花在ればこそ吾も在り 牧野富太郎 標本館へ

2023年09月30日 | flower
東京都八王子市にある東京都立大学
南大沢キャンパス牧野標本館にて
開催されていた企画展
「日本の植物分類学の父
牧野富太郎が遺したもの」に
行って来ました。

NHK朝の連続テレビ小説
「らんまん」の終了2日前に訪れた為、
来訪者でかなり賑わっていました。







志を立てて上京した頃の写真
↑ ドラマ以上に大量の標本に囲まれて
いて驚きました。
気を付けないと標本にカビが生えたり
虫がわいたりしそうです。

牧野標本館では、定期的に燻蒸を
しているそうです。

一種類の植物の標本が80以上作られて
いるものもあったそう。
研究への真摯な姿勢がうかがえます。
読んで感動したもののひとつが
こちらの赭鞭一撻というものでした。

赭鞭一撻とは、牧野富太郎博士が若い頃
(18歳~20歳)、植物学を真剣に志すに
あたり書き記した15の心構え・心得のこと
だそうです。

こちらに詳しく説明がありました。

牧野富太郎博士の赭鞭一撻(しゃべんいったつ)と結網子(けつもうし)とは?

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そして、こちらがドラマ最終週の
タイトルになっていた「スエコザサ」

牧野富太郎博士の研究を生涯をかけて
支え続けた奥様 壽衛子さんのお名前が
付けられた笹の標本を見る事ができま
た。

ドラマでは、槙野万太郎さんがやっと
完成させる事ができた植物図鑑の最後
ページに載っているスエコザサを
寿恵子さんと万太郎さんが一緒に見て
喜んでいるシーンがあり嬉しかったで
す。


壽衛子さんは55歳でこの世を去って
しまいますが、牧野博士はその後も
亡くなる一年前の93歳まで研究を続け
られたそうです。

夫人の墓は、谷中天王寺に博士の墓とともにあり、墓碑には博士の俳句が二句、亡き夫人への限りない感謝と愛情をこめて深く刻まれているそうです。

家守りし妻の恵みやわが学び

世の中のあらん限りやスエコ笹

牧野博士の書いた随筆なども読んでみたくなりました。