高齢者の万引き増加 初めて少年を上回る

2013年07月08日 18時33分02秒 | 日記
今日的な社会現象を考える上で興味深い警視庁の調査が報道された。東京都内の万引きの摘発数が1989年以降初めて「高齢者の万引き増加初めて少年を上回る」と。
その背景は、「孤独感」や生活困窮」があるとみている。65歳以上の摘発者数は、99年336人全体の6.0%だったが、12年には3,321人24.5%になっている。
 12年に摘発された65歳以上のうち、無職が72.7%、生活保護受給者が11.3%。動機は32.6%が「生活困窮」を挙げ、被害品の約7割は食料品という。「相談できる人がいない」と回答した人が32.4%に上り、孤立している現状が浮き彫りになっている。
 こうした実態は都会だけの問題とは思えない。
 1989年(平成元年)から「失われた20年」といわれている間に、高齢者が「安心・安全」に生活できる日本社会は失われた。
これが日本社会の「失われた20年」によって行き着いたところである。