「ワクチンの毒性に戦慄した」(著者: 元慶応大学医学部講師 近藤誠)
出典:「ワクチン副作用の恐怖 2017/11/1 (著者: 元慶応大学医学部講師 近藤誠)」
p.220あとがき (著者: 元慶応大学医学部講師 近藤誠)
執筆をおえた感想をひとことでいえば、「ワクチンの毒性に戦慄した」でしょう。
ワクチンについては、以前からよく知っていたつもりだったのですが、本書執筆に際して厚労省の資料を読みこんだところ、副作用の実態にショックをうけたのです。どのワクチンも劇薬に指定されている、その理由が、あらためてよくわかりました。
むかしは僕もワクチンを信じていました。
インフルエンザワクチンがまだ義務接種になっていない小学六年生の頃、新聞やテレビがインフルエンザの恐怖を伝えるので、何人もの同級生を実家の内科医院へ連れて行き、ただでワクチンを打ってもらったことがあります。---僕の独断でしたことですが、父はだまって全員に打ってくれたので、「おお、太っ腹」と子ども心に感激し、父を見直したものです。ところが翌日登校すると、校長先生からたっぷり油をしぼられました。----なんだかなあ。
そんな僕が、なぜワクチンの解説書を書く気になったのか、少し経緯を説明しましよう。
僕がワクチン問題に気づいたのは、80年代の後半、医療被害者を支援する弁護士たちと知り合いになってからです。ワクチンによる被害をこうむった子らを知り、その悲惨さに胸が痛みました。
他方で僕は、慶応大学病院でがん治療に従事していたのですが、医者は担当患者の質問になんでも答えられる十分な知識を有していなければならない、という信念のようなものがあったため、高血圧や糖尿病など、がん以外の研究にも打ちこみました。
それが『医原病』、『成人病の真実』、『医者に殺されない47の心得』などの著作に結実し、ワクチンについても解説してきたところです。
さて慶応を定年退職したあとは、近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来、を開いて患者・家族の相談にのる一方、さらに研究をつづけてきました。そうする中で、これまで認識足りていなかった、とてつもないワクチンの実情に気づき、急いで本書を出版することにした次第です。僕はいわゆるワクチン業界、とは無縁なこともあり、公平・公正な記述になったと自負しています。 執筆のための調べをしたとき、厚労省のワクチン審議会での、委員たる専門家たちの態度や発言にも驚かされました。 彼ら、彼女らは、本書でお示ししたように、添付文書に記載されている副作用以外の症状が審議の場で報告されても、たとえそれがワクチン接種直後に死亡したケースであっても、「因果関係が不明」、「情報不足」などと称して、ことごとく副作用と認定せず、闇に葬ってしまう のです。
---委員たちは、それらがワクチンの副作用であることを誰よりもよく知っています (専門家だもの。理由は本文参照)。
このように副作用であることを否定してしまうのは、現に後遺症で苦しんでいる、あるいは亡くなられた人たちを、子らを冒漬する行為です。そして、将来にも同じ副作用が発生することを許す点で、人びとのために尽くすべき医師の所業とは思えません。
もし将来にワクチン接種によって重篤な後遺症や死亡が生じたら、その発生を予見しながらワクチン接種体制をそのまま放置していたことは、間接的にせよ、傷害罪や殺人罪に相当する行為だと言えるのではないでしょうか。
ただこういうことを指摘しても、彼ら、彼女らはなにひとつ変わらないでしょう。
審議会の場で「これを新たな副作用として認定しよう」とでも発言したら、ワクチン業界からの追放がまっています。
専門家として生きてきた彼ら、彼女らにとっては、社会的な死を意味するのです。
またそれを恐れて余計なことを言いださないであろう人たちを、厚労省はそれまでの言動から見当をつけて、審議会委員に任命しているわけです。
ワクチンを打っている小児科医や内科医にとっても、ワクチンは重要な生活の糧になっています。
そういう場合に、受診者に正直なことをいう医師は、皆無ではありませんが、わずかです。
このような状況において、目の前のお医者さんから「ワクチンは安全です」「必要です」とされた場合、どこまで信用できるのか、できないのか。その判断はみなさんにゆだねられます。
みなさまやお子さまが健やかな日々を過ごすことができるよう、心から祈念しております。
2017年10月
近藤誠(こんどう まこと)
1948年生まれ。近藤誠がん研究所所長。73年、慶應義塾大学医 学部卒業、同大学医学部放射線科入局。79~80年、米国へ留学。 83年から同大学医学部放射線科講師を務める。