4月20日から5月31日まで、春の農作業安全運動重点推進期間です。
毎年、農作業事故により全国で約400名もの命が失われており、県内でも昨年8件の死亡事故が発生しています。
以下の点に注意して、安全な農作業を心がけてください。
1.安全キャブ・フレームをつけましょう
安全キャブやフレームは、トラクタの転倒時に運転者を防護するために空間を確保する装置です。
97年から出荷されたトラクタには全てこのような安全装置が装着されていますが、作業の利便性から取り外してしまう例が多く見られます。
転倒時の安全域確保のため、安全キャブ・フレームの装着およびシートベルトを必ず着用しましょう。
2.反射機能のある低速車マークをつけましょう
衝突や追突を防止するため、反射機能のある低速車マークをつけましょう。
「反射機能を備えた低速車マーク」は、JA及び農業機械整備施設の認定を受けた整備工場で購入することができます。

3.危険な場所を確認し、注意標識等をつけましょう
「ここは癖のある土地だから」「ハウスワイヤーが止めてあるから」など、常に気にしながら作業をするような場所は危険な場所といえます。
そういう場所には標識棒や標識布などの注意標識をつけ、危険であることを認識しながら作業をしましょう。
4.あわてず、あせらず、気を抜かず・・・
ゆとりある農作業計画を立て、計画的に休憩を取りながら作業を進めましょう。
事故の発生が多い時間帯は、午前8時から10時頃と、午後2時及び夕方となっています。「あわてず、あせらず、気を抜かず」、無理のない計画で作業を行うことが大切です。
5.若い頃との違いを認識しましょう
農作業事故の発生件数を年代別に見てみると、その70%以上が60歳以上となっています。
筋力や平衡感覚、とっさの判断力は、年齢を重ねるごとに低下していきます。『気持ちに体がついていかない』ことを意識しながら作業に取り組みましょう。
また、重大な事故を防止する意味でも、農作業に出かける時は、家族やご近所の人に行き先と帰宅時間を告げておきましょう。