原発事故の影響により避難を余儀なくされている双葉郡の農業者の皆さんは、帰還の目途が立たず、今後どうすればいいのだろうという不安と戦いながら生活をしています。
そのような中、避難先で一念発起して営農再開している方々がいらっしゃいます。
双葉町の吉田晴男さんは、震災前は46aのハウスで鉢花経営(エニシダ、ポインセチア、ダリア、ゼラニューム、カスミソウ、クレマチス等)をしていました。
震災後はいわき市に避難し、双葉町での営農再開の見通しが立たないことから、いわき市でなんとか営農再開できないかとハウスを探していたところ、いわき市の農業者の方々の協力により、平成23年10月からハウスを借りて鉢花栽培を再開しました。震災前同様、多品目栽培で関東の市場を中心に出荷しています。
借用ハウスのダリア(H24.5.1)
平成24年には、借用ハウスに加えて、いわき市渡辺町に農地を購入し、園芸産地等復興支援事業を活用して、大型ハウス2棟を建設しました。
今後は避難前と同規模の経営を目指して規模拡大を計画しており、更なる活躍が期待されます。
大型ハウスを直営施行している吉田さん(H24.11.8)