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月刊美術編集部ブログ

アートにどっぷりとひたる毎日

「今日は、ホンネで」買おうや本屋で

2010年02月19日 | 野鳥と山野草マニアMW
日本を代表する作家と気鋭の美術評論家・本江邦夫さんが本音トーク。いまや本誌の看板企画となった「今日は、ホンネで」も3年目に突入し、ますますの人気&充実ぶり。2月20日発売の3月号には、自らがモデルに扮した作品で世界的に知られるアーティスト・森村泰昌さんが登場。創作に関するディープな話題を提供していますので、「なにものかへのレクイエム」展(東京都写真美術館&シュウゴアーツ)を観る前に、ぜひご一読を。(お求めはお近くの書店まで)

 

続く4月号では、洋画の有力団体・立軌会の笠井誠一さんとの対談が実現。2月13日に八王子のアトリエでその収録が行われました。1932年札幌市生まれ。東京芸大の伊藤廉教室に学び、同校を卒業した後に渡仏。国立パリ美術学校で師モーリス・ブリアンションと出会うことによってスタートしたその画業を、二人の絵画論を交えながら軽快なトークで振り返ります。どうぞお楽しみに。

one minutes vacation vol.3

2010年02月06日 | 野鳥と山野草マニアMW
one minutes vacation vol.3


美術評論家の本江邦夫先生に捧げます。

1.原稿がどうにもはかどらない美術記者および編集者 
2.制作が煮詰まった状態の作家(美術家・文芸家など)
3.その他、しばらくの間、現実逃避したい方

もよしなに。音楽つきですよ。


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斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路

2010年02月04日 | 野鳥と山野草マニアMW


武蔵野市立吉祥寺美術館で「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」が開催中です(~2月21日まで)。盲目の旅芸人・瞽女(ごぜ)を描いた画家。闇に映える〈赤〉がとても印象的で、デフォルメされた民話調の人物が強烈なイメージを伝えます。

でも個人的にはこのシリーズではなく、メランコリックでノスタルジックな作品群が好み。お金があれば本気で手に入れたいくらいなのです。 画面はまるでヨーロッパの映画とかお芝居の舞台のよう……。主人公も抜群の存在感ですが、道端に寝そべる犬とか電信柱にとまる鳥といったの脇役達?が、めちゃくちゃいい味出してます。で、今展のフライヤーにも大きく掲載されました。希代のストーリーテラーの回顧展、どうぞお見逃しなく。

斎藤真一作品に関する問い合わせは、八重洲の不忍画廊まで。鑑賞から購入まで、親身に相談に乗ってもらえると思いますよ。

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波佐見焼つながり

2010年02月03日 | 野鳥と山野草マニアMW

陶芸家の大藪龍二郎さんは、去年の暮れに取材した大藪雅孝先生のご子息。ご案内をいただいたので、先日青山にある桃林堂画廊にお邪魔しました。東京芸大の大学院で知り合ったという長瀬渉さんとの二人展には、それぞれの個性が光る造形作品がズラリ(モチーフは動物が多かったかな……)。実用的な作品も多く、なかなか見応えのある展示でしたが、とはいえ、自分もスケジュールがぎっしり……。



普段なら、長居せずにオイトマするところですが……。な、なんと二人とも波佐見焼と縁が深いというではありませぬか!
(長崎の波佐見町で焼かれる磁器です。くらわんか碗とコンプラ瓶で有名。有田焼に近し。で、義父の実家が卸業とギャラリー舘山堂を経営)
しかも会話が進むにつれ共通の知り合いが続々登場。さらに、龍二郎さんと家内(日本画)が芸大で同期だったことも発覚。もはや他人とは思えなくなってしまったのでした。お二人の今後の活躍に期待したいところです。
長崎を訪ねる楽しみもできましたよ。

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編集部日記(1/25 )

2010年01月26日 | 野鳥と山野草マニアMW


1月25日、木版画の井上厚さんが編集部に。毎年恒例の版画特集のために、わざわざ青梅の工房から作品を持ってきて下さいました。(いい人ですねぇ……)
そして、今回の特集を担当する女性編集者J(入社4年目)がご挨拶。版画の魅力について質問をすると……。
「版画は一作家一技法。それぞれに工夫を凝らしているので、同じ木版画でもどうやって作っているのか、分からないことも多いんです。そこが魅力のひとつかもしれませんね」とコメント。
そのほかにも色々とアドバイスを下さったのでした。謝謝。



同日、日本画家の齋正機さんと連載の内容に関する打ち合わせをする編集者MW。好評連載「残滓牧景 M氏ノ運転シタ風景ノ記憶」も残すところあと3回。文章の細かい部分まで念入りにチェックを入れながら、共同作業でページを仕上げていきます。時に、画家の頑固さと編集者のプライドが火花を散らすことも…。でも大丈夫。
〈後に残るものだから、絶対にいいものに仕上げる〉という気持ちで結ばれている限り、心配は無用なのです。
(絆ですね。ちょっと気持ち悪いか?)
残滓牧景の3月号のテーマは「山カラ運バレテクル」。画家が父親の墓参りに帰省した時の情景が、絵さながらに美しく描かれます。お楽しみに。

とっても、ファインアートな土曜日

2010年01月23日 | 野鳥と山野草マニアMW
まずは中堀慎治さんと榎俊幸さんの二人展「不空」を観に、阿佐ヶ谷へ。去年の秋に京都の二条城と清水寺を舞台に開催された「観○光」(かん・ひかり)展出品の屏風が、香染美術に展示中です(2/20satまで)。
11月号のアトリエビューでも紹介した榎さんのドラゴン図と中堀さんの獅子図の対決が実現! あらためてファインアートの底力を再認識させてくれました。海外のアートフェアでもその実力を知らしめる二人。その動きから目が離せませんね。



耳より情報その1:中杉通りにあるビストロ・ラ・シュクレというフレンチが大ヒット。前菜からメイン、デザートまで「うまっ!」を連発でした。ふらっと入った店でランチ1900円はかなり勇気が要りましたが、満足度は120パーセントでした。杉並区阿佐谷北4-6-29TEL03-3330-5667‎


JR千駄ヶ谷駅と信濃町駅の間にある佐藤美術館では、アートソムリエとして知られる収集家・山本冬彦氏のコレクション展を開催中。プロの画家たちの作品が中心ですが(160点)、初期作が多く、「両洋の眼」のようなグループ展とはまた違った目線で楽しむことができました(2/21sunまで)。



耳より情報その2:佐藤美術館から徒歩20分ほどの場所に、SHIZENという器のお店があります(青山方面。アクセスが少し不便)。ここはセンスのいい現代陶芸やガラス作家を扱うセレクトショップで、たまに寄ります。清岡幸道さんという信楽の陶芸家の個展をしていました(1/28tueまで)。
 

日本橋の紫鴻画廊では院展の手塚雄二さんの新作展「天の彩り」が開催中(1/30satまで)。初日に伺えなかったのでお邪魔しました。作家不在かと思いきや、テーブルには手塚雄二、宮北千織、岸野香といった面々の姿が……。その後、松井冬子さんの新作「無傷の標本」を観に、六本木ヒルズの森美術館まで。200×150センチという絹本の大作。イメージもすごいけど、とくに〈ぼかし〉の技術には脱帽です。

松井さんの作品を展示中の「医学と芸術展」(~2/28sunまで)には、古典からコンテンポラリーアートまで、身体に関するさまざまな作品がゴチャマンと展示中。ただ、磯江毅さんの遺作「バニータスⅡ」(闘病)が出品されていることを知らなかったので、作品に再会できたのは収穫でした。気がつけば、榎俊幸さんに始まり、磯江毅さんに終わった土曜日。
なんだか〈彩鳳堂画廊〉な一日でしたね。やっぱり本庄さんってすごい!


3月号も取材快調! ただ者じゃない2人のワカモノに密着

2010年01月22日 | 野鳥と山野草マニアMW


開始6回目にして、早くも看板ページとの呼び声も。
好評連載[アトリエビュー]は、北京生まれ、東京造形大学大学院出身のアーティスト・王丹戈(おう・たんか)君(27)が昨年9月から撮影を担当。
自身の初個展を直前に控えた1月19日、鎌倉在住の日本画家・平松礼二氏のアトリエで撮影を敢行しました。



TANKAという名で画家としても活動する彼は、美術雑誌 articleでも特集が組まれるなど、デビュー前から注目を浴びるアーティスト。これまで先輩画家たちを虜にしてきた若き才能に、ぜひご注目を! 
TANKA展「惑星地球へのパスポート」は、2月5日(金)~3月6日(土)まで日本橋のギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートにて開催。



日本で初めて全国の現役美大生のネットワークを構築。そこから生まれたデータバンクをもとに様々なアート系事業を展開するモーフィングの代表・加藤晃央さん(26)をインタビュー。3年前、武蔵野美術大学時代に同世代の仲間とともに創業し、世界的不況もどこ吹く風?と急成長を続ける同社。なぜ彼が美大生と社会のニーズを結びつけ、ベンチャー企業を興すことになったのか? そのストーリーと今後の展開を、美大生のための就活展「美ナビ展」(3/12fri~28sun/森アーツセンターギャラリー)とともに紹介します。乞うご期待!




『画廊は小説よりも奇なり』が気になり……

2010年01月19日 | 野鳥と山野草マニアMW
とある日の編集部の会話……

編集長:「MWっ! 読んだこれ? 宮坂さんが出した本」
MW:「ええ。年末にインタビューしましたし……」
編集長:「じゃあさ、このTって、誰のことか分かった?」
MW:「さぁ、分からなかったですね……日本画ですか?」
編集長:「残ネ~ン、不正解!」
MW:(な、何で嬉しそうなんだ、この人は……)
編集長:「しょうがないなぁ……。じゃあさ、K画廊は?」
MW:「もしかして、文中のイニシャルを解読してるんですか?」
(この忙しいのに? 全部? 入稿は?)
編集長:「実名入りがほしい人がいるんじゃないか?」
MW:「……」

 

と、〈場合じゃない時〉に限って面白い本に出会ってしまうものなのです。今回も、ロシアの展覧会に関する長~い原稿を温めたまま新年を迎え、初仕事=下版作業に突入。直後に宮坂さんが書き下ろした『画廊は小説よりも奇なり』の業界マニアックな内容についついハマリ(ゲラで読みました)、ありえないタイミングでつかの間の現実逃避を経験したのでした。(お正月は何してたん?)

編集部泣かせの面白さ、といったところでしょうか?  
ともかく一読の価値ありです。ちなみに実名入りエディションの販売も、その答え合わせも当編集部では受け付けておりません。
ご購入は画廊宮坂までどうぞ。
(「月刊美術(ブログ)」で見た、で月美の株が上昇)

One day in our office...
Chief editor : Have you read this book yet, Mr.MIYASAKA wrote?
MW : Sure. And I interviewed him at the end of last year.
Chief editor : Could you identifiy who the "Mr.T" is?
MW : Well,I could not....Is it a Japanese traditional painter?
Chief editor : Out! You missed!
MW : (W..Why is this man so delightful?)
Chief editor : haha......How about "K" Gallery?
MW : I wonder if...are you breaking the code of anonymous name written in initials.?
(Woo. Aren't you busy? All initials? How is your article going?)
Chief editor : I guess many readers need real name version of this book,right?
MW : ........

We always find interesting books when we are so busy that we cannot read. The book "Gallery is stranger than novel" is written by Mr.MIYASAKA. He is a gallerist,an owner of Gallery Miyasaka located in Ginza. You can find many episodes of this art business world.Very interesting!!

藤本明洋さんの彫刻 in TACHIKAWA

2010年01月17日 | 野鳥と山野草マニアMW
 

高幡不動尊の駐車場が大行列だったので、初詣の予定をまたしても延期して立川へ(多摩モノレールに初めて乗りやした)。
写真は、エキュートの中にある藤本明洋さんの彫刻で、南口の小さな改札付近のパブリック・スペースに設置されています。

このとぼけた感じは、師匠の籔内佐斗司さんゆずりでしょうか? タヌキは実にかまってほしげだし、人魚?はとなりで読書する女子高生をガン見です。でも、この人懐っこさが藤本作品の魅力なのかもしれませんね。
立川にお越しの際はぜひぜひ!

岐阜出張記その2 子供達にアートを

2010年01月13日 | 野鳥と山野草マニアMW

セラミックパークminoとオリベストリートに次は必ず」と誓い、いざ岐阜県美術館へ。去年の11月末に取材した焔仁(ほむら・じん)さんの展示を観、主役(焔さん)がほとんど喋らないという、世にも珍しいアーティスト・トークを拝聴しました。
(寡黙な方ですからね……)

70点余りが展示されていた焔さんの回顧展は、かなり見応えのあるものでしたが、他にも収穫が……。 それは美術館の敷地での出来事。椅子型のマシーンが作るシャボン玉で子供達が楽しげに遊んでいたので、訳が分からないまま写真をパチリ!
(パシャリ? カシャリ?)
後で調べてみると「ARTのメリーゴーランド」という企画展に絡んだイベントで、大巻伸嗣という作家さんのインスタレーション作品「Memorial Rebirth」だったのでした。

 

作家や美術館、美大の関係者などが協力し合って、子供の頃からアートや美術館に慣れ親しむ機会を作っていく。それって本当に素晴らしいことだと思います。子供達の未来にとっても、未来の日本の美術にとっても、きっと良い影響をもたらしてくれるはず……。

一方、多治見では物欲を充たすことができなかったので、ミュージアム・ショップで多治見の陶芸家・松永泰樹さんのマグカップを買って帰りました。小屋の絵が彫られています、やっぱり……。


岐阜出張記その1 ギャルリ百草へ

2010年01月11日 | 野鳥と山野草マニアMW
1月10日、焔仁さんのトークショーを取材に岐阜県美術館へ。
2時からだったので、その前に陶芸の里・多治見まで足を延ばし、ギャルリ百草まで行ってきました。



陶芸家の安藤雅信さんが古民家をリフォームして作られたというこのスペースは、焼き物やクラフトの企画展をするギャラリー。
アクセスは不便だったけど、一度来たかったので満足しました。
(スタッフの方はとても親切でした。三谷龍二さんの匙とかほしかった……)



東京でいうと、目白のゆうどや神楽坂のラ・ロンダジルに近い感じかな?  で、その足で多治見の若い陶芸家たちが集うというスタジオMAVOへ。まだ早かったせいか、中には入れませんでした。
ん~残念だけど、しゃあない。アイル・ビー・バカゲン!


one minutes vacation vol.1 大人だけど一番前に座る

2010年01月08日 | 野鳥と山野草マニアMW

(音楽つき。ちょっと「世界の車窓から」っぽいです)
某オークション会社に打ち合わせに行く途中、 デジカメで撮影。東京が誇る?新交通システムの「ゆりかもめ」から撮影した映像で、テレコムセンターから青海間のお台場の風景です。(フジテレビやヴィーナスフォートも左手に登場)
車窓に延々と映るのは湾岸沿いの埋立地。近未来的な建物と開発前の雑草だらけの空き地を見ると、「ここもまた東京か……」と、不思議とノスタルジックな気分に。
いつか、ここを原風景とする画家とかも生まれるんだろうね。でも、一番前に座るのって、子どもみたい? 

久保裕子さんの池文鎮

2010年01月02日 | 野鳥と山野草マニアMW


日本画のF・Mさん(幽霊画/美女)、M・Oさん(京都/日経日本画大賞/やっぱり美人)がご結婚。O・C君に待望の第一子誕生と、思い返せばめでたい出来事もいっぱいの2009年でした。(明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします)

そして年末には日展のR・T先生が日本芸術院会員に。
というわけで、ガラス作家の久保裕子さんにお祝いの品をお願い
したところ、とても素敵な文鎮が届きました。
(先生が好きなカエルも特別にリクエスト。カワイイでっしゃろ?)

アートって、世界にひとつしかないものだからいいんだよね。
光にかざすと、そのキラキラ感がちょっと感動的です。
アーティストの感性って本当に凄い! 
大切な人への贈り物に超オススメです。
月刊美術アートショップでも紹介しちょります。下の写真は裏面。




紫舟さんとポチ袋つきカード

2009年12月31日 | 野鳥と山野草マニアMW


クリスマスの頃にもらうカードって、なかなか良いものですね。
来年はこれにするか……と、年賀状をあせあせと書きながら思う年の暮れなのです(絶対無理やろな)。

NHKの「美の壷」の題字で知られる書家の紫舟(ししゅう)さんからポチ袋付きのクリスマスカードをいただきました。

福山雅治さん主演の大河ドラマ「龍馬伝」の題字にスズキ・アルトのCMと、大活躍中の彼女。「いつかサザンの曲の題字を書くことが夢」という紫舟さんのサイトを見ると、着実にその夢に近づいていることがわかります(吉田山田って有名なんですかね?)。

新年は佐川美術館での個展も決まっているとか……。
その勢いとパワーにあやかりたいものです。

ともあれ、今年も本当に色々な人にお世話になりました。
皆様、良いお年を。