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小國裕美の部屋

モンセラート・カバリエさんを偲ぶ

モンセラート・カバリエ

上の写真は来日公演のパンフレットより

モンセラート・カバリェ(Montserrat Caballé, 本名:Maria de Montserrat Viviana Concepción Caballé i Folch 「マリア・デ・モンセラート・ビビアーナ・コンセプシオン・カバリェ・フォルク」、1933年4月12日 - 2018年10月6日)は、カタルーニャ(スペイン)生まれのオペラ歌手(ソプラノ)で、優れたベルカント歌唱技術とロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティらのベルカント・オペラの諸役での優れた歌唱で名高い。「ウィキペディアより」

先日、片付けで大量のコンサートのパンフレットが出てきて、その中で懐かしいカバリエのリサイタルのパンフレットを発見した。

今から3年前の2017年、私は5月にシャンソンのレコーディングにフランスに行く準備を進めていた。
せっかくなので、フランスで何かコンサートを聞きたい。
いいのはないかしら?と検索していた。
その時ふと、目に止まったのが、カバリエと娘さんのコンサートだった。
しかし……
残念だった。
日にちが合わなかった…
それから一年後、カバリエが亡くなったのを知ることになる。
今回懐かしい、学生時代、東京で聞いた、カバリエの来日公演の美しいパンフレットを落掌して、タイムスリップしたように入り込んでしまった。

プログラムはAからCまであり、内容がそれぞれ違い、Cはオーケストラとのオペラアリアづくし。
ピアノはミゲル・サネッティ
指揮は三石精一、読売日本交響楽団
二週間の日程で、大阪と東京と福岡の、合計6公演である。
カバリエ50歳前、40代ではなかったか…
年齢的にも最高の時であるが、すごいプログラムに驚く。

カバリエは体格が大きく、演技より歌唱力と言われていたが、純粋な声質、音色、大変に息が長く、絶妙なピアニシモ、テクニックが評価されていた。

一般的に、痩せていないとオペラの役柄がなく、マリア・カラスも減量したという話があるが、カバリエはずっとふくよかな体格のまま、居続けたのである。

私がレコードを何回聞いたであろう曲はアリアの、「私の愛しいお父さん」と次のユーチューブの「私は卑しい召使いです」だった。
レコード盤の方が歌唱的にはよいが、こちらは生演奏。


亡くなったのは、2018年10月だった。
Queen「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディ・マーキュリーと共演したり、晩年は娘さんのモンセラート・マルティと、しばしばコンサートをしていたようだ。
85年の生涯、最後まで歌ったのだといえる。
車椅子で歌うカバリエは、ふくよかな体格のまま、ずっと歌い続けた、スタイルよりも何よりも声で勝負したのではないだろうか❗
すごいです❗

写真を勝手にダウンロードをしてはいけないと思うので、リンクを入れました。


クリック⬇️





最後に同じスペイン出身の、ホセ・カレーラス(1946年~)との写真。
カレーラスはカバリエと出会い、世界デビューの後ろだてを得る…
日本初リサイタルの広告もこのパンフレットにある。









コメント一覧

operasuki
初めまして。
はじめてお便りする者ですが、昔マリアカラスが病気で来日できなくなり、友人であるカヴァリエが彼女の代わりに来日し、リサイタルを開きました。私は少し残念な気持ちで聞きに行ったのですが、あにはからんや、彼女の声の美しさに感動し帰路につきました。ところで、リサイタルの場所がどこであったのか思い出せません。横浜かあるいは鎌倉であったのか、、。たぶん横浜だったと記憶していますが判然としません。ところで私はカヴァリエがなくなった年にフランスの自宅におりました。確かその年は9月に彼女がなくなり10月にアズナブールがなくなりました。私の友人だったフランスのご婦人も9月に亡くなりました。私はその年の9月にリセウ歌劇場で演目は忘れましたがオペラを見ました。オペラが始まる前にカヴァリエが歌うカスタディーバが流れ、女性の司会でカヴァリエの死を弔う話があり、自身なぜか涙し、止むことはありませんでした。私はこの時同じ演目を2回も観劇したはずなのにそれをよく覚えていません。モンセラット修道院前に捨てられ、孤児として育ってカヴァリエ、、。翻ってアズナブールもなくなる年の12月には日本公演の予定でしたが中止になりました。そしてその年の10月に彼に死が訪れたのです。長々と書いてしまい申し訳ないです。
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@chorus-kaze ありがとうございます。そのこともエッセーに載せようかと思いましたが……
昔のことですが、、風邪をひいていたのかステージでくしゃみをしたのとか、そんな事が思い出され、カバリエのくしゃみが聞けたなんて……
chorus-kaze
モンセラート・カバリエさんといえば
Queen「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディ・マーキュリーと
共演したことで知りました。
私、声楽家をあまり知りませんが
ロック歌手と共演するというこの方の
柔らかさが素敵だなと思いました。
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