岡山の山登り@FF山岳部

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那岐山登山レポ(06.12.30)

2007年01月21日 | 岡山県の山
[ 踏み跡の全く無い大神岩標柱の雪帽子 ]


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那岐山 登山(2006年12月30日 晴れ)
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<前日急遽決定>
数日前から、変な咳が続き調子が悪い。
さらに、会社の工場移転で激しい引越しあり、それが原因と思われる腰痛に悩まされる。
微妙な体調だが、明日にかけて大雪と聞き、山への気持ちが昂ぶる。
ホームページの更新などをしていると、ブログに書き込みが。
岡山の山メーリングリストのメンバーkanayama氏から「明日どこか登らないか」と。
kanayama氏とはまだ深い交流が無く、あわてて、携帯番号をメールしておく。

朝になりkanayama氏より電話を頂き、那岐山行きが速攻決定。
急いで準備をし、路肩に雪の残る国道53号を那岐山に向け走る。
奈義町役場でkanayama氏、お連れのサカモト女史と合流。
kanayama氏とは先々週の蒜山縦走時に 偶然、お会いしており2回目。
一緒に山に入らせてもらうのは、今回が初めて。

那岐山山の駅を過ぎ自衛隊演習地、戦車C道入口手前の広場で除雪は止まる。
昨日の夕方、確認に来ているが、その時よりも積雪は少し増えているように見える。
この辺り、道路幅が広くなっており、先達にならい雪の中、路上駐車させてもらう。
四駆のスタッドレスならまだ先まで行けそうだが、無理せずに、と話し合う。
準備をしているとノーマルタイヤのセダンが斜めになりながら雪道を登ってくる。
私らが駐車した辺りで前にも後にも行けない状態になり、このまま強引駐車などされる。

<新雪の道>
第一駐車場への坂は30cm程度の積雪で、早速ザックザックとがんばって歩く。
kanayama氏とつぼ足トレースを見ながら二人か三人登っているようだと話す。
しっかり踏まれたトレースをありがたく頂戴し足を入れてゆく。
先頭からサカモト女史、kanayama氏、私、と並んで登る。
林道交差のあたりで、女史が先頭ギブアップされ、kanayama氏と交代、私は変わらず最後尾。
この後も、女史はつぼ足トレースに歩幅が合わず苦戦を強いられる。

登るほどに、じわりじわりと積雪量は増え、つぼ足の負荷も大きくなる。
それでも楽しく、ああそうだ、これが雪山だ、と忘れていた感覚が蘇る。
kanayama氏はこよなく雪と沢を愛されるパワフルで頼れる方。
サカモト女史は中央の山々にも度々足を運ばれるツワモノである。
お二人とも気さくな方で、冗談なども言い合いながら楽しい歩みは続く。

数度の休憩と登高を繰り返し、今度は私が交代して先頭に。
kanayama氏ががっちり追いかけて下さるので、私も必死の歩き。
徐々に女史が遅れかけるが、ほどほどで大神岩に到着。
まったく踏み跡が無い大神岩は本当に綺麗な風景。
先に続くトレースも大神岩には寄っておらず、我々も先に向かう。

ガッスガッスと下山してこられる那岐山の有名人、裸のS氏に出会う。
今日も上半身は裸であるが、半ズボンでなくカッパの下を着られている。
「ラッセルだったからなー、一応、カッパも持っとるんだ、ガハハハハ」
元気にガッスガッスと下山してゆかれた、変わらず豪快な方だ。
間違い無くラッセルの先頭を歩いて下さっており、登頂に2時間かかったと言われていた。

S氏が下ってこられた為、つぼ足トレースが崩れ、少し登りにくくなる。
八合目付近で積雪50cm程度、ストックの半分近くが埋まってしまう。
三角点峰、最後の直登手前のつづら折れで単独男性に追いつき、しばらく後につく。
この周辺から樹氷が広がり始め、幻想的な風景に入り込む。
また同時に北からの吹き降ろしが強くなり体感温度も急激に下がる。
この付近の積雪量が一番多く、膝上までもぐりこむ場面も。

<純白の山頂>
薄くガスの漂う中、山頂の標識がだんだんと見え始める。
山頂が近づくにつれ積雪量は少しずつ少なくなり、風の強さを感じさせる。
白一色になった三角点山頂に到着、積雪は場所により30cm~50cm。
三角点もほとんどが雪に埋まり、かろうじて頭を出している状態。
雪は降っていないが、風は吹き続けそのまま避難小屋まで急ぐ。

山頂避難小屋内の気温マイナス1度で皆、背中や頭から湯気が立ち昇る。
氷点下だが、風が無いだけでも暖かく感じられる。
それぞれにストーブを出し暖かいものを作り、のんびりする。
kanayama氏はフカフカの新雪を集めコッヘルで融解。
新雪の体積比のあまりの違いにより、kanayama氏はこの後何度も往復しなければならない。

先ほど追い越した男性も同席になり、岡山市からということで話に花が咲く。
メーリングリストのことなど話し、アドレスを渡して先に出発。
避難小屋を出る間際、男性が一人入ってこられ「どちらから」と伺えば「赤磐市から」。
メーリングリストにも赤磐市の方がいらっしゃる、もしや。
とも思ったが、我々がバタバタしており詳しい話はできずじまいになる。

出発後、とんでもなく手の指先が冷たく、感覚が麻痺するほどになる。
長時間この状態が続くと凍傷になるのだろうな思いながら歩く。
出発前、手袋を懐に入れておけば良かったと反省する。
休憩時に脱いでいたキャップもバリバリに凍ってしまい、頭が冷たく感じる。
以前なら普通に出来ていたことが出来ていない、これがブランクか。

<楽しい下山>
凍える手で写真を撮りながら下る。
数年ぶりに復活した山歩きだがカメラは携帯電話しか使っていなかった。
今年初めてきちんとカメラを持ち込んでの山行、持ったからには写さねば。
下り坂は飛んだり跳ねたり、遊びながら下山する。
トレースの無い急斜面を狙って踏み込んだり、雪原にジャンプしてみたり。
たっぷり溜まった新雪は、着陸時の恐怖感を無くし、無雪期とは全く別の感覚を持たせる。

深雪の道は足の置き場を気にせず思い切って下ることができ、あっと言う間に大神岩。
大神岩ではつかの間の晴れ間が広がり、一面雪化粧の下界を見下ろすことが出来る。
三人で雪を掻き分け大神岩の先頭に登り、しばし幻想的なすばらしい景観を楽しむ。
ただようガスと純白に輝く下界、景色に立ちすくむという感じ。
ちょっとした雲の合間から景色が見えたりすると、特別得したような気持ちになる。

大神岩を過ぎると、先ほど避難小屋でお会いした赤磐市の男性が追いついてこられる。
しばらく我々に付いて歩かれ、休憩で立ち止まった森林学習の広場で訪ねてこられる。
「メーリングリストの方ですね」メーリングリストメンバーのWindy氏だった。
同室になった岡山市の男性に我々のことを聞かれ、追いかけてきてくださったらしい。
スノーシュを背負い颯爽と歩かれる姿は、山馴れされているなという感じ。
そのまま駐車場までの道のりをご一緒させてもらう。

駐車場周辺の林道は既に雪が解け始め路面が見え始めているところも。
根雪があればこうはならないのだが、降ったばかりの深雪は融けるのも早い。
蛇淵の滝第二駐車場に車のあるWindy氏と分かれ、駐車場所へ。
大雪と言っても良い状態の中、10人以上のハイカーとすれ違う。
人気の山、那岐山を実感体感し、雪も満喫、雪への気持ちが復活し昂ぶるのに十分な一日。
kanayama氏、お誘い感謝します、とても楽しい山行でした。

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<今回のコースタイム>
駐車位置(第一駐車場手前100mの路肩)10:02-BCコース登山口10:21-BCコース分岐10:23-10:41林道出合10:46- 11:45大神岩11:54-1.1km標柱12:04-八合目標柱12:23-12:47三角点-12:57避難小屋13:45- 14:13大神岩14:18-BCコース分岐14:55-15:10駐車位置

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HUKUSIMA殿 (ファニイ)
2007-01-22 22:33:18
純粋に岡山の山オンリーでやっているサイトは少ないです。
かくいう私も大山なんかは登っちゃうのですが。

2月4日は私は同行希望者でさらに参加も微妙な立場なので、詳細はのほ氏、吉備の中山氏などに聞いていただければはっきりするかと思います。
返信する
登録ありがとうございます。 (HUKUSIMA)
2007-01-22 21:13:36
しっかり登録されていました。
ありがとうございます。
岡山の山をしっかりUPして行きたいと思います。
楽しめる記事が書けるように続けていきたいです

PS
2月4日はどちらを予定しているのでしょうか?
返信する
HUKUSIMA殿 (ファニイ)
2007-01-22 06:33:05
ブログ開設おめでとうございます。
岡山の山のサイトが増えるのは、とてもうれしいです。
しっかり楽しいブログにしてください。
先ほどMLサイトにも登録しましたのでご確認ください。
返信する
ブログ (HUKUSIMA)
2007-01-21 23:43:58
 今晩は、HUKUSIMAです。
臨場感のあるレポートいつも楽しみに読ませてもらっています。一緒に山を歩いているような気分になります。 
funnyさん達に刺激を受けて自分も山行を記録・公開したくなりブログを始めました。
http://ya7454nora.blog87.fc2.com/ で公開しています。
よかったらMLにサイトを登録して下さい。
よろしくお願いします。
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