国産車もそうですが輸入車の場合は特に下調べが必要なるので(自分の覚えが悪いだけかもしれませんが(>0<;))、圧送交換ができるか?と問い合わせを頂いてから少々お時間を頂きます。
今回のお車のATはTG-81SCってことでアイシン製の8速ATでして、当店で圧送交換可能でした(^^)
ボルボ XC60 D4204T 2017年式 98700キロ

テストドライブに行ってみると、、、アクセルに対するレスポンスが悪い感じ(^_^;)
でもこの程度の症状であれば圧送交換で改善が期待できます(^^)/

まずはリフトアップ。

アンダーカバーを外して

別途、ご依頼があったエンジンオイル交換から(^^)/


エレメントも交換です。
ガスケットにシリコングリースを塗布して取り付け。

オイルはワコーズのユーロツーリング30。
ちなみにですが当店ではユーロツーリングとプロステージSは200Lで仕入れてるので定価ではなく特価で提供してます♪

エンジンオイル交換が終わったので次はATF圧送交換。

ドレンプラグを確認。
このミッションはオーバーフロープラグを兼ねてるタイプになります。

ってことでオーバーフロープラグを取り外し〜

エンジン停止状態なので多少は排出されますが

オーバーフローチューブを外すことで

一般的なドレンプラグを外した状態になります。

ドレンアウトで抜けたのは約2.5L。
整備書で全容量を確認すると7.5Lだったので、一般的な循環方式の交換方法だと1/3しか交換できないことになります(^_^;)

圧送交換をするためにフルードウォーマーを

外して代わりに圧送交換用のアタッチメントを装着してトルコン太郎のホースを接続。

使用するフルードはワコーズATFプレミアムSです(^^)/

初期充填をしてエンジンスタート!

左 これから充填される新油のワコーズATFプレミアムS
中 最初にドレンアウトした使用済みATF
右 現在ミッション内を循環している一般的な方法で交換(希釈)されたATF
とりあえず言えることは、、、真っ黒(^_^;)
では圧送交換スタートです(^^)/




























1回目の圧送交換&クリーニングモード終了。
まだ若干変わったかな〜ぐらいのレベル(゜o゜;
そんなわけで2回目の圧送交換スタート(^^)/














2回目が終了。














2回目が終了。
新油と同等にはなってませんが中のフィルターが見えるぐらいにはなりました(^^)
そもそもATFやCVTFは他のオイル・フルードと見分けがつくように着色されているだけで、色自体に効果や性能はなく関係ありません。今回使用しているプレミアムSはワコーズが既存のATFに混ざっても違和感がないようにあえて黄土色っぽい透明な着色をしているので、少量でも他色が残っていて混ざった時には元々の色が反映されます。
なので、今回は赤っぽい色ですね〜
大事なのは鉄粉やスラッジで汚れているかどうか?だと思うので、色よりも透明度のほうが重要です(。・ω・。)ノ
でもどうせ圧送交換するなら90%よりも100%がいい!って思われる方も居られますので、この辺の判断(圧送交換の回数)をするために事前にどこまでを望まれるのか?金額の上限などを教えて頂ければと思います(^^)
今回は2回で十分綺麗になったと判断したので終了です(^^)/

フルード温度を確認するためにスキャンツールを繋いでみると



沢山のDTCが記録されてましたが、いつ発生したのか分からないような、あまり重要性がなさそうなDTCだったので

一旦消去。
これで次回DTCが入っていれば項目によっては点検が必要かなと。

フルード量の調整温度50℃になったところで


オーバーフロープラグを外して余分なフルードを排出して調整完了となります♪
アイシン製の8速ATを搭載している車って結構あるんですが、自動車メーカーによって調整温度が違うので、調整温度は各メーカーの整備書で確認が必要です!

右が最後にオーバーフローしてきたフルードを回収したものになります。
左の交換前のものは真っ黒でしたが、圧送交換後は透明度のある綺麗な色に変わり、明らかな違いがありますね〜(ʘᴗʘ✿)
そして交換後はフルード交換による不具合がないかも含めてテストドライブをしているんですが、当然ですがそれはなく(^^)/
むしろ変速がスムーズになり交換前に気になっていたレスポンスも改善してますね(≧▽≦)
ご用命ありがとうございましたm(_ _)m
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。
ガレージSMAKのYouTubeチャンネル
訳あって限定公開になってる
「エンジンオイルや添加剤の潤滑性能テスト」
「潤滑剤の極圧潤滑性能テスト」