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手仕事しましょう♪

子どもを取り巻く生活、遊びにかかわる手仕事をしてみたい、作ってみたい大人を応援する手仕事講師のブログ

竹の子を描く

2005-05-26 22:34:17 | 講座でつくれるあれこれ紹介
今日は月に一度の手仕事講座の日です。
手仕事講座はひとつの部屋でパステル画、ニードルフェルト、編み物のなかから好きなものを好きなだけ作ることの出来るお得な講座になっています。
私はいつも教える側でなかなかパステルを描くことはありませんが、今日はちょうど時間が空いたので講師に習って竹の子を描きました。
春の生命の力強さを赤の色に表し、天に向かって伸びる姿を3原色を重ねることで表現しています。
描いた私も天に伸びるような気持ちよさを感じました。

私はもう1人の講師とともにニードルフェト作品を紹介しています。
今日は赤頭巾ちゃんと狼



ニードルフェルトはでこぼこのある平たい針を羊毛に刺して上下させると、針の小さな突起に羊毛同士が絡んでフェルトになることを利用して、糸も接着剤も使わずに人形や動物を作ることが出来ます。
思うとおりの形が出来て、とてもかわいいくつくれます。
講師の高橋さんはワイヤーを骨格に使って子供達が手にとって多少手荒に扱っても崩れない動物を作るのがとてもお上手で、お話にあわせて3匹のヤギのガラガラドンなどをキットで作るのが今のテーマ。
私はワイヤーを使わない小さな物を作りますが、動物より人間の方が得意かもしれません。



毎回お母さん達が小さなお子さんと三々五々(さんさんごご)いらしてのんびり作ったり描いたりして静かで豊かな時間をすごして帰られます。私も楽しい時間です。

今日は私は「編み棒を作る」ことからはじめましょう。を紹介しました。
大工仕事もまた私の大好きなことです!

手仕事講座 染色

2005-05-17 16:09:39 | 講座でつくれるあれこれ紹介
今日は、出前講師として染物をお手伝いしてきました。
私も一枚シルクスカーフをデモンストレーション用に染めさせてもらいました。半分を茜、半分を紅花の黄色で染め、真ん中はわずかに白地を残したので、3色の調和のいい色が出ました。

天気のいい今日のような日に染物をするくらい楽しく気持ちのいいことはありません。そして染まったシルクの端を2箇所手に持って、ふわりふわりとゆすっていると、すぐに風にさらされたシルクは乾いていき、シルクの縁がひらひらと美しいラインを作っています。

小さなお子さんをお持ちのお母さん達のグループなので、もうひとつのガスコンロでことことと野菜スープを煮ながら作業をし、お昼には野菜と昆布だけでだしを取ったシンプルで体にいいスープをみんなで食べました。
子供達は2~3歳で、食べながら色んなお話をしてくれます。目が会うとにっこり微笑みあう、自分の持っている食べ物を私の口に入れてくれる、なんともほのぼのした時間がながれていました。
我が家には小さな子供がもういないので、うれしいと同時に寂しさも感じます。次に我が家に天使が来るとしたら、子供より孫の方が可能性が高いですから。

午後は残った紅花をソーダ灰でアルカリ化し赤を抽出して残ったシルクを染めました。

人形作り

2005-05-10 22:34:02 | 講座でつくれるあれこれ紹介
子供が幼稚園のころから人形を作り始めました。昔から人形は、その中に思念や魂が入ってしまうような先入観があって、怖いような気持ちがありました。使わなくなった時にどう処分するかも気がかりでした。
でも、初めてこの人形に出会って、ちょっと心が動かされました。子供がとても大切にしてくれて、かわいがっているのを見るたびに作ってよかったと思うのです。

この人形は依頼を受けたものですが、海外に届けるため初めて和風を意識し、着物の基礎から習って作りました。受け取った子供が海外で日本というものに何かルーツのようなものを学んでもらうためにも、ごまかしのない本物を作ろうと考え、古布を探しに裏原宿や青山通りの店を訪ね、古着市なども見て歩きました。着物を作っていると、不思議と色々なことを考えます。洋服の時にはそんなこともないのですが・・・ついには資料をして読んでいた「モースの見た日本」まで購入してしまいました。
そして何体作っても出来上がるといとおしく、受け取る人が幸せになりますようにという思いを込めて送り出します。鹿児島やアメリカ、カナダへ渡って行っています。
この写真の人形達はブログカテゴリーのなかにある写真のハウシュカ坊が受け取ってくれました。

生葉染めシルク

2005-04-28 14:36:47 | 講座でつくれるあれこれ紹介
昨年染めたシルクです。当日雨が降っていて、完全に乾ききらないまま帰ってきたので、水ムラができてしますが、時間がたってもいい色です。
藍の種を戴いた西岡さんは有機農法で作物を育てていらっしゃいます。去年みたあの元気そうな藍の姿を思い出すと、きっといろいろと手をかけ、気を配っていらっしゃるのだろうと思います。そんな風に育ったものには、力がありますね。

楽をして育てない・・なんだか子育てに似ています。

紅花染め

2005-04-26 00:38:29 | 講座でつくれるあれこれ紹介
はじめに水に溶け出す黄色の透き通るような明るさは開放感一杯、ピンクは心を浮き立たせるような明るさがあって、どちらも染め上がるとうれしくなります。発酵を進めてさらに赤みを強くすると、今度はどきどきするような強さを持った緋色に、藍を掛け合わせて紫、黄色で緑・・・藍と紅花があれば、ほぼすべての色が作り出せるのです。

こどものころ、紙染め遊びが好きでした。オシロイバナのピンク、ムラサキツユクサの青、ヨウシャヤマゴボウの赤紫、家の近所を探して歩いて集めた草花が真っ白な紙に色をつけるとき、なんともいえぬ自然の美しさに感動して(いえ、その当時はうっとりして)動けなくなったりしました。その姿を見て母はかなり怪しい子供と思ったでしょうね。
私の美しいもの集めの原点といえる真剣な遊びでした。

今も、講座のあとで参加された皆さんのシルクの布が風にひらひらとたなびくのを見るのが好きです。小1ころの私と一緒に「きれいだねー」としばし動けなくなるのです。

この楽しさが、みんなに体験してもらえたらうれしいです。