未来鉄道研究所(新館)

ローカル線廃止問題や夜行列車の減便などを食い止められるのか、地球環境保護の側面からも一緒に考えましょう。

公募結果を伝える新聞記事より

2006-12-24 19:43:01 | Weblog
茨城の鹿島鉄道が廃線へ 引き継ぎ会社公募、採用なし
2006年12月24日19時35分

 国内現役最古のディーゼル車が走る茨城県の鹿島鉄道(石岡市―鉾田市)の廃線が24日、決まった。利用客の減少に歯止めがかからず、同鉄道が11月に今年度限りでの撤退を表明したのを受け、県と沿線4市が作る鹿島鉄道対策協議会が、「引き継ぎ会社」を公募。2団体がそれぞれの再建案を提出していたが、審査の結果、採用にはならなかった。

 公募は11月末から今月11日まで行われ、地元の市民団体と東京の旅行会社が応募していた。協議会は不採用の理由として、(1)県と4市は来年度から5年間で6億5000万円を限度に支援を予定しているが、それを超える負担が生じる可能性が高い(2)無償で同鉄道から施設の移譲を受けるのは困難――などを挙げた。

 霞ケ浦湖北を走る同鉄道は、鹿島参宮鉄道として1924(大正13)年に営業を開始した。単線非電化だが、特色のある車両も多く鉄道ファンに根強い人気がある。
http://www.asahi.com/national/update/1224/TKY200612240170.html


茨城・石岡─鉾田の鹿島鉄道、07年3月末で廃線決定
12月24日18時45分配信 読売新聞

 茨城県の私鉄「鹿島鉄道」(石岡市―鉾田市、27・2キロ)が来年3月末で廃線となることが24日、決定した。

 乗客激減などによる経営難を理由に、同社は3月、国交相に廃止届を提出。資金援助してきた県と沿線4市は同社に代わる事業者を公募し、都内のイベント会社など2者が名乗りを上げたが、いずれも鉄道事業の免許を持っておらず、「適格性を欠く」として、24日、存続断念を表明した。営業開始は1924年。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061224-00000111-yom-soci


存続の願い届かず 鹿島鉄道廃線決定

 官民で存続の道を探ってきた鹿島鉄道が来年3月末をもって、80年余の歴史に幕を閉じることが24日、決まった。県と沿線4市でつくる対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)が、新事業者選定のための公募が審査の結果、不調に終わったことを報告するとともに、存続断念を発表した。対策協は解散し、県と4市は今後、代替バス運行に向けた協議に入る。

 公募には都内のイベント企画会社「トラベルプランニングオフィス」(中尾一樹代表)と地元住民で作る「鹿島鉄道存続再生ネットワーク」(長谷川功代表)が応募した。どちらも鉄道事業者の免許を持っていないが、独自の事業計画を練り、17日、対策協に説明した。

 対策協は鉄道の設備、運行、要員計画の分野や安全性、収支採算性、利用者ニーズなどの点から、双方の計画の中身を専門家と共に審査した。その結果、「どちらも適格性を欠き、採用できない」との結論に達したという。

 不採用の理由について横田会長は、〈1〉新事業者の負担は、対策協が決めた来年度からの5年間で6億5000万円との支援額を超える見込みで、鉄道の安定した継続を担保できない可能性がある〈2〉2者が事業継承の前提として鹿島鉄道と親会社の関東鉄道に依頼した鉄道用地、施設の無償譲渡や貸与、「つなぎ運行」を断られたこと、などを挙げた。

 横田会長は「これ以上鹿島鉄道の問題を引き延ばすと、4月1日以降の市民の足がなくなる」と対策協の活動打ちきりを宣言。代替バスの運行には「ルートやダイヤなどには行政もかかわるべき」と述べた。また、沿線住民に経緯を説明する場を設ける意思を示した。

■不採用2者強く批判■ 対策協の決定に、公募に名乗りを上げ、不採用とされた2者からは強い批判が起きている。

 ネットワークの長谷川代表は取材に、「私たちが目指した市民鉄道には限界があるのを覚悟のうえで応募したが、残念。憤りを感じる」と述べ、ト社の中尾代表も「関東鉄道など会社側と直接交渉する機会を与えられなかったことに怒っている」とコメントした。さらに、沿線の中高生が集まった「かしてつ応援団」の鬼沢友里団長(小川高3年)も「頑張ってきたことが何だったんだろうと思う」と無念さを言葉にしていた。
(2006年12月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news001.htm

~転載ここまで~

公募当初より読●さんは鉄道事業免許を持ってない点にやたらこだわってますが、日立電鉄の公募とは異なる和歌山式の「一般公募」であったということに、とうとう最後まで気づいて頂けなかったようで・・・困ったものです。