心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

NHKアニメ「メジャー」第10話より

2005-02-03 23:37:48 | Weblog
 毎週土曜日6時からの野球アニメ「メジャー」を家族4人で見ています。先週の第10話において、印象に残ったことを書きます。
 元プロ野球選手でデッドボールがもとで死亡した本田茂治の息子である小4の吾郎は、父の婚約者だった幼稚園の先生であった継母に育てられています。母親も小さいときに病気で亡くなったからです。
 幼い頃から父のような野球選手を夢見てトレーニングに励み、地元横浜のリトルリーグ「三船ドルフィンズ」に入団、つぶれかけたチームの立てなおしを始めたのですが、ドルフィンズの監督からプロを目指すのであれば、名門の「横浜リトル」がよいと薦められ、練習の見学に行きます。そこで「横浜リトル」の監督から、父親がいたこのチームで野球をやらないかと誘われます。そこで吾郎の心は揺れます。「尊敬するお父さんが昔いた、名門チーム」で野球をしたいという思いを抑えられなくなり、「自分が誘った友達を裏切るような」行為を戒める母親に「野球が好きだったおかあさんが生きていたら、きっとオレの気持ちわかってくれるよ」「かーさんにオレの気持ちはわからない、ずっとオレはお父さんのことは忘れたことはない」などど言い、「横浜リトル」に入る決意をします。
 悩んだ母親は、茂治のチームメイトだった選手(茂野)に相談に行きます。「あの子が父親と同じユニフォームを着たいという気持ちはわかる。しかし友達とか、思いやりとか、約束を守るとか、人として絶対忘れてはいけないことがある。しかし結局は他人の自分には、あの子の気持ちはわかっていないのではないか」と自信をなくしていると言い、血を吐いて倒れてしまいます。
 病院に運ばれ手術を施されているときに、茂野は吾郎に言います。「今お前を愛してくれるかあさんや友達を悲しませてまで、死んだ人間の人生をなぞる方が、そんなに大事なのか」と。「胃に穴があくほどかあさんは、お前のことを心配しているのだ」とも。
 病状がよくなった母親に吾郎は言います。「もうお父さんのこと振り返るのはやめる。お父さんのことを忘れるわけではないけど、これからは大好きなかあさんと、前だけ向いて行く」と。こうして彼は、「横浜リトル」に行くことをやめました。
 色々な経験をしながら、吾郎が一歩一歩成長していく姿がよく描けています。毎回思うのですが、継母の言動は本当に立派です。明後日以降の展開がさらに楽しみです。野球好きの子どもがおられる方は、一緒に見られることをお薦めします。