OVER 30 DO THE CAMP

アウトドア/キャンプ/音楽/フェス/買い物/魂の30台もあと一年…

夏の思い出

2011-05-19 23:32:54 | 日記
今月号の「BE-PAL」特別付録「シェルパ斉藤のワンパーナーで作る 超簡単 旅 ごはん」

を読んでいて思い出した。

高校3年の夏。私を旅に駆り立てた本のことを。



シェルパ斉藤 「213万歩の旅 東海自然歩道1343kmを全部歩いた!」である。

久しぶりに読んでみるとやっぱり面白い。シェルパ斉藤さんの文面もそうだが、行く先々での出会いや旅の楽しさが

イラスト付きで書かれていた。

本棚からこの本を見つけ出すと、その脇には私の「高校3年17歳 夏休みの日記」が出てきた。

さっそくこちらも読んでみる。




恥ずかしい・・・ 恥ずかしすぎる・・・ 青い春とはまさにこのことだろうか?

あまりに恥ずかしいので途中読むのをやめようかとも思ったが、ノートの後ろの方に10ページ以上にわたる旅行記が綴られていた。

この年の夏、私は佐渡島を一人で旅していたのだ。

佐渡島では親戚が民宿を営んでいたため、手伝いをしながら14日間も滞在していたようだ。

そのうちの4日間だけ、「島を一周してくる」と言って出て行った時のことが文章で残っていた。

60リッターのザックにテントと寝袋、ラジオとバイブル「213万歩の旅」を詰め込んで私は出発した。

以下、原文そのままで、何日かかるか分らないがこのブログに少しずつUPしていこうと思う。


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8月1日、出発は朝8時30分だった。これから一人旅をする、という不安と期待がいりまじっている。

今日の予定の事を考えながらボケーーーっとしていたらバスが来てしまった。

気合いを入れて勢いよく乗り込んだが客は一人しかいなかった。おばさんは「どこまで行く?」と僕に訪ねた。

「えーと、”ただ ”までです。」

 「ただ? 多田(おおだ)のことかい?」

「そうです。”おおだ ”っていうんですか。」 するとバスの運転手さんが「このバス多田まで行かないんだけど・・・」

「ええーーーーっ!?」

終点の片野尾という所で止まり、仕方なくバスを降りた。本当に何もない所だ。

バスの時刻表を見たが、次のバスは夜の7時まで来ない。いまだ日本にこんなところがあったとは、なんだか信じられない気持で歩きだした。




暑い。                暑い。 

ザックの重みが肩にくい込む。 歩くことがこんなに辛いとは知らなかった。

それでも海が見えるからまだいい。しかし今日は視界が悪く、新潟までは見えないみたいだ。

そういえば朝出るときにもらったおにぎりを食べなけりゃならない。

休憩したいのだがどこまで歩いても休む場所がない。海を眺めながら何kmくらい歩いただろうか?

赤玉という所に着いた。お店があるので少し休もう、と思い店に入るとクーラーが効いていた・・・

つづく。