薬のチェック 新型コロナワクチン 高齢者・若者いずれでも利益よりも害が上回る
医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)のサイトに、新型コロナワクチンの2021年2月の段階の評価のまとめが掲載されました。
全文無料公開です。
このブログには、まとめの部分だけを転載します。
本文は、該当サイトをご覧ください。
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https://npojip.org/chk_tip/No94-f05.pdf
COVID-19 用ワクチン:日本では有用か?
高齢者・若者いずれでも利益よりも害が上回る
医療・福祉関係者では正確なデータがなく不明
薬のチェック 編集委員会
キーワード:ワクチン、発症抑制率、不顕性感染抑制率、高齢者死亡、睡眠中突然死、アナフィラキシー
まとめ
- 現在、COVID-19 用に仮承認(緊急使用承認)されたワクチンとして主に、ファイザー・ビオンテック社製(BNT)とモデルナ社製(MOD) の RNA ワクチンの接種が世界各国で開始されています。
- 公表された情報から、COVID-19 の発症抑制率(症状があり PCR 検査陽性=顕性感染防止率)は、初回接種から約2~3か月間で 82 ~ 90%、2回目接種から1~2週間以降 1.5 ~2か月間で 95%程度、年齢による違いはありません。重症化の防止率も 90%以上ですが死亡への影響は不明です。
- アストラゼネカ社の製剤(AZD)の発症抑制率は 60%と2製剤に比較して劣り、しかも自己免疫性の神経疾患が自然発症の 10 ~ 80 倍と、高率に認められました。
- COVID-19の不顕性感染(症状がなく PCR検査で陽性のみ)の防止効果は BNTや MODでは不明ですが、AZD では全く効果がありませんでした。
- 重篤 (serious)な有害事象はプラセボと比較して差はないけれど、接種後短期間の発熱や痛みなど重症(severe)の有害事象がプラセボより 1.7 倍から 2.5 倍多く認められています。
- ノルウェーでは、接種した高齢者 1300 人に1人が死亡し、ワクチンとの関連が指摘されています。
ハンク・アーロンさんの死亡(接種2週間後に睡眠中突然死)もワクチンと無関係とはいえません。他の自己免疫疾患や神経系の障害など、長期のワクチンによる害については、まったく未知数です。
- ワクチンによる発症抑制率を最大にとり、日本の COVID-19 による死亡者数を多い目に推定して、日本で1人の死亡を減らすために何人に接種する必要があるかを計算しました。80 歳以上は 1700 人、70 代は 6400 人、60 代は2万人、50 代は6万人、40 代は 20 万人、30 代は 60 万人、20 代は 200万人に接種が必要です。30 歳未満全体では 600 万人に接種が必要です。
- つまり、ワクチンの効果をかなり大きく見積もり、害を少なく見積もっても、重症化率や死亡率の高い 80 歳以上でさえ、減らせる死亡者数よりもワクチンによる死亡者が多くなる可能性がありました。
- 感染機会が多い医療や福祉関係の従事者では、利益が害を上回る可能性もあり得ますが、これら高リスクの人の死亡率のデータがないので、正確な判断はできません。
結論
高齢者・若者いずれでも利益よりも害が上回る
医療・福祉関係者では正確なデータがなく不明
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これとは別に、次の記事もサイトにあります。同一内容ですが、様々な資料や参考文献にもリンクが張られており、役立つ資料です。
https://npojip.org/sokuho/210209.html
(2021.02.09号)
『薬のチェック』速報No190 PDF
COVID-19用ワクチン:日本では有用か?
高齢者・若者いずれでも利益よりも害が上回る
医療・福祉関係者では正確なデータがなく不明
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)編集委員会