未来鉄道研究所(新館)

ローカル線廃止問題や夜行列車の減便などを食い止められるのか、地球環境保護の側面からも一緒に考えましょう。

関東鉄道からの回答

2007-02-06 09:42:31 | Weblog
有限会社トラベルプランニングオフィス
中尾一樹様
                        関東鉄道株式会社

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 今般、鹿島鉄道株式会社の事業廃止に関して承りました、貴社の
構想に基づくお申し入れに対し、当社の見解を申し上げます。
 地方鉄道の事業継承には、地域の行政・利用者の支援が不可欠
と認識しております。貴社の構想は、先般の鹿島鉄道対策協議会の
公募において不採用となっており、安定的な鉄道輸送を継続するには
さらに厳しい経営環境になるものと思考されます。
 また、鉄道施設の譲渡・処分及び従業員の処遇等につきましても、
既に鹿島鉄道株式会社及び当社において事業計画を策定済みで
ございます。
 これらを総合的に考慮した結果、今後の地域交通の確保策につき
ましては、誠に申し訳ございませんが、当社としては、貴社お申し入れ
による対処方でなく、当社及び関鉄グループの計画に基づいた方法に
より整備を進め、対応してまいりたいと存じます。
 3月末の鉄道廃止までの時間は、極めて限られております。今後とも
関鉄グループ全体で、沿線の高校生を中心とした利用客の交通手段
の確保を最優先に、代替バス輸送など公共交通事業者としての責務
を果たす所存でございますので、諸事情ご賢察いただき、何卒ご理解
賜りますようお願い申し上げます。
                                     敬具

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本日、上記の回答が届きました。

1月9日11時に関鉄本社へ伺い、直接「株式の売却要請」を行いました際

中尾「対策協議会より事前打診がなされたと聞いているが?」
関鉄担当「少なくともうち(関鉄)への打診はなかった」

とのやりとりがあり、協議会の発表内容に疑義が生じているところですが
そこへもってきて上記の回答では「廃止する口実としての公募(いわゆる
出来レース)」であったことを裏付けてしまうのでは?というのが正直な
心情です。

この時点で私共TPOに打てる手は尽きたというのが正直な状況ですが、
今回の公募において、鉄道事業者・沿線自治体・マスコミそれぞれから
発生した「おかしな事象」については、今後とも「検証」して行きたいと
考えております。