休むに似ている

「バカの考え」だけに(笑)。

DEATH NOTE

2007年09月10日 | 映画
公式サイト

遅まきながら、ようやく観ることができました。
しかし長かった前後編で合計4時間半。
当初の予定では、上映時間・約2時間の一作で
納めるつもりだったらしいが、無理ですよ無理。
死神の映画なのに、悪魔の映画になっちゃうよ(笑)

トータルとしてみると、うむ、良かった良かった。
てゆーか、頑張った頑張った。おおむね満足満足。
ライトもLもリュークも総一郎さんの演技も良かったし。
脇役とかエキストラの台詞が大根なのは…まぁ御愛嬌。
え、ミサミサですか? ……微妙~♪

原作を大胆に改変して、端折るとこ端折って、
しかもラストは、原作通りに纏めて中途半端で
終わると思いきや、良い意味で期待を裏切る大逆転。
「そうか、そういう方法もあったのか!」
…と、思わず膝を打つ。よく考えたなこんな結末。

動機や正義の定義やキラ支持者の行動パターンや、
もうちょい原作レベルの分析や深みが欲しかったけど、
ストーリー的にギリギリだったし、無理もなかろうと。

原作ファンも未読の人も、満足し得るレベルではないかと。
エンターテイメントとして楽しめる佳作という評価です。


 【以下、ネタバレ気味】




ただ難を言えば、原作を大幅に改変してるんだから
無理に原作通りのシーンを持ってくる必要なかったのに。
そこらで少しばかり矛盾・齟齬が生じているな、と。

特に前編の、南空ナオミ:瀬戸朝香。
かなり隙が多いというか、頭が良いんだか悪いんだか。
キラが名前で人が殺せると分かったら、いくら何でも
自分の名前が外部からバレることは注意しなくちゃ。
本人の口から、キラにヒント出してちゃダメでしょ。
しかも、あの偽名の名刺を作った意味とか全くないし。
考えてみれば、神父さんと口裏合わせ、偽名刺を利用して
上手いことキラを引っ掛けるもできたんじゃないか?
まぁ恋人の響鬼さん殺されて、動揺してたということで。
故・ナンシー関さん曰く「瀬戸朝香はレスラーが似合う」
やっぱ、頭脳よりも肉体派・行動派な南空ナオミでした。

それから、恋人の秋野詩織は南空に殺されているわけで、
月がキラを直接憎む動機にはなりにくいような。
むしろ、FBIとかLの方が憎まれても仕方ないような。
恋人をキラに殺されてトチ狂った人に殺されたわけなので、
まぁ憎悪の対象として繋がらないこともないんですが。

で、後編。あのラストは見事でしたが、
月=キラが、腕時計の中の切れ端に名前を書いても
あんまり意味ないんですよね。Lは殺せないし。
本編ではニア殺せば口車に乗せることできたけど。
ミサミサ殺しても、Lへの殺害シーンモロバレだし。
親父を殺しても、その他の警察官が黙っちゃいないし。
考えられるのは、あそこにいた警察官全員殺して、
その後でLも力ずくで……て、パターンのみ。
まぁこれも、ほとんどチェックメイトな状況下で、
ライトらしくない無理をせざるを得なかったと。

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