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「すみれ」感想

2024-04-18 11:42:04 | ゲーム感想【サ行】

ねこねこソフト/2015年

ねこねこソフト15周年記念作品「すみれ」の感想です!
こんなことできる(やっていい)んだ…という驚きの連続でしたね~。面白かったです。


15周年記念作品ということでブランドファンに嬉しい、過去作ネタのおまけがてんこ盛りです。
私は「みずいろ」と「120円の春」をPS2でプレイしたことがある…というか人生初ギャルゲーがみずいろだったんですがww
この二作品を知っているだけでもおまけは十分に楽しめました!


主人公は社会人二年目の営業マン。
かつては日々趣味に精を出すオタクだったのですが、この頃は忙しさからか単に熱が冷めてしまったのか…仕事の後は家に帰るだけ。
そんな主人公が唯一継続しているオタク趣味はオンラインゲームの「ギャルゲ学園」に顔を出すこと。
そこでは「ピンク」や「多恵」といった悪友とも言える仲間がいます。
萌えキャラのアバターを使いこなす二人もおそらく自分と同じ男性…ゲーム内では毎日悪ノリや下ネタで盛り上がっていました。
ある日、ギャルゲ学園に新しいプレイヤーが登場します。
「モエ」と名付けられたプレイヤーの言動はどう見てもネット初心者。そんなモエを、主人公・ピンク・多恵の三人は温かく(生温かく?)迎え入れます。
いつしかモエの存在が、そしてピンクと多恵との交流が主人公の生活に大きく影響していきます…。


というあらすじです。
このギャルゲ学園では、主人公はみずいろの主人公「健ちゃん」のアバターを使用しています。

このようなあらすじなのでワイワイラブコメディっぽいですが、実はしっかり感動系という奥深い一本でした。
主人公・ヒロインたちそれぞれ「社会に馴染めない」というネガティブな性格が備わっています。だから刺さる人は多いと思います。
私はすごく共感した、というわけではないのですが好感の持てるシナリオでした。なんか皆普通なんですよね。すごく容姿が良いとか何かの才能を秘めているとかじゃあ無いんです。いや最終√のヒロインはちょっと特別なんですけど…。
シナリオは一本道です。謎要素が各所に散らばっており、繊細なBGMも相まって不思議な雰囲気でお話が進んでいきます。ガンガン風呂敷が広がっていくんですが、最終√で綺麗に畳まれるのは実にお見事。
地の文章(主人公の一人称視点)が面白いのでスラスラ読めます。ヒロインたちの変な言動に、主人公が心の中で突っ込みまくるので何度もクスリとさせられました。


前述したようにおまけがすごく充実しています。
主人公が作中でプレイしている「ギャルゲ学園」には歴代ねこねこキャラが続々登場するんですよ!マップからお目当てのキャラを探し出し、自由に話しかけることができます。
話しかけられる回数には制限が無いし、誰に話しかけても本編には影響がありません。
私はひたすらみずいろキャラと120円の春キャラをストーカーしまくりましたね~。このおまけだけで小一時間遊べます。
ねこねこソフト全制覇してる人ならきっと、もっと楽しめるんだろうな~。
そしてギャルゲ学園には、歴代ねこねこゲーの序盤が遊べる「授業」のモードがあります。
みずいろのみ序盤だけでなく日和√が丸々プレイできちゃうんです。いや~これはビックリだわ…!
今プレイすると古臭さは否めないものの、物語自体は美しく纏まっていてなんか「こういうのでいいんだよ」と思っちゃいました。遊園地のシーンでは懐かしさもあって泣けたー。スカーレットは名曲だし日和可愛い…。


一つ残念ポイントが。細かいバグが多すぎます。
誤字脱字、テキストと音声のズレが頻繁にあります。修正パッチ当たってる状態でこれらしいです…。
特にみずいろ日和√で、中盤から日和が主人公のことを「健」と呼び捨てするバグは受け入れられませんでした…。健ちゃん呼びは早坂日和というキャラの大事な個性ですから。
あーあとクリア後に鑑賞できるHシーンのオマケで、あるキャラのCGが完全にバグってたのも萎えたわ~。


好きなキャラはすみれ!初芝さんヤバすぎ!!
最初はサンプルCGにもある通り、休み時間に寝たフリを貫き通す陰キャなんですが…途中から大変面白いことになります。オスマントルコォ!じゃないんだよwwwwwww
しかし陰キャが学校でこんな太いカチューシャする?昔から思ってたけどねこねこソフトのヒロインってファッションセンス独特なんだよな…雛姫の学校の制服も変だし…。




この「すみれ」は一見するとねこねこソフトの過去作をプレイしていることが前提で作られているようですが、本編中に代表作の人気キャラ√を遊べるという面白い試みがされています。
ここは本当に大きなプラスですよね~。
だから「すみれ」が初ねこねこゲーでも全く問題ありません。
セール時期には500円で販売されているのも初心者にはありがたいですよね。
メインヒロインであるすみれの「寝たフリ」という癖が終盤の展開の大きなキーワードになっているので、そこにも注目してほしいです。

評価:81点
バグが無ければ90点台だったかも…。
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