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ふたばの農業通信

福島県 相双農林事務所 双葉農業普及所より 双葉地方の農業情報を発信します。

広野町復興の第一歩に~「復興タマちゃん餃子」販売!

2011-10-04 | 地産地消

 広野町の「二つ沼公園直売所」では、10月1日~2日、21世紀の森公園(いわき市)で開催された「いわき復興祭」に参加しました。

 広野町は、あの原発事故で、緊急時避難準備区域(9月30日に解除されました)に指定され、町民は避難、学校もいわき市に移転。
 直売所は休業せざるを得なくなってしまいました。メンバーの大半が現在も仮設住宅や二次避難所で生活しています。

 二つ沼公園直売所では学校給食などに使ってもらうため、昨年の秋はとくにタマネギなどの秋野菜を積極的に作付けしてきたところでした。
 ところが、せっかくのタマネギが、原発事故のため、販売のあては全くなってしまいました。

 そこへ、いわき市から暖かいご支援により、いわき復興祭に出展の話が。

 でも、いわき市ですら風評被害で農産物の売れ行きが今ひとつであるのに、より原発に近い広野町産のものが売れるのか・・

 売れるかどうかわからないけど、やってみなければ前に進めない!
 
 Jヴィレッジの西料理長のご協力によりタマネギと味噌を使った復興「タマちゃん餃子」をご考案いただきました。

 ちなみに、使用するタマネギは全て県のモニタリング検査を受けたものです。
 結果は、全てNDでした。
 
 そして復興祭当日。

 次から次へと焼くのに大忙し。
 餃子は開始後3時間で完売!!!

 いわき市に避難中の広野町民の方もたくさん来てくださいました。
 タマネギもたくさん買っていただきました。中には、広野町産ということで気にする方もいましたが、モニタリング結果を見ていただき、納得してお買い上げいただくことができました。

 みなさん、御協力ありがとうございます。


平成22年度「双葉地方地場産品開発事業」成果発表会が開催されました

2011-03-01 | 地産地消

 2月18日(金)にリフレ富岡コンベンションホール「さくら」において、JAふたば水稲有機・特別栽培研究会アイガモ分会及びJAふたば共催による成果発表会が開催されました。同会は昨年度から実施されているアイガモ肉を使った特産品化を目指した「双葉地方地場産品開発事業」の一環として開催されたものです。成果発表会にはJAふたば、アイガモ分会、地元加工業者、県・町村担当者、双葉地方調理師会、地元企業など90名ほどが出席しました。

 成果発表会ではあいさつや祝辞に続いて、今年度の事業成果と次年度の実施内容が説明されました。


写真1 あいさつした三瓶アイガモ分会長

 試食会では、加工品であるミートボール、燻製、ジャーキーの試食を行った後、これらを使った調理師会の考案した、もも肉の握りすしやラーメン、アイガモ肉の味噌味ソテー、アイガモ肉入りペペロンチーノ、生春巻き、ミートボール入り鍋が出されました。

 多彩で豊富な料理は大好評で、来年度の産品化に向け、大いに弾みがつきました。


写真2 料理の試食の様子


写真3 試食されたアイガモ料理


アイガモdeいきいきふたば特産品づくり研修会が開催されました

2011-02-28 | 地産地消

 2月18日(金)にリフレ富岡コンベンションホール「さくら」において、JAふたば水稲有機・特別栽培研究会アイガモ分会主催によるアイガモの研修会が開催されました。同研修会は昨年度から実施されている「双葉地方地場産品開発事業」の一環として開催されたものです。研修会にはアイガモ分会員やJAふたば担当者、JAふたば女性部員、地元調理師会員、市町村担当者など40名ほどが出席しました。

 研修会では、当普及所の永山所長から「水稲有機栽培におけるアイガモの飼育法について」と題した講演が行われ、アイガモの分類上の定義や成長特性などの基本的な話しから、双葉地方で今後進めていくべき低コストで安全・安心なアイガモの飼養管理の流れについての説明がありました。

 次いで、アイガモ加工品の特産品化に向けた次年度事業の推進方針について、自由討議が行われ、生産・流通・販売体制づくりの重要性やPRに向けた各種イベントへの肉や加工品の提供などについて、出席者から前向きな提案が出されました。


だるまおやき「カスタード味」新発売

2011-02-09 | 地産地消

 双葉町のふたば夢工房では、待望のだるまおやき「カスタード味」の販売を始めました。
 これまで、だるまおやきは小豆餡のみでしたが、試作を重ね、このほど販売開始の運びとなったものです。
 もちろん、中身のカスタードもすべて工房の皆さんが丁寧に手作り。子供さんにも楽しんでいただけるやさしいお味のおやきになりました。
  土曜日のみ、ふれあいふたば産地直売協議会直売所で購入できます。まだ限定生産なのでお早めにどうぞ!


アイガモ肉加工品等の試食会を開催しました

2011-01-04 | 地産地消

 12月21日(火)にリフレ富岡コンベンションホール「さくら」において、JAふたば水稲有機・特別栽培研究会アイガモ分会主催による、アイガモ肉加工品等の試食会が開催されました。

 これは水稲除草用に導入したアイガモ肉の商品開発のため、試作した加工品等の評価を目的に開催したものです。

試食会受付の様子
写真1 試食会受付の様子

 試食会では、アイガモ分会員、双葉地区調理師会、JAふたば、JAふたば女性部、双葉地方関係町村、県原子力等立地地域振興事務所など50名ほどの参加をいただきました。特に双葉地区調理師会の皆さんにはアドバイザーとして、プロの立場から試作品の評価をいただくとともにアイガモ肉を使った料理の提供などをいただきました。

三瓶分会長のあいさつ
写真2 三瓶分会長のあいさつ

 アイガモ肉の加工試作品としては、肉ダンゴや燻製、ジャーキー、モモロールなどです。他に、調理師会の方々に考案していただいたアイガモ肉のソテーやたたき、アイガモ肉のチャーシューやガラを使ったスープによるラーメンが提供されました。

用意された試食品
写真3 用意された試食品

 皆さん、試作品の一つ一つを丁寧に評価していただきありがとうございました。地元アイガモ肉を使った加工品開発に大いに弾みがつきました。
 評価の結果を今後の試作品の改良に役立てていきたいと考えています。

試食・評価の様子
写真4 試食・評価の様子


アイガモ肉の加工品試食会を開催しました

2010-10-13 | 地産地消

 9月下旬に相双農林事務所双葉農業普及所の会議室において、水稲除草を終えたアイガモ肉の加工品試食会を開催しました。参集いただいたのは、JAふたばアイガモ分会役員、JAふたば、富岡町産業振興課、原子力等立地地域振興事務所の方々です。

 加工用に使用した肉はアイガモ分会員の松本広行さんから提供されたアイガモ肉を主体に、加工試作は当普及所の永山所長が行いました。
 試作した加工品は以下のとおりです。

・アイガモ肉 :燻製(ロース、モモ)、ジャーキー(ささみ等)
・ニワトリ肉(比較対照):燻製(手羽先)、ジャーキー(ささみ)


写真1 試食会開始の様子

まず、所長があいさつと加工品の紹介、製造方法について説明を行いました。
製造に使用した調理器具を見せながらの説明を、皆さん興味深く聴いていました。


写真2 アイガモ ロース肉の燻製

ロース肉の燻製は定番です。色よく美味しそうに仕上がりました。
21は昨年、22は今年、肉にしたものです。


写真3 アイガモ モモ肉の燻製

モモ肉の燻製はめずらしいです。
歯ごたえも良く、美味しいとの声もありました。


写真4 アイガモ肉とニワトリ肉のジャーキー

ジャーキーは食べるのに手軽で保存性も良いとの評価があり、新商品の可能性も。
アイガモ肉のほうが味や風味が優っており好評を博しました。


写真5 ニワトリ手羽先の燻製

写真どおりに燻製の風味がのって味も良く好評でした。


写真6 試食風景

加工品の予想以上の出来に、話しも尽きない様子でした。

 


直売所探訪~企業組合つしま「ほのぼの市」

2010-06-07 | 地産地消

つしまの「油工房」です

 浪江町津島の直売所「ほのぼの市」では、今、植物油の製造販売に力を入れています。
 道路を挟んだ向かいにある搾油所では、さまざまな植物の種子を絞った植物油が作られています。
 もともとは、地域の転作田等に栽培されたナタネやエゴマ(じゅうねん)を自家用に絞っていましたが、搾油機を導入し、搾りかすを肥料にすると共に、油は直売所で販売するようになったものです。
 当初はナタネ・エゴマ中心でしたが、最近ではちょっと変わった油も販売しています。


直売所 ほのぼの市

 ここ「ほのぼの市」 で現在販売しているのは、ひまわり油やツバキ油、亜麻仁油など。季節によっては、アケビの油、紫蘇油、カボチャの油なども店頭に並ぶこともあります。


後列左から、菜種・えごま・ひまわり・椿・亜麻(亜麻仁油)
前列の小瓶はえごま油

 よく利用されている植物油といえば、菜種油や胡麻油などでしょうか。植物油は、種類ごとに特徴があります。
 菜種油はさらりとして癖がなく熱に強いため、いろいろな料理に使われます。
 亜麻仁油は、通常は木工製品の仕上げに使用される高級品ですが、食用にもなり、しかもとても体に良い成分を含んでいるとか。
 椿油は、髪や肌に良いことは知られていると思いますが、これも食べられるとのことで、高級な揚げ油として料亭などで使われます。

 珍しい油は、原料の入手の季節が限られます。そのため大量には生産できませんが、今後も数種類試作する予定で、品数はますます増えそうな見込みです。
 油工房では、搾油の受託加工も引き受けており、事前に申し込めば、油を絞ってもらって持ち帰ることもできます。


直売所探訪~川内村「あれ・これ市場」

2010-05-14 | 地産地消

 川内村の「かわうちの湯」駐車場わきに、4月22日直売所「あれ・これ市場」がオープンしました。和モダンな雰囲気の建物で、店の隣には足湯もあります。 広い駐車場もありとても便利。地元の人が利用するほか、温泉帰りに立ち寄るお客さまも多いとのことです。

 店内は、木の香がとても清々しく、明るい雰囲気です。ちょっとした試食ができるコーナーも設けられています。

 川内村産の椎茸、新鮮な野菜、漬物、乾麺、工芸品などが並び、今は特産品のタラノメや凍み大根(これがとっても美味!でした)や凍み餅、個性的なお菓子や乾燥野菜などもたくさん揃っています。

 営業時間:定休日 火曜日  10:00~17:00


キウイフルーツ部会がシャーベット加工研修を行いました

2010-03-15 | 地産地消

 3月13日、大熊町農村環境改善センターで、JAふたば果樹生産部会キウイフルーツ部会がキウイフルーツを使ったシャーベット加工研修を行いました。

 ナシのシャーベットレシピは以前当ブログで紹介していますが、キウイの果実特性として、①タンパク質分解酵素の働きを止めてピリピリしないようにする、②キウイの緑色を損なわないようにする、の2点に気をつけて加工する必要があります。

 今回の研修では果実の特性を勉強したほか、いろいろな食べ方を提案したり、加工方法について検討しました。

キウイの加工は「緑」が命!

キウイの他には何を加えたら美味しいかな?


「ふたば産のアイガモ肉加工品」試食会が開催されました

2010-02-26 | 地産地消

 JAふたば水稲有機・特別栽培研究会が、今年から双葉地方の新たな特産品として開発をすすめている「アイガモ肉加工品」の試食会を、2月10日に富岡町「リフレ富岡」で開催しました。
 当日は、水田アイガモ農法で環境と共生する農業に取り組んでいる生産者や、実需者、関係機関等、加工品開発にかかわった40名が集まり、試作品第1号として完成した「肉ダンゴ」、「ウィンナー」、「スモーク肉」を味わいました。
 試食会では、「肉ダンゴは、一口サイズにした方が女性向き。」「スモークは、薄切りしてきれいに盛り付けると高級感がでる。」など加工品の評価を行いました。

 これまで、水田で雑草防除に活躍したアイガモは、「冷凍肉」として生産者が販売していましたが、加工品にすることで、多くの消費者に環境と共生する農業を知ってもらい、農産物を食べてもらいたいと思っています。
 試食会後半は、出席者ひとりずつマイクを手にして、「アイガモ農法を広めたい。」、「双葉地方は気候に恵まれ様々な農産物があるが、目玉となる物産品がない。」などの意見を出し合い、交流を深めました。
 最後は、今後も生産者、実需者、関係機関が連携しながら一致団結して取り組んでいこうと、一本締めで閉会しました。

「双葉地方で新たな特産品をつくろう!」 よーぉっ パン!