最近、購入された車なんですが発進時のシフトショックが気になるそうで、今回の依頼となりました(^^)
トヨタ アルファード ANH20W 2014年式 112900キロ

試乗してみて感じたのはシフトレバー操作時のシフトショックですね。「D」や「R」に入れたときにガツンときます(;´Д`)
お客様が言っておられた発進時のシフトショックは暖まってると出ないのか感じませんでした(^_^;)
加速はとくに問題なかったです!

リフトアップをして下廻りを確認。
今回はオイルパン脱着、ストレーナー交換も予定してるので


作業に邪魔なアンダーカバーとサブフレームを取り外し(^^)

ミッションオイルパンが見やすくなったところで

CVTフルードを排出。

ドレンプラグの奥にあるオーバーフローチューブも取り外します。

この段階で約2Lのフルードが排出されたんですが、エンジンオイルと違いATやCVTはドレンアウトでは全容量の20〜40%程度しか排出できません(^_^;) この車は20%程度ですね、、、
ミッションにレベルゲージがある場合の上抜きも、結局はオイルパンに溜まってるフルードを吸い上げてるので排出量は同じです(ΦωΦ)
なので一般的なATFチェンジャーを使ったフルード交換は、フルードの抜き取りと注入を1本のホースで交互に行ってるので、名称は「交換」と言ってますが実際には「希釈」を繰り返してるだけなので、交換効率が悪いんですよね(^_^;)
1〜2万円程度の安価な場合は希釈を1、2回しただけの気休め程度と思って頂いて構わないと思います。フルードもミッション内部の汚れもほぼそのままですので(;´Д`)

作業に戻り〜オイルパンの取り外し〜

ストレーナー、ソレノイドバルブの表面がグレーになってますが、全て汚れ&鉄粉です(^_^;)

ストレーナーは交換するので取り外します。

ちなみに取り外したオイルパンですが


設置されている3つの磁石にはこれ以上吸着出来ないぐらいの鉄粉が(;´Д`)
オイルパンの脱着を伴わないフルード交換では、オイルパンの底に沈殿・付着している汚れや磁石に吸着された鉄粉は除去出来ません(>ω<)
むしろ撹拌されて不具合の原因となる可能性があるので、ディーラーなどは走行距離が多い車のフルード交換を嫌がるというか断るんですよね〜

そしてストレーナーの新旧比較。
素材変更したのかと思うぐらい色が違います(^_^;)
グレーじゃなくて真っ黒でした(;´Д`)

手で触った部分など一部元の色がわかりますが新品と同じくシルバーです。


磁石は鉄粉を取り除いて綺麗にして再利用。

オイルパンも綺麗に拭き上げて磁石を設置しておきます。


バルブボディ全体をパーツクリーナーを使って出来るだけ綺麗にしてから


ストレーナー、オイルパンを取り付けます(^^)

オイルパンやストレーナーを取り外すとフルードが更に排出されるんですが、ドレンアウト分と合わせて約4.8Lになりました〜
これでもまだ半分程度の排出です(^_^;)


下準備が終わったのでいよいよ圧送交換に移ります(^o^)/
この車には圧送交換にアタッチメントは必要ないので、既存のホースにトルコン太郎のホースを割り込ませて

トルコン太郎に今回使用するフルードをセット。
ワコーズのCVTFプレミアムSです♪
フルードの性能が上がると内部部品の保護性能の向上は勿論のこと、伝達効率が上がるので今までミッション内で損失していた本来のエンジンパワーをタイヤに伝える事が出来るようになります(^^)/
ですので今までと同じ加速、速度で運転すれば燃費が良くなります!
ATであれば変速がスムーズになりますし、CVTでも加速のもたつきが無くなりますよー

準備が終わったので初期充填をした後にエンジンスタート。

左 新油ワコーズCVTFプレミアムS
中 最初にドレンアウトしたフルード
右 現在ミッション内を循環しているフルード
半分以上交換(希釈)されてますがほぼ真っ黒です(^_^;)
それでは圧送交換スタート♪










圧送交換が終わると自動的にクリーニングモードへ移行します(^^)










圧送交換が終わると自動的にクリーニングモードへ移行します(^^)

クリーニングモードが終わった状態がこちら。
圧送交換修了直後と比べてフルードの透明度が悪くなってます(;´Д`)
中に残っていたフルードや汚れを回収してきた証?なので、2回目の圧送交換へ〜








先程と違って黒みが消えて中のフィルターがわかるぐらいになりました(^^)
予定してた交換量に達したのもあるので、ここで圧送交換終了です!


スキャンツールでフルード温度を確認。オーバーフロープラグを外して余剰なフルードを排出して作業が終了の予定だったんですが


その際にフルードを比較用に回収したのが右です。
左は交換前に回収したフルード。
多少綺麗になってますが思ってたほど綺麗じゃなかったです(^_^;)
せっかくオイルパンを外して中まで綺麗にしたのに、、、なんか残念な感じなのでお客様に連絡して追加の圧送交換の許可を貰いました(^^)/

というわけで3回目の圧送交換スタート♪







今度こそ綺麗になったと思います!

再び温度を調整してオーバーフロー。
容器が無かったので一旦いつもと違う容器に回収してみました〜

そして入れ替え〜
先程と違って透明度が高くなってますね(≧∇≦)b
作業終了後に再び試乗へ!
シフトレバー操作時のショックは無くなり、加速は普通だと思っていたのが鋭く加速するように改善されてます♪
普段からずっと乗っていると性能の低下に気付かないんですよね〜
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。