかり。民主主義の根幹である選挙で示した「民意」はこんなにも軽いのか。沖縄の「意思」が軽んじられる既視感は「琉球処分」にとどまらない▼対日講和条約で沖縄が日本から切り離された4・28「屈辱の日」、広大な基地を残しての日本復帰、最近ではオスプレイ配備撤回と米軍普天間基地の県内移設断念を求めた2013年の「建白書」…。枚挙にいとまがない▼タイムスリップとは違う。歴史が繰り返されている現実がある。「国益」の名の下で「民意」がないがしろにされ続けている。実のところ「琉球処分」はまだ続いているのかもしれない。沖縄が「処分」されない日はいつ来るのだろうか。


「大弦小弦」【沖縄タイムス】 性善説を唱えた中国の儒教家の孟子は、「人皆人に忍びざるの心有り」と説いた。人間には元々、自分より弱い者、力がない者をいたわり、慈しむ気持ちが備わっているという意味である。兆候は幾つも出ていた▼忍という字は心に刃という字が乗っている。「忍びざるの心」をどこにどう置き忘れると、人はここまで凶暴な「刃」になってしまうのだろうか▼相模原市の知的障がい者施設で26歳の元職員の男が19人の入所者を次々に刺殺した事件のニュースを見聞きして思う。未明の就寝時間帯を狙った卑劣で残忍な手口には、怒りを抑えることができない▼動機の解明を待たねばならないが、男が「障がい者なんていなくなればいい」と供述しているのが気になる。障がい者に対する強い差別と偏見に満ちているからだ。何故、ゆがんだ考えは形成されたのだろう▼以前読んだ記事で、ダウン症の小4女児の母親の言葉を思い出した。妊娠時に出生前診断を受けず、再びやり直せても検査は受けないと語り「あの時に消えた命なら、こんなにたくさんの喜びを与えてくれることはなかったから」▼容疑者の男に言いたい。狂った「刃」に突然命を奪われた19人には父がいて、母がいて、たくさんの喜怒哀楽の毎日があったはずである。置き忘れた「心」が見つかっても、時計の針を戻すことはもうできない。(稲嶺幸弘)

朝日朝刊


イギリスに続いてひょっとして、のアメリカ。
世界経済の減速も。










NPO
頑張ってらっしゃる方を知っている。ここに書いてあるのは企業出身の人たちの話だが、震災など、いざという時になると、NPO的な人間関係が非常に大事になる、という気がする。普段から大事にしておくべきだろう。


朝日社説
なるほど、変わらないのですな。変わらなくていいのなら、それでもいい気がするけれども、でも、日本という国の魅力は減り続けるのでしょうかな。

独法の役員 選考の過程を透明に
2016年7月28日(木)付
 まさか天下り復活の出来レースではあるまい。独立行政法人の最近の人事のことだ。
 昨年以降に任命された約20の役員ポストを見ると、公務員OB以外が登用されたのは六つにとどまり、残りはいずれも公務員OBが選ばれた。
 独立行政法人の役員は、所管省庁の閣僚が任命するトップやお目付け役の監事を中心に、公募と有識者の選考委員会での検討で選ぶのが基本だ。天下りへの批判を踏まえ、適材適所の人選をするための仕組みである。
 応募者が多かった3例で公募段階の公開情報をみると、日本年金機構副理事長ポストには26人の応募があり、うち公務員OBは1人。国際協力機構副理事長は25人の応募中、公務員が4人、住宅金融支援機構理事長が10人中1人だった。結果はいずれも公務員OBが任命され、しかも所管省庁の出身者だ。
 公開情報は限られている。任命された人物の経歴は当然としても、他には選任・任命理由の概略ぐらいだ。
 これでは適材適所の選考がなされたのかどうか、判断できない。プライバシーなど配慮すべき点はあるが、公募の締め切り時など、選考途中でもっと情報を公開するべきではないか。
 応募者の承諾を得て氏名や経歴を明示する。OBなら出身の企業や役所の名前と分野、携わってきた業務を示す。せめてそうした工夫の余地はあろう。
 新理事長が7月に任命された都市再生機構(UR)の場合、所管省庁の国土交通省の元局長で、東日本大震災後に発足した復興庁の元次官が選ばれた。
 URは大震災の被災地で住宅の集団移転や災害公営住宅の建設、沿岸部のかさ上げなどを担っている。選任理由は、復興を牽引(けんいん)してきた実績や、選考委員会の評価の高さだという。
 ただ、URは過去の大規模開発に伴う負の遺産で多額の債務を抱え、さまざまな業務改革の途上にある。3年前に政府が閣議決定した基本方針では「民間出身の役職員の活用拡大など民間のノウハウを採り入れた実施体制」が強調されており、前任の理事長はメガバンク元役員が務めていた。
 引き続き民間人トップのもとで改革を加速させる選択肢は検討されたのか。今回の人事は復興を担当する官庁から事業を実施する法人へ、形としては典型的な天下りとの批判もある。
 公務員OBにも、独法で活躍してほしい人材は少なくない。問われるのは人選の透明性と納得感だ。制度の原点に戻ってチェックすべき時ではないか。

腹の底から怒り、もんじゅ、オスプレイ、スマホ中毒、お酒


世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう。ーーレヴィ・ストロース






もっと上げないと。


「天鐘」【デーリー東北】 天鐘(7月28日)ウナギの話題に事欠かないのが、歌人の斎藤茂吉であろう。茂吉のかば焼きに対する執着心の強さは、常人の及ぶところではない。ウナギにまつわる一話を取り上げるのは、いまさらの感がないでもないが…▼父親は粘着性の性格、と分析したのは長男で精神科医の茂太さん。かば焼きを残すのならくれ、と相手に有無も言わせない強引さ。自分のものは、もちろん独り占め。エゴイストぶりを大いに発揮したという。周りの評価には、とんとお構いなしである▼太平洋戦争中、出身地の山形県に疎開した。周囲の人々が好物のウナギを時折持ってきてくれたらしい。ただ、しょっちゅうというわけにいかず、ウナギの代わりにナマズのかば焼きを差し入れたとか。茂吉はナマズと知りながら、喜んで食べたという▼『茂吉の体臭』(茂太著・岩波書店)にある。茂吉のウナギ嗜好(しこう)を満足させるために、周囲の人たちが「ナマズでも仕方ない」と大変気遣っていた表れではあるまいか▼今は、ウナギの資源量自体が激減している。国際自然保護連合(IUCN)は、ニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定した。産卵場所の特定など研究が進んでいるという。資源量の回復につながるか注目される▼生態が不明な南太平洋のウナギも、国際研究チームが調査に着手する。やっぱりナマズは、ナマズである。茂吉も泉下で資源回復を願っているに違いない。


「北斗星」【秋田魁新報】 信号無視で反則切符を切られた年配の男性が「俺が免許を取った60年前は、ここに信号機なんてなかったぞ」と言い張って、警察官を閉口させたことがある。実話である▼こんなトンデモ(とんでもない)ドライバーはそうそういないだろうが、「俺がルールだ」とばかりに横暴な運転をする車は日々行き交っている。だから先日の小紙に載った「交通マナー・本県4位」の記事は意外だった▼JAF(日本自動車連盟)が全国のドライバーを対象に、自分の住む都道府県の交通マナーが良いか悪いか、インターネットを通じて調べた結果だという。「とても良い」または「良い」と答えた人の割合は本県が21・9%、全国で4番目に高かった▼最下位の香川が1・1%、下から2番目の徳島が2%だったのと比べれば格段に高い。だが、かつてレンタカーで四国の各県を走り回り、運転マナーの良さに感心した筆者としてはにわかには信じ難い▼転勤族から「秋田のドライバーってトンネルでライトをつけないですね」と言われ、恐縮することがしばしばある。トンネル内での点灯は自分のためだけでなく、対向車や後続車に自分の存在を知らせる意味もある。だから点灯は「他者への配慮の表れ」でもある▼あらためてトンネルを走ってみると無灯火の車のまあ多いこと。運転マナーが良いと思っている人の中にも、他者からどう見えているか分かっていない人も案外多いのでは。そう思わせる調査結果である。


.「風土計」【岩手日報】 2016.7.28「重度障害者は生きていてもしょうがないから安楽死させた方がいい」。相模原市の知的障害者施設で40人以上を殺傷した容疑者の言葉を聞いてがくぜんとした。頭をよぎったのは、ナチス・ドイツの歴史だ▼ナチスが虐殺したのはユダヤ人だけではない。ヒトラーは治癒できない障害がある人々の殺害を命じた。根底にあったのは優生学思想。介護費用の節約も目的だった。命を奪われた障害者は7万人を超えた▼安楽死計画は、本部がベルリンの「ティーアガルテン4番地」にあったため「T4」の暗号名で呼ばれた。2年前の秋、跡地に慰霊碑が建てられた直後に訪ねた。犠牲者と家族の無念の思いが伝わってくるようだった▼個人の犯罪と国家の犯罪。その違いはあっても、共通するのは障害者への差別や憎悪の意識。人間の尊厳に対する敬意はない。少数者や弱者を思いやる寛容さが、社会からも個人からも失われつつあるのではないか▼世界を見渡せば、人種や国籍による差別や排斥の声が高まっている。ナチスはユダヤ人のほか、シンティ・ロマ(いわゆるジプシー)も迫害し虐殺した。今の世界はその時代をなぞっているような危うさを感じる▼今回の事件もナチスの行為も「狂気」と呼ぶのはたやすい。しかし、それがどこから生まれるのかを考えなければ危機は深まるばかりだ。



「天風録」【中国新聞】 手遅れ医者2016/7/28「手遅れ医者」という落語がある。患者を診るや否や「あーこれはだめだ」とつぶやく医者が江戸にいたという。もし、治療に失敗しても文句は言われないし、もしも治ったら「名医」との評判が立つと踏んでのことだ▲言われた側はたまったものでない。「手遅れ」とわが身に告げられたと想像すると身震いする。保身のためのうそも、絶望をもたらす医療も許されないことは昔も今も決して変わるまい▲東京の大学病院で起きた問題はどうなのだろう。40代の女性が通常の16倍もの薬を投与されて亡くなった。全身の皮膚がただれ、はがれ落ちる副作用もあったという。治ると信じたはずの患者の無念は、いかばかりか▲病院は体質の問題だと伝えたらしいが、遺族には言い訳にしか聞こえまい。同じ病院でその半年前、子どもに使ってはならない「禁忌」の薬を投与して2歳児が命を落としたばかりだ。何より真相の解明が待たれよう▲きのう集団訴訟が起きた子宮頸(けい)がんワクチン。副作用の原因について専門家でも見解が分かれる。ただ「元の体に戻してください」という原告の少女らの訴えは痛切だ。国も製薬会社も患者に誠実に向き合う医術の基本に立ってほしい。



「三山春秋」【上毛新聞】 ▼事件から2日たち、容疑者のあまりに常軌を逸した行為と経緯が明らかになるにつれ、あらためて怒りが込み上げてきた。相模原市の知的障害者福祉施設に刃物を持った男が侵入し、入所者19人もの命を奪った事件である▼犯行の凶悪さに加えて、理解しがたいのは「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述だ。どのような背景があったとしても、決して認めることはできない論理である。無抵抗だった入所者の苦しみ、悔しさを思うと、いたたまれない気持ちになる▼1994年に本県で開かれた「ゆうあいピック群馬大会」(全国知的障害者スポーツ大会)を記念して制作された記録映画『ゆるやかに生きる』(佐々木伯監督、小栗康平構成)を何年かおきに見返す▼丁寧に描かれる知的障害者の日常生活のなかの喜びや戸惑い、ものを発見したり作ったりする真剣なまなざしに触れ、その生きる力に鼓舞されるからだ▼先週の本欄で、前橋市の高齢者3人を殺傷し死刑を言い渡された被告について「人の命をあまりに軽んじた行為」と書いた。今回の事件を起こした容疑者にもそう感じる▼調べに対し「後悔も反省もしていない」とする一方で、「遺族には心から謝罪したい」とも述べているという。しかし仮にこれから後悔することがあったとしても、時計の針は戻せない。

木曜朝

2016-07-28 | Weblog

NHK

中国で日本人男性 捜査当局に拘束される

7月28日 3時12分

今月、中国を訪れた日中の交流団体に関係する日本人の男性が、中国の捜査当局に拘束されていることが分かり、現地の日本大使館が事実関係の確認を進めています。

関係者によりますと、拘束されているのは、東京に本部がある日中の交流団体の関係者の男性です。この男性は今月、中国を訪れたあと連絡が取れなくなり、中旬になって中国の捜査当局から北京の日本大使館に「身柄を拘束している」という連絡があったということです。
男性がどのような理由で拘束されたのかなど、詳しいことは分かっていませんが、スパイ行為に関わった疑いが持たれている可能性もあるとみられ、日本大使館で事実関係の確認を進めています。
中国政府は、おととし11月に反スパイ法を施行し、スパイ組織に属していなくても海外の組織や個人が国家の秘密や情報を盗んだり探ったりすれば、スパイ行為にあたると定めるなど外国人の国内での活動への監視を強めています。
去年5月以降、スパイ行為に関わった疑いで東部の浙江省や東北部の遼寧省、それに北京と上海で合わせて4人の日本人が拘束され、このうち1人はすでに起訴されています。


メモ

2016-07-27 | Weblog

NHK

障害者や家族から不安や憤りの声

7月27日 17時48分

相模原市の知的障害者施設で、入所者などが刃物で刺されて19人が死亡、26人が重軽傷を負った事件を受けて、障害のある人や家族からは不安や憤りの声が上がっています。

知的障害のある人と家族で作る「全国手をつなぐ育成会連合会」の田中正博統括は27日、NHKのインタビューに応じ、今回の事件について、「障害を理由に狙われてしまったのは本当に残念です。一人の容疑者の勝手な思い込みが暴走した結果、テロに近い大量殺人が起きてほしくない場所で起きてしまった非常に悲しい事件だと感じています」と心境を話しました。
また、事件の影響について、「自分の周りで同じような事件が起きるのではないかと不安を感じた家族から、電話がずいぶんかかってきています。障害のある人や家族の間で『障害者はいらない』『排除し、力で淘汰(とうた)していく』という容疑者のことばに動揺が広がっています」と話しました。
そのうえで、「それぞれの個性をどう生かしていくかが、多様な社会を生み出すことにつながります。『障害者はマイナスな存在だ』とか、『障害そのものが悪い』と考えるのではなく、みんなで生きていく気持ちが大事だというプラスの思考を持って、一人一人の暮らしぶりに着目しながら、個々の存在を大事にする社会にしていただけたらと思います」と訴えました。
さらに、今回の事件で犠牲になった人たちの実名が公表されなかったことについて、「実名を発表する人もされない人もいるというのが、いちばん望ましいのではないかと思います。被害者たちの命は、ひとまとめにしていいものではないはずだと多くの国民に知ってもらうためには、一人一人にどんな人生があったのかや、生きるべき命が断たれてしまった無念さを、みんなで共有すべきであって、すべて障害というひとくくりにして見えなくなってしまったのは残念だと思っています」と話しました。

知的障害のある人がいる職場では

東京・品川区にある知的障害のある人が働くパン屋では今回の事件について、店を利用する人たちから「事件をニュースで知り、ことばになりませんでした」などという声が聞かれました。
東京・品川区にあるパン工房プチレーブでは、軽度と中度の知的障害者5人が職員の支援を受けながら働いています。このうち、7年前から働いている40歳の女性は仕事を覚えるまで時間がかかりましたが、今ではパンを焼くだけでなく接客もこなし、この店で欠くことができない存在だということです。
店では27日も多くの人が訪れて、障害のある人たちが焼いたパンを購入し、早速、店の前のテーブルで食べる姿が見られました。
幼い娘と訪れた30代の女性は「今回の事件をニュースで知り、ことばになりませんでした。パンを買うことで障害のある人たちの力になりたいと思っています。障害がある人に対する偏見は決してあってはならないことです」と話していました。
店を運営する社会福祉法人品川総合福祉センターの大石信人さんは「亡くなった方たちは一人一人生きがいを持って暮らし、家族にとっても生きる糧のような存在だったと思うととても残念な事件です。障害のある人たちが生き生きと活躍する場が増えていくように、これからも取り組んでいきたい」と話していました。

 

中国共産党の内幕伝えた香港の雑誌の代表らに懲役刑

7月27日 17時59分

中国共産党指導部の人事を巡る争いなどを報道し、中国本土で拘束されていた香港の雑誌の代表ら2人に、中国の裁判所が懲役刑を言い渡し、香港では言論の自由への圧力だとして反発や懸念が強まっています。

2人は香港で2つの雑誌を創刊した王健民被告と編集者です。
雑誌は中国共産党指導部の人事を巡る争いなどの、いわゆる内幕を伝える記事で人気を集めていましたが、中国当局がおととし、香港に隣接する広東省深※センの、それぞれの自宅にいた2人を拘束しました。
27日付けの香港の新聞によりますと、その後、中国当局は、中国本土の読者に雑誌を販売した違法経営などの罪で2人を起訴し、26日、深センの裁判所が王被告に懲役5年3か月、編集者に懲役2年3か月の、いずれも実刑判決を言い渡しました。
2人は初公判から起訴内容を認めていたとされますが、香港の新聞は「違法経営の罪には当たらないはずだ」という弁護士の話を伝えています。
香港では、中国共産党に批判的な本を扱う書店の関係者が、去年から中国本土で、同じ違法経営の容疑などで立て続けに拘束されたこともあって、言論の自由への圧力だとして反発や懸念が強まっています。
※センは土偏に川

 

四川省九寨溝県で大規模な土石流が発生―中国

7月27日 19時20分 

Record China

25日夜、四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県内はやや強い雨や激しい雨に見舞われ、一部地域では豪雨となった。人民網が伝えた。

午前1時頃には、双河郷甘溝村で大規模な土石流が発生し、省道205号線7キロ地点から1キロ以上が破損し、現時点で復旧の目途は立っていない。さらに甘座村の家屋8棟が損壊し、道路や水利施設、農作物などが甚大な被害を受けた。(提供/人民網日本語版・編集YK)