篠原孝衆議院議員の両院議員総会での発言

2015年12月12日 07時32分56秒 | 日記
篠原孝衆議院議員の両院議員総会での発言です。私もおおむね賛成です。


<野党統合で新党結成を急ぐべき -安倍政権打倒のために参議院選挙を勝ち抜く- 15.12.11>


<欠席者から私に発言依頼があった両院議員総会>
 12月10日朝8:45より維新との統一会派問題で民主党の両院議員総会が開かれた。国会閉会中であり、もともと11日の金曜日の予定だったものが、1日早まり急に8;45になり、かつ10時から数委員会の閉会中審査があるので1時間という時間しか与えられていない。従って、出席者は半分に満たない60人だけ、私のもとには、もともと予定が入っていた上に、急な開催なので出られなくなったから、これだけは言ってくれというメールや電話が多数あった。そのため、私はメモに書き留めそのメモに則って発言した。かなりきつい発言なので、いつものとおりジョークを入れて柔らかめのトーンにすることを心掛けた。
 時間をあまりかけてはいけないので、すべてを言い尽くせなかったが、本報告では私の言いたかったことも加えて再録する。



<統一会派は賛成するも新党を急ぐべし>
 私は、今日はメモを基にして発言します。なぜかというと、今日は委任状の提出を求められましたが7~8人から迂回委任を受け(笑)、これを言ってくれあれを言ってくれと頼まれているので、忘れるといけないのでそうさせてもらいます(笑)。
 維新でも同じような手続きがあり、ほとんど反対がなかったようですけれども、私に委任してこられた人にも、野党統合に対する反対者は一人もいませんでした。だからといって執行部の皆さんに安心していいということではありません(笑)。タイミングが遅い。もっとビシバシスピード感を持ってやってほしい。前向きにやってほしいということです。結論を言うと、野党を結集し、新党を結成を急ぐべきだということです。
 私は、大敗北の節目の2012年12月19日の両院議員総会を思い出しています。その時も再スタートのために、党員・サポーターを巻き込み代表選挙をやるべきと意見を言いました。しかし、残念ながら実現せず、後に海江田降ろしにこの理屈(本格的代表選)が使われました。

<国民の期待の受け皿にならず>
 まず、統一会派で物足りない理由は、新鮮味がありません。野党統一会派は、永田町辺りでしか意味がわかりませんので、一般国民に何もアピールできません。国民の自民党に代わる政党という受け皿になれないということです。
 次に、衆議院では96人の勢力になり、参議院では64人と所帯を大きくし国会論戦で政府を追い詰めるということですが、そんなことで国民が納得するでしょうか。政権を降りて3年、私も予算委員会をやらしていただいたことはありますが、いくら閣僚のスキャンダルを追求し、辞任に追い込んだとしても、支持率は上がるどころかむしろ下がっています。安倍政権の不安にもかかわらず、7%と少しも改善は見られません。年金を攻めたりした頃の上り調子の政党ではないし、もういくら政府を追求してなどということで支持率を上げることはできないのではないでしょうか。

<分裂は党運営が拙かったから>
 それから3番目、今回の統一会派は言ってみれば婚約で、婚約解消の可能性もあります。やはり結婚し解消したらまずいという風にしなくてはいけないと思います。といっても今や平気で別れてしまったりしますが・・(笑)。それに対して、また分裂するのは嫌だ、だから党が一つになるには慎重にという話はありますがも、それは党運営が拙かっただけであり、きちんとやり方があるのです。それを社会保障と税の一体改革の熾烈な議論の最中に、ひな壇の後ろの扉を開けて、執行部が突然逃げ出すといった信じ難い強引さで進めてきたために、党が分裂したのです。3年3ヶ月政権運営・党運営の失敗を反省してもらわなければなりません。
 反省がありません。例えば県連代表だから持ち上げるわけではないですが、北澤俊美安保調査会長は、見事に議論を尽くしてあの難しい問題を纏めています。そもそも政策・理念の一致といいますが、政治家の意見はまちまちで全員一致するなどありえません。私と岡田さんとは違うことのほうが多いですが(笑)、同じ党で仲良くやっています。

<党名変更は国民に不退転の決意を示すため>
 新党が必要な理由は、簡単です。国民は暴走する安倍政権に対する責任野党という受け皿を探しています。ところが民主党は3年3ヶ月のミスで信頼を完全に失っています。ひな壇にならんでいる銘柄議員の皆さんは選挙基盤がしっかりしており、どうでもいいことかも知れませんが、比例区でやっと這い上がってきている人たちは、民主党ということで門前払いを受けています。私なども、「篠原さんも民主党でなければ名前を書いてやるのだけれどもな」と言われます。もう失敗した民主党の呪縛から逃れたいと思っている人が多いのです。維新のために党名を変えると誤解している人もいるかもしれませんが、民主党が自ら過去の名を捨て、国民に対して主体的に不退転の決意を示していくべきなのです。
 代表はよく「看板の替えても中身を変えなければダメ」と言っておりますが、看板ぐらい替えられなくてどうするのでしょうか。だからいくら参議院の候補者を募集しても、変わり映えのしない民主党に人が集まらないのが現実ではないでしょうか。このままでは1人区で勝てる見込みが立たないからです。

<死ぬ気で取り組む政権奪還>
 だから私は、望むらくは年内に、遅くとも1月の党大会まで共産党を除く全野党に野党結集を呼びかけるべきだと思っています。記者会見を聞いても、松野代表はそのようなことを盛んに言っておられる。しかしそれは、松野維新代表でも志位共産党書記長でもなく、野党第一党の岡田民主党代表から言ってもらわなければなりません。影響も迫力も違うのです。
 岡田代表も自民党から飛び出て非自民をずっと貫いている尊敬すべき信念の政治家です。羽田さん、鹿野さんが去り、今は衆議院ではたった一人、参議院で北澤さん、前田さん、増子さんの3人の計4人だけとなりました。もし岡田さんがそのまま自民党に留まっていたら、とっくに岡田総理が誕生していたのかもしれません。岡田代表は代表戦の時にこのままでは死んでも死にきれないとおっしゃっていた。それは羽田(孜)さんの思いと同じ考えです。やはり自民党を打倒し、政権を奪還して岡田総理を実現していかなければなりません。

<反安保法制、反TPPで1人区を回る>
 今は、自民党の安保法制・TPPでの敵失があります。だからいいチャンスなのです。16年の参院選は32の1人区が勝負です。
 そういう意味では、2007年に好例があります。小沢代表は農業者戸別所得補償に飛びつき、1人区をビール箱の上にのっかり〇〇村や〇〇町の農村地帯でマイクを握り続けたのです。そして、自民党は29の1人区で、群馬、福井、和歌山、高知、山口、鹿児島の6県しか勝てず、民主を中心とした野党が23勝したのです。この大敗北で安倍首相は秋の臨時国会で突然退陣したのです。国会議員もさることながら今幹部が現場を回って、参議院選挙勝利のために一丸となってやっていかなければならない。その為には、岡田代表がリーダーシップを発揮し先頭にたってやってもらわなければならないのです。

<その他の主な意見>
 統一会派に反対はなく、大半が新党を急げというものばかりだった。敬称略で紹介すると、古川元久「岡田代表のリーダーシップが必要」福田昭夫議員が、「政策で政権交代を狙うというが、イギリスの政権交代は2割が政策、8割が敵失である」、増子輝彦「参院選も大切だが、政権交代は衆院選であり、そこを見据えるべき」鈴木貴子「もっと代表に喜怒哀楽の表情を明らかにしてやってほしい」(宗男を念頭に置いたか?)等が述べられた。

<心機一転頑張るつもり>
 ただ残念ながら岡田代表の総括は、いつものとおり発言者に対する「喜」がほとんどなく、私の冗談に対し「私と篠原さんとはそんなに理念は違うわけではない」(笑)といって爆笑を誘ったぐらいで、幅拾い新党結成について触れなかった。思い起こすと、皆さんの前で岡田さんとやりあうのは何回目かよく覚えていないぐらいだ。そろそろ卒業したいと思うが、どうもそうはいかないことが多い。
 さて我が民主党の2016年はまたまた前途多難な幕開けとなるが、心機一転がんばるつもりである。


投稿者: しのはら孝 日時: 2015年12月11日 17:48 | パーマリンク