
クルマを走らせていると、
ミラー越しに空が赤く燃えている事に気付く。
もう、
クルマを止めずにはいられなかった。
カメラをたまたま携えていたことを、幸運に思った。
息をのむような、美しく燃えた空が眼前に広がる。
シャッターを切りながらも、刻々と移り変わる色彩。
少し前には青かった空が、ピンクともレッドともつかぬ雲に覆われてゆく。
かつて白かった雲は、夜という大人びた時間に触れるに従い、
「色気」をかもし出しはじめたと思えば、面白い。
混ざり合い、調和し合う。
それはまるで、
お互いの事を理解し合おうとする恋人たちのように。
夕陽が消えて行く間際、身も心も燃やし尽くす。

そして、果てていくのだ。
すうっと伸びるこの道の先、
落石により封鎖されているらしい。

引き返さなくてはならない。
ミラー越しに空が赤く燃えている事に気付く。
もう、
クルマを止めずにはいられなかった。
カメラをたまたま携えていたことを、幸運に思った。
息をのむような、美しく燃えた空が眼前に広がる。
シャッターを切りながらも、刻々と移り変わる色彩。
少し前には青かった空が、ピンクともレッドともつかぬ雲に覆われてゆく。
かつて白かった雲は、夜という大人びた時間に触れるに従い、
「色気」をかもし出しはじめたと思えば、面白い。
混ざり合い、調和し合う。
それはまるで、
お互いの事を理解し合おうとする恋人たちのように。
夕陽が消えて行く間際、身も心も燃やし尽くす。

そして、果てていくのだ。
すうっと伸びるこの道の先、
落石により封鎖されているらしい。

引き返さなくてはならない。