Beyond landscape with Kappa
私は風景が好きだ。空の雲、山、林、流れ、一本の木・・一枚の葉にいたるまで素晴らしい形と心地よいリズムが風景を構成する。それを創っているのは何だ?誰だ?
風景が創られる仕組みを知りたくて、”Beyond Landscape” を大きなテーマとして、この10余年、墨表現によりイメージを探している。
少年のころから好きだった、中国、日本の山水画が私の心象的抽象表現の遠い原点にあるのだろう。
河童は日本で長く語り継がれている水辺の妖怪だ。
子供を水中で溺れさせる、などの悪事を働くというがなぜか憎まれない。むしろ民衆に愛されている。河童を描く画家は私を含めて多い。
私にとって河童は風景の向こう側に越えるための大事な同行者である。時に鈍く金色に光る河童の眼で風景を創っているSomething Great を捉えてほしいと期待しつつ抽象的表現の水墨画面に度々招待をしている。
稲垣三郎活動略歴
1938 横浜に生まれる
1961 東京藝術大学を卒業
1964 第1回個展(東京)
1971 日本現代美術展(トップレベル)に招待
1977 JAALA美術家会議に加盟
1979 「墨絵展」メンバーとなる。以降墨表現に移行
1998 個展(東京)を契機に以降活発に個展活動
2002 日本現代墨表現展(上海)に出品
2016 中国・杭州銭江国際展に招待
2018 個展(パリ/Galerie SATELLITE)
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