クロネコマガジン@blog

黒猫トムがD&Dほかで遊ぶよ

D&Dフォーチュン・カードを英語のまま読もう

2012年05月24日 | D&D/TRPG
0.序

ダンジョンズ&ドラゴンズ、楽しく遊んでますか?
ホビージャパンさんと翻訳チームの汗と涙の結晶、日本語版ルールブック、サプリメントのおかげで、使い慣れた日本語でプレイができているわけですが、
世の中には原文のまま遊んでいる人もいるのです。そして時として原文もちょっとたしなんでおくと、楽しみが増えることは間違いないのです。

このたび、日本でも展開されているショップイベント、D&D Encounters(D&Dエンカウンターズ)で使用可能となっている未訳商品、D&D Fortune Cards(D&Dフォーチュン・カード)を取り上げて、翻訳を見ないでカードの英語をそのまま読んでプレイできるようになろうよ、という無理企画をたてようかとー。

思いつきで飽きると抛りだすワル猫なので、コメントで応援するといいと思うよ。

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1.カードに何が書いてあるのか。

さて、ほぼ推敲無しで思いつくまま書き流してますがー(⌒ω⌒ )、
ここにカードをそのまま掲載するのはマナーとして問題かと思います。なのでD&Dフォーチュン・カードにはだいたいどんなことが書いてあるのか。どこを注目して読めばいいのか。
そんなところを拾っていこうかしらと思います。

●カードの種別
 D&Dフォーチュン・カードは三種類に大別できます。

 ATTACK アタック。攻撃カードです。
 DEFENSE ディフェンス。防御カードです。防衛カードと呼んだっていいんです。
 TACTICS タクティクス。戦術カードです。策略と呼んでもいい?かも。

 カードの使い方を説明するWizards of the Coast社のサイトによると、基本としては10枚のカードで「デッキ」を組みなさいとあります。10の倍数、20にしても30にしてもいいんですが、基本は10でしょう。
 そして、10枚のデッキには、上記の三種を3枚ずつ含めること、とあります。3x3=9、残り1枚はどの種類を入れても構いませんので、それぞれの種類から3枚、3枚、4枚選べばよいということになりますね。
 20枚でデッキを組みたい!という人はそれぞれ6枚ずつは含めよ、とありますので、6-6-8と組むか、6-7-7と組むか、それはプレイヤーの自由に委ねられています。

●カードの説明文
 どの種類のカードにも共通している書式、それを読み解こうというのが主旨ですので、早速見てみましょう。

 お手元に、D&Dフォーチュン・カードの現物はありますね?(無いと話しにならないし、まだ持ってない人をフォローする目的でもないので、ここは持ってるものとしてすすめちゃいますが)
 多くのカードが、カードのタイトルの下に太字で Play ~. という英文が書かれていることと思います。読んでいくのはそこです。タイトルも無視でいいっす。

 Play at the start of your turn. …(1)
 Play when you hit an enemy with your At-Will power. …(2)
 Play when you or an ally within 5 square of you are bloodied. …(3)

 はいはい、目をぎょろぎょろさせないで。
 まず、最初の Play は、プレイする。と訳されるですが、カードが起動する。とか、有効になるとか、使用することができる、とか、そういう意味です。カード用語だそうですので、プレイする、で覚えてしまえばいいと思います。
 番号後置で見づらくてすんませんが、1番は、「あなたのターンの最初にプレイする」と訳せます。自分の手番が回ってきた時、カードが使えるようになりますよ、プレイできますよ、と言ってます。
 ゲーム的に大事なのは「あなたのターン」であって、「あなたがアクションを取るとき」という意味ではないということです。つまり、味方や敵のターン中にあなたが機会アクションや即応アクションを取っているときは「あなたのターン」ではないため、このカードをプレイすることはできない、ということです。これ、大事なところですよ。

 2番は、あなたがヒットした時、一体の敵に、あなたの、アット・ウィル・パワーで、と逐語訳で読めます。このAt-Will Power,というのはおなじみ[無限回]パワーのことです。一日に一度きり、遭遇毎に一度きり、という制限のない、くらいの意味です。訳をつなげると「あなたが、あなたの[無限回]パワーで1体の敵にヒットした時にプレイする」となります。
 さっきの1番を思い出してくださいね、今回は「あなたのターンに」じゃありません。無限回パワーがヒットした時ですから、自分のターンだろうが、誰かのターンだろうが関係ありません。ただし、遭遇毎パワーや一日毎パワーがヒットしたとき、には使えないということです。
 このように、Play at~、Play when~、の説明は、いつプレイできるのかも大切ですが、プレイできないのはどういうときか、も併せて考えるとよいのですね。

 ほい、3番は、長めですね。逃げちゃだめだ。
 あなた、もしくは、あなたから5マス以内の1人の味方が、ブラッディーにされた時に、プレイするのです。ブラッディーは、血まみれ、ちゅうことですが、日本語版では「重傷」と訳されています。つまり、あなた自身もしくはあなたから5マス以内にいる一人の味方が重傷になった時にプレイする、ということです。
 重傷、いやですね。いろんな理由で重傷になります。どんな「重傷のなりかた」のときにプレイするのかどうかまで細かく書いてあるカードもありますよ。「敵の命中により重傷にされた時」とあるカードであれば、継続的ダメージがたまって重傷になった場合には使えないのです!この例の場合はただ単に重傷となったとき、とあるので被ダメージだろうが、罠にはまろうが、理由は問いませんね。

 ちょっと分かって来ましたか?
 カードの本分の上半分、ちょっと太い字で書いてある部分は、Play~の書式にだいたい統一されていて、カードの発動条件が書いてあるということですね。

●で、何が起こるわけ?
 太字の下は、実際の内容の説明となります。自ターンの開始時に?無限回攻撃が命中した時に?重傷になった時に?何がどうなるのか?それを読みますよ。

 (1) You slide a willing ally within 5 square of you up to 2 sq.
 (2) Roll d20. 1-9: You grant combat advantage. 10up: The target get prone.
 (3) You or the ally gains +2 bonus to all defenses until the start of your next turn.

 はい、1番。あなたは、一人のウィリング・アライ、それはあなたの5マス以内だけど、その人を、2sqまでスライドさせるよ!と書いてあります。すっげー逐語訳ですね。
 まず、スライド。これは横すべりと訳されます。強制移動の一種で、他の2つはご存知ですね。push プッシュ:押しやり、pull プル:引き寄せ、ですね。この3つは覚えましょう。プッシュ・プル・スラーイド。
 次のウィリング・アライは、願っている味方、てな意味です。希望している味方、と呼んでもよいでしょう。2sqは 2 squareの略で2マス、の意味。アップトゥ2sqで、2マスまで、となりますよ。
 あなたは、5マス以内にいる味方を、本人が希望するのであれば、2マスまで横すべりさせることができる。というような意味になります。はい、できることと同時にできないことを考えましょう。その味方が「俺動きたくないな」と言えば、横すべりさせることはできません。さらに、その味方がすでに瀕死状態(dying)で意識がなければ「動かされたいな!」と意思表明ができないので、横すべりもさせられないというわけです。

 つぎ、2番。いきなりロール・d20ときましたよ。これは「命令形の文」です。d20をロールせよ。20面体ダイスを振りなさい、という意味です。次の1-9: というのは省略形で、出目が1から9の間の数だったならば、の意味です。分かりますよね。あなたは、コンバット・アドヴァンテージをグラントする!この英文は暗記しましょう。「あなたは戦術的優位を与える」と訳します。ゲーム的には通常の敵はあなたを攻撃するとき+2ボーナスを得て攻撃してくるかもしれないよ、ということです。そう、ピンチなのです!セーヴィング・スローと同じで9以下の目ではよくないことがおこり、10以上だとよいことが起こることがおおいです。その通り、続きの10アップ、というのは10以上、という意味です。10-20: と書いても同じことですね。ターゲット・ゲット・プローン。目標はえびを獲得します、というのは俺っちの大好きなダジャレで、これは「目標は伏せ状態となる」の意味です。
 こういうカードはよくある種類で、ピンチのときにd20を振って10以上ならちょっとラッキー、9以下だとアンラッキーが起こる、まさに「フォーチュン」カードなのですね。

 そして、3番。あなたと、ジ・アライのいずれかは、オール・ディフェンスに+2ボーナスを得て、それは、アンティル・ザ・スタート・オヴ・ヨア・ネクスト・ターンだよ!と言ってます。アナライ(an ally)とジ・アライ(the ally)は大きく違います。一人の味方、なら誰でもOKということになりますが、その味方、なら、太字のPlay~の文章で条件づけされた味方のみ、ということになりますからね。ここも大事ですね。ていうかだいたい大事ですけど。
 オール・ディフェンスは全ての防御値、つまりアーマークラス、頑健(fortitude)、反応(reflex)、意思(will)の4つ全部に、ということです。アンティル~ はフォーチュン・カードで死ぬほど出てくる「あなたの次のターン開始時まで」という定型フレーズです。覚えましょう。間違えやすいのは、ルールブック、パワーの説明、モンスターの能力、たいがいが「次の○○のターンの終了時まで」であるのに対して、ターン開始時にカードが入れ替わるフォーチュン・カードでは「開始時まで」の指定が普通だと言う点です。
 意味は「あなた、もしくはその味方は、次のあなたのターン開始時まで、すべての防御値に+2のボーナスを得る」です。

さて、あとは応用編。
いろんなPlay~文や、効果説明文のサンプルを挙げて、だいたいどんなカードが来ても、分かるようにしちゃいますよ~!



て、こんな記事で大丈夫か?(⌒ω⌒ )

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1 コメント

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Unknown (やながん)
2012-05-24 18:31:14
大丈夫だ、問題ない
Commandは”ガンガン行こうぜ”でOK
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