うれぴっプル♪

ゲーム大好き店長のオタブログ

「夏神」感想

2024-09-21 17:03:57 | ゲーム感想【ナ行】

アトリエかぐや/2008年

今回はアトリエかぐやの「夏神」!
私はこの一本大好きなんですよ、かぐやゲーは「人妻コスプレ喫茶」シリーズが一番好きだったのですが超えちゃったかもしれません。
伝奇モノとしては少し中途半端なストーリーなんですけどね、絵とキャラクターがとにかく良くて夢中でプレイしました。




両親が船の事故に遭い、身寄りのいない十河陸は幼いころから施設暮らしをしていました。
初夏、陸が長年世話になった施設の閉鎖が決まり、故郷である潮見島に戻ることに。
幼馴染の高里七瀬の家で、七瀬の父とともに三人での新生活が始まりました。見た目はすっかり女らしくなったものの中味は変わらない幼馴染たちを前に、緊張していた陸も一安心。
潮見島の学園では変わり者で知られる透子先輩に無理やり勧誘され「郷土史研究会」に所属させられます。
研究会の活動、そして神社の巫女であるクラスメイト・小夜歌の存在…陸は少しずつ潮見島の暗部に触れてゆきます。
友達と思っていた幼馴染たちとの関係も徐々に変わってゆき…。




っていうね。
良いですね。夏本番ですよ。潮見島みたいな夏なら爽やかでいいなー!!と思ったけどやっぱり嫌だ。


絵と塗りが本当によくなったよね??
M&M原画だから当然綺麗なんですけど、これまでで一番良いんじゃないかと…エロじゃないイベントCGが特にすごい迫力なんですよ。光と影の使い方が上手い。
サンプルCGで公開されている、透子先輩と主人公が夕焼けの中自転車二人乗りしているCGなんか見てほしいですねー。
それとサンプルには無いんですけどオープニングで佳沙と七瀬が主人公に突撃してるCGも好きです。佳沙かわええ~
なんか塗りが鮮やかで、パキッとしてますよね。これが夏の雰囲気にピッタリでGOODです!




ストーリーも悪くなかったんじゃないかな?ほとんど一本道というのを上手く利用したシナリオでした。
前述した透子先輩との二人乗りのシーンなんて良い意味でゾクゾクしましたよ。道中ハラハラドキドキで楽しかったです。謎の明かし方は伝奇モノとしてはちょっと…やっぱり同スタッフの「瀬里奈」と比べてしまいますね。
でも夏神はキャラの魅力がありますからね!孤独だった主人公がどんどん友達を増やしていくのが見ていてほのぼのします。みんな可愛いし(*'▽')
幾島要さんっていうイケメンも出てきますよ!悪役だし碌な絡み方しないけど…。M&M原画は男もかっこいいから女性エロゲーマーとしては嬉しいですね。そうそう、今作では主人公も顔がちゃんと描かれているCGが何枚かあります!主人公イケメン~~!!これまでの作品ではメカクレばかりだったので「おっ!」と思いました。




エロは相変わらず力入ってます。でもちょ~~~っと導入が雑なような…?先生と透子先輩のエロシーンがなんか…雑…wwwそういうシーン入れたいのは分かるけどもうちょい自然にしてもいいのでは…wwwこのせいで主人公の駄目さが見えてしまうからもったいないんだよー、、
で、瀬里奈もそうだったんですけどこっちもバッドエンドがすごいですね…小夜歌√のバッドエンドは必見!バッドエンドを見たうえでトゥルーエンドを見ると感動もひとしおです。




好きなキャラは佳沙!ショートヘアのスポーツ少女です。いわゆる「男みたいな幼馴染」良いですねー。何気に妹キャラなんですよ。CVはかわしまりのさん。かわしまさん、うまいよなぁ…。
透子先輩も忘れちゃダメですね。夏神プレイして透子先輩嫌いな人っていないんじゃないかなー。透子先輩の声、なんか聞いたことある…と思ったら「牝奴隷」の留美先生だったんですね。こんな役もするんだな~!
ちなみに要さんイケメンと言いましたが要さんは全然好きじゃないです。笑




「夏神」は伝奇モノに見せかけた友情ゲーかもしれません。郷土史研究会でのワイワイガヤガヤは本当に楽しかったです。
攻略対象じゃない可愛い子もたくさん登場します。
美麗な絵も大きな魅力なのでたいへんおススメできる一本です!
OPムービーもかっこいいですよ~。でもこれ見るとホラーっぽいんだけど、ホラー要素はほとんどありませんでしたww

評価:84点

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「腐り姫~euthanasia~」感想

2024-09-09 20:44:26 | ゲーム感想【カ行】

Liar-soft/2002年

初ライアーソフト!「腐り姫~euthanasia~」の感想です。
これは「妹ゲーム大全」と「ヤンデレ大全」で知ったゲームです。当時の一般的なエロゲと比べると、少し変わった絵柄で目立っていました。なんか漫画っぽい…むしろ児童書っぽいかも。
ストーリーは、、紹介文読んでも正直よく分かりませんでした。
伝奇モノのような雰囲気ですが、実際プレイしてみると…?




父と妹が心中を遂げたことをきっかけに記憶を失った主人公・五樹。
夏、養生のため故郷である「とうかんもり」に帰ってきました。義母、義妹と三人の暮らしが始まりますが、五樹には彼女らの記憶も無いので会話もぎこちないものでした。
ある日五樹は、とうかんもり内の沼地で赤い着物を着た少女に出会います。どこからやってきたのか、身寄りはいないのか。何もかも分からない謎の少女・蔵女のことを放っておくことができず、連れ帰る五樹。
しかし彼の周囲の人々は蔵女を見て「樹里にそっくりだ」と気味悪がるのです。
樹里とは亡くなった五樹の妹。


蔵女と過ごすうち、五樹の過去が朧気ながらよみがえってきます…。






…っていうお話。
ジャケット絵やあらすじからして鬱ゲーみたいですけど、私はこの「腐り姫」は鬱ゲーではないと思うんですよね。

何といっても不思議な雰囲気が良いです。水墨画のような背景、不安定な精神を持つ主人公視点のテキスト、寂しくも繊細なBGM…全ての素材が「記憶喪失の主人公」「死んだ妹に瓜二つの少女」という主要人物二名と上手くマッチしていて、2002年の作品ですが今でも雰囲気ゲームとして高いレベルであると言えるでしょう。


シナリオはどんどん先を知りたくなるつくりになっています。
とうかんもりでの四日間を何度も繰り返しプレイすることによって、主人公の秘められた過去が徐々に明かされてゆきます。攻略はちょっと難しいです。「これ意味あるの?」みたいな、変な選択肢が多いので…。


ストーリーに100%納得できるかと訊かれれば、、難しいと思います。
読み進めている時は本当にワクワクするんですよ。五樹の記憶の断片を垣間見ることが楽しくなってきて、プレイするのを止められないほどなんですけど…残念ながらトゥルーエンドは斜め上すぎて理解が追いつきませんでした。
とうかんもりという小さな町の、簸川一家で起こった鬱屈した事件…と思いきや!トゥルー√ではものっすごい「外側」の範囲にまで話が及ぶんですよね。この終わり方が好きな人も多いと思いますけど、私的には微妙でした。トゥルー以外のいくつかの終わり方の方が納得いきます。
せっかく病んでる登場人物ばかりなのだから、彼らの背景をもっと掘り下げてほしかったです。




私がこの「腐り姫」を鬱ゲーではないと思う最大の理由は「多彩な登場人物との交流がとても楽しいから」です。
中には楽しくないキャラもいますが(笑)、駐在所のリカルドと清香さん、いつもハムスターを連れている学者先生、背景だけに登場する役所のおっちゃんたち、テレビやラジオ内の出演者たち…立ち絵すら無いキャラにも一人ひとり個性があります。
公式のキャラクター紹介を見ると、一見登場人物の少ないゲームのようですがそんなことはありません。
ちなみに私はリカルドが好きです。


ヒロインの中では潤!!これは圧倒的。
潤の過去が明かされるシーンはそりゃもう萌えましたとも…潤と蔵女の交流も良いです。
CVは金田まひるさん。金田さんがダーク系のゲームに出てるのってあんまり見たことないからウレシイ!!
そういえばこのゲームはパートボイスなんですけど、ボイスのあるシーンの方が多いので気になりません。
主人公の「自称恋人」なきりこも良い味出してますね。害のないヤンデレです。


あと青磁さんという冷たい感じのするイケメン眼鏡が出てきます。なんとこの青磁とのエンディングもあります!BLゲーマーにもオススメのクオリティです。
オマケ内で五樹と青磁の関係についていじられてるのが笑えます。




プレイ前の注意として「犬が死にます」。
それも老衰や病死ではなく、人為的に死んでるのでちょっと…ね…。その犬は死んでなお登場し続けるのでそれが救いなんですけど、無理な人は無理だと思います。
私はもう、犬が死んだ原因のキャラについては嫌い寄りですね。




オマケ要素が充実しているのは嬉しいですね。世界観ぶち壊しなパロディギャグ多め。
パロディの元ネタ全部分かったらめっちゃ面白いんだろうなー。。。




没入度ではピカ一な「腐り姫」、起承転結の結が少し納得いきませんが本当によくできたエロゲでした。
ジメっとしたとうかんもりの町が実に魅力的で、行ってみたいどころか住んでみたくなりますよね。蔵女に出会ったら終わるけど。

評価:80点

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