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もーあしび旧記

模型工作をはじめ、趣味の話題などもろもろ。

香港からの挑戦状その3

2007-06-17 21:29:58 | 四宮電車工場
今日は予告通り、各部の組合わせ加工です。

屋根裏から伸びたセンターポールの端に、2mmのネジをダイスで切ります。
屋根からセンターポールが抜けないので加工しづらいのですが、2箇所だけで長さも元からネジが切ってある部分の半分程度で充分です。

床板と台枠の取り付け加工に移ります。
床下のパワートラックとあまり干渉しない場所に、t1.2・8mmX24mmに切り出したプラ板を2枚重ねて接着します。
この際の位置決めは、センターポールの貫通する穴・台車枠の取り付け穴がかかる場所を選びます。
プラ板の大きさは目安程度です。

プラ用接着剤でがっっちり固定し、台車枠を取り付けたパワトラを置いてプラ板が干渉する位置があれば、ルーターで削ります。
また、車体と床板を嵌めて、プラ板の幅が広すぎて干渉するようなら削っておきます。

調整を終えたら、床板にセンターポールが貫通する穴を開けます。
元から開いている穴をガイドにφ2.1の穴を開け、屋根を嵌め、センターポールが貫通することを確かめます。場合によっては、穴の大きさを現物合わせで調整します。

台車枠は、パワトラの車輪と干渉しないか走行テストもしながら取り付け位置を決めます。
干渉するところがあったら、削ります。
位置が決まったら、台車枠の取り付け穴をガイドにφ1.5mmの穴を開け、2X8mmのタッピングビスで取り付けます。
取り付け後、再度試運転をして問題無ければ、全体的な仮組みです。
床板と車体を嵌め、2本のセンターポールを穴に貫通させながら屋根を取り付けます。

センターポールの床下に出てきた部分に2mmのナットで固定し、最終的な仮組です。

走行させて問題無ければ、いよいよ仕上げです。

香港からの挑戦状その2

2007-06-16 20:34:45 | 四宮電車工場
香港トラムの加工をはじめました。

先ずは分解ですが、外せるようなネジやシカメが見当たりません。
唯一それらしい物は車輪脇のネジを通してある出っ張った穴がありますが、屋根の方から押し込まれており床側からはネジを外せそうにありません。
少し考えて、この出っ張りを破壊する強行手段に出ました。
ニッパーで出っ張りの根元を咥えて、ぐるリと一回転。
綺麗に破壊され屋根を引っ張ると、上から屋根・車体・床板・台車と各パーツに分かれました。
さらに、屋根のポールを抜いておきます。

車体を止めている構造は、屋根裏に設けた取り付け穴に上下にネジ(ヤスリの目のようなネジ)を切ったセンターポールを床板に取り付け穴まで貫通させる・・・というシンプルな構造です。
ネジの目が細かい為、少し径の小さいプラ製の取り付け穴に押込めば外れない構造になっていました。

さて、分解も出来たのでメインの加工です。
動力は、天賞堂ブランドの花園製作所製のパワートラック
厄介な書き方をしましたが、要はパワトラです。
厄介な書き方は、品薄へのアテツケだったりします。。。。。

閑話休題。

加工の方は、パワトラの取り付け穴を床に開ける所から始めます。
位置は当然車体中心になり、屋根のポール取り付け位置から下ろしてきた中心線と、床幅の中心の位置開けます。
単車なので、取り付け金具は使わず床に直接φ5.5の穴を開けます。

パワトラを仮止めしたころ床板がやや高いようなので、パワトラを取り付ける部分の床板を現物合わせで削ります。(台車枠真ん中にあるバネと車体の隙間が開きすぎない程度に。)

台車枠は、先日のモデルワークスの『ブリル76E 31mm』(税込み¥756)です。
31mmなので、楽勝~!!!
・・・と思いきや、パワトラがスンナリ入ってくれません。

タイヤハウス部分が狭く車輪に干渉したり、軸距が32mm(なんでやねん!!!!)
だったりと、手を焼かせてくれます。
現物合わせで削ったり、軸受けの穴を大きくして31mmで入るようにします。
ヤスリで削っていましたが、ここは文明の利器・ルーターに登場してもらいガリガリ削ります。

パワトラの車輪と台車枠が干渉しない事を確認したら、台車枠をつけたパワトラ・床板と車体を仮組みし、台車枠と車体で干渉する部分がないか確かめます。

結果、台車枠端の台枠(?)が表現された部分が干渉したので、現物合わせでカットしました。

明日はは台車枠・車体・屋根を固定する加工です。

香港からの挑戦状

2007-06-15 00:40:12 | 四宮電車工場
別にジャッキー・チュンと勝負しようという訳ではありません。
羽田空港の売店で購入した、香港の二階建てトラムのディスプレイモデルの話です。

HOサイズ位だなぁ・・・走ったら面白いなぁ・・・なんて思いながら、衝動的に購入してしまった物です。

旅先のホテルで箱を開けてみると、全て中国語で書かれた説明書と別パーツでバックミラーのパーツが付属しているだけでした。
説明書・・・というより、このメーカーへのダイレクトメール申込書のようです。
(訳してみようとも思わないのでわかりませんが・・・)

モデルの方は、ダイキャスト一体の車体に、プラ製の屋根と床板の組み合わせです。車輪は金属製で回転します。
ディテールの方は美しく派手な広告印刷もさることながら、室内の椅子や階段、運転台ハンドル、トラップドアー(客室内の床下点検口)も表現されています。
屋根にはプラ製ながら繊細なポールが載っており、じっとさせておくのは勿体無い出来です。

さて、気になる部分の寸法を測ると、

G(ゲージ)=16.5mm
HB(ホイールベース)=31mm

31mmのパワトラと二軸単車用の台車を用意すれば走行も可能です。
走らせろと言わんばかりの挑戦的な寸法です。
ついついヒートアップしてしまい・・・昨日の日記の如くパーツを揃えてしまいました。

新レイアウトの役者

2007-06-08 09:02:50 | 四宮電車工場
創り始めた路面電車レイアウトに活躍させるのは、京阪電車・・・・・だけではありません。

我が電車工場で唯一の連接車、トラムウェイ広島電鉄グリーンムーバー
余談ながら、人から、
「連接車しかいない会社の車両(筑豊電鉄ではない)が何故に所属しない?」
と聞かれるが、そんな車両は見飽きたワ!

よって、“今のところ”この車両が唯一我が電車工場に所属する連接車。

車両との出会いは、突然でした。
某日某日いつものように中古模型店のジャンク箱を覗いたら、蛇のようなものが目に入り取り上げてみたのがこの車両との出会いでした。
パンタグラフの破損、印刷の歪みが多少ありましたが、2,100円という破格に惹かれ我が工場へとやって来ました。

破損していたパンタグラフは形状が似ていないので、GMのPT71-Bに交換することにし、早速走行試験。

パワーパックのボリュームを上げると・・・
『ガクッ・・・ガクッ・・・』
『・・・・』
(-人-)ち~ん。な~ム~。

「?????」
ギア穴の周りを見ても、埃や何か詰った様子はありません。

再び走行させると・・・
『ガクッ・・・ガクッ・・・』
『・・・・』
(-人-)ち~ん。な~ム~。

再度点検すると、見えない部分のギアが固着し、モーターが発熱していました。
印刷が歪んでいたのではなく、ボディ自体が熱で変形していたのでした。
どうやら、2,100円という破格の理由が判ってきました。

不動車とはいえ、ウチへ来たのも何かの縁。復活させてやりたくなります。

メーカーのトラムウェイへ持ち込んだところ、初期製品にあった不良ロットだったとの事。
無償で動力の修理と、歪んだボディの交換に気持ち良く応じて頂きました。
この一件で、車両だけでなくトラムウェイというお店自体にも好感を持ちました。
なんだか、ジャンクで買ったのが申し訳ないような・・・。

さて、動力も快調になったので、パンタグラフの交換です。
4ツ穴開ければ楽勝~と思ったのですが、パンタは1/150、車両は1/160。
この差もあり素直には行きません。
パンタの設置場所がC車・D車の車端なので、足が役に立ちません。

ここは、足をカット。
また、台座が大きすぎるので、肘と反対側の台座もカット。
実物とは違ってきますが、そこは模型。あまりにもデカすぎる台座よりもマシですし、それほど違和感はありません。
台座の裏側のも突起があるので、逃げ穴を作ります。
元のパンタ取り付け穴をA車・B車寄りまで広げ、屋上機器断面を現物合せで削ります。
削って出来たU字型の穴にパンタを置き、動作に支障が無いようならゴム系接着剤で接着します。
パンタを接着する時は、編成を組んだ状態で行うのが簡単です。

とりあえず、これで、グリーンムーバーは復活しました。
あとは舞台だけですね・・・。








この時を待っていた

2007-04-09 09:23:29 | 四宮電車工場
物心ついた頃の国電という101系や103系で、旧型国電は図鑑で見た程度の記憶しかありません。
そんな私が唯一、現役で乗った事がある旧国は見線のクモハ12でした。
小さいながらも魅力あふれる存在に衝撃を受け、いつかは模型化したいと思っていました。

時が経ち、RMM誌の付録に17m旧型国電のキットが付録で付くとの情報。
付録目当てでRMM誌を購入しキットを手にしたものの、動力が悪名高きGM旧型動力しかなく組み立て保留状態になっていました。

最近になって、鉄道コレクション用の性能の良い動力が登場。
材料が揃ったので、キットを冬眠から起こしましょうかねぇ。





在庫セール

2007-03-11 10:44:38 | 四宮電車工場
普段は行かない模型店ではあるけれど、在庫一掃セールの情報は聞きつけ足を運んでみた。
この手のセールだと残り物は決まりがちなのだが、セール会場の片隅にHOのペーパーキットが山積みになっているではないか!!!!( ゜∀゜)
大半は国鉄モノであったが、私鉄モノで編成が組めそうなモノを探す。
ロコモデルの製品(メーカーの拘りはないのだけど)で、富士急モハ3600、京急1000×2の3個を1,500で購入できた。
もう二度と組むことができないと思っていたロコモデルのキットを手にし(しかも格安)かなり充実したセールであった。

ロコモデルテイスト

2007-02-14 16:47:04 | 四宮電車工場
昨日も書いた通り、我が家のHO車両は全てペーパー製。
今は亡き神田のロコモデルで購入したキットや、車両方眼紙から切り出した物である。
ロコモデルのキットは、どこにでもある紙という材料を使って車両の特徴を的確に掴んでいるセンスや、市販パーツの流用でどれだけ『らしく』見せるか騙しの技術を満載した説明書を含んだ傑作である。

ロコモデルの店頭に行くとソツなくまとめられた完成品が並んでおり、憧れの的だった。貧乏高校生だった当時は手にする事が出来なかった完成品を、昨年やっと手に入れた。

モノは京阪260型。


↑社長自らの手書きのレタリング

車番や社紋は手書きで、初代社長の頃の製品だろう。(30年位前の製品?)
当時はブリル台車が発売されていなかったようで、気動車用のDT-19で代用してある。しかし極端な違和感は無く、これもスバラシイ騙しの技術。


↑ペーパーを多用した前面ディテール

前面の尾灯・渡り板・リトリバーはもちろんのこと、線材の標識板掛けとワイパーまでペーパー製!!!
ペーパーを細く切り出すなんて、正しく神業・・・いや紙技。


↑製造銘板

心臓部分のモーターは、カツミの縦モーター+インサイドギアの当時では標準の組み合わせ。
今でも稼動するのはもちろんの事、ウェイトを積まないのに安定した走行にはビックリ!
床下裏には、製造銘板が取付けられている。


↑箱のラベル

車両ケースのラベルには、『HO HIGH GRADE』の文字が。
今の精巧なブラスモデルに比べたら、比べ物にならない質素な出来ではあるけれど、未だに車体の歪みも無く快調に走るのだから文字通りHIGH GRADEな製品で間違いない。
ちなみに、ラベルの塗りつぶされている所(入手した時にこの状態だった)に値段が書いてあり、¥9,200。私が買った値段が¥12,600。当時としては、高価な物だったのかもしれない。


大きい模型の話

2007-02-13 02:05:52 | 四宮電車工場
メインはNゲージだけど、HOゲージも数両所有している。
昨今はプラ製のHO車両が幅を効かせているが、所有している車両は全て素なペーパー製である。

久々に虫干し・・・という事で箱から出してみた。
当時は未熟な腕の為(今もだけど)、歪みや仕上げの荒さはあるけれど、どれも愛着のある車両である。
久々に、ペーパーキットも組立てたくなった。

久しぶりの工作

2006-11-22 18:07:27 | 四宮電車工場
ブログを開設したものの、休みが無く工作をしていない。

今日は久しぶりの休み。たまった洗濯物を片付け午後から工作開始。
お題は京阪大津線350型。
外見は260型・300型とほぼ同型ながら、出力の関係で比較的平坦な石山坂本線で終始使用された電車である。
両開きドアの両運転台(後に片運転台化)・片運台の2タイプのみで、260型に比べたら個体差も少ない。
京津線で営業しなかった(回送では入線)ので、模型で作っても260型に比べてオイシクナイ車両なのか作例も少ない。

前置きが長くなったが、工作のハナシ。
初期車である両運転台車の末期の姿で作る事にした。
切り継ぎ工作をするので、グリーンマックスの京阪小型車キットが2組必要なる。
側板をきり出したら、裏面の床板を支持するリブを全部削る。
鉄道コレクション用の動力・床下を使用するため、邪魔になるからである。

続いてヤマ場の切り継ぎ。
側板・連結面寄りには、親切に切り継ぎ位置の溝が切ってあるのでありがたく利用した。
別の側板から持ってくる運転台側は切り継ぎ位置の溝が無く、連結面寄りで切り出したと同じ長さを切り出し接続する。
瞬間接着剤、田宮セメント流し込みタイプを併用し固着させる。
末期は片側の運転台は撤去されてたので、連結面側となる乗務員室扉脇の手すりのディテールを削る。
意外とめんどくさい作業である。

削っていたら、相方が帰宅して今日の工作終了。