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ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

さすがはイトイさん

2006-10-27 12:31:00 | 時事
 そのコピーのインパクトに惹かれて、記事を読みに行ってしまっただよ^^;。

ほぼ日経ビジネスオンラインSpecial
ディズニーランドにキティちゃんが入ろうとしたらどうする? 俺は止めるね

 「ほぼ日」サイトに掲示板がない理由という話題が中心なのに、なんて刺激的なコピーなんでしょう(笑)。

糸井 そうなんですよ。初期の頃は、もうどれだけ掲示板を作れと言われたか分からなかったですよ。なぜ、みんな掲示板を作れとあんなに言ったのかというと、アクセスが増えるからなんですよね。

 じゃ、なぜアクセスが増えるのかというのも、他人の意見が読みたいからじゃないんです。意見の対立とか、1人に非難が集中するなどの事故が起こるから。火事場は人気アイドルのステージよりも、人が集まるんです。

 やっぱりね、人って邪悪じゃないけれども、どう言ったらいいのかなぁ、「ああ、僕の命はあってよかった」と確認するための悲劇を見るというのは、大好きですから。特に、普段、お高く留まっているところが混乱したり、燃えたりするのは、きっとうれしいんでしょうね。みんなけしかけ合っていますもんね。

 そんな仕組みはやる必要はないな、と思ったんです。「ほぼ日」の立ち上げの頃、インターネットに詳しい人に参考になるお話をいろいろ聞いたんです。ネットの世界って、聞けば聞くほど「あ、僕がやる意味がない」というところに行くんですよ。だから、「ほぼ日」はネットの流儀だけではなく、あえて自分がやりやすいものとか、楽しいものをやってきたんですよね。

 例えば、今はあんまり増やしてはいないんですけれど、「ほぼ日」の「おサルさん」のマークなんかも作ったりしてね。あれだってウェブを知っていた人からは、「こんなキャラクターを作るのはウェブ的じゃない」と言われました。今だと、きっと「ほぼ日」はWeb2.0的じゃないと言われているんだ、と思うんですよ。トラックバック機能もないし、コメント欄なんかもないからね。

NBO 確かに、一読者の立場で見ると、「ほぼ日」はほかのサイトと違いますね。ネットを見ている感じがしない。


糸井 この間、ある有名なブロガーの人と初めて会ったのですが、「糸井さんのサイトはすごく孤高な気がする。どことも繋がりを断っている、離れ小島みたいな存在として、みんなが知っている」って言われまして。「え、僕はみんなのこと知らないぞ」と言ったんですけれどね(笑)。

NBO  双方向的じゃない。

糸井 ではないんでしょうね。でもね、例えば、僕が大学の総長だとして、「大学の知識はみんなのものです、皆さん、いつでもいらっしゃってください」と言ったら、大学なんて成り立たないですよ。構内で「えー、今からサンショウウオのキンタマについて研究します」とみんなが集まっている時に、「俺はキンタマを抜くのは嫌なんだ」というお客さんが入ってきたとしますよね。総長としては常に「もっともな意見だったら聞きます」というわけには、やっぱりいかないんです。

 ディズニーランドにキティちゃんが遊びに行きたい、と言ったらどうします? ネコのぬいぐるみを着て、「ニャー」と言って、ディズニーランドのチケットを買うために並んでいたら? 俺は止めますよ。キティちゃんのトラックバックは。(笑)

NBO 「お客様、その格好では・・・」と。(笑)

糸井 サッカーをやっている時は絶対に手を使わないですよね。そこで、手を使えるじゃないかと言われても、我々はその不自由を楽しんでいるんです、としか言えないんですね。

NBO  なるほど・・・つまり、インターネットの道具として、双方向の機能は出てきた。実は、そのツールを渡されただけなのに、ユーザーには「なんでもできる」ような万能感さえ勝手に備わってしまった。それが今のWeb論を取り巻く状況なのかもしれない。

糸井 僕も最近のWeb関連の本はいろいろ読んだんですよ。確かに、いいことがいっぱい書いてあります。いいことがいっぱい書いてあるんだけれど、みんな、有限のものと無限のものとごっちゃにしていると思うんですよ。

 有限の最たるものはやっぱり人生です。確かにみんなの意見を聞けて本当にいい時代になった。でも、みんなの意見を聞いているうちに死んじゃいますよと(笑)。極端っぽく言うと。


 なかなか含蓄のあることを話してますね。




「魑魅魍魎」

2006-10-27 12:30:00 | 時事
 昨日に続いて、またも立花隆が記事アップ。しかも自分には好物の安倍晋三ネタ。

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」この国の将来を委ねた安倍総理一族の魑魅魍魎

 立花隆独特の分析はないけど、最近の週刊誌に載った安倍首相関係の記事から、ふたつの奇怪な人脈の話。

 要するに安倍首相が、小泉内閣の官房副長官時代から幹事長時代にかけて、拉致問題の解決で功を焦ったのか、韓国人の「希代の詐欺師」にマンマと欺されていたという話である。

蓮池さんら、4人の拉致被害者は帰ってきたが、その後の展開が開けないで困っていたところ、安倍が小泉首相(当時)の親書を持って訪朝すれば、北朝鮮の中枢的指導者と会談できる上、蓮池薫さんの2人の子供、地村保志さんの3人の子供、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんと2人の子供の計8人を日本に連れて帰ることができるようにしてやるという話が北朝鮮側から伝わってきた。

これはその後ほとんどその通り実現するのだから、半分以上ほんとの話だった。

ところが、秘密交渉の過程で安倍が頼りにした男が詐欺師だったため、話はどんどんおかしくなり、安倍は北朝鮮側の信用を失い、8人を連れて帰るという華々しい成功をおさめるチャンスを失ってしまう。それどころか、詐欺師に乗せられて、仲立ちの北朝鮮ロビイストに5000万ドルを渡す寸前のところまでいっていたというのだ。

驚くのは、この詐欺話の演出者である「希代の詐欺師朴在斗=パクジェドゥ」を安倍が「朴先生、朴先生」とあがめ、「安倍晋三外交顧問」の名刺まで作らせ、北朝鮮側の人物と秘密会談を持つときには、その場に立ち合わせたばかりか、通訳までさせていたというのだ。


 ……うーん、こういう人が首相で大丈夫なんでしょうか(汗)。

この詐欺話よりもっとあきれるのが、週刊朝日11月3日号の、「新興宗教慧光塾と安倍家のただならぬ関係」という記事である。

この「慧光塾(えこうじゅく)」というのは、経営コンサルタントを名乗っているものの、そのやっていることは、怪しげな「パワー」を売りものにする新興宗教といってよいような奇怪な組織である。

なにしろ、この会には、安倍家のゴッド・マザーである安倍洋子(岸信介の娘)さんまで出てきて、

「先生とのお付き合いも随分長くなるわけでございますけれども、亡くなった主人も大変お世話になりました。今、息子の晋三もいろいろご指導いただいておりますけれども、今後とも、健康のためにもまた政治の道でも道を誤ることのないようよろしくお願いします」

などと挨拶をしたりしている。安倍家は親子2代にわたって、この新興宗教まがいの怪しげなパワーの持主にドップリつかってしまっているのである。


 ……うーん、ますます胡散臭い。