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ガレージSMAK

セレナ(C26)CVTF圧送交換と足回りリフレッシュ♪

先日ラジエーターファンモーターの交換をした富山市のお客様からCVTフルード圧送交換と足回りのリフレッシュのご依頼です。

日産 セレナ HFC26 2014年式 100500キロ

先日の修理後にお客様のご自宅へ納車へ伺うときに、フロント周りからコトコト音がひっきりなしに聞こえてきたので(^^;) 納車時にお客様に説明&修理の提案をさせて頂きました。
その際にどうせやるならこの先も長く乗るために、、、ってことで、メンテナンスも含めて色々と作業依頼を頂いたわけです(*・ω・)ノ

まずはCVTフルードの交換からです(^^)

ドレンボルトを外して出来るだけ排出させます。

排出しなくなったらオイルパンの取り外しです。

取り外したオイルパン。
全体的に鉄粉が付着してます(^^;)

鉄粉吸着用の磁石は走行距離の割りに鉄粉の吸着が少ないように思います(^^)

もちろんストレーナーも取り外します!

新旧比較。
やっぱり過去に作業してきた同程度の走行距離の車より鉄粉の発生が少ないみたいで、ストレーナーの色がそこまで黒くないですね~

でも上側で比べると黒っぽいです(^^;)


そしてフィルター部分にはチラホラと鉄粉が見えました(^^;)

バルブボディはパーツクリーナーで出来るだけ綺麗にしておきます。

オイルパンも綺麗にして

磁石も綺麗にしたら

オイルパンに装着。

この車にはストレーナーの他にもフィルターがあるので交換します!

カバーを外して

フィルターを取り外し。
新旧比較。
これは全然違いますね~
もちろん右が新品です!
しかしこのフィルター、車種によっては通常ルート?での部品供給がありません(゜Д゜;) ですが当店では別ルートから入手可能です(*´∀`*)ノ

ケースを綺麗にして装着。

オイルパンは規定トルクにて取り付けます(^^)

ドレンアウト及びストレーナー交換に依る排出量は約4Lでした。

今回の使用フルードはワコーズCVTFプレミアムスペック。
耐熱性、酸化安定性、せん断安定性に優れた性能を持ち、滑らかな変速フィーリングと高い動力伝達能力を両立した高性能フルードです(*・ω・)ノ



AT/CVTのフルードを定期的に交換しなきゃいけない理由は、フルードもエンジンオイル同様に様々な役割を持たせた油なわけでして、使用することによって劣化しないわけがないんです(^^;)
劣化したフルードは粘度が低下して
・部品の摩擦、摩耗が起こり機械的な損傷
・効率良く駆動力を伝達出来なくなる
・正常に変速しなくなる
・燃費が悪化する
・スムーズな発進、加速が出来なくなる
といった症状が出るんですが、日々少しずつ劣化してるので、気付きにくいんですよね(>_<)

作業に戻り、、、トルコン太郎のホースを接続して

初期補充後はしばらくクリーニングモードで循環させます(^^)

左 ワコーズCVTフルード プレミアムS
中 ドレンアウト時に採取したフルード
右 現在ミッション内を循環しているフルード
50%以上希釈されてますがほぼ真っ黒ですね(^^;)

それでは圧送交換スタート♪








圧送交換が終了して自動的にクリーニングモードへ移行します。

1回目の圧送交換でこんなに綺麗になりました~

クリーニングモード終了!
予想以上に綺麗になったので今回の圧送交換は1回で終了となります(^^)

油量調整の規定温度になったことを確認して

画像真ん中のボルトを外して

オーバーフローさせて油量調整完了です(*´∀`*)ノ

日産車でCVTフルードを交換した場合はBCMに記憶しているCVTF劣化度データをリセットする必要があります。

リセット完了~データは0になりました(^^)

これは車に依るんですが電動オイルポンプのエア抜きが必要な車もあります。


こちらも完了してます♪
最初に採取したフルードと最後のオーバーフロー時に採取したフルードを比較。
元々が赤みのあるフルードなので交換後も色が残ってますが、透明度は新油と同等ぐらいになってると思います(≧∇≦)b


続いての作業は足回りのリフレッシュってことで前後ショックアブソーバーとフロントロアアームの取り替えです(^^)

ワイパーアーム、カウルトップ、ワイパーリンクを外していきます。

ここまで外してやっとフロントショックアブソーバーを取り付けているナットが見えてきました~


取り外し!


錆も酷いですね~

バラして~スプリング以外は全部交換になります(*・ω・)ノ

で、組み付け~

車に戻して~右側も交換です!

続いてはロアアームの取り外し。

ナックルに差し込まれているボールジョイントがなかなか抜けず苦労しました(^^;)
新品のロアアーム。

取り付けて~同じく右側も交換しました♪

次はリアのショックアブソーバーなんですが、すでに取り外してます(^^;)


バラしてこれらを交換。

新品のショックアブソーバーに組み付け~

ボディとの間に入るブッシュは程々に潰れてました~
上下に2個付いているので、合わせるとなかなか差が出ますね(^^;)

で、取り付け完了(^^)

次はリアのエンジンマウント。

取り外しました~


カラーの周りが一周千切れてます(゜Д゜;)

反対側も結構ヘタってますね(^^;)

新品はガッチリしてます(*・ω・)ノ

取り付け完了~

続きまして~右下のエンジンマウント。

取り外し~

完全に千切れてました(>_<)

元々ガッチリと付いてるわけではないので、すぐに千切れそうな感じがします(゜ロ゜;ノ)ノ
取り付け完了~

カウルトップの端に付くサイドカバーなんですが

手で触るとボロボロと崩れたり割れたりするぐらい劣化してるので交換しておきます。

装着完了♪

全ての作業が終わったところで試乗です。
フロントの足回りから聞こえていたコトコト音は無くなって、アクセルの踏み直し時のワンテンポ遅れた加速も改善されてます(^^)

後日お客様に感想を伺ったところ、加速のスムーズさが全然違うとのことで大変満足されてました♪

車種や走行距離、使用するフルード、量によって変わりますが約5~10万円程度掛かるので気軽に出来るものではないかも知れませんが、効果(故障の予防、性能の回復、高性能フルードを使うことによる性能向上)は殆どの方が体感しています。
そして殆どの方が『こんなに変わるならもっと早くすれば良かった』って(^^;)
車は年々高くなってきてて軽でも200万、普通車だと300~400万もするわけで、それを考えると10万のメンテナンス代ってそこまで高くないような、、、気もします|ω・`)チラ

メーカーの思惑通り??10万キロ程度で乗り換えるのであれば必要ないかもしれません。それでも最近の車はミッションが高性能になり制御が複雑になったせいなのか、メーカーが4~6万キロでの交換を指定している車が増えてきましたので、10万キロで乗り換えるにしても1~2回のフルード交換が必要になります。
ただ多くの整備工場が採用している循環交換では交換効率が悪いのは当然として、ミッション内部の洗浄がほぼ出来ていないので(゜Д゜;)
理想としてはトルコン太郎での圧送交換かな~と思います(^^)

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。









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