<日興虚偽記載>担当のみすず監査法人事実上解体へ
有価証券報告書に虚偽記載(利益水増し)が見つかった日興コーディアルグループの監査を担当したみすず監査法人(旧中央青山監査法人)が、上場企業約600社を含む約3400社の監査業務と担当の公認会計士を今夏をめどに他の大手監査法人に移管する方向で検討していることが20日、わかった。日興の虚偽記載を旧中央青山が見逃したことに不信感が高まっているほか、金融庁の行政処分も予想され、顧客の混乱を避ける必要があると判断した。みすずは事実上、解体に追い込まれる。
移管先は、新日本、トーマツ、あずさの大手3監査法人と、旧中央青山から分裂したあらた監査法人となる見込み。時期は07年3月期決算の監査が終わる今夏以降とする方向だ。
みすずは旧中央青山時代に日興の監査を担当し、虚偽記載が問題となった05年3月期の有価証券報告書を「適正」と認めていた。旧中央青山はカネボウの粉飾決算で監査体制に重大な不備があったとして、金融庁から06年7~8月の2カ月間、業務停止処分を受けた。この際、旧中央青山と契約していた企業に動揺が広がり、契約先の上場企業の約4割が他の大手監査法人に移ったほか、約1000人の公認会計士や一般職員が離脱するなど混乱した。
金融庁は日興が2月末に訂正報告書を提出するのを受け、旧中央青山がなぜ不正を見抜けなかったのか、公認会計士法に基づく報告命令も視野に調べを進める方針だ。
みすず幹部は「仮に金融庁の行政処分を受けた場合でも混乱を避けるのが最優先と判断した。カネボウの粉飾決算事件のような混乱を招いては、責任を全うできない」と説明している。(毎日新聞)
会計士の仕事はシビアである。旧中央青山が企業の不正を見抜けなかったことは会計士として恥じることだと思う。しかし企業の解体ということにまで至った結果には驚いた。これは昨日夕刊の一面に出ていた記事であったが、メディアに出たのだから本当に起こりうることなのだろう。また結局、不正をしたら市場から退場されられる社会システムなのだろう。
有価証券報告書に虚偽記載(利益水増し)が見つかった日興コーディアルグループの監査を担当したみすず監査法人(旧中央青山監査法人)が、上場企業約600社を含む約3400社の監査業務と担当の公認会計士を今夏をめどに他の大手監査法人に移管する方向で検討していることが20日、わかった。日興の虚偽記載を旧中央青山が見逃したことに不信感が高まっているほか、金融庁の行政処分も予想され、顧客の混乱を避ける必要があると判断した。みすずは事実上、解体に追い込まれる。
移管先は、新日本、トーマツ、あずさの大手3監査法人と、旧中央青山から分裂したあらた監査法人となる見込み。時期は07年3月期決算の監査が終わる今夏以降とする方向だ。
みすずは旧中央青山時代に日興の監査を担当し、虚偽記載が問題となった05年3月期の有価証券報告書を「適正」と認めていた。旧中央青山はカネボウの粉飾決算で監査体制に重大な不備があったとして、金融庁から06年7~8月の2カ月間、業務停止処分を受けた。この際、旧中央青山と契約していた企業に動揺が広がり、契約先の上場企業の約4割が他の大手監査法人に移ったほか、約1000人の公認会計士や一般職員が離脱するなど混乱した。
金融庁は日興が2月末に訂正報告書を提出するのを受け、旧中央青山がなぜ不正を見抜けなかったのか、公認会計士法に基づく報告命令も視野に調べを進める方針だ。
みすず幹部は「仮に金融庁の行政処分を受けた場合でも混乱を避けるのが最優先と判断した。カネボウの粉飾決算事件のような混乱を招いては、責任を全うできない」と説明している。(毎日新聞)
会計士の仕事はシビアである。旧中央青山が企業の不正を見抜けなかったことは会計士として恥じることだと思う。しかし企業の解体ということにまで至った結果には驚いた。これは昨日夕刊の一面に出ていた記事であったが、メディアに出たのだから本当に起こりうることなのだろう。また結局、不正をしたら市場から退場されられる社会システムなのだろう。